57 / 96
56 客人 2
しおりを挟む
「リザ、すまないが部屋を移すことになった」
エルランドがリザにそう言ったのは、客人が来るその日の朝のことだった。
「お部屋を? どこに?」
「上だ。俺の北隣の部屋となる」
「……私だけ?」
「いいや。ニーケとターニャも近くの部屋だ。二人ともリザ付きの侍女とする」
「そうしてくれるの? ありがとう」
リザはほっとしたように言った。アンテから、別の階になると言われていたので、本当は心細く思っていたのだ。
「必要なものはアンテが用意してくれた。今すぐに移れるか?」
「ええ。荷物はこの部屋にあるものだけだから、私たちだけで運べるわ」
「いや、リザは何もしなくていい。男手をよこすから、ニーケ達でまとめるように」
「はい」
「かしこまりました!」
ターニャはリザ専属の侍女になれると聞いて有頂天だった。最近ではニーケと同じく、リザに献身的に仕えてくれるようになっている。
その部屋は、エルランドの部屋の北側にあった。
部屋は並んでいるが、扉の位置はかなり離れている。これはエルランドの部屋が相当に広いからだろう。
「実は俺も整えられてから、入るのは今日が初めてなんだ。アンテがウィルターに頼んで入用な品を購入してくれたし、パーセラ殿が納入前に品物が良いものか検分してくれたはずだ」
そう言って二人が中に入ると、室内は相当に広く、ふた部屋続きで手前が広い居間になっていた。
中央には大きめのテーブルと椅子が四つ。壁際には飾り棚や書見台などがある。それらの家具はエルランドが少しずつ揃えたもので非常に立派なものだった。
壁には下の部屋から持ってきた織物がかけられ、真ん中には暖炉もある。そして一番奥の壁にはアーチ型の木製の扉が付いていた。
「奥は?」
「寝室だ」
エルランドが扉を開けると、居間より少し狭い部屋があって、中央に四本支柱の大きな寝台が置いてあった。寝台には精巧な彫刻が施され、綺麗に磨かれてあったが、天蓋には薄布がかけられているだけだ。寝台の両側に大きな窓が二つあって、下の部屋よりは明るい。しかし、それにも頑丈そうな鉄の桟と木製の扉がついているだけで、帳などはかかっていない。
「立派なお部屋ね」
「……いや、確かにそうだが……なんだか思っていたのと違うな」
エルランドは首を捻った。
家具は最高級品だが、織物や敷物は下の部屋から上に上げただけのようだったし、古い灰が残っている暖炉の台にも、寝室のテーブルにも花一つ生けられていないし、装飾的なものは一つもない。
「俺は貴婦人の部屋などあまり知らんが、もっと花や綺麗な置き物で埋め尽くされていると思ったんだが。これからまだ入れるのかな?」
これでは、昔通ったことのある娼館の部屋の方が、余程女らしい品々が置いてあった、とエルランドは思った。無論そんなことはリザに言いはしないが。
「そう言えば、パーセラ殿は布類が足りないと言っていた。多分すぐに持ってくるだろう」
「今のままでも十分綺麗だわ。急なことだったのに、こんなにたくさん用意してもらったなんて、アンテにお礼を言わなくちゃ」
しかし、リザは嬉しそうに部屋を見て回っている。
「こんなに広い部屋を全部自分のものにしていいの? あら? こんなところにもう一つ扉があるわ」
リザは寝室の南側の壁に目立たないもう一つの扉があることに気がついた。
「あれ? 開かない。この奥はどうなっているの?」
「……その向こうは俺の部屋だ」
エルランドはやや口ごもりながら言った。
「エルランド様のお部屋? 直接繋がっているの?」
「ああ」
「でも、入れないようになっているのね」
「そうだ。でもそれはリザがではなく、俺が入らないように……の意味が強い」
「……?」
「俺が急に入ったらリザが驚くと思うからだ」
「そんなことはないと思うけど……」
「いつかは行き来ができるようになればとは思っている……ただ、ゆっくりやろうと決めたから」
「そう? それがエルランド様の考えなら」
よくわからないながらもリザは素直に頷いた。
そして今、リザとエルランドは、ナント侯爵とウルリーケを南側の部屋に案内した。廊下の先にある大きな扉の前には、待ち構えていたアンテと侯爵家の召使達が立っている。
侯爵と娘の部屋は斜め向かいになっており、立派な扉が備わっていた。
「こちらのお部屋でございます。どうぞお入りください。すぐにお茶をお淹れいたします」
アンテが恭しく言った。
「この階に来たのは初めてね。エルランド様のお部屋はどちら?」
ウルリーケは無邪気に尋ねた。
「この棟の中央になります。ゆっくりお寛ぎあれ」
「あら、一緒にお茶をいたしましょうよ」
「いや、これから到着する客たちの出迎えがありますので。それでは、ナント侯爵閣下、ウルリーケ嬢、後ほど階下にて。行こうかリザ」
「はい、失礼いたします」
「感謝するよ。キーフェル殿、リザ姫」
こうして、イストラーダ城は本日最初にして、最大の客を迎えることができた。
騎士や商人など、王都から来る客はまだまだ到着する予定だ。城に宿泊できるのは一部だけだが、領主夫妻として内門に立ち、彼らに歓迎の意を示さないといけないのだ。
今夜は晩餐の宴になるのね……私、ちゃんとやれるのかしら?
リザは領主夫人として行う初めての公式行事に、目もくらむ思いだった。
エルランドがリザにそう言ったのは、客人が来るその日の朝のことだった。
「お部屋を? どこに?」
「上だ。俺の北隣の部屋となる」
「……私だけ?」
「いいや。ニーケとターニャも近くの部屋だ。二人ともリザ付きの侍女とする」
「そうしてくれるの? ありがとう」
リザはほっとしたように言った。アンテから、別の階になると言われていたので、本当は心細く思っていたのだ。
「必要なものはアンテが用意してくれた。今すぐに移れるか?」
「ええ。荷物はこの部屋にあるものだけだから、私たちだけで運べるわ」
「いや、リザは何もしなくていい。男手をよこすから、ニーケ達でまとめるように」
「はい」
「かしこまりました!」
ターニャはリザ専属の侍女になれると聞いて有頂天だった。最近ではニーケと同じく、リザに献身的に仕えてくれるようになっている。
その部屋は、エルランドの部屋の北側にあった。
部屋は並んでいるが、扉の位置はかなり離れている。これはエルランドの部屋が相当に広いからだろう。
「実は俺も整えられてから、入るのは今日が初めてなんだ。アンテがウィルターに頼んで入用な品を購入してくれたし、パーセラ殿が納入前に品物が良いものか検分してくれたはずだ」
そう言って二人が中に入ると、室内は相当に広く、ふた部屋続きで手前が広い居間になっていた。
中央には大きめのテーブルと椅子が四つ。壁際には飾り棚や書見台などがある。それらの家具はエルランドが少しずつ揃えたもので非常に立派なものだった。
壁には下の部屋から持ってきた織物がかけられ、真ん中には暖炉もある。そして一番奥の壁にはアーチ型の木製の扉が付いていた。
「奥は?」
「寝室だ」
エルランドが扉を開けると、居間より少し狭い部屋があって、中央に四本支柱の大きな寝台が置いてあった。寝台には精巧な彫刻が施され、綺麗に磨かれてあったが、天蓋には薄布がかけられているだけだ。寝台の両側に大きな窓が二つあって、下の部屋よりは明るい。しかし、それにも頑丈そうな鉄の桟と木製の扉がついているだけで、帳などはかかっていない。
「立派なお部屋ね」
「……いや、確かにそうだが……なんだか思っていたのと違うな」
エルランドは首を捻った。
家具は最高級品だが、織物や敷物は下の部屋から上に上げただけのようだったし、古い灰が残っている暖炉の台にも、寝室のテーブルにも花一つ生けられていないし、装飾的なものは一つもない。
「俺は貴婦人の部屋などあまり知らんが、もっと花や綺麗な置き物で埋め尽くされていると思ったんだが。これからまだ入れるのかな?」
これでは、昔通ったことのある娼館の部屋の方が、余程女らしい品々が置いてあった、とエルランドは思った。無論そんなことはリザに言いはしないが。
「そう言えば、パーセラ殿は布類が足りないと言っていた。多分すぐに持ってくるだろう」
「今のままでも十分綺麗だわ。急なことだったのに、こんなにたくさん用意してもらったなんて、アンテにお礼を言わなくちゃ」
しかし、リザは嬉しそうに部屋を見て回っている。
「こんなに広い部屋を全部自分のものにしていいの? あら? こんなところにもう一つ扉があるわ」
リザは寝室の南側の壁に目立たないもう一つの扉があることに気がついた。
「あれ? 開かない。この奥はどうなっているの?」
「……その向こうは俺の部屋だ」
エルランドはやや口ごもりながら言った。
「エルランド様のお部屋? 直接繋がっているの?」
「ああ」
「でも、入れないようになっているのね」
「そうだ。でもそれはリザがではなく、俺が入らないように……の意味が強い」
「……?」
「俺が急に入ったらリザが驚くと思うからだ」
「そんなことはないと思うけど……」
「いつかは行き来ができるようになればとは思っている……ただ、ゆっくりやろうと決めたから」
「そう? それがエルランド様の考えなら」
よくわからないながらもリザは素直に頷いた。
そして今、リザとエルランドは、ナント侯爵とウルリーケを南側の部屋に案内した。廊下の先にある大きな扉の前には、待ち構えていたアンテと侯爵家の召使達が立っている。
侯爵と娘の部屋は斜め向かいになっており、立派な扉が備わっていた。
「こちらのお部屋でございます。どうぞお入りください。すぐにお茶をお淹れいたします」
アンテが恭しく言った。
「この階に来たのは初めてね。エルランド様のお部屋はどちら?」
ウルリーケは無邪気に尋ねた。
「この棟の中央になります。ゆっくりお寛ぎあれ」
「あら、一緒にお茶をいたしましょうよ」
「いや、これから到着する客たちの出迎えがありますので。それでは、ナント侯爵閣下、ウルリーケ嬢、後ほど階下にて。行こうかリザ」
「はい、失礼いたします」
「感謝するよ。キーフェル殿、リザ姫」
こうして、イストラーダ城は本日最初にして、最大の客を迎えることができた。
騎士や商人など、王都から来る客はまだまだ到着する予定だ。城に宿泊できるのは一部だけだが、領主夫妻として内門に立ち、彼らに歓迎の意を示さないといけないのだ。
今夜は晩餐の宴になるのね……私、ちゃんとやれるのかしら?
リザは領主夫人として行う初めての公式行事に、目もくらむ思いだった。
10
お気に入りに追加
524
あなたにおすすめの小説
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
【R18・完結】蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない〜
花室 芽苳
恋愛
契約結婚しませんか?貴方は確かにそう言ったのに。気付けば貴方の冷たい瞳に炎が宿ってー?ねえ、これは大人の恋なんですか?
どこにいても誰といても冷静沈着。
二階堂 柚瑠木《にかいどう ゆるぎ》は二階堂財閥の御曹司
そんな彼が契約結婚の相手として選んだのは
十条コーポレーションのお嬢様
十条 月菜《じゅうじょう つきな》
真面目で努力家の月菜は、そんな柚瑠木の申し出を受ける。
「契約結婚でも、私は柚瑠木さんの妻として頑張ります!」
「余計な事はしなくていい、貴女はお飾りの妻に過ぎないんですから」
しかし、挫けず頑張る月菜の姿に柚瑠木は徐々に心を動かされて――――?
冷徹御曹司 二階堂 柚瑠木 185㎝ 33歳
努力家妻 十条 月菜 150㎝ 24歳
冷酷無比な国王陛下に愛されすぎっ! 絶倫すぎっ! ピンチかもしれませんっ!
仙崎ひとみ
恋愛
子爵家のひとり娘ソレイユは、三年前悪漢に襲われて以降、男性から劣情の目で見られないようにと、女らしいことを一切排除する生活を送ってきた。
18歳になったある日。デビュタントパーティに出るよう命じられる。
噂では、冷酷無悲な独裁王と称されるエルネスト国王が、結婚相手を探しているとか。
「はあ? 結婚相手? 冗談じゃない、お断り」
しかし両親に頼み込まれ、ソレイユはしぶしぶ出席する。
途中抜け出して城庭で休んでいると、酔った男に絡まれてしまった。
危機一髪のところを助けてくれたのが、何かと噂の国王エルネスト。
エルネストはソレイユを気に入り、なんとかベッドに引きずりこもうと企む。
そんなとき、三年前ソレイユを助けてくれた救世主に似た男性が現れる。
エルネストの弟、ジェレミーだ。
ジェレミーは思いやりがあり、とても優しくて、紳士の鏡みたいに高潔な男性。
心はジェレミーに引っ張られていくが、身体はエルネストが虎視眈々と狙っていて――――
【R18】国王陛下はずっとご執心です〜我慢して何も得られないのなら、どんな手を使ってでも愛する人を手に入れよう〜
まさかの
恋愛
濃厚な甘々えっちシーンばかりですので閲覧注意してください!
題名の☆マークがえっちシーンありです。
王位を内乱勝ち取った国王ジルダールは護衛騎士のクラリスのことを愛していた。
しかし彼女はその気持ちに気付きながらも、自分にはその資格が無いとジルダールの愛を拒み続ける。
肌を重ねても去ってしまう彼女の居ない日々を過ごしていたが、実の兄のクーデターによって命の危険に晒される。
彼はやっと理解した。
我慢した先に何もないことを。
ジルダールは彼女の愛を手に入れるために我慢しないことにした。
小説家になろう、アルファポリスで投稿しています。
【完結】鳥籠の妻と変態鬼畜紳士な夫
Ringo
恋愛
夫が好きで好きで好きすぎる妻。
生まれた時から傍にいた夫が妻の生きる世界の全てで、夫なしの人生など考えただけで絶望レベル。
行動の全てを報告させ把握していないと不安になり、少しでも女の気配を感じれば嫉妬に狂う。
そしてそんな妻を愛してやまない夫。
束縛されること、嫉妬されることにこれ以上にない愛情を感じる変態。
自身も嫉妬深く、妻を家に閉じ込め家族以外との接触や交流を遮断。
時に激しい妄想に駆られて俺様キャラが降臨し、妻を言葉と行為で追い込む鬼畜でもある。
そんなメンヘラ妻と変態鬼畜紳士夫が織り成す日常をご覧あれ。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
※現代もの
※R18内容濃いめ(作者調べ)
※ガッツリ行為エピソード多め
※上記が苦手な方はご遠慮ください
完結まで執筆済み
【R-18】記憶喪失な新妻は国王陛下の寵愛を乞う【挿絵付】
臣桜
恋愛
ウィドリントン王国の姫モニカは、隣国ヴィンセントの王子であり幼馴染みのクライヴに輿入れする途中、謎の刺客により襲われてしまった。一命は取り留めたものの、モニカはクライヴを愛した記憶のみ忘れてしまった。モニカと侍女はヴィンセントに無事受け入れられたが、クライヴの父の余命が心配なため急いで結婚式を挙げる事となる。記憶がないままモニカの新婚生活が始まり、彼女の不安を取り除こうとクライヴも優しく接する。だがある事がきっかけでモニカは頭痛を訴えるようになり、封じられていた記憶は襲撃者の正体を握っていた。
※全体的にふんわりしたお話です。
※ムーンライトノベルズさまにも投稿しています。
※表紙はニジジャーニーで生成しました
※挿絵は自作ですが、後日削除します
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる