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できるかな?
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俺は覚悟を決めて両手でやんわりと包み込むように触れてみた。
前世と今世を通して初めて、自分以外のそそり起つソレを触った。もちろん、赤ん坊のアレは違う。
困ったことに、王子のソレはなかなかなサイズだった。さすがは王子と褒めるべきなんだろうか?
さて、俺はここでようやく前世の知識をフル稼働することになった。
自分で知ってる気持ちイイところはともかく、そういうお店のお姉様に致してもらったことは一応ある。
思い出して、お口で致してもらったことは置いといて、手で致してもらった事を再現してみよう。
ボディーソープがないので、石鹸とか使えばいいのだろうけれど、石鹸って使いすぎると肌が赤くなるんだよね。潤いを取りすぎてヒリヒリするから、やっぱりローション。
王子のソレを両手でやんわりと包んで、下から上へと優しく扱く。もちろん、全体を。袋の裏からもそっと指を這わせてなで上げるようにすると、王子の反応がだいぶ良かった。
目を閉じているのは、俺に致されているのを見たくないためか、それとも悦には入ろうとしているからなのか。困ったことに、そんな王子の顔はキス待ちしてるようにしか見えなかった。
しないよ。
しないからな。
俺は王子の、耳元に口を寄せた。王子の髪からいい匂いがする。目を閉じれば女の子かと思うほど、サラサラの髪が鼻にかかる。
「気持ちイイ?」
小声で聞くと、王子が反応した。
イイらしい。
俺の手が動くと、ローションの粘着力のある音が浴室に響く。五感で感じるとは言うけれど、浴室に響く音は独特で、粘着力のある水音はそれだけで興奮材料になるものだ。
俺は、どう考えても自分のモノよりご立派な王子のモノを見ないように手を動かした。
さすがにガン見しながら御奉仕するとかは精神的にむりだ。
知らない間に増えていた剣だこが、王子のイイところに当たると、反応がいい。
耳元に、王子の熱い息と、それにのって喘ぐような声が聞こえる。目を閉じていると、俺もその刺激で腰に来る。
「ココ、どう?」
筋をゆっくりと下から上に撫で上げて、カリの辺りでグリグリしてみる。先端までは行かないで、その辺を二本の指で引っ掻くように擦ってみる。
「っん、あ……んん、ぅん」
反応からして、嫌ではないようだ。
もちろん、両手を使っているので袋の方もヤワヤワともむのを忘れない。温かくなってきて、そこも揉みしだくには最適な柔らかさになった。
「ん、気持ち、イイ…」
熱の篭った甘い声色でそんなことを言われると、なんだかゾワゾワする。俺は王子のモノを扱くの緩急付けてやってはいたが、先端の入口を親指で掠めるように確認してみた。ローションとは違うヌルりとした感触があった。
それを広げるように親指を動かすと、王子の腰がはんのうしてきた。
「あっ、ああ………ん」
まだ一回もイッてないはずなので、とりあえず直ぐに達してくれると信じて動きを早める。
王子と、軽く肩が触れ合うぐらいの距離を保ったまま手を動かしていたが、耐えきれなくなった王子が唐突に俺の背中に手を回してきた。
「リー、そろそろ?」
少し爪が入ってきているようだけど、それは仕方がない。女の子だってそうなるもんね。
俺は王子の、耳朶を軽く食んで、ゆっくりと舌をなぞるように這わせた。耳の中に水音が響くのか、俺の舌の動きに王子の上半身が反応してくる。
手は動くのをやめてはいないので、そのまま粘着質な音を立てながら、動きを早めていき、親指の腹で筋をグイッと押すように下から上へと一気に動かした。
「くっ、うっ」
王子の口から溢れる声が変わったので、そのままの勢いで親指の腹で入口を強く刺激した。
「リー、いい子だね」
最後のひとなでがきいたのか、王子は俺の手に白濁を吐き出してくれた。その瞬間、俺の掌と太腿に独特な温かさが、広がった。
初めて人の熱を受け止めたので、俺としても衝撃はデカい。
王子は、俺の背中に手を回したままだいぶ荒い息遣いをして、離れようとはしなかった。
まぁ、確かにこれで顔を合わせるのは、俺もちょっと、なんだよね。
王子の、呼吸が整ったら湯をかけて湯船に入れようか?そんなことを考えていたら、俺の手のひらの中の王子がまた硬さを取り戻しかけてきた。
「もっとだ。まだ、足りない」
そんなお強請りを耳元で囁かれて、俺の背中が跳ねた。意外と俺は耳が弱かったらしい。
背中に回っていたはずの王子の腕が、いつの間にかに降りてきて、俺の腰に回されていた。
「え?」
嫌な予感しかしない。
意外なまでに王子は力があったらしい。
俺は腰をグイッと引かれて、完全に王子と密着させられた。
王子とものすごく密着していると分かってしまって、俺の喉がなった。とんでもないぐらいに緊張がはしる。
「え、と…も、もう一回?」
俺はとんでもなく緊張したまま口にした。
もう一回、手を貸せばいいのだろうか?
