57 / 75
第56話 王子様のやんごとなき事情
しおりを挟む
アレックスの指がロイの輪郭をなぞっていって、その動きで何か魔法をかけられたみたいにロイは動けなかった。
アレックスの指が描く輪郭が、それがロイの体なのだと改めて自覚させられて、ロイは自分の足の指先まで意識した。
「魔力でどうやって子どもを作るか、教えてあげる」
アレックスはそう言って、ロイの唇に自分の唇を重ねた。少しの間触れ合って、ゆっくりと離れると、目が合った。アレックスは軽く笑って、ロイの輪郭をなぞる指の動きを再開させた。
寝巻きのボタンを外されて、素肌が外気にさらされたとき、ロイは思わず身震いをした。純粋に、まだ冬の寒さを、感じて鳥肌が立った。
「寒い?」
アレックスはそう言って、ロイの部屋の暖炉に魔石を投げ込んだ。もう寝るだけのつもりだったから、ロイは魔石の力を最小限にしていたのだけれど、アレックスはおおきな魔力を投げ込んで、部屋の温度を上げた。
「プツプツが、可愛いね」
ロイの肌が鳥肌立って、毛穴がしまっているのを、アレックスは面白そうに撫でていく。むしろ、ロイからしたら、その行為にまた鳥肌がたちそうだ。
アレックスの指はロイの肌の上をなぞり、臍の辺りまでおりてきて、そこで止まった。
「ここ」
ゆびがトントンと、ロイの薄い腹を叩いた。
簡単に言えば痩せているだけの、そんなロイの体だ。筋肉もなければ贅肉もついていない。皮膚の下に必要最低限の筋肉と肉があるだけだ。
「ここ?」
ロイは自分の腹を見た。
アレックスの指がロイの臍の下を軽く押した。
「お腹の中でね。魔力を混ぜ合わせるんだ」
そう言って、アレックスの指がロイの腹の上でクルクルと円を描いた。
「混ぜ合わせる?」
ロイは不思議そうにアレックスの指を見た。魔力をお腹の中で混ぜ合わせるとは、どういうことなのだろうか?そもそも、魔力は混ぜられるものなのか?
「そう、お腹の中で、ね」
アレックスの指がまたロイの薄い腹を叩いた。リズムがついているかのように、何度も叩く。その振動が伝わってくるのか、なんだかムズムズしてきた。
「…………」
なんと言ったらいいのかわからなくて、ロイは下からアレックスの様子を伺ってみる。アレックスはなんだか楽しそうにしているので、ロイはどうしていいのか分からずに、アレックスの指を見つめ続けた。
「ここに、私の魔力を入れてもいいかな?」
「へ?なんで?」
突然のことにロイは普通に驚いた。
アレックスには婚約者がいて、でも、そこにいるマイセルとレイヴァーンと仲良くすると言ってくれた。
それで、魔力で子どもを作るのに、お腹の中で魔力を混ぜ合わせると聞いたから、三人の誰かのお腹の中で混ぜ合わせるかと思ったのだけど?
「うん?だって、ね?ロイ、聞いて。私とレイヴァーンは仲良くしたい。ロイの言う通り、二人で半分こしてみたい。全てを分かち合いたい。王の玉座に座るには、国の安泰のために子どもがいることが条件になる。だから、私にも婚約者があてがわれた。血筋だけならマイセルの方が上だけど、隣国の王子だから、そう簡単に子作りは出来ない。クガロア侯爵は、私に子どもを作らせて、義父の立場から摂政にでもなるつもりなのだろう」
アレックスが話してくれたことは、ロイには少し難しかった。
「つまり、ね。私はユースルとの間に子どもを作りたくなどない。私とレイヴァーン、そしてマイセルとの子どもを望んでいるんだよ」
「……うん…それで?」
まだ、ロイには難解だ。
「男同士だと、どちらの腹を使うかで揉める場合もあってね。そんな時に聖女の腹を借りるわけだ。質の良い魔力が豊富にあって、魔力を混ぜ合わせる為の器官も、もちあわせている」
それなら、アーシアの腹を借りればいいのではないだろうか?ロイは素直にそう思ったのだけれど、口に出す前に、アレックスが続きを話し始めた。
「けれど、アーシアは既にそれをしていたんだ。仕方がないよね。平民で、お金を稼ぐ手段としてはこれ以上のものは無いのだから」
それなら、話が早くて助かるのではないだろうか?それとも、王族からはお金をとる事ができないから、アーシアが断ったのだろうか?
