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1. 恋のキッカケ
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私の名前は西嶋 波瑠。
この春から、明翔学園に通っている高校一年生。
明翔学園は、都内にある中高一貫の高校だ。
しかし、私は中学は違う学校にいたためクラスの立場は、転入生的なものだった。
それと、私には幼馴染がいる、名前は十川 絵梨香。
絵梨香のスタイルは、出てるとこは出ていて、肌もキレイ。
髪型は、ショートヘア。目元はクッキリしていてまつ毛は長い。
ショートヘアで顔立ちが良いため男子からはボーイッシュと呼ばれて人気が高い、女子からもリーダー的存在と扱われているため人気は高い。
絵梨香も私と同じ中学だったが、高校に入学する際『新入生にボーイッシュな美少女がいる!』と話題になり、一躍話題の人となった。
そのため私と違ってクラスカースト最上位に君臨している。
そんな彼女に、私はしてはいけない恋をしてしまった。
なんで、彼女に恋をしてしまったのか。
それは一か月前まで遡ぼる。
私は、数学の補習の時、桐嶋先生にセクハラに遭った。
正直、私一人だけの補修で不安はあった、それに桐嶋先生には、女子生徒を盗撮するなど悪い噂が絶えなかった。
「よ~し、補習始めるぞー」
桐嶋先生の号令と共に、補修が始まった。
最初は、普通の補習だったが次第に先生との距離が近くなり、最終的には机をくっ付けて正面に先生。向かいに私という構図になった。
異様に距離が近くなっていくことに恐怖を感じた。
「せ、先生・・距離が近くなっている気がするんですけど・・」
私の質問に先生は、
「そんなことないぞ~?」
とはぐらかした。
更に、距離が近くなった時。
「ひゃっ」
太ももに暖かく気持ち悪い感触が走った。
「せ、先生・・?今私の足触りましたよね・・?」
私の問いに対して、先生は
「すまない、たまたま当たってしまった。」
とはぐらかしてきたが、確実に故意で触っていた。
たまたま当たったならば、直ぐに謝ると思うし、さするように触らないだろう。
私はこの時、一刻も早く補修が終わらないかと思った。
10分ほど時間がたち、補習も残り15分と差し迫った時、左手を私の左肩に置き、右手で問題の説明をしていた、左手を肩に置かれているだけで気持ち悪いのに、桐嶋はその左手を胸伸ばして触って来た。
「ちょっと、先生!今私の胸触りましたよね!」
「軽いスキンシップだよ、触ろうと思って触れたわけじゃない。」
とまたはぐらかす。
私は、耐えきれなくなり
「先生、私柔道やっているの知っていますよね?あなたを投げ飛ばすことだってできるんですよ?」
と私が言うと、桐嶋は逆上して私の襟元を掴み、椅子から投げ飛ばした。
投げ飛ばされ、立ち上がろうとすると桐嶋が私を立ち上がらせないように押し倒し、馬乗りになって来た。
「ちょ、やめて下さい!先生・・」
怖くて声が霞む。
(怖い・・怖い・・誰か助けて・・)
いつもなら柔道の技術で馬乗りになられてもすぐに抜け出せるのに、怖くて力が入らなくなり抵抗できなくなる。
恐怖で怯えている時、教室のドアが開く音がした。
「あちゃ~、やっちゃいましたね、桐嶋先生。」
スマホを持ちながら、絵梨香が教室に入ってくる。
「な、なんだ君は!私はこの教室のドアに補習中と張り紙を張っておいたはずだ!なのに、何故入って来た!」
桐嶋先生の怒鳴り声が教室に響く、しかし絵梨香は怒鳴り声に屈せず教室に来た経緯を話を始める。
「普通に、忘れ物したので教室に取りに来たんですけど、それが何か問題でも?」
「だから、補習中と言う張り紙が張ってあっただろう!」
「だから、一回職員室に行って入って良いか聞いたら、良いと言われたので来たんですよ?」
「だ、誰が許可したんだ・・!」
「竹林先生ですが・・?」
竹林先生は、この明翔学園の教頭先生だ。
「ていうか、桐嶋先生?私のお友達に何しているんですか・・?」
「こ、これは教育をだな・・」
「へぇ~こんな授業私やっていないんですけど・・それに、何で机の上に数学のプリントがあるんですか・・?先生って確か、数学の教科担任でしたよね。保険の授業でもしてたんですか?」
見事に論破され立ちすくむ桐嶋。
しかし、絵梨香の攻撃はやまなかった。
「じゃあ、この動画。教育委員会と警察に持って行くのどっちが良いですか?」
桐嶋の顔は青ざめていく。
「そ、それだけはやめてくれ・・そうだ、10万、10万で手を打とう!」
「え~10万かぁ~」
「わ、わかった20万でどうだ!」
「え~、分かりましたよ。」
絵梨香の言葉に、桐嶋は安堵する。
「じゃあ、この動画教育委員会と警察に持って行きますね~」
「な、なんでだ!20万で手を打つって約束したじゃないか!」
「別に、分かったって言っただけで、持って行かないとは言ってませんよ~?」
絵梨香はそう言うと、私の元に来て
「それじゃあ、先生。波瑠は貰っていきますね~、それじゃあ、今後人生楽しんで下さいね。」
絵梨香は、私の手を掴んで教室からそそくさ出て行った。
「なんで、助けてくれたの・・?」
「え~、やっぱり幼馴染が困っていたら助けてあげたいじゃん?」
「絵梨香・・・」
私は、絵梨香の胸に頭をダイブさせ、絵梨香の服がびしょ濡れになるまで泣いた。