「お前のも」
王子の手が何故か俺のモノを掴んでいた。
そこまで反応していなかった俺のモノは、王子の手が触れた途端に熱を帯びてしまった。爪先まで綺麗に手入れをされた王子の指が俺のモノに巻きついている。
想像しなければいいのに、俺は余計なことに想像してしまったのだ。
「お前も付き合え」
若干低めの声色が耳元で囁く。声フェチじゃなかったはずなのに、やはり王子は割かしイケボであった。
その声を聞いた途端、俺の腰が反応してしまった。添えられていた王子の手にバレたことが恥ずかしい。
王子に掴まれていることで身動きが取れないでいると、腰に回っていたはずの王子の手が、ローションのボトルを握っていた。目だけでその動きを追っていると、密着した鎖骨の辺りに中身が垂らされた。
体温より低いその温度に、かなり体がビクついた。
俺の反応が面白かったのか、王子が笑ったのが耳に響く。
「あ、イヤ。ちょ、ちょっと、まっ…て」
密着した肌の間にローションが流れてきて、俺はバランスを失った。粘着質の割によく滑るらしい。
「いっ、…うあ」
想像してもいなかった刺激に思わずデカ目の声が出た。俺の反応が面白かったのか、王子は低い笑い声を立ててまた、俺の腰に手を回してきた。
「え、ええ?」
王子の手が俺から離れて頭を抑えられていた。
頭と腰、そこを押えられてはもう身体を離すことはできない。
俺の手には王子の吐き出したものが着いているけれど、それに構えるほど余裕はなかった。
もはや、前世で言うところのソープだ。
流されたローションが、ゆっくりと肌を伝うのも未経験の刺激でどうにもならなかった。王子より、俺の方がその刺激にやられていた。
「ああ、ちょっと、ま、……んん」
相手が女の子だったら柔らかかっただろうが、それなりに筋肉質の王子の胸が、やはりそれなりに筋肉質の俺の胸と擦れ合う。
困ったことに、そこに刺激を与えるものがついていた。前世を含めて使ったことな無いモノなのに、何故か擦れ合うことで背中に抜けるような刺激が生まれる。
いや、もう、本当に、貸すのは手だけって、言ったはずなのに。
「あっ、もう、リー……約束、が」
いたたまれなくて、俺は王子に、しっかりと両腕を回していた。そうしないとどうにもならなかったからだ。
「約束?」
割としっかりとした返事が耳に響く。あ、これ、薬抜けてないか?一瞬そんなことを思ったのがいけなかった。
王子が、さらに俺の腰を自分に引き寄せたのだ。俺の腕が抜けた分、そこはさらに密着した。
「っひゃあ」
自分でも思ってもみない声が出て、冷静差を失ってしまった。
「どうした?」
絶対に、完全に正気に戻っているとしか思えない王子の声がした。
「うっ、あ、ああ…っん」
今世で初めての経験の為、まだ18のこの体には刺激が強すぎる。と言うか、女の子とも経験がないのに、いきなりこれはハードル高くないか?一瞬だけ、冷静に考えては見たものの、若いだけあって快楽の方をすぐに拾って素直に反応してしまった。
背中というより、肩にしがみつくような体勢になって、俺の体は小刻みに震えていた。
だいぶヤバい。
