「残念」

lobo

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残念

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ある日、僕は友達と4人でバンドを組んだ。
バンドがどういうものか知ってみたかった。僕はエレキギターを担当していた。不慣れながら、何とか形になった。
当日、緊張で殆ど前を向けなかったが何とかやり通した。
初めてにしては良かったかななんて思っていた。
次の組がリハーサルで、僕らがやった曲の完璧なイントロを演奏した。
ボーカルは知り合いだったが、何も言わず準備をしていた。
最初は演奏が終わった解放感もあいまって何が起きたか分からなかった。
しかし、何をしているか理解するのにそう時間はかからなかった。
不思議と苛立ちは起きなかった。ただただ、自分も、相手も、残念だと思った。
それ以来、エレキギターには手をつけていない。
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