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その12
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「ちゃんと履きなさい」
言われて山本は小さな布面積の中に自身のものを包み込むようにしまい込んだ。だが、どうにも心もとないのは、やはり布が薄いせいだろう。最初に履かされた白ブリーフはとても安心感のあるしっかりとした布だった。だが、今日履かされたこれはどう見ても布が薄く、肌や毛が透けて見えていた。
「うん。ちゃんと履けたようだね。後ろを向いて」
芝崎課長にそう言われ、山本はゆっくりと後ろを向いた。後ろには布などない。あるのは二本の紐で、本来隠すべき部分は何一つ隠されてなどいないのだ。
「うん。《Good》よく似あっているよ。とてもいい形だ」
芝崎課長の手が紐をなぞった。しかしながら肌には一切触れてはこない。
「セクハラになってしまうからね」
そんなことを言って山本から離れる。そうしてテーブルの上に置かれた山本のスラックスを手渡してきた。それを聞いて山本は一瞬耳を疑った。が、手渡されたスラックスを素直にはいた。
「うん。おかしなラインは出ていないようだね」
芝崎課長は満足そうにそう言うと、山本を仕事に戻した。それから使用したタオルと山本の汚した下着を丁寧に手洗いし、柔軟剤で仕上げた後に洗濯機で脱水をした。タオルで隠すように干した後、ゆっくりと自分のデスクに戻るのだった。
そんな芝崎課長を見つめる女子社員たちは与えられた仕事をこなし、そのたびに褒められて頬を染めた。それを眺めながら山本は思う。自分がされていることは何なのだろう?と。芝崎課長はセクハラではないということだが、それではいったい何なのか。
「帰りは痴漢に合わないように気をつけなさい」
山本のデスクに、お茶を置いた芝崎課長が耳元でそう囁いたとき、山本の肩が大きく跳ねた。
「山本くん。定時後、お仕置きだ」
その言葉を聞いて、山本の体は大きく震えたのであった。
言われて山本は小さな布面積の中に自身のものを包み込むようにしまい込んだ。だが、どうにも心もとないのは、やはり布が薄いせいだろう。最初に履かされた白ブリーフはとても安心感のあるしっかりとした布だった。だが、今日履かされたこれはどう見ても布が薄く、肌や毛が透けて見えていた。
「うん。ちゃんと履けたようだね。後ろを向いて」
芝崎課長にそう言われ、山本はゆっくりと後ろを向いた。後ろには布などない。あるのは二本の紐で、本来隠すべき部分は何一つ隠されてなどいないのだ。
「うん。《Good》よく似あっているよ。とてもいい形だ」
芝崎課長の手が紐をなぞった。しかしながら肌には一切触れてはこない。
「セクハラになってしまうからね」
そんなことを言って山本から離れる。そうしてテーブルの上に置かれた山本のスラックスを手渡してきた。それを聞いて山本は一瞬耳を疑った。が、手渡されたスラックスを素直にはいた。
「うん。おかしなラインは出ていないようだね」
芝崎課長は満足そうにそう言うと、山本を仕事に戻した。それから使用したタオルと山本の汚した下着を丁寧に手洗いし、柔軟剤で仕上げた後に洗濯機で脱水をした。タオルで隠すように干した後、ゆっくりと自分のデスクに戻るのだった。
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「帰りは痴漢に合わないように気をつけなさい」
山本のデスクに、お茶を置いた芝崎課長が耳元でそう囁いたとき、山本の肩が大きく跳ねた。
「山本くん。定時後、お仕置きだ」
その言葉を聞いて、山本の体は大きく震えたのであった。
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