必要以上に膝に力が入ってはいるものの、実際こんな体勢で出したことなんてない。
「あぁ、や、ヤダ」
王子に縋り付くような体勢で、俺は王子に良いように動かされていた。なんだか訳が分からなくて、全身が気持ちイイのだ。腰に回っていた王子の手が俺の脇腹を撫でた。
「っあ」
王子の肩を掴んでいた俺の手から一瞬で握力がなくなった。
崩れ落ちそうになったとき、王子の顔がしっかりと見えた。意地悪そうな顔をして笑っていた。
「いい子だ」
耳元でそう言われた気がした。
だが、聞き返す事も出来ないまま、俺は仰向けに倒されていた。背中に鈍い衝撃があったものの、それよりも下半身に来た刺激の方が勝っていた。密着した王子の太腿が俺の下半身を一気に掠めたのだ。
「ひっ」
喉に張り付くような声しか出なかった。
実際、何がどうなってこうなったのか、理解出来ていなかった。
向き合って素股とか、苦しすぎる。押し付けられて苦しいと、漠然と思っているだけで、ただ、王子の顔を眺めていた。
「何を惚けている?」
声を掛けられた瞬間、強い刺激がきた。
「んぁ」
自分の声とは思いたくない程に甘ったるい声が鼻を抜けた。
体温より温かい雫が腹から胸まで盛大にかかった。少し遅れてまたかかったのが王子だろう。
なんだかよく分からないけれど、泣きそうだ。
王子が、掴んでいた足から手を離すと、俺は足を投げ出した状態になった。
ヤバい、無防備すぎる。
思った時には遅かった。確かに惚けていた俺は、王子にキスされていた。
前世と今世を通して初めて、自分以外のそそり起つソレを触った。もちろん、赤ん坊のアレは違う。
困ったことに、王子のソレはなかなかなサイズだった。さすがは王子と褒めるべきなんだろうか?
さて、俺はここでようやく前世の知識をフル稼働することになった。
自分で知ってる気持ちイイところはともかく、そういうお店のお姉様に致してもらったことは一応ある。
思い出して、お口で致してもらったことは置いといて、手で致してもらった事を再現してみよう。
ボディーソープがないので、石鹸とか使えばいいのだろうけれど、石鹸って使いすぎると肌が赤くなるんだよね。潤いを取りすぎてヒリヒリするから、やっぱりローション。
王子のソレを両手でやんわりと包んで、下から上へと優しく扱く。もちろん、全体を。袋の裏からもそっと指を這わせてなで上げるようにすると、王子の反応がだいぶ良かった。
目を閉じているのは、俺に致されているのを見たくないためか、それとも悦には入ろうとしているからなのか。困ったことに、そんな王子の顔はキス待ちしてるようにしか見えなかった。
しないよ。
しないからな。
俺は王子の、耳元に口を寄せた。王子の髪からいい匂いがする。目を閉じれば女の子かと思うほど、サラサラの髪が鼻にかかる。
「気持ちイイ?」
小声で聞くと、王子が反応した。
イイらしい。
俺の手が動くと、ローションの粘着力のある音が浴室に響く。五感で感じるとは言うけれど、浴室に響く音は独特で、粘着力のある水音はそれだけで興奮材料になるものだ。
俺は、どう考えても自分のモノよりご立派な王子のモノを見ないように手を動かした。
