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45.朝起きてそんな人がいたら普通驚きます
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目が覚めた。
いつの間に寝ていたのだろうか。
寒いと思いベッドから降りようとする、しかし足の拘束器具はいまだに繋がれたままだった。
よく見ると私の上半身は何も着ていなく下半身も下着一枚だった。
足の器具を外して上着を探す、しかし上着は見つからなかったので脱衣所に上着を取りに向かった。
そう言えば起きてから絵梨香の姿を見ていない。
上着を着て、リビングなど探しに行くが絵梨香は居なかった。
帰ってしまったのかなと思い、部屋に戻ると絵梨香はベッドで裸で寝ていた。
この時私は思った。
昨日、絵梨香と一線を越えてしまったのではないかと。
「……んむぅ。あ、はーちゃん起きたのぉ?おはよう」
「あのっ、えっと……その、おはよう」
「どうしたのはーちゃん?あ、分かった私が裸できっとはーちゃんも起きた時裸だったから一線越えたと思ってるんでしょ~」
「いや、そのっ」
図星を突かれて私はきょどってしまった。
だって、思うじゃん。
起きたら昨日襲ってきた人が裸で寝てて私も起きたら裸なんだもん。
それに記憶ないし。
「昨日のはーちゃん、今までで一番可愛かった」
「そう……なんだ……」
カーテンから光が漏れている。
きっと今は朝か昼だろう。
だったらなんで小太郎が居ないんだ?
「ねぇ絵梨香、小太郎は?」
「小太郎?あぁ、小太郎なら望海ちゃんの家に泊まるって言ってた」
「はぁ?」
「いや~、どうやらあちらもお熱いらしいからね~」
なんであいつ、私に連絡よこさず絵梨香ばっかりに連絡するのよ。
うざ。
とりあえずお腹が空いたので私はキッチンに行こうと思った。
「私、お腹空いたからキッチンに行くね」
「私のも作ってくれる?」
「うん、何か食べたい物ある?」
「ない、だけどはーちゃんの作るものなら何でも良い!」
「じゃあほうれん草使おうかな」
「それはやめて!」
絵梨香は本気で嫌がっていたのでほうれん草は辞めることにした。
朝からハンバーグなどはの肉料理はハードすぎるのでトーストでも作ろうかなと思った。
キッチンに着き、冷蔵庫の上に置いておいた食パンを袋から取り出した。
今日はマヨネーズと卵を使ったトーストにしようかな。
パンの縁をマヨネーズで囲った後、その中心に卵を落とす。
卵が落ちないようにオーブントースターに入れた後、焼きあがるまで待つ。
あんまり焦げても美味しくないのでマヨネーズやパンの耳に焦げ目がついたら完成。
パンとマヨネーズに焦げ目がついたのでオーブントースターのダイヤルを回した。
「はーちゃん、出来たの?」
「うん、朝はトーストにしようかなって」
「うわ~大人っぽい」
「そんなことないよ」
トースターからトーストを取り出し、パンを皿に移す。
その時、トースターの金属部分に小指が触れてしまった。
「あっつ」
「大丈夫!?はーちゃん」
「ははは、ちょっと触れちゃっただけだから」
私は急いで蛇口を捻り冷水で小指を冷やす。
その間も絵梨香はおどおどしている。
料理を作っていればこのぐらいのやけどはする、だけど絵梨香はこんなちっちゃな怪我でも心配してくれるんだな。
私が刺された時、絵梨香はどんなに心配していたんだろう。
だいぶ冷やしたのでとりあえずトーストだけリビングの机に持ってて、冷凍庫から保冷剤を取り出してタオルで指に巻き付けた。
これでやけどに関しては大丈夫だろう。
「ごめんね、私が料理を作ってれば……」
「絵梨香気にしすぎ、別に私は大丈夫だから」
「そっか……」
「それより、私は料理を食べて欲しいな?」
「わかった……」
絵梨香は不安そうにしながらトーストを一口頬張った。
すると、不安そうな顔は無くなり明るい顔になった。
私は安堵の息を吐き、トーストを食べた。
小指の保冷剤が凄い邪魔だ。