「既にアーシアの腹は使われていたから、私の魔力を混ぜ合わせるのに使えないのだよ。万が一、他の誰かの魔力が入ったら、大事だからね」
つまり、新物を使いたいわけだ。
まだ、誰の魔力も注がれていない腹が必要というわけだ。でも、それがなぜロイなのか?ロイの体にはそんな器官はないのだけれど。
「魔力を混ぜ合わせる器の腹は、ね。質の良い魔力を豊富に持っている方がいいんだ。私の知っている人物で、ロイ程の人物はいないんだよ」
「……………………えっ?」
随分と、時間を置いて、ロイはようやく驚いた。
つまり、理解するまでにたっぷりと時間を要したと言うわけだ。
「ロイ、私たちのためにこの腹を貸してくれ」
アレックスの手のひらが、ロイの腹を押してきた。そこはさっきまで指でなぞっていた場所だ。
「ひっ」
さっきまでムズムズしていた感覚が、大きな手のひらに押されたことで、強く反応してしまった。腰がはねて、なにかが出てきそうだった。
ロイは驚いて声を上げてしまったけれど、アレックスはその反応をみて笑っているだけだ。
「ここから」
アレックスがロイの膝の裏に手を回して、ロイの下半身を持ち上げた。ロイの輪郭をなぞるようにアレックスの手のひらが、腹から腰に動いて、そして後ろに回った。
思わず、ロイの喉が鳴った。
「私の魔力を注がせて欲しい。もちろん、酷くはしないよ」
示された場所に、ロイは顔をひきつらせた。男同士だとそこを使うとは、前世の記憶にあることはあった。けれど、聞いたことがあるだけで、実際はどうなるのかなんて知らない。
そもそも、そこは綺麗では無いだろう。大腸の検査の前は、大量の下剤を飲まされる。おそらく、普通なら、下からその手のものを注入されて、お腹の中を綺麗にするのだろう。
「怖がらないで、魔法で綺麗になるし、痛みも無くせるから」
ロイの頭によぎったことは、全て魔法で解決されるようだ。
でも、だからと言って安心出来るわけではない。痛くないからと言って、怪我をしないわけではないのだ。見たことは無いけれど、出すところに入れるなんて、想像力が追いつかない。
「え…ちょっと待って、俺は……」
わかったなんて言ってないし、そうロイは続けたかったのに、アレックスが遮った。しかも、結構絶望的な言葉で。
「お父上であるウォーエント子爵と、お母君でいらしゃるアリアナからは承諾を頂いているよ。もちろん嘘ではない」
そう言って、アレックスは一枚の紙をロイの目の前に出してきた。
そこには、『双子の王子レイヴァーン、アレックスの子を成す為に、我が息子を器としていただくことを承認する』と書かれていた。もちろん、ウォーエント子爵夫婦の連名での署名付きだ。しかも、使われた紙は、公文書に用いる魔石を溶かして梳かれた魔用紙だった。
子爵とはいえ、貴族が魔用紙に署名したのだから、その血が絶えるまで有効である。もちろん、約束が為されればそれなりの報酬はでるし、子どもの出生時の保証人にもなり得るのだ。
つまり、ロイの両親は、王子たちが王位に就く際の保証人になったのだ。
息子を使って……
「…う、そぉ……」
「ロイ、これはとても大切なことなんだ。政治的なことも絡んでいる。……それに、ロイが私を認めてくれた初めての人だから…」
アレックスの顔が近づいてきて、ロイと唇を重ねてきた。足を持ち上げられているから、ロイとしては大勢がきつい。苦しくて、離れた瞬間に口を大きく開けて息を思いっきり吸い込んだ。
「ロイの力を借りたいと思ったんだよ」
大きく息を吸い込んでいたロイは、その開いた口に今度はアレックスの舌を吸い込んでしまった。
アレックスの指が描く輪郭が、それがロイの体なのだと改めて自覚させられて、ロイは自分の足の指先まで意識した。
「魔力でどうやって子どもを作るか、教えてあげる」