さすがにガン見しながら御奉仕するとかは精神的にむりだ。
知らない間に増えていた剣だこが、王子のイイところに当たると、反応がいい。
耳元に、王子の熱い息と、それにのって喘ぐような声が聞こえる。目を閉じていると、俺もその刺激で腰に来る。
「ココ、どう?」
筋をゆっくりと下から上に撫で上げて、カリの辺りでグリグリしてみる。先端までは行かないで、その辺を二本の指で引っ掻くように擦ってみる。
「っん、あ……んん、ぅん」
反応からして、嫌ではないようだ。
もちろん、両手を使っているので袋の方もヤワヤワともむのを忘れない。温かくなってきて、そこも揉みしだくには最適な柔らかさになった。
「ん、気持ち、イイ…」
熱の篭った甘い声色でそんなことを言われると、なんだかゾワゾワする。俺は王子のモノを扱くの緩急付けてやってはいたが、先端の入口を親指で掠めるように確認してみた。ローションとは違うヌルりとした感触があった。
それを広げるように親指を動かすと、王子の腰がはんのうしてきた。
「あっ、ああ………ん」
まだ一回もイッてないはずなので、とりあえず直ぐに達してくれると信じて動きを早める。
王子と、軽く肩が触れ合うぐらいの距離を保ったまま手を動かしていたが、耐えきれなくなった王子が唐突に俺の背中に手を回してきた。
「リー、そろそろ?」
少し爪が入ってきているようだけど、それは仕方がない。女の子だってそうなるもんね。
俺は王子の、耳朶を軽く食んで、ゆっくりと舌をなぞるように這わせた。耳の中に水音が響くのか、俺の舌の動きに王子の上半身が反応してくる。
手は動くのをやめてはいないので、そのまま粘着質な音を立てながら、動きを早めていき、親指の腹で筋をグイッと押すように下から上へと一気に動かした。
「くっ、うっ」
王子の口から溢れる声が変わったので、そのままの勢いで親指の腹で入口を強く刺激した。
「リー、いい子だね」
最後のひとなでがきいたのか、王子は俺の手に白濁を吐き出してくれた。その瞬間、俺の掌と太腿に独特な温かさが、広がった。
初めて人の熱を受け止めたので、俺としても衝撃はデカい。
王子は、俺の背中に手を回したままだいぶ荒い息遣いをして、離れようとはしなかった。
まぁ、確かにこれで顔を合わせるのは、俺もちょっと、なんだよね。
王子の、呼吸が整ったら湯をかけて湯船に入れようか?そんなことを考えていたら、俺の手のひらの中の王子がまた硬さを取り戻しかけてきた。
「もっとだ。まだ、足りない」
そんなお強請りを耳元で囁かれて、俺の背中が跳ねた。意外と俺は耳が弱かったらしい。
背中に回っていたはずの王子の腕が、いつの間にかに降りてきて、俺の腰に回されていた。
「え?」
嫌な予感しかしない。
意外なまでに王子は力があったらしい。
俺は腰をグイッと引かれて、完全に王子と密着させられた。
王子とものすごく密着していると分かってしまって、俺の喉がなった。とんでもないぐらいに緊張がはしる。
「え、と…も、もう一回?」
俺はとんでもなく緊張したまま口にした。
もう一回、手を貸せばいいのだろうか?
