44 / 96
43 城の暮らし 4
しおりを挟む
毎日毎日、リザは少しずつ城での行動範囲を広げていった。
午前中は図書室に通い、自分に理解できる本から読み進めている。辞書を見つけたので、コルに引き方を教えてもらい、わからない言葉を調べることも覚えた。
厨房にはあれから行っていないが、城には他に洗濯室や、冬場に備えて保存用の食料を作る部屋もある。
建て増しを重ねた古い城には意外なところに階段や細い廊下があるが、リザは丹念に歩き回り、もう迷わなくなった。
アンテがそんなリザをよく思っていないのはわかっている。しかし、リザとても、全て言いなりになる自分にはもう戻りたくないのだ。
午後は跳ね橋を渡って畑を眺めたり、コルに連れられて厩を見に行ったりしている。一度動物の鳴き声が内壁の外から聞こえたので何ごとかと尋ねてみると、屠殺をしているところだった。
「家畜の仔は冬から春にかけて生まれるのですが、秋は屠殺期でもあります。冬に備えて家畜を潰して、その肉を分けて塩漬けや燻製にするのです。皮は舐めして、骨は砕き、全て利用します」
「いつか見てみたいわ」
「エルランド様がお許しになればね」
コルは真面目な顔でいった。リザと彼は近ごろ随分親しくなった。
彼はエルランドの父親の代から仕えた古株で、子どもの頃から彼を知っているという。
コルも元は傭兵で、歳を取ったためにもう戦うことはないが、がっちりとたくましい体は衰えを知らないようだった。
若い頃からいろんな戦場へ出たというコルは、いつも温厚で負の感情を見せない。仕事ぶりは徹底して真面目で、若い者の世話をよくしていた。エルランドが信頼して城を任せる理由がよくわかる。
コルを介して男の使用人達もリザに親しみを見せることが増えた。仕事の手を止めて男達はリザに帽子を取って挨拶をする。彼らは村人だが兵士でもあった。全てエルランドの仲間達だ。
しかしコルは、彼らがリザに話しかけることは許さなかった。もちろん、自分がいないところで彼らがリザに近づくことも認めていない。
一方、城の中で働く女達は相変わらずリザと距離を置いているようだった。
アンテの目もあるのだろうが、彼女達達のよそよそしさは、リザをこの城の女主だと認めていない。特に意地悪をされることはないが、話しかけても短い返答があるのみだった。
部屋付きの召使、ターニャも役割はきちんとする。必要もないのに部屋の掃除をし、敷き筵を取り換えたり、敷布を洗濯したりしてくれる。
しかし、やっぱりリザには必要以上に近づきたくないらしく、仕事はリザが部屋にいない時にするのが常だった。
アンテの姿はほとんど見ない。見てもリザを視界に入れると、そそくさとどこかに行ってしまう。なのに、リザのすることは全て彼女に知られているようだった。
リザは心が折れてしまいそうな自分と戦っていた。
自分を奴立たずだと決めつけても、何もいいことはないわ。嫌われることには慣れているし、私を嫌うのは私の問題じゃない。
自分を人の役に立たせるのは自分だと言うことはもう学んだ。全て心の持ち方、向き方にあるのだわ。
だから、下を向かない。
できることを探してするの。
リザは久しぶりに自分の荷物を衣装箪笥から出した。そして底の方から小さな額を引っ張り出す。
それはリザが描いた花の絵。最後の市場で売れ残った品だ。小さな花なので派手ではないが、精密に描いたのでリザは気に入っている。
それを暖炉の上の棚板乗せると、部屋の雰囲気が少し変わったような気がした。
「絵を描く道具が欲しいわ」
ターニャには頼みにくかったので、リザはコルに絵を描く道具はあるかと尋ねた。
「そうですね。地形図を作成するためのものなら、お館様の部屋にあるかと思いますが、何に使われます?」
「絵を描くのよ」
「そりゃそうですな!」