アレックスはそう言って、ロイの唇に自分の唇を重ねた。少しの間触れ合って、ゆっくりと離れると、目が合った。アレックスは軽く笑って、ロイの輪郭をなぞる指の動きを再開させた。
寝巻きのボタンを外されて、素肌が外気にさらされたとき、ロイは思わず身震いをした。純粋に、まだ冬の寒さを、感じて鳥肌が立った。
「寒い?」
アレックスはそう言って、ロイの部屋の暖炉に魔石を投げ込んだ。もう寝るだけのつもりだったから、ロイは魔石の力を最小限にしていたのだけれど、アレックスはおおきな魔力を投げ込んで、部屋の温度を上げた。
「プツプツが、可愛いね」
ロイの肌が鳥肌立って、毛穴がしまっているのを、アレックスは面白そうに撫でていく。むしろ、ロイからしたら、その行為にまた鳥肌がたちそうだ。
アレックスの指はロイの肌の上をなぞり、臍の辺りまでおりてきて、そこで止まった。
「ここ」
ゆびがトントンと、ロイの薄い腹を叩いた。
簡単に言えば痩せているだけの、そんなロイの体だ。筋肉もなければ贅肉もついていない。皮膚の下に必要最低限の筋肉と肉があるだけだ。
「ここ?」
ロイは自分の腹を見た。
アレックスの指がロイの臍の下を軽く押した。
「お腹の中でね。魔力を混ぜ合わせるんだ」
そう言って、アレックスの指がロイの腹の上でクルクルと円を描いた。
「混ぜ合わせる?」
ロイは不思議そうにアレックスの指を見た。魔力をお腹の中で混ぜ合わせるとは、どういうことなのだろうか?そもそも、魔力は混ぜられるものなのか?
「そう、お腹の中で、ね」
アレックスの指がまたロイの薄い腹を叩いた。リズムがついているかのように、何度も叩く。その振動が伝わってくるのか、なんだかムズムズしてきた。
「…………」
なんと言ったらいいのかわからなくて、ロイは下からアレックスの様子を伺ってみる。アレックスはなんだか楽しそうにしているので、ロイはどうしていいのか分からずに、アレックスの指を見つめ続けた。
「ここに、私の魔力を入れてもいいかな?」
「へ?なんで?」
突然のことにロイは普通に驚いた。
アレックスには婚約者がいて、でも、そこにいるマイセルとレイヴァーンと仲良くすると言ってくれた。
それで、魔力で子どもを作るのに、お腹の中で魔力を混ぜ合わせると聞いたから、三人の誰かのお腹の中で混ぜ合わせるかと思ったのだけど?
「うん?だって、ね?ロイ、聞いて。私とレイヴァーンは仲良くしたい。ロイの言う通り、二人で半分こしてみたい。全てを分かち合いたい。王の玉座に座るには、国の安泰のために子どもがいることが条件になる。だから、私にも婚約者があてがわれた。血筋だけならマイセルの方が上だけど、隣国の王子だから、そう簡単に子作りは出来ない。クガロア侯爵は、私に子どもを作らせて、義父の立場から摂政にでもなるつもりなのだろう」
アレックスが話してくれたことは、ロイには少し難しかった。
「つまり、ね。私はユースルとの間に子どもを作りたくなどない。私とレイヴァーン、そしてマイセルとの子どもを望んでいるんだよ」
「……うん…それで?」
まだ、ロイには難解だ。
「男同士だと、どちらの腹を使うかで揉める場合もあってね。そんな時に聖女の腹を借りるわけだ。質の良い魔力が豊富にあって、魔力を混ぜ合わせる為の器官も、もちあわせている」
それなら、アーシアの腹を借りればいいのではないだろうか?ロイは素直にそう思ったのだけれど、口に出す前に、アレックスが続きを話し始めた。
「けれど、アーシアは既にそれをしていたんだ。仕方がないよね。平民で、お金を稼ぐ手段としてはこれ以上のものは無いのだから」
それなら、話が早くて助かるのではないだろうか?それとも、王族からはお金をとる事ができないから、アーシアが断ったのだろうか?
「既にアーシアの腹は使われていたから、私の魔力を混ぜ合わせるのに使えないのだよ。万が一、他の誰かの魔力が入ったら、大事だからね」
つまり、新物を使いたいわけだ。
まだ、誰の魔力も注がれていない腹が必要というわけだ。でも、それがなぜロイなのか?ロイの体にはそんな器官はないのだけれど。
「魔力を混ぜ合わせる器の腹は、ね。質の良い魔力を豊富に持っている方がいいんだ。私の知っている人物で、ロイ程の人物はいないんだよ」
「……………………えっ?」
随分と、時間を置いて、ロイはようやく驚いた。
つまり、理解するまでにたっぷりと時間を要したと言うわけだ。
「ロイ、私たちのためにこの腹を貸してくれ」
アレックスの手のひらが、ロイの腹を押してきた。そこはさっきまで指でなぞっていた場所だ。
「ひっ」
さっきまでムズムズしていた感覚が、大きな手のひらに押されたことで、強く反応してしまった。腰がはねて、なにかが出てきそうだった。
ロイは驚いて声を上げてしまったけれど、アレックスはその反応をみて笑っているだけだ。
「ここから」
アレックスがロイの膝の裏に手を回して、ロイの下半身を持ち上げた。ロイの輪郭をなぞるようにアレックスの手のひらが、腹から腰に動いて、そして後ろに回った。
思わず、ロイの喉が鳴った。
「私の魔力を注がせて欲しい。もちろん、酷くはしないよ」
示された場所に、ロイは顔をひきつらせた。男同士だとそこを使うとは、前世の記憶にあることはあった。けれど、聞いたことがあるだけで、実際はどうなるのかなんて知らない。
そもそも、そこは綺麗では無いだろう。大腸の検査の前は、大量の下剤を飲まされる。おそらく、普通なら、下からその手のものを注入されて、お腹の中を綺麗にするのだろう。
「怖がらないで、魔法で綺麗になるし、痛みも無くせるから」
ロイの頭によぎったことは、全て魔法で解決されるようだ。
でも、だからと言って安心出来るわけではない。痛くないからと言って、怪我をしないわけではないのだ。見たことは無いけれど、出すところに入れるなんて、想像力が追いつかない。
「え…ちょっと待って、俺は……」
わかったなんて言ってないし、そうロイは続けたかったのに、アレックスが遮った。しかも、結構絶望的な言葉で。
「お父上であるウォーエント子爵と、お母君でいらしゃるアリアナからは承諾を頂いているよ。もちろん嘘ではない」
そう言って、アレックスは一枚の紙をロイの目の前に出してきた。
そこには、『双子の王子レイヴァーン、アレックスの子を成す為に、我が息子を器としていただくことを承認する』と書かれていた。もちろん、ウォーエント子爵夫婦の連名での署名付きだ。しかも、使われた紙は、公文書に用いる魔石を溶かして梳かれた魔用紙だった。
子爵とはいえ、貴族が魔用紙に署名したのだから、その血が絶えるまで有効である。もちろん、約束が為されればそれなりの報酬はでるし、子どもの出生時の保証人にもなり得るのだ。
つまり、ロイの両親は、王子たちが王位に就く際の保証人になったのだ。
息子を使って……
「…う、そぉ……」
「ロイ、これはとても大切なことなんだ。政治的なことも絡んでいる。……それに、ロイが私を認めてくれた初めての人だから…」
アレックスの顔が近づいてきて、ロイと唇を重ねてきた。足を持ち上げられているから、ロイとしては大勢がきつい。苦しくて、離れた瞬間に口を大きく開けて息を思いっきり吸い込んだ。
「ロイの力を借りたいと思ったんだよ」
大きく息を吸い込んでいたロイは、その開いた口に今度はアレックスの舌を吸い込んでしまった。
26
お気に入りに追加
539
あなたにおすすめの小説

婚約者に会いに行ったらば
龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。
そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。
ショックでその場を逃げ出したミシェルは――
何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。
そこには何やら事件も絡んできて?
傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。

番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。

〈完結〉毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

本当に悪役なんですか?
メカラウロ子
BL
気づいたら乙女ゲームのモブに転生していた主人公は悪役の取り巻きとしてモブらしからぬ行