私はまだ半分しか食べていないのに、絵梨香はいつの間にか食べ終わっていて私の方をジーっと見ている。
「はーちゃん、食べずらそう」
「確かに食べずらい」
「私が食べさせてあげよっか?」
絵梨香は席から立ち上がると私の方にトコトコと来た。
「い、いいよ。別に食べられないわけじゃないし」
「だめ、遠慮しないの。ほら、あーん」
絵梨香は皿の上に置いておいた食べかけのトーストを持つと、私の口のまで持ってきた。
カスが落ちないように手で押さえている。
その手がとても美しく見える。
せっかく絵梨香が食べさせてくれようとしている、それに私と絵梨香は付き合っている。
なんでキスは出来て食べさせてもらう事は恥ずかしくて逃げようよしているんだ。
私は気持ちを照れを隠しながらトーストを食べさせてもらった。
「おいしかった、絵梨香ありがとう」
絵梨香のおかげでなんとか食べきることができた。
私が皿を片付けようと席を立ち上がろうとすると絵梨香に肩を抑えられ阻止された。
絵梨香は無言でパンのカスがついた指をぐいぐいと差し出してくる。
「な、なに?絵梨香」
「舐めて」
「はぁ?ちょ、ちょっと何言ってるの!?」
「いいから、早く口開けて」
「い、いやだから……むごっ」
私は絵梨香に頬を掴まれ、無理矢理口を開けさせられた。
そして中に指が入って来た。
「ほら、早く舐めて?」
私はどうしたら良いのか分からず固まっている。
すると絵梨香は口の中に入っている指を舌にこすりつけて来た。
「はーちゃん、掃除して?」
頭の中で何も考えられなくなってしまった。
何をどうすれば良いのか全然分からない、入ってくるのは絵梨香の言葉だけ。
掃除、掃除、絵梨香の指を掃除。
いつの間にかそんな事を考え始めて、気づけば絵梨香の指を舐めていた。
「やっと、舐めてくれた。」
「はぇ……」
絵梨香の手から頬は解放され、口の中で少し溜まっていた唾液が垂れてくる。
そして絵梨香の指も口の中から出て来て私の口の絵梨香の指の間で糸を引いていた。
「あーあ、はーちゃんのせいでもっと汚れちゃった」
「そ、それは絵梨香が舐めてっていったから……」
「口答えしない、それ以上言うなら今日も眠らせて拘束するから」
「そ、それは……」
「嫌だよね?いや、はーちゃんはヘンタイさんだからそっちの方が良いかな?」
「うぅ……舐めるからイジメないで」
「良い子だね」
絵梨香は私の頭を撫でると口の前に指を出してきた。
頭の中は「舐めたい」という考えで埋め尽くされていた。
なんで、こんな事思った事も無いのに。
そんな事を思う前に私は絵梨香の指に食いついていた。
「はーちゃん可愛い、赤ちゃん見たい」
絵梨香の言葉すら入ってこなくなってしまった。
私は今、何をしているのだろうか。
何も分からない、だけどそんな私でも一つだけ分かる事がある。
それは、今の私は幸せを感じているという事だ。
いつの間に寝ていたのだろうか。
寒いと思いベッドから降りようとする、しかし足の拘束器具はいまだに繋がれたままだった。
よく見ると私の上半身は何も着ていなく下半身も下着一枚だった。
足の器具を外して上着を探す、しかし上着は見つからなかったので脱衣所に上着を取りに向かった。
そう言えば起きてから絵梨香の姿を見ていない。
上着を着て、リビングなど探しに行くが絵梨香は居なかった。
帰ってしまったのかなと思い、部屋に戻ると絵梨香はベッドで裸で寝ていた。
この時私は思った。
昨日、絵梨香と一線を越えてしまったのではないかと。
「……んむぅ。あ、はーちゃん起きたのぉ?おはよう」
「あのっ、えっと……その、おはよう」
「どうしたのはーちゃん?あ、分かった私が裸できっとはーちゃんも起きた時裸だったから一線越えたと思ってるんでしょ~」
「いや、そのっ」
図星を突かれて私はきょどってしまった。
だって、思うじゃん。
起きたら昨日襲ってきた人が裸で寝てて私も起きたら裸なんだもん。
それに記憶ないし。
「昨日のはーちゃん、今までで一番可愛かった」
「そう……なんだ……」
カーテンから光が漏れている。
きっと今は朝か昼だろう。
だったらなんで小太郎が居ないんだ?
「ねぇ絵梨香、小太郎は?」
「小太郎?あぁ、小太郎なら望海ちゃんの家に泊まるって言ってた」
「はぁ?」
「いや~、どうやらあちらもお熱いらしいからね~」
なんであいつ、私に連絡よこさず絵梨香ばっかりに連絡するのよ。
うざ。
とりあえずお腹が空いたので私はキッチンに行こうと思った。
「私、お腹空いたからキッチンに行くね」
「私のも作ってくれる?」
「うん、何か食べたい物ある?」
「ない、だけどはーちゃんの作るものなら何でも良い!」
「じゃあほうれん草使おうかな」
「それはやめて!」
絵梨香は本気で嫌がっていたのでほうれん草は辞めることにした。
朝からハンバーグなどはの肉料理はハードすぎるのでトーストでも作ろうかなと思った。
キッチンに着き、冷蔵庫の上に置いておいた食パンを袋から取り出した。
今日はマヨネーズと卵を使ったトーストにしようかな。
パンの縁をマヨネーズで囲った後、その中心に卵を落とす。
卵が落ちないようにオーブントースターに入れた後、焼きあがるまで待つ。
あんまり焦げても美味しくないのでマヨネーズやパンの耳に焦げ目がついたら完成。
パンとマヨネーズに焦げ目がついたのでオーブントースターのダイヤルを回した。
「はーちゃん、出来たの?」
「うん、朝はトーストにしようかなって」
「うわ~大人っぽい」
「そんなことないよ」
トースターからトーストを取り出し、パンを皿に移す。
その時、トースターの金属部分に小指が触れてしまった。
「あっつ」
「大丈夫!?はーちゃん」
「ははは、ちょっと触れちゃっただけだから」
私は急いで蛇口を捻り冷水で小指を冷やす。
その間も絵梨香はおどおどしている。
料理を作っていればこのぐらいのやけどはする、だけど絵梨香はこんなちっちゃな怪我でも心配してくれるんだな。
私が刺された時、絵梨香はどんなに心配していたんだろう。
だいぶ冷やしたのでとりあえずトーストだけリビングの机に持ってて、冷凍庫から保冷剤を取り出してタオルで指に巻き付けた。
これでやけどに関しては大丈夫だろう。
「ごめんね、私が料理を作ってれば……」
「絵梨香気にしすぎ、別に私は大丈夫だから」
「そっか……」
「それより、私は料理を食べて欲しいな?」
「わかった……」
絵梨香は不安そうにしながらトーストを一口頬張った。
すると、不安そうな顔は無くなり明るい顔になった。
私は安堵の息を吐き、トーストを食べた。
小指の保冷剤が凄い邪魔だ。
私はまだ半分しか食べていないのに、絵梨香はいつの間にか食べ終わっていて私の方をジーっと見ている。
「はーちゃん、食べずらそう」
「確かに食べずらい」
「私が食べさせてあげよっか?」
絵梨香は席から立ち上がると私の方にトコトコと来た。
「い、いいよ。別に食べられないわけじゃないし」
「だめ、遠慮しないの。ほら、あーん」
絵梨香は皿の上に置いておいた食べかけのトーストを持つと、私の口のまで持ってきた。
カスが落ちないように手で押さえている。
その手がとても美しく見える。
せっかく絵梨香が食べさせてくれようとしている、それに私と絵梨香は付き合っている。
なんでキスは出来て食べさせてもらう事は恥ずかしくて逃げようよしているんだ。
私は気持ちを照れを隠しながらトーストを食べさせてもらった。
「おいしかった、絵梨香ありがとう」
絵梨香のおかげでなんとか食べきることができた。
私が皿を片付けようと席を立ち上がろうとすると絵梨香に肩を抑えられ阻止された。
絵梨香は無言でパンのカスがついた指をぐいぐいと差し出してくる。
「な、なに?絵梨香」
「舐めて」
「はぁ?ちょ、ちょっと何言ってるの!?」
「いいから、早く口開けて」
「い、いやだから……むごっ」
私は絵梨香に頬を掴まれ、無理矢理口を開けさせられた。
そして中に指が入って来た。
「ほら、早く舐めて?」
私はどうしたら良いのか分からず固まっている。
すると絵梨香は口の中に入っている指を舌にこすりつけて来た。
「はーちゃん、掃除して?」
頭の中で何も考えられなくなってしまった。
何をどうすれば良いのか全然分からない、入ってくるのは絵梨香の言葉だけ。
掃除、掃除、絵梨香の指を掃除。
いつの間にかそんな事を考え始めて、気づけば絵梨香の指を舐めていた。
「やっと、舐めてくれた。」
「はぇ……」
絵梨香の手から頬は解放され、口の中で少し溜まっていた唾液が垂れてくる。
そして絵梨香の指も口の中から出て来て私の口の絵梨香の指の間で糸を引いていた。
「あーあ、はーちゃんのせいでもっと汚れちゃった」
「そ、それは絵梨香が舐めてっていったから……」
「口答えしない、それ以上言うなら今日も眠らせて拘束するから」
「そ、それは……」
「嫌だよね?いや、はーちゃんはヘンタイさんだからそっちの方が良いかな?」
「うぅ……舐めるからイジメないで」
「良い子だね」
絵梨香は私の頭を撫でると口の前に指を出してきた。
頭の中は「舐めたい」という考えで埋め尽くされていた。
なんで、こんな事思った事も無いのに。
そんな事を思う前に私は絵梨香の指に食いついていた。
「はーちゃん可愛い、赤ちゃん見たい」
絵梨香の言葉すら入ってこなくなってしまった。
私は今、何をしているのだろうか。
何も分からない、だけどそんな私でも一つだけ分かる事がある。
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