当たり前の答えにコルは笑い出し、自分でエルランドの部屋から固形絵の具とペン、そして幾枚かの紙を持ってきてくれた。絵の具には鮮やかな色が少ないが、仕方がない。元々は地形や図面を描く道具なのだ。
「少なくてすみません。紙はここでは貴重品ですので。で、何をお描きになるので?」
「まずは、コルの顔」
「は?」
リザは板に紙を固定すると、驚くコルの顔をするすると写生した。最初はごく薄い茶色で、それからどんどん色を足していく。
わずか数分の間に、びっくりしているコルの顔が出来上がり、それを見たコルは絵の顔よりもさらに目が丸くなった。
「これは! 私ですな!」
「だって目の前で描いたのに!」
「いや、驚きました。非常にお上手ですな! リザ様にこんなご才能があったとは! 王宮で教育されたので?」
「いいえ、自分でなんとなく。いつもは花や小鳥を描くんだけど。コルの顔は特徴があるから描きやすかった。本当なら、もっと色数を増やして細かいところまで描き込むんだけど……」
「いや十分です。私だって今までに絵師を知らないわけではないですからな。彼らと比べても遜色がない」
「よかったら。どうぞ? 差し上げます。額がないから頼りないけど」
「良いのですか? 離れたところに住んでいる息子夫婦に送ってやりましょう。孫ができてまだ顔を見に行っていないのですよ。これで孫が私のことを知ってくれます。額など、すぐに作れます」
「ありがとう。お孫さんが喜んでくれると嬉しいわ。エルランド様の話では、収穫が終わったら市が立つってことだったから、絵具や紙を買ってもらえたらいいのだけれど」
「いくらでも買ってくださいますよ。春と秋は収穫物を商う大きな市が立ちます。最近は王都からやってくる商人も増えました。昔じゃ見られなかった品まで手に入るようになったのですよ」
「エルランド様のおかげね」
その時、ターニャが桶と雑巾を持って現れた。いつもなら二人が浴室に行く時間なので、リザとコルがいたことに驚いている。
「失礼いたしました!」
「いいのよ。ターニャ、いつもの仕事をして頂戴」
「え? でも……」
「ほらほら、早くしないとアンテに怒られるわよ」
「……」
仕方なくターニャはいつも通り部屋の掃除を始める。いつものように敷布を取り替え、あらゆる出っ張りを拭いていく。
暖炉の棚板を拭く時、昨日まではなかった絵を見つけたターニャは、それをしばらく眺めていたが、慎重に絵をどかして、棚板を丁寧に吹き上げて掃除は終わりだ。
そして振り返った時、にこにこしたリザに自分の横顔を描いた絵を見せられて、ターニャは腰を抜かしそうになった。
「え? ええっ⁉︎」
「どうかしら?」
それは真剣な顔をした若い女の肖像で、薄いそばかすや耳の横で三つ編みにされた髪まで丁寧に描かれていた。短時間でここまで描写するリザに、コルも密かに驚いている。
「こりゃ似てる! ターニャそのものじゃわい」
「……」
「いつもお掃除してくれてありがとう。こんなものでよかったらあげるわ」
「えっ⁉︎ でも……」
「私が額装して届けるよ。アンテには黙っているといい」
ターニャはどんな態度を取ったらいいものか、しばらくあたふたしていたが、やがて小さく「ありがとうございます」と呟いた。
「この城で働いているものは、大抵家族を外に置いてきているから、絵姿を送ろうと思うのですよ」
ターニャが出て行ってから、コルはそう説明した。
「良いことをなさいましたね」
「だったらいいんだけど……アンテは余計なことをすると言いそうね」
「アンテも本当はわかっているんですよ。リザ様が良い奥方様だということが。しかし、人によってはゆっくりとしか伝わらないこともあるのですよ」
「……そうね」
リザはコルの言う通りだと思った。
私とエルランド様もきっとそうなのだわ。
エルランドが明日帰城すると伝えられたのは、その夜のことだった。
午前中は図書室に通い、自分に理解できる本から読み進めている。辞書を見つけたので、コルに引き方を教えてもらい、わからない言葉を調べることも覚えた。
厨房にはあれから行っていないが、城には他に洗濯室や、冬場に備えて保存用の食料を作る部屋もある。
建て増しを重ねた古い城には意外なところに階段や細い廊下があるが、リザは丹念に歩き回り、もう迷わなくなった。
アンテがそんなリザをよく思っていないのはわかっている。しかし、リザとても、全て言いなりになる自分にはもう戻りたくないのだ。
午後は跳ね橋を渡って畑を眺めたり、コルに連れられて厩を見に行ったりしている。一度動物の鳴き声が内壁の外から聞こえたので何ごとかと尋ねてみると、屠殺をしているところだった。
「家畜の仔は冬から春にかけて生まれるのですが、秋は屠殺期でもあります。冬に備えて家畜を潰して、その肉を分けて塩漬けや燻製にするのです。皮は舐めして、骨は砕き、全て利用します」
「いつか見てみたいわ」
「エルランド様がお許しになればね」
コルは真面目な顔でいった。リザと彼は近ごろ随分親しくなった。
彼はエルランドの父親の代から仕えた古株で、子どもの頃から彼を知っているという。
コルも元は傭兵で、歳を取ったためにもう戦うことはないが、がっちりとたくましい体は衰えを知らないようだった。
若い頃からいろんな戦場へ出たというコルは、いつも温厚で負の感情を見せない。仕事ぶりは徹底して真面目で、若い者の世話をよくしていた。エルランドが信頼して城を任せる理由がよくわかる。
コルを介して男の使用人達もリザに親しみを見せることが増えた。仕事の手を止めて男達はリザに帽子を取って挨拶をする。彼らは村人だが兵士でもあった。全てエルランドの仲間達だ。
しかしコルは、彼らがリザに話しかけることは許さなかった。もちろん、自分がいないところで彼らがリザに近づくことも認めていない。
一方、城の中で働く女達は相変わらずリザと距離を置いているようだった。
アンテの目もあるのだろうが、彼女達達のよそよそしさは、リザをこの城の女主だと認めていない。特に意地悪をされることはないが、話しかけても短い返答があるのみだった。
部屋付きの召使、ターニャも役割はきちんとする。必要もないのに部屋の掃除をし、敷き筵を取り換えたり、敷布を洗濯したりしてくれる。
しかし、やっぱりリザには必要以上に近づきたくないらしく、仕事はリザが部屋にいない時にするのが常だった。
アンテの姿はほとんど見ない。見てもリザを視界に入れると、そそくさとどこかに行ってしまう。なのに、リザのすることは全て彼女に知られているようだった。
リザは心が折れてしまいそうな自分と戦っていた。
自分を奴立たずだと決めつけても、何もいいことはないわ。嫌われることには慣れているし、私を嫌うのは私の問題じゃない。
自分を人の役に立たせるのは自分だと言うことはもう学んだ。全て心の持ち方、向き方にあるのだわ。
だから、下を向かない。
できることを探してするの。
リザは久しぶりに自分の荷物を衣装箪笥から出した。そして底の方から小さな額を引っ張り出す。
それはリザが描いた花の絵。最後の市場で売れ残った品だ。小さな花なので派手ではないが、精密に描いたのでリザは気に入っている。
それを暖炉の上の棚板乗せると、部屋の雰囲気が少し変わったような気がした。
「絵を描く道具が欲しいわ」
ターニャには頼みにくかったので、リザはコルに絵を描く道具はあるかと尋ねた。
「そうですね。地形図を作成するためのものなら、お館様の部屋にあるかと思いますが、何に使われます?」
「絵を描くのよ」
「そりゃそうですな!」
当たり前の答えにコルは笑い出し、自分でエルランドの部屋から固形絵の具とペン、そして幾枚かの紙を持ってきてくれた。絵の具には鮮やかな色が少ないが、仕方がない。元々は地形や図面を描く道具なのだ。