「怖かったよ~」
「はいはい、怖かったね~」
その後、桐嶋は学校に来なくなった。
この春から、明翔学園に通っている高校一年生。
明翔学園は、都内にある中高一貫の高校だ。
しかし、私は中学は違う学校にいたためクラスの立場は、転入生的なものだった。
それと、私には幼馴染がいる、名前は十川 絵梨香。
絵梨香のスタイルは、出てるとこは出ていて、肌もキレイ。
髪型は、ショートヘア。目元はクッキリしていてまつ毛は長い。
ショートヘアで顔立ちが良いため男子からはボーイッシュと呼ばれて人気が高い、女子からもリーダー的存在と扱われているため人気は高い。
絵梨香も私と同じ中学だったが、高校に入学する際『新入生にボーイッシュな美少女がいる!』と話題になり、一躍話題の人となった。
そのため私と違ってクラスカースト最上位に君臨している。
そんな彼女に、私はしてはいけない恋をしてしまった。
なんで、彼女に恋をしてしまったのか。
それは一か月前まで遡ぼる。
私は、数学の補習の時、桐嶋先生にセクハラに遭った。
正直、私一人だけの補修で不安はあった、それに桐嶋先生には、女子生徒を盗撮するなど悪い噂が絶えなかった。
「よ~し、補習始めるぞー」
桐嶋先生の号令と共に、補修が始まった。
最初は、普通の補習だったが次第に先生との距離が近くなり、最終的には机をくっ付けて正面に先生。向かいに私という構図になった。
異様に距離が近くなっていくことに恐怖を感じた。
「せ、先生・・距離が近くなっている気がするんですけど・・」
私の質問に先生は、
「そんなことないぞ~?」
とはぐらかした。
更に、距離が近くなった時。
「ひゃっ」
太ももに暖かく気持ち悪い感触が走った。
「せ、先生・・?今私の足触りましたよね・・?」
私の問いに対して、先生は
「すまない、たまたま当たってしまった。」
とはぐらかしてきたが、確実に故意で触っていた。
たまたま当たったならば、直ぐに謝ると思うし、さするように触らないだろう。
私はこの時、一刻も早く補修が終わらないかと思った。
10分ほど時間がたち、補習も残り15分と差し迫った時、左手を私の左肩に置き、右手で問題の説明をしていた、左手を肩に置かれているだけで気持ち悪いのに、桐嶋はその左手を胸伸ばして触って来た。
「ちょっと、先生!今私の胸触りましたよね!」
「軽いスキンシップだよ、触ろうと思って触れたわけじゃない。」
とまたはぐらかす。
私は、耐えきれなくなり
「先生、私柔道やっているの知っていますよね?あなたを投げ飛ばすことだってできるんですよ?」
と私が言うと、桐嶋は逆上して私の襟元を掴み、椅子から投げ飛ばした。
投げ飛ばされ、立ち上がろうとすると桐嶋が私を立ち上がらせないように押し倒し、馬乗りになって来た。
「ちょ、やめて下さい!先生・・」
怖くて声が霞む。
(怖い・・怖い・・誰か助けて・・)
いつもなら柔道の技術で馬乗りになられてもすぐに抜け出せるのに、怖くて力が入らなくなり抵抗できなくなる。
恐怖で怯えている時、教室のドアが開く音がした。
「あちゃ~、やっちゃいましたね、桐嶋先生。」
スマホを持ちながら、絵梨香が教室に入ってくる。
「な、なんだ君は!私はこの教室のドアに補習中と張り紙を張っておいたはずだ!なのに、何故入って来た!」
桐嶋先生の怒鳴り声が教室に響く、しかし絵梨香は怒鳴り声に屈せず教室に来た経緯を話を始める。
「普通に、忘れ物したので教室に取りに来たんですけど、それが何か問題でも?」
「だから、補習中と言う張り紙が張ってあっただろう!」
「だから、一回職員室に行って入って良いか聞いたら、良いと言われたので来たんですよ?」
「だ、誰が許可したんだ・・!」
「竹林先生ですが・・?」
竹林先生は、この明翔学園の教頭先生だ。
「ていうか、桐嶋先生?私のお友達に何しているんですか・・?」
「こ、これは教育をだな・・」
「へぇ~こんな授業私やっていないんですけど・・それに、何で机の上に数学のプリントがあるんですか・・?先生って確か、数学の教科担任でしたよね。保険の授業でもしてたんですか?」
見事に論破され立ちすくむ桐嶋。
しかし、絵梨香の攻撃はやまなかった。
「じゃあ、この動画。教育委員会と警察に持って行くのどっちが良いですか?」
桐嶋の顔は青ざめていく。
「そ、それだけはやめてくれ・・そうだ、10万、10万で手を打とう!」
「え~10万かぁ~」
「わ、わかった20万でどうだ!」
「え~、分かりましたよ。」
絵梨香の言葉に、桐嶋は安堵する。
「じゃあ、この動画教育委員会と警察に持って行きますね~」
「な、なんでだ!20万で手を打つって約束したじゃないか!」
「別に、分かったって言っただけで、持って行かないとは言ってませんよ~?」
絵梨香はそう言うと、私の元に来て
「それじゃあ、先生。波瑠は貰っていきますね~、それじゃあ、今後人生楽しんで下さいね。」
絵梨香は、私の手を掴んで教室からそそくさ出て行った。
「なんで、助けてくれたの・・?」
「え~、やっぱり幼馴染が困っていたら助けてあげたいじゃん?」
「絵梨香・・・」
私は、絵梨香の胸に頭をダイブさせ、絵梨香の服がびしょ濡れになるまで泣いた。
「怖かったよ~」
「はいはい、怖かったね~」
その後、桐嶋は学校に来なくなった。
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