14 / 96
13 逃避 2
しおりを挟む
東の市。
それは王宮の東の小門からほど近い通りにあり、古くからの堅実なが商人が多く、幅広い道の両側には様々な店が並ぶ。
多くは午前中に店じまいをするため、簡単な木組みに布を貼っただけの店がほとんどの市場だったが、今日も多くの人で賑わっていた。
「お花はいかがですか? 長持ちしますよ」
リザは初めて店の表に立っていた。
最初のうちこそ、大きな声を出すことに戸惑っていたリザだったが、オジーに励まされ、一生懸命に声を出す。こんなに声を出すのは初めてだった。
「リザ様、上手ですよ!」
「ありがとう、最初は恥ずかしかったけど、慣れたら楽しいわ」
リザの頬は真っ赤になっている。この日のために今まで育てた苗や花を全て持ってきたのである。できるだけ売り切りたかったのだ。
絵を描く道具は持ってこれなかったが、最後に書いた花の絵はいくつか額に入れて店の奥に飾っている。
「ここを出ていく」
リザの決心に最初は反対したニーケも、今は隣に立って呼び込みをしてくれている。
「久しぶりだね、お花屋さん! おや、今日は可愛い売り子さんが二人も! じゃあこれとこれを十本ずつ分けて縛っておくれ、今夜店に飾ろう」
「ありがとうございます!」
花は次々に売れていった。最初は切花よりも株を買う人が多かったが、時間が経つにつれて切り花の方がたくさん出るようになってきた。
買うのは主に夜の商売をする店の人たちのようだ。
「この分では午前中に売り切ってしまいそうですね」
ニーケが嬉しそうにリザを振り向く。
「そうね。路銀が増えるのは心強いわ」
使者が来た翌日、リザとニーケは丸一日話し合った。
兄王から迎えが来るのは五日後、それまでは放って置かれるのは今までのことからして間違いない。市の立つ日は三日後だから、リザに与えられた猶予は二日だった。
リザが自分で考えて逃げ出すなどと、兄は思いもしないだろうから、この二日をできるだけ有効に使わねばならないのだ。
「一緒に来ることはないわ、ニーケ」
リザは精一杯強がって見せた。
「いいえ、私も一緒に参ります」
ニーケの声にも目にも迷いはない。
リザより一つ年上のこの娘は、リザの母親が生きていた頃からリザに仕えてくれた、唯一の侍女なのである。彼女にとっても一番近い身内であった祖母が死んでからも、給金も払えないのにリザと共にいてくれた。リザにとっては友人とも姉ともいえる無二の存在だった。
「でも、どうなるかわからないのよ。ニーケまで私の巻き添えになることはないわ」
「私の主はリザ様です」
ニーケはきっぱりと言った。
「それよりも、これからどうなるかを考えましょう。リザ様が逃げたと知ったら、陛下はきっと人相書きを作らせて探しにかかりますよ。シュラーク公爵と言えば王室に次ぐ家柄ですし、公爵様の面目をつぶすわけにはいきませんもの」
「だったら逃げる時には男の子の格好をするわ。そしてニーケの従者ということにする」
「そんなことできませんわ!」
ニーケはとんでもないと言うふうに首を振った。
「できるわ。私はもう、なにもできない十四の子どもじゃない。働くことは好きよ。それに、もし捕まったって殺されたりしないわ。無理やりお嫁入りさせられるだけよ。その時はニーケだけでも逃げてね」
「そんな! 私はいつまでもお傍に!」
「いいのよ、そんなこと。もしもの話より、今の問題はどこに向かって逃げるかだわ。あてもなく逃げ続ける訳にはいかないし」
リザは真剣だった。
「それなら、王都から東に二、三日くらい行ったところのハーリ村に、私の亡くなった祖母の妹──大叔母が住んでいます。ラガースと言う町の先の小さな村です。最近は年に一度の手紙のやり取りぐらいしかありません。でも、いい人ですし、しばらくそこに身を寄せられては?」
どんどん現実的な方向に話を進めるリザに、ニーケも腹を括ったように言った。
「まぁ、東の村に大叔母様が⁉︎」
「はい。私も子どもの頃に、何回か祖母と一緒に訪問したことがあるだけですが、大叔母は確か仕立て屋のようなことをしていたようです」
ニーケの話では、祖母が亡くなってからはニーケがリザの離宮に詰めっきりになってしまったので、手紙以外の交流は途絶えていると言うことだった。
「仕立て屋さんか。私にもできる仕事を見つけられたらいいんだけど……」
「仕事、ですか?」
ニーケは心もとなさそうに言った。リザの裁縫の腕は、みられたものではなかったからである。
「ええ。私だって、仕事をしないと食べていけないことくらい知っているわ。私は教養がないから難しいことは無理だけど、掃除婦とか皿洗いなら」
「姫さまが掃除婦!」
ニーケは久しぶりに姫という称号を用いた。普段はリザが嫌がるので姫と呼ぶことはなかったのだ。
「ええ、そうよ。それくらいしかできることが思いつかないもの。それに私は」
「姫じゃない、ですわよね。でも、リザ様にはミッドラーン王家の血が流れているんですよ!」
「半分だけよ」
「それでもです! 第二王女様だって庶子だと言いますけど、立派なところにお嫁に行かれたと聞きます」
五年前の宴で会ったその姉は母親が地方の伯爵令嬢だと言うことで、兄と同じ美しい金髪を持っていた。だから、大切にされたのだ。
「私だってそうよ。もっとも、もう……離縁されるけど」
リザは自嘲気味に笑った。
「でもね、いいのよ。たった一度会って、それっきりの縁だった……と言うだけよ」
リザはニーケから目を逸らし、住み慣れた離宮を見渡した。
古びてあちこち崩れかけ、住めるのは居間と二人の寝室くらいである。二階の天井は一部抜け落ち、石の階段はひびが入っているから登ったこともない。
苦心して作った温室の扉を閉ざし、裏の母の墓に最後の花を備える。
──これだけが私の許された世界だった……。
『イストラーダ地方はミッドラーン国の最東にある。そこはミッドラーン国でも一番貧しい国土で、今までその地を治めた領主がいなかった。また、これと言った産業もなく、人口も希薄だ。よって非常に危険な土地だ』
かつてのエルランドの言葉がよみがえる。
「……リザ様?」
ニーケに呼ばれてリザは我にかえった。にぎわう市場のただ中である。
「どうされましたか? お疲れに?」
「いいえ、大丈夫よ」
物思いから覚めたリザは、改めて辺りを見渡した。
「どうやらお花はあらかた売れたわみたいね……そろそろお店を閉めて出発した方がいいのかしら?」
リザが市場を見ると、ぼちぼち店じまいを初めているところがある。
そろそろ正午にかかろうとしていた。
売れ残った花は道ゆく子どもに配って、三人は店をたたみはじめる。
オジーは王都の城門まで送ってくれる手筈だが、家族も仕事もあるから連れて行かない。三人は黙々と作業を続けた。
ふと見ると、リザの書いた絵が一枚売れ残っている。
珍しいが小さな花を緻密な筆致で描いた作品だが、花が地味なので目立たなかったのだろう。
「こんなの誰もいらないわね」
……私みたい。
リザはその絵を前掛けで包み込み、荷物の底にそっと入れた。
それは王宮の東の小門からほど近い通りにあり、古くからの堅実なが商人が多く、幅広い道の両側には様々な店が並ぶ。
多くは午前中に店じまいをするため、簡単な木組みに布を貼っただけの店がほとんどの市場だったが、今日も多くの人で賑わっていた。
「お花はいかがですか? 長持ちしますよ」
リザは初めて店の表に立っていた。
最初のうちこそ、大きな声を出すことに戸惑っていたリザだったが、オジーに励まされ、一生懸命に声を出す。こんなに声を出すのは初めてだった。
「リザ様、上手ですよ!」