「少なくてすみません。紙はここでは貴重品ですので。で、何をお描きになるので?」
「まずは、コルの顔」
「は?」
リザは板に紙を固定すると、驚くコルの顔をするすると写生した。最初はごく薄い茶色で、それからどんどん色を足していく。
わずか数分の間に、びっくりしているコルの顔が出来上がり、それを見たコルは絵の顔よりもさらに目が丸くなった。
「これは! 私ですな!」
「だって目の前で描いたのに!」
「いや、驚きました。非常にお上手ですな! リザ様にこんなご才能があったとは! 王宮で教育されたので?」
「いいえ、自分でなんとなく。いつもは花や小鳥を描くんだけど。コルの顔は特徴があるから描きやすかった。本当なら、もっと色数を増やして細かいところまで描き込むんだけど……」
「いや十分です。私だって今までに絵師を知らないわけではないですからな。彼らと比べても遜色がない」
「よかったら。どうぞ? 差し上げます。額がないから頼りないけど」
「良いのですか? 離れたところに住んでいる息子夫婦に送ってやりましょう。孫ができてまだ顔を見に行っていないのですよ。これで孫が私のことを知ってくれます。額など、すぐに作れます」
「ありがとう。お孫さんが喜んでくれると嬉しいわ。エルランド様の話では、収穫が終わったら市が立つってことだったから、絵具や紙を買ってもらえたらいいのだけれど」
「いくらでも買ってくださいますよ。春と秋は収穫物を商う大きな市が立ちます。最近は王都からやってくる商人も増えました。昔じゃ見られなかった品まで手に入るようになったのですよ」
「エルランド様のおかげね」
その時、ターニャが桶と雑巾を持って現れた。いつもなら二人が浴室に行く時間なので、リザとコルがいたことに驚いている。
「失礼いたしました!」
「いいのよ。ターニャ、いつもの仕事をして頂戴」
「え? でも……」
「ほらほら、早くしないとアンテに怒られるわよ」
「……」
仕方なくターニャはいつも通り部屋の掃除を始める。いつものように敷布を取り替え、あらゆる出っ張りを拭いていく。
暖炉の棚板を拭く時、昨日まではなかった絵を見つけたターニャは、それをしばらく眺めていたが、慎重に絵をどかして、棚板を丁寧に吹き上げて掃除は終わりだ。
そして振り返った時、にこにこしたリザに自分の横顔を描いた絵を見せられて、ターニャは腰を抜かしそうになった。
「え? ええっ⁉︎」
「どうかしら?」
それは真剣な顔をした若い女の肖像で、薄いそばかすや耳の横で三つ編みにされた髪まで丁寧に描かれていた。短時間でここまで描写するリザに、コルも密かに驚いている。
「こりゃ似てる! ターニャそのものじゃわい」
「……」
「いつもお掃除してくれてありがとう。こんなものでよかったらあげるわ」
「えっ⁉︎ でも……」
「私が額装して届けるよ。アンテには黙っているといい」
ターニャはどんな態度を取ったらいいものか、しばらくあたふたしていたが、やがて小さく「ありがとうございます」と呟いた。
「この城で働いているものは、大抵家族を外に置いてきているから、絵姿を送ろうと思うのですよ」
ターニャが出て行ってから、コルはそう説明した。
「良いことをなさいましたね」
「だったらいいんだけど……アンテは余計なことをすると言いそうね」
「アンテも本当はわかっているんですよ。リザ様が良い奥方様だということが。しかし、人によってはゆっくりとしか伝わらないこともあるのですよ」
「……そうね」
リザはコルの言う通りだと思った。
私とエルランド様もきっとそうなのだわ。
エルランドが明日帰城すると伝えられたのは、その夜のことだった。
10
お気に入りに追加
524
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる