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23 塔への帰還 1
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クロウがウォーターロウの街へ戻ったのは、明け方近くだった。
濠には既に跳ね橋が架けられ、豊かな水が戻ってきている。この辺り一体の全てのギマが塵となってしまったのだ。
突然目の前の敵が消えた時、最初は皆何が起きたかわからなかった。後で聞くとそれは、クロウがゾルーディアを滅ぼした瞬間と一致する。
エニグマに逆らうゾルーディアの、それが最後の魔力だったのだろう。
「クロウ! ついにやったのね!?」
カーネリアが駆け寄った。デューンブレイドの他の皆も、街の守備隊の隊長たちも彼の周囲を取り囲む。
「あなたが、あの悲憤の魔女を滅ぼしてくれたのよね!」
「クロウ! よくやってくれた!」
「ありがとうクロウ!」
「クロウ!」「クロウ!」
「……」
クロウには、皆の賛辞が煩わしい靄のように聞こえる。
うるさい……うるさい!
退いてくれ。
俺はこれからすぐにレーゼのところに行くんだ……!
「クロウ!」
カーネリアの絶叫をぼんやり聞きながら、クロウはその場に崩れ落ちた。
黒皮の鎧でわかりにくいが、クロウの体は冷え切っており、全身傷だらけだった。出血量も相当だろう。鉢金は取れて、額にも血がにじんでいる。
「クロウ! しっかりして! 死なないで!」
周囲のざわめきが遠のく。
触るな!
俺が死ぬわけがない。
今からレーゼの元へ行くのだから……。
クロウの意識はそこで途絶えた。
「うう……」
目覚めたのは夕刻だった。
クロウは自分が寝台に寝かされていることに気がついた。鎧は外され、白い木綿の服を着せられている。
カーネリアがすぐに駆け寄った。
「クロウ! 目が覚めたのね!」
「俺は……?」
クロウはがばりと起きあがった。
「俺はどのくらい寝ていた!?」
「起きてはダメよ! もっと寝てなくちゃ。あなたは傷だらけなの!」
「どのくらい寝てたんだ!」
普段物静かなクロウの怒鳴り声に、カーネリアは目を見張る。
「あ……すまない。つい……取り乱してしまった。けど、教えてもらえないか?」
「あ、あなたは昨日の明け方に帰ってきて……今は翌日の夕方。まる二日寝てたのよ」
「そんなにも眠っていたのか!」
クロウは驚いて布団を跳ね除けた。
「俺はすぐにここを発つ。荷物はどこに?」
「まぁ、そう焦るな。クロウ」
部屋に入ってきたのはブルーだ。
彼もあちこちに包帯を巻いている。よく見たらカーネリアもそうだった。クロウがゾルーディアを滅ぼしたのは真夜中を大きく回っていたから、彼らもほとんど一晩中戦っていたのだ。激しい戦いだったのだろう。
「なんか怒鳴り声がすると思ったら、お前だったか。元気そうじゃやないか」
「ブルー……悪いが俺は、これから行かなくちゃならないところがある」
「別に止めやしないさ。だが、朝になるまで待て。街は今、葬式の真っ最中なんだ」
ブルーが真面目に言った。
「葬式?」
クロウは窓の外を見た。
広場の方角からはいくつもの煙が細く立ち上っている。死者を悼む儀式の煙だろうか?
「ああ、この二日間で大勢死んだからな。それでも、あのギマの数を考えたら、かなりマシな方だと思うが」
一昨夜の夜は、市民を巻き込んでの市街戦となった。
戦えない老人、病人、子どもを頑丈な会堂に集め、戦えるものは女たちでさえ、干草用のフォークや、漁業用の銛で戦ったのだ。
「みんなよく戦った。しかし、もうダメだと思った時に突然、ギマたちが一斉に崩れたんだ。あの時の驚きと歓喜は忘れられない。あれからまだ二日と経っちゃいないんだ。みんな疲れ切ってる」
ブルーは淡々と言った。
それでも市民や街の守備隊、そしてデューンブレイドにも、ある程度の被害が出ている。カーネリアと仲の良かったチェリーや、護民隊の副隊長などが犠牲になった。
しかし、それでも勝利は勝利だ。
「俺たちは勝った。お前のおかげだ。けど、死んだものを悼む気持ちもある。だから、今夜だけは辛抱してくれ」
「そうよ。クロウ、あなたの怪我は深いし、血もまだ足りてないはず。長旅は無理よ、余計に体を壊すだけだわ。それにいくらこの辺りのギマがいなくなったからって、魔女の片割れは、まだどこかにいるのよ。今襲われたら、いくらあなたでも戦えない。防具や武器を整える時間も必要だわ。急がば待て、よ」
「……」
カーネリアの正論にクロウは黙るしかなかった。確かに夜旅は避けた方が賢明なのかもしれない。クロウが小さくうなずくと、部屋中に安堵が広がる。
その夜、街からはたくさんの祈りの声が聞かれた。
ウォーターロウは水の街だ。街の外には麦畑もあるが、街を囲む川からはたくさんの水産物が取れる。
そして、墓も川を見下ろせる丘の上にあった。
「住民の遺体は墓に埋葬せずに焼いてしまう」
そう決めたのはウォーターロウの市長だった。
「そもまま埋めたら、魔女にギマにされてしまう恐れがある。我々の親や友の姿をしたギマを見たくないし、再び殺したくはない。だから」
焼く。
人々の中には反対するものも出たが、遺体を焼くのは東の大陸でも行っている風習で、煙になって天に昇るのだと識者に説得される。
だからその夜、南の丘の上には布に包まれた遺体が並べられ、香木と薪に囲まれて、火がつけられた。
クロウの部屋からでもその灯りが見える。南の空は明るく炎が立ち昇っていった。
レーゼ。
あなたの塔から、この炎が見えていたらいいのに。
俺はすぐにでも帰るから。
結局クロウが出発できたのは、それから三日後の朝だった。ふらつかずに歩けるまでに丸二日かかってしまったのだ。
装備も新しくなった。
剣は出来合いのものだが、鎧の修繕と新しい鉢金は、ジャルマの街から一緒に戦ってきたボッシュ達が整えてくれたのだ。既成のものからクロウの寸法に合わせて大急ぎで作り直してくれた。
元のものよりも、数段機能が上がっている。
「……ありがとう」
「なんの。あんたは俺たちの恩人だからよ。な、ハンナ」
ボッシュはオーカーの隣に立つ妹に向かって言った。ハンナはオーカーを見上げて頷く。
「私たちはこうやって、デューンブレイドに協力するのよ」
「ありがたい。頼もしいぜ!」
「この鎧は軽い割に丈夫だし、動きやすいはずだ。なに、傷んだらまたすぐに直してやる。存分に戦ってこい」
「ああ。ありがとう。そうさせてもらう」
鉢金をつけるとき、クロウは額の傷にそっと触れてみた。
あれからオーカーとサップに頼んで、イトスギの森で青い守り石を探してもらったのだが、丸一日探しても見つからなかった。
クロウは自分でも探しに行きたかったが、今は体調を整え、一刻でも早くここを発つのが先だと思ったのだ。
そして、青々とした麦畑を見下ろし、クロウはウォーターロウの街を出る。「忘却の塔」を出てから五年ぶりの帰還だ。
カーネリアは同行したいと熱心に頼んだが、クロウはきっぱりと断った。
「すまない、カーネリア。これは俺だけの事情だ」
「でも、帰ってくるわよね」
「ああ。俺も、一人ではここまで戦えなかった。俺が役目を果たしていたら、俺の名前を教えるから」
「わかった。あなたは会いたい人に会ってきて。でも、私の気持ちはそんなにすぐに変わらないわ。私……待っているから」
「……」
クロウはやや困った風に眉を寄せた。そこに機を見るに敏なブルーが背中を叩く。
「さぁ、行きな! お前のなすべきことをしてこい! そんでまた一緒に戦おうぜ!」
「わかった。じゃあ、先に行く」
クロウは皆に手を振って跳ね橋を渡った。
レーゼ。待っていてくれ。
俺はすぐあなたの元に戻るから。
朝日の下には、南に向かう街道が伸びていた。
濠には既に跳ね橋が架けられ、豊かな水が戻ってきている。この辺り一体の全てのギマが塵となってしまったのだ。
突然目の前の敵が消えた時、最初は皆何が起きたかわからなかった。後で聞くとそれは、クロウがゾルーディアを滅ぼした瞬間と一致する。
エニグマに逆らうゾルーディアの、それが最後の魔力だったのだろう。
「クロウ! ついにやったのね!?」
カーネリアが駆け寄った。デューンブレイドの他の皆も、街の守備隊の隊長たちも彼の周囲を取り囲む。
「あなたが、あの悲憤の魔女を滅ぼしてくれたのよね!」
「クロウ! よくやってくれた!」
「ありがとうクロウ!」
「クロウ!」「クロウ!」
「……」
クロウには、皆の賛辞が煩わしい靄のように聞こえる。
うるさい……うるさい!
退いてくれ。
俺はこれからすぐにレーゼのところに行くんだ……!
「クロウ!」
カーネリアの絶叫をぼんやり聞きながら、クロウはその場に崩れ落ちた。
黒皮の鎧でわかりにくいが、クロウの体は冷え切っており、全身傷だらけだった。出血量も相当だろう。鉢金は取れて、額にも血がにじんでいる。
「クロウ! しっかりして! 死なないで!」
周囲のざわめきが遠のく。
触るな!
俺が死ぬわけがない。
今からレーゼの元へ行くのだから……。
クロウの意識はそこで途絶えた。
「うう……」
目覚めたのは夕刻だった。
クロウは自分が寝台に寝かされていることに気がついた。鎧は外され、白い木綿の服を着せられている。
カーネリアがすぐに駆け寄った。
「クロウ! 目が覚めたのね!」
「俺は……?」
クロウはがばりと起きあがった。
「俺はどのくらい寝ていた!?」
「起きてはダメよ! もっと寝てなくちゃ。あなたは傷だらけなの!」
「どのくらい寝てたんだ!」
普段物静かなクロウの怒鳴り声に、カーネリアは目を見張る。
「あ……すまない。つい……取り乱してしまった。けど、教えてもらえないか?」
「あ、あなたは昨日の明け方に帰ってきて……今は翌日の夕方。まる二日寝てたのよ」
「そんなにも眠っていたのか!」
クロウは驚いて布団を跳ね除けた。
「俺はすぐにここを発つ。荷物はどこに?」
「まぁ、そう焦るな。クロウ」
部屋に入ってきたのはブルーだ。
彼もあちこちに包帯を巻いている。よく見たらカーネリアもそうだった。クロウがゾルーディアを滅ぼしたのは真夜中を大きく回っていたから、彼らもほとんど一晩中戦っていたのだ。激しい戦いだったのだろう。
「なんか怒鳴り声がすると思ったら、お前だったか。元気そうじゃやないか」
「ブルー……悪いが俺は、これから行かなくちゃならないところがある」
「別に止めやしないさ。だが、朝になるまで待て。街は今、葬式の真っ最中なんだ」
ブルーが真面目に言った。
「葬式?」
クロウは窓の外を見た。
広場の方角からはいくつもの煙が細く立ち上っている。死者を悼む儀式の煙だろうか?
「ああ、この二日間で大勢死んだからな。それでも、あのギマの数を考えたら、かなりマシな方だと思うが」
一昨夜の夜は、市民を巻き込んでの市街戦となった。
戦えない老人、病人、子どもを頑丈な会堂に集め、戦えるものは女たちでさえ、干草用のフォークや、漁業用の銛で戦ったのだ。
「みんなよく戦った。しかし、もうダメだと思った時に突然、ギマたちが一斉に崩れたんだ。あの時の驚きと歓喜は忘れられない。あれからまだ二日と経っちゃいないんだ。みんな疲れ切ってる」
ブルーは淡々と言った。
それでも市民や街の守備隊、そしてデューンブレイドにも、ある程度の被害が出ている。カーネリアと仲の良かったチェリーや、護民隊の副隊長などが犠牲になった。
しかし、それでも勝利は勝利だ。
「俺たちは勝った。お前のおかげだ。けど、死んだものを悼む気持ちもある。だから、今夜だけは辛抱してくれ」
「そうよ。クロウ、あなたの怪我は深いし、血もまだ足りてないはず。長旅は無理よ、余計に体を壊すだけだわ。それにいくらこの辺りのギマがいなくなったからって、魔女の片割れは、まだどこかにいるのよ。今襲われたら、いくらあなたでも戦えない。防具や武器を整える時間も必要だわ。急がば待て、よ」
「……」
カーネリアの正論にクロウは黙るしかなかった。確かに夜旅は避けた方が賢明なのかもしれない。クロウが小さくうなずくと、部屋中に安堵が広がる。
その夜、街からはたくさんの祈りの声が聞かれた。
ウォーターロウは水の街だ。街の外には麦畑もあるが、街を囲む川からはたくさんの水産物が取れる。
そして、墓も川を見下ろせる丘の上にあった。
「住民の遺体は墓に埋葬せずに焼いてしまう」
そう決めたのはウォーターロウの市長だった。
「そもまま埋めたら、魔女にギマにされてしまう恐れがある。我々の親や友の姿をしたギマを見たくないし、再び殺したくはない。だから」
焼く。
人々の中には反対するものも出たが、遺体を焼くのは東の大陸でも行っている風習で、煙になって天に昇るのだと識者に説得される。
だからその夜、南の丘の上には布に包まれた遺体が並べられ、香木と薪に囲まれて、火がつけられた。
クロウの部屋からでもその灯りが見える。南の空は明るく炎が立ち昇っていった。
レーゼ。
あなたの塔から、この炎が見えていたらいいのに。
俺はすぐにでも帰るから。
結局クロウが出発できたのは、それから三日後の朝だった。ふらつかずに歩けるまでに丸二日かかってしまったのだ。
装備も新しくなった。
剣は出来合いのものだが、鎧の修繕と新しい鉢金は、ジャルマの街から一緒に戦ってきたボッシュ達が整えてくれたのだ。既成のものからクロウの寸法に合わせて大急ぎで作り直してくれた。
元のものよりも、数段機能が上がっている。
「……ありがとう」
「なんの。あんたは俺たちの恩人だからよ。な、ハンナ」
ボッシュはオーカーの隣に立つ妹に向かって言った。ハンナはオーカーを見上げて頷く。
「私たちはこうやって、デューンブレイドに協力するのよ」
「ありがたい。頼もしいぜ!」
「この鎧は軽い割に丈夫だし、動きやすいはずだ。なに、傷んだらまたすぐに直してやる。存分に戦ってこい」
「ああ。ありがとう。そうさせてもらう」
鉢金をつけるとき、クロウは額の傷にそっと触れてみた。
あれからオーカーとサップに頼んで、イトスギの森で青い守り石を探してもらったのだが、丸一日探しても見つからなかった。
クロウは自分でも探しに行きたかったが、今は体調を整え、一刻でも早くここを発つのが先だと思ったのだ。
そして、青々とした麦畑を見下ろし、クロウはウォーターロウの街を出る。「忘却の塔」を出てから五年ぶりの帰還だ。
カーネリアは同行したいと熱心に頼んだが、クロウはきっぱりと断った。
「すまない、カーネリア。これは俺だけの事情だ」
「でも、帰ってくるわよね」
「ああ。俺も、一人ではここまで戦えなかった。俺が役目を果たしていたら、俺の名前を教えるから」
「わかった。あなたは会いたい人に会ってきて。でも、私の気持ちはそんなにすぐに変わらないわ。私……待っているから」
「……」
クロウはやや困った風に眉を寄せた。そこに機を見るに敏なブルーが背中を叩く。
「さぁ、行きな! お前のなすべきことをしてこい! そんでまた一緒に戦おうぜ!」
「わかった。じゃあ、先に行く」
クロウは皆に手を振って跳ね橋を渡った。
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