「ありがとう、最初は恥ずかしかったけど、慣れたら楽しいわ」
リザの頬は真っ赤になっている。この日のために今まで育てた苗や花を全て持ってきたのである。できるだけ売り切りたかったのだ。
絵を描く道具は持ってこれなかったが、最後に書いた花の絵はいくつか額に入れて店の奥に飾っている。
「ここを出ていく」
リザの決心に最初は反対したニーケも、今は隣に立って呼び込みをしてくれている。
「久しぶりだね、お花屋さん! おや、今日は可愛い売り子さんが二人も! じゃあこれとこれを十本ずつ分けて縛っておくれ、今夜店に飾ろう」
「ありがとうございます!」
花は次々に売れていった。最初は切花よりも株を買う人が多かったが、時間が経つにつれて切り花の方がたくさん出るようになってきた。
買うのは主に夜の商売をする店の人たちのようだ。
「この分では午前中に売り切ってしまいそうですね」
ニーケが嬉しそうにリザを振り向く。
「そうね。路銀が増えるのは心強いわ」
使者が来た翌日、リザとニーケは丸一日話し合った。
兄王から迎えが来るのは五日後、それまでは放って置かれるのは今までのことからして間違いない。市の立つ日は三日後だから、リザに与えられた猶予は二日だった。
リザが自分で考えて逃げ出すなどと、兄は思いもしないだろうから、この二日をできるだけ有効に使わねばならないのだ。
「一緒に来ることはないわ、ニーケ」
リザは精一杯強がって見せた。
「いいえ、私も一緒に参ります」
ニーケの声にも目にも迷いはない。
リザより一つ年上のこの娘は、リザの母親が生きていた頃からリザに仕えてくれた、唯一の侍女なのである。彼女にとっても一番近い身内であった祖母が死んでからも、給金も払えないのにリザと共にいてくれた。リザにとっては友人とも姉ともいえる無二の存在だった。
「でも、どうなるかわからないのよ。ニーケまで私の巻き添えになることはないわ」
「私の主はリザ様です」
ニーケはきっぱりと言った。
「それよりも、これからどうなるかを考えましょう。リザ様が逃げたと知ったら、陛下はきっと人相書きを作らせて探しにかかりますよ。シュラーク公爵と言えば王室に次ぐ家柄ですし、公爵様の面目をつぶすわけにはいきませんもの」
「だったら逃げる時には男の子の格好をするわ。そしてニーケの従者ということにする」
「そんなことできませんわ!」
ニーケはとんでもないと言うふうに首を振った。
「できるわ。私はもう、なにもできない十四の子どもじゃない。働くことは好きよ。それに、もし捕まったって殺されたりしないわ。無理やりお嫁入りさせられるだけよ。その時はニーケだけでも逃げてね」
「そんな! 私はいつまでもお傍に!」
「いいのよ、そんなこと。もしもの話より、今の問題はどこに向かって逃げるかだわ。あてもなく逃げ続ける訳にはいかないし」
リザは真剣だった。
「それなら、王都から東に二、三日くらい行ったところのハーリ村に、私の亡くなった祖母の妹──大叔母が住んでいます。ラガースと言う町の先の小さな村です。最近は年に一度の手紙のやり取りぐらいしかありません。でも、いい人ですし、しばらくそこに身を寄せられては?」
どんどん現実的な方向に話を進めるリザに、ニーケも腹を括ったように言った。
「まぁ、東の村に大叔母様が⁉︎」
「はい。私も子どもの頃に、何回か祖母と一緒に訪問したことがあるだけですが、大叔母は確か仕立て屋のようなことをしていたようです」
ニーケの話では、祖母が亡くなってからはニーケがリザの離宮に詰めっきりになってしまったので、手紙以外の交流は途絶えていると言うことだった。
「仕立て屋さんか。私にもできる仕事を見つけられたらいいんだけど……」
「仕事、ですか?」
ニーケは心もとなさそうに言った。リザの裁縫の腕は、みられたものではなかったからである。