「お前のも」
王子の手が何故か俺のモノを掴んでいた。
そこまで反応していなかった俺のモノは、王子の手が触れた途端に熱を帯びてしまった。爪先まで綺麗に手入れをされた王子の指が俺のモノに巻きついている。
想像しなければいいのに、俺は余計なことに想像してしまったのだ。
「お前も付き合え」
若干低めの声色が耳元で囁く。声フェチじゃなかったはずなのに、やはり王子は割かしイケボであった。
その声を聞いた途端、俺の腰が反応してしまった。添えられていた王子の手にバレたことが恥ずかしい。
王子に掴まれていることで身動きが取れないでいると、腰に回っていたはずの王子の手が、ローションのボトルを握っていた。目だけでその動きを追っていると、密着した鎖骨の辺りに中身が垂らされた。
体温より低いその温度に、かなり体がビクついた。
俺の反応が面白かったのか、王子が笑ったのが耳に響く。
「あ、イヤ。ちょ、ちょっと、まっ…て」
密着した肌の間にローションが流れてきて、俺はバランスを失った。粘着質の割によく滑るらしい。
「いっ、…うあ」
想像してもいなかった刺激に思わずデカ目の声が出た。俺の反応が面白かったのか、王子は低い笑い声を立ててまた、俺の腰に手を回してきた。
「え、ええ?」
王子の手が俺から離れて頭を抑えられていた。
頭と腰、そこを押えられてはもう身体を離すことはできない。
俺の手には王子の吐き出したものが着いているけれど、それに構えるほど余裕はなかった。
もはや、前世で言うところのソープだ。
流されたローションが、ゆっくりと肌を伝うのも未経験の刺激でどうにもならなかった。王子より、俺の方がその刺激にやられていた。
「ああ、ちょっと、ま、……んん」
相手が女の子だったら柔らかかっただろうが、それなりに筋肉質の王子の胸が、やはりそれなりに筋肉質の俺の胸と擦れ合う。
困ったことに、そこに刺激を与えるものがついていた。前世を含めて使ったことな無いモノなのに、何故か擦れ合うことで背中に抜けるような刺激が生まれる。
いや、もう、本当に、貸すのは手だけって、言ったはずなのに。
「あっ、もう、リー……約束、が」
いたたまれなくて、俺は王子に、しっかりと両腕を回していた。そうしないとどうにもならなかったからだ。
「約束?」
割としっかりとした返事が耳に響く。あ、これ、薬抜けてないか?一瞬そんなことを思ったのがいけなかった。
王子が、さらに俺の腰を自分に引き寄せたのだ。俺の腕が抜けた分、そこはさらに密着した。
「っひゃあ」
自分でも思ってもみない声が出て、冷静差を失ってしまった。
「どうした?」
絶対に、完全に正気に戻っているとしか思えない王子の声がした。
「うっ、あ、ああ…っん」
今世で初めての経験の為、まだ18のこの体には刺激が強すぎる。と言うか、女の子とも経験がないのに、いきなりこれはハードル高くないか?一瞬だけ、冷静に考えては見たものの、若いだけあって快楽の方をすぐに拾って素直に反応してしまった。
背中というより、肩にしがみつくような体勢になって、俺の体は小刻みに震えていた。
だいぶヤバい。
必要以上に膝に力が入ってはいるものの、実際こんな体勢で出したことなんてない。
「あぁ、や、ヤダ」
王子に縋り付くような体勢で、俺は王子に良いように動かされていた。なんだか訳が分からなくて、全身が気持ちイイのだ。腰に回っていた王子の手が俺の脇腹を撫でた。
「っあ」
王子の肩を掴んでいた俺の手から一瞬で握力がなくなった。
崩れ落ちそうになったとき、王子の顔がしっかりと見えた。意地悪そうな顔をして笑っていた。
「いい子だ」
耳元でそう言われた気がした。
だが、聞き返す事も出来ないまま、俺は仰向けに倒されていた。背中に鈍い衝撃があったものの、それよりも下半身に来た刺激の方が勝っていた。密着した王子の太腿が俺の下半身を一気に掠めたのだ。
「ひっ」
喉に張り付くような声しか出なかった。
実際、何がどうなってこうなったのか、理解出来ていなかった。
向き合って素股とか、苦しすぎる。押し付けられて苦しいと、漠然と思っているだけで、ただ、王子の顔を眺めていた。
「何を惚けている?」
声を掛けられた瞬間、強い刺激がきた。
「んぁ」
自分の声とは思いたくない程に甘ったるい声が鼻を抜けた。
体温より温かい雫が腹から胸まで盛大にかかった。少し遅れてまたかかったのが王子だろう。
なんだかよく分からないけれど、泣きそうだ。
王子が、掴んでいた足から手を離すと、俺は足を投げ出した状態になった。
ヤバい、無防備すぎる。
思った時には遅かった。確かに惚けていた俺は、王子にキスされていた。
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