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27 新たな出発 3
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「エニ……いや、厄災の魔女を滅ぼす!?」
「ああ」
クロウが目覚めたのは昼過ぎである。
彼はその足でブルーに会いに行った。そして、昼食中の彼の椅子を倒れさせた。
「それが結局のところ、俺たちの最終目標だろう?」
なにを驚くことがある? とでもいうようにクロウはブルーを見た。
「い、いやそれはもちろんだが、あの悲憤の魔女を倒したんだ。噂を聞きつけて、各地から俺たちの元に、戦いに加わりたい連中が続々と押し寄せている。俺たちは、もう一度、戦える組織を編成しなくてはならない」
「いよいよ本格的な軍隊というわけか。それはあんたに任せる」
クロウは立ち上がった。
「待てよ、クロウ。お前はもはや有名人だ。お前の元に人が集まっていると言っても過言じゃない。まぁ飯でも食えよ」
「……」
ブルーのすすめでクロウは再び腰をおろし、勧められたパンとチーズを口に運んだ。
「後でちゃんとした飯を食えよ。俺たちは体が資本だ」
「ああ、先はまだ長い」
「ミルクも飲め」
「俺は大勢を率いられる器じゃない。それはブルーやオーカーの仕事だ。
カーネリアだって俺よりずっと協調性がある」
クロウは、口を拭いながらさっきの話題に答えた。
「まぁ、お前はそう思っているんだろうがな……けどクロウ、お前には何かあるんだよ」
ブルーはつくづくとクロウを見やりながら言った。
どこか神秘性を帯びた淡麗な容姿。珍しい濃藍の髪は本人は無造作にしているようでも、腹が立つほど様子が良い。
長身で均整の取れた体は、細身でもかっちりと筋肉がつき、隙のない所作は素人が見ても、彼が相当な手練れだと感じられるだろう。
あと、妙に老成した落ち着いた物腰。
これがもうすぐ十九歳になる少年だとは、ブルーですら思えないくらいだった。
「何かって、なに?」
「えーと……みー、魅力? そう。お前には人を惹きつける魅力があるんだ」
「知らない。それに俺のことなんかどうでもいい」
「……やれやれ。そういうところなんだがな」
ブルーは広い肩をすくめた。
「まぁいい。それはそうと。聞いたか?」
「なに?」
このところずっと個人行動で、さっき起きたばかりのクロウは情報に疎かった。
「白藍の使徒っていう、戦士の集団のことをさ」
「白藍の使徒? 知らない」
「要するに、俺たちデューンブレイドみたいに、自発的に集まった魔女滅殺を目的とする戦闘集団だな。もっと南の方で始まって、この二年で急速に力をつけて来たらしい」
アルトア大陸の南は、比較的魔女の被害が少ない地域である。
「南で? なら、あまり期待できないんじゃないか? どのくらいの集団だ?」
「およそ二百から三百で編成されているらしい」
「へぇ、少ないな」
「ああ。そう思うだろ? だが、詳しい報告が入ったんだ。南から大陸の東沿いに北上し、厄災の魔女の拠点の一つ『亡者の牢獄』を打ち壊したのが、その白藍の使徒だって話」
『亡者の牢獄』とは、大陸の東にあった古い城塞都市が栄えた所で、ゴールディフロウ滅亡の翌年に滅び、その城塞はギマの巣となっている、と噂されていた場所だ。
「それはいつのことだ」
「一月ほど前のことらしい。俺たちはここ一年ずっと西で、ジャルマとか、ウォーターロウで戦っていたから、知らせを聞くのが遅れた」
「そうか」
まだ主要な街道も連絡手段も、破壊の痛手から立ち直っていない。大陸は広いから知らせが遅れるのは仕方がなかった。
「その白藍の使徒とやらが、何か言ってきたのか?」
「それが……二日ほど前に、幹部の一人がやってきて、その白藍の使徒のリーダー的な人物が、お前に会いたいと言っていると伝えてきた」
「俺に? なんで?」
「言ったろう? お前が高名で優れた戦士だからだよ。で、俺たちデューンブレイドと共同戦線ってやつを張りたいんじゃないか?」
「白藍の使徒のリーダーは、なんて名前のやつだ?」
「ゼル」
「ゼル? 聞かないな」
「そうだろ? 俺も知らない。で、使者はそれだけいうとすぐに戻った。自分達を信頼できないならそれでいいと言って。手紙もない。口伝だけの知らせだった。正確に言おうか?」
「聞こう」
クロウは目を閉じた。集中するための動作だ。
「よし、言うぞ」
『私たちは、魔女****を倒すために戦っている、白藍の使徒という集団だ。あなたたちデューンブレイド噂を聞いて、使者を送った。あなた方のリーダー、そして最高の戦士に会いたい。共に魔女を滅ぼすために。二日後の早朝、ゴールディフロウ王城背後の崖の上にて待つ。白藍の騎士、ゼル』
「……と、これだけだ」
ブルーは魔女の名を伏せて伝えた。
「使者は魔女の名前を告げたのか?」
「ああ。情けないが、それには少々驚いてしまった。割と平然としていたな」
魔女は自分の名を呼ばれることに敏感で、常に耳をそば立てているという。
実際に悪意を込めたり、冗談でその名を呼んだ者が、不審な死を遂げるのを見たことがあるブルーは、軽率にその名を口にしない。
「なるほど、それを信用するかしないかは、俺たちに投げて、そっちで判断しろってことか」
「そう言うこった。で、お前はどう思う?」
「あんたが会うと言うなら会うよ、ブルー。俺はあんたの判断に従う」
「俺は会おうと思っている。魔女を倒すためなら、白藍だろうが、紫だろうが、なんだって使う。会って、共に戦い魔女を殺すことができる組織かどうか、確かめる」
「わかった」
「オーカーも、背中を預けるに足る奴らか、会ってみたいと言っていたな」
「背中……はどうかわからないけど、志の程度くらいは推し量れるだろう」
クロウも考え深げにいった。
「わかった。じゃあ手配しておくから、お前も準備してほしい」
「わかった。頼む」
クロウはいきなり立ち上がった。
「……って、お前どこ行くつもりだ」
「何かもっと食べたい。数日ほとんど食べてなかったから」
「相変わらずひでぇ自己管理だな」
「どうかな?」
「まぁ、美味いものを食いたくなったのはいいことだな。だったらカーネリアに会って来てやれ。今なら市場にいるはずだ。あいつはお前のこと、すごく心配していた。もう戻ってこないんじゃないかってな」
「戻ってくるさ。いくら俺でも一人では戦えない。だからその白藍の使徒とやらにも会うんだ」
「はぁあ~」
セイジは大きなため息をついて、ひらひらと手を振った。
「とにかく、カーネリアに会ってこい。一緒に飯でも食って話せ。とにかく優しくしてやるんだぞ」
「……ああ?」
訳がわからないまま、クロウはブルーにうなずき返して部屋を出た。
白藍の使徒……そのリーダーである白藍の騎士……いったいどんな奴なんだろう?
レーゼを取り返すためなら、誰とだって手を組んでやるが、エニグマの罠だけは警戒しないと。
歩きながら考え込んでいたら、突然馬車が前を横切った。
ここはもう大通りなのだ。
かつてのゴールディフロウの王都だった頃は知らないが、廃墟と化した街にもこれだけ人が集い、日々の暮らしが営まれている。
市場はすぐに見つかった。
「すごいな」
人が集まれば物が集まり、当然そこには交流の場が生まれる。
市場もその一つだ。昼過ぎなので比較的空いているようだが、夕飯前にはまた人は増えるのだろう。
野菜の集荷場所にカーネリアはいた。荷物運びを手伝っていたらしい。
「カーネリア」
クロウが呼びかけると、カーネリアは振り向き、ぱっと顔を輝かせた。
「ああ」
クロウが目覚めたのは昼過ぎである。
彼はその足でブルーに会いに行った。そして、昼食中の彼の椅子を倒れさせた。
「それが結局のところ、俺たちの最終目標だろう?」
なにを驚くことがある? とでもいうようにクロウはブルーを見た。
「い、いやそれはもちろんだが、あの悲憤の魔女を倒したんだ。噂を聞きつけて、各地から俺たちの元に、戦いに加わりたい連中が続々と押し寄せている。俺たちは、もう一度、戦える組織を編成しなくてはならない」
「いよいよ本格的な軍隊というわけか。それはあんたに任せる」
クロウは立ち上がった。
「待てよ、クロウ。お前はもはや有名人だ。お前の元に人が集まっていると言っても過言じゃない。まぁ飯でも食えよ」
「……」
ブルーのすすめでクロウは再び腰をおろし、勧められたパンとチーズを口に運んだ。
「後でちゃんとした飯を食えよ。俺たちは体が資本だ」
「ああ、先はまだ長い」
「ミルクも飲め」
「俺は大勢を率いられる器じゃない。それはブルーやオーカーの仕事だ。
カーネリアだって俺よりずっと協調性がある」
クロウは、口を拭いながらさっきの話題に答えた。
「まぁ、お前はそう思っているんだろうがな……けどクロウ、お前には何かあるんだよ」
ブルーはつくづくとクロウを見やりながら言った。
どこか神秘性を帯びた淡麗な容姿。珍しい濃藍の髪は本人は無造作にしているようでも、腹が立つほど様子が良い。
長身で均整の取れた体は、細身でもかっちりと筋肉がつき、隙のない所作は素人が見ても、彼が相当な手練れだと感じられるだろう。
あと、妙に老成した落ち着いた物腰。
これがもうすぐ十九歳になる少年だとは、ブルーですら思えないくらいだった。
「何かって、なに?」
「えーと……みー、魅力? そう。お前には人を惹きつける魅力があるんだ」
「知らない。それに俺のことなんかどうでもいい」
「……やれやれ。そういうところなんだがな」
ブルーは広い肩をすくめた。
「まぁいい。それはそうと。聞いたか?」
「なに?」
このところずっと個人行動で、さっき起きたばかりのクロウは情報に疎かった。
「白藍の使徒っていう、戦士の集団のことをさ」
「白藍の使徒? 知らない」
「要するに、俺たちデューンブレイドみたいに、自発的に集まった魔女滅殺を目的とする戦闘集団だな。もっと南の方で始まって、この二年で急速に力をつけて来たらしい」
アルトア大陸の南は、比較的魔女の被害が少ない地域である。
「南で? なら、あまり期待できないんじゃないか? どのくらいの集団だ?」
「およそ二百から三百で編成されているらしい」
「へぇ、少ないな」
「ああ。そう思うだろ? だが、詳しい報告が入ったんだ。南から大陸の東沿いに北上し、厄災の魔女の拠点の一つ『亡者の牢獄』を打ち壊したのが、その白藍の使徒だって話」
『亡者の牢獄』とは、大陸の東にあった古い城塞都市が栄えた所で、ゴールディフロウ滅亡の翌年に滅び、その城塞はギマの巣となっている、と噂されていた場所だ。
「それはいつのことだ」
「一月ほど前のことらしい。俺たちはここ一年ずっと西で、ジャルマとか、ウォーターロウで戦っていたから、知らせを聞くのが遅れた」
「そうか」
まだ主要な街道も連絡手段も、破壊の痛手から立ち直っていない。大陸は広いから知らせが遅れるのは仕方がなかった。
「その白藍の使徒とやらが、何か言ってきたのか?」
「それが……二日ほど前に、幹部の一人がやってきて、その白藍の使徒のリーダー的な人物が、お前に会いたいと言っていると伝えてきた」
「俺に? なんで?」
「言ったろう? お前が高名で優れた戦士だからだよ。で、俺たちデューンブレイドと共同戦線ってやつを張りたいんじゃないか?」
「白藍の使徒のリーダーは、なんて名前のやつだ?」
「ゼル」
「ゼル? 聞かないな」
「そうだろ? 俺も知らない。で、使者はそれだけいうとすぐに戻った。自分達を信頼できないならそれでいいと言って。手紙もない。口伝だけの知らせだった。正確に言おうか?」
「聞こう」
クロウは目を閉じた。集中するための動作だ。
「よし、言うぞ」
『私たちは、魔女****を倒すために戦っている、白藍の使徒という集団だ。あなたたちデューンブレイド噂を聞いて、使者を送った。あなた方のリーダー、そして最高の戦士に会いたい。共に魔女を滅ぼすために。二日後の早朝、ゴールディフロウ王城背後の崖の上にて待つ。白藍の騎士、ゼル』
「……と、これだけだ」
ブルーは魔女の名を伏せて伝えた。
「使者は魔女の名前を告げたのか?」
「ああ。情けないが、それには少々驚いてしまった。割と平然としていたな」
魔女は自分の名を呼ばれることに敏感で、常に耳をそば立てているという。
実際に悪意を込めたり、冗談でその名を呼んだ者が、不審な死を遂げるのを見たことがあるブルーは、軽率にその名を口にしない。
「なるほど、それを信用するかしないかは、俺たちに投げて、そっちで判断しろってことか」
「そう言うこった。で、お前はどう思う?」
「あんたが会うと言うなら会うよ、ブルー。俺はあんたの判断に従う」
「俺は会おうと思っている。魔女を倒すためなら、白藍だろうが、紫だろうが、なんだって使う。会って、共に戦い魔女を殺すことができる組織かどうか、確かめる」
「わかった」
「オーカーも、背中を預けるに足る奴らか、会ってみたいと言っていたな」
「背中……はどうかわからないけど、志の程度くらいは推し量れるだろう」
クロウも考え深げにいった。
「わかった。じゃあ手配しておくから、お前も準備してほしい」
「わかった。頼む」
クロウはいきなり立ち上がった。
「……って、お前どこ行くつもりだ」
「何かもっと食べたい。数日ほとんど食べてなかったから」
「相変わらずひでぇ自己管理だな」
「どうかな?」
「まぁ、美味いものを食いたくなったのはいいことだな。だったらカーネリアに会って来てやれ。今なら市場にいるはずだ。あいつはお前のこと、すごく心配していた。もう戻ってこないんじゃないかってな」
「戻ってくるさ。いくら俺でも一人では戦えない。だからその白藍の使徒とやらにも会うんだ」
「はぁあ~」
セイジは大きなため息をついて、ひらひらと手を振った。
「とにかく、カーネリアに会ってこい。一緒に飯でも食って話せ。とにかく優しくしてやるんだぞ」
「……ああ?」
訳がわからないまま、クロウはブルーにうなずき返して部屋を出た。
白藍の使徒……そのリーダーである白藍の騎士……いったいどんな奴なんだろう?
レーゼを取り返すためなら、誰とだって手を組んでやるが、エニグマの罠だけは警戒しないと。
歩きながら考え込んでいたら、突然馬車が前を横切った。
ここはもう大通りなのだ。
かつてのゴールディフロウの王都だった頃は知らないが、廃墟と化した街にもこれだけ人が集い、日々の暮らしが営まれている。
市場はすぐに見つかった。
「すごいな」
人が集まれば物が集まり、当然そこには交流の場が生まれる。
市場もその一つだ。昼過ぎなので比較的空いているようだが、夕飯前にはまた人は増えるのだろう。
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