「ええ。私だって、仕事をしないと食べていけないことくらい知っているわ。私は教養がないから難しいことは無理だけど、掃除婦とか皿洗いなら」
「姫さまが掃除婦!」
ニーケは久しぶりに姫という称号を用いた。普段はリザが嫌がるので姫と呼ぶことはなかったのだ。
「ええ、そうよ。それくらいしかできることが思いつかないもの。それに私は」
「姫じゃない、ですわよね。でも、リザ様にはミッドラーン王家の血が流れているんですよ!」
「半分だけよ」
「それでもです! 第二王女様だって庶子だと言いますけど、立派なところにお嫁に行かれたと聞きます」
五年前の宴で会ったその姉は母親が地方の伯爵令嬢だと言うことで、兄と同じ美しい金髪を持っていた。だから、大切にされたのだ。
「私だってそうよ。もっとも、もう……離縁されるけど」
リザは自嘲気味に笑った。
「でもね、いいのよ。たった一度会って、それっきりの縁だった……と言うだけよ」
リザはニーケから目を逸らし、住み慣れた離宮を見渡した。
古びてあちこち崩れかけ、住めるのは居間と二人の寝室くらいである。二階の天井は一部抜け落ち、石の階段はひびが入っているから登ったこともない。
苦心して作った温室の扉を閉ざし、裏の母の墓に最後の花を備える。
──これだけが私の許された世界だった……。
『イストラーダ地方はミッドラーン国の最東にある。そこはミッドラーン国でも一番貧しい国土で、今までその地を治めた領主がいなかった。また、これと言った産業もなく、人口も希薄だ。よって非常に危険な土地だ』
かつてのエルランドの言葉がよみがえる。
「……リザ様?」
ニーケに呼ばれてリザは我にかえった。にぎわう市場のただ中である。
「どうされましたか? お疲れに?」
「いいえ、大丈夫よ」
物思いから覚めたリザは、改めて辺りを見渡した。
「どうやらお花はあらかた売れたわみたいね……そろそろお店を閉めて出発した方がいいのかしら?」
リザが市場を見ると、ぼちぼち店じまいを初めているところがある。
そろそろ正午にかかろうとしていた。
売れ残った花は道ゆく子どもに配って、三人は店をたたみはじめる。
オジーは王都の城門まで送ってくれる手筈だが、家族も仕事もあるから連れて行かない。三人は黙々と作業を続けた。
ふと見ると、リザの書いた絵が一枚売れ残っている。
珍しいが小さな花を緻密な筆致で描いた作品だが、花が地味なので目立たなかったのだろう。
「こんなの誰もいらないわね」
……私みたい。
リザはその絵を前掛けで包み込み、荷物の底にそっと入れた。
2
お気に入りに追加
524
あなたにおすすめの小説
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
【R18・完結】蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない〜
花室 芽苳
恋愛
契約結婚しませんか?貴方は確かにそう言ったのに。気付けば貴方の冷たい瞳に炎が宿ってー?ねえ、これは大人の恋なんですか?
どこにいても誰といても冷静沈着。
二階堂 柚瑠木《にかいどう ゆるぎ》は二階堂財閥の御曹司
そんな彼が契約結婚の相手として選んだのは
十条コーポレーションのお嬢様
十条 月菜《じゅうじょう つきな》
真面目で努力家の月菜は、そんな柚瑠木の申し出を受ける。
「契約結婚でも、私は柚瑠木さんの妻として頑張ります!」
「余計な事はしなくていい、貴女はお飾りの妻に過ぎないんですから」
しかし、挫けず頑張る月菜の姿に柚瑠木は徐々に心を動かされて――――?
冷徹御曹司 二階堂 柚瑠木 185㎝ 33歳
努力家妻 十条 月菜 150㎝ 24歳
冷酷無比な国王陛下に愛されすぎっ! 絶倫すぎっ! ピンチかもしれませんっ!
仙崎ひとみ
恋愛
子爵家のひとり娘ソレイユは、三年前悪漢に襲われて以降、男性から劣情の目で見られないようにと、女らしいことを一切排除する生活を送ってきた。
18歳になったある日。デビュタントパーティに出るよう命じられる。
噂では、冷酷無悲な独裁王と称されるエルネスト国王が、結婚相手を探しているとか。
「はあ? 結婚相手? 冗談じゃない、お断り」
しかし両親に頼み込まれ、ソレイユはしぶしぶ出席する。
途中抜け出して城庭で休んでいると、酔った男に絡まれてしまった。
危機一髪のところを助けてくれたのが、何かと噂の国王エルネスト。
エルネストはソレイユを気に入り、なんとかベッドに引きずりこもうと企む。
そんなとき、三年前ソレイユを助けてくれた救世主に似た男性が現れる。
エルネストの弟、ジェレミーだ。
ジェレミーは思いやりがあり、とても優しくて、紳士の鏡みたいに高潔な男性。
心はジェレミーに引っ張られていくが、身体はエルネストが虎視眈々と狙っていて――――
【R18】国王陛下はずっとご執心です〜我慢して何も得られないのなら、どんな手を使ってでも愛する人を手に入れよう〜
まさかの
恋愛
濃厚な甘々えっちシーンばかりですので閲覧注意してください!
題名の☆マークがえっちシーンありです。
王位を内乱勝ち取った国王ジルダールは護衛騎士のクラリスのことを愛していた。
しかし彼女はその気持ちに気付きながらも、自分にはその資格が無いとジルダールの愛を拒み続ける。
肌を重ねても去ってしまう彼女の居ない日々を過ごしていたが、実の兄のクーデターによって命の危険に晒される。
彼はやっと理解した。
我慢した先に何もないことを。
ジルダールは彼女の愛を手に入れるために我慢しないことにした。
小説家になろう、アルファポリスで投稿しています。
【完結】鳥籠の妻と変態鬼畜紳士な夫
Ringo
恋愛
夫が好きで好きで好きすぎる妻。
生まれた時から傍にいた夫が妻の生きる世界の全てで、夫なしの人生など考えただけで絶望レベル。
行動の全てを報告させ把握していないと不安になり、少しでも女の気配を感じれば嫉妬に狂う。
そしてそんな妻を愛してやまない夫。
束縛されること、嫉妬されることにこれ以上にない愛情を感じる変態。
自身も嫉妬深く、妻を家に閉じ込め家族以外との接触や交流を遮断。
時に激しい妄想に駆られて俺様キャラが降臨し、妻を言葉と行為で追い込む鬼畜でもある。
そんなメンヘラ妻と変態鬼畜紳士夫が織り成す日常をご覧あれ。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
※現代もの
※R18内容濃いめ(作者調べ)
※ガッツリ行為エピソード多め
※上記が苦手な方はご遠慮ください
完結まで執筆済み
【R-18】記憶喪失な新妻は国王陛下の寵愛を乞う【挿絵付】
臣桜
恋愛
ウィドリントン王国の姫モニカは、隣国ヴィンセントの王子であり幼馴染みのクライヴに輿入れする途中、謎の刺客により襲われてしまった。一命は取り留めたものの、モニカはクライヴを愛した記憶のみ忘れてしまった。モニカと侍女はヴィンセントに無事受け入れられたが、クライヴの父の余命が心配なため急いで結婚式を挙げる事となる。記憶がないままモニカの新婚生活が始まり、彼女の不安を取り除こうとクライヴも優しく接する。だがある事がきっかけでモニカは頭痛を訴えるようになり、封じられていた記憶は襲撃者の正体を握っていた。
※全体的にふんわりしたお話です。
※ムーンライトノベルズさまにも投稿しています。
※表紙はニジジャーニーで生成しました
※挿絵は自作ですが、後日削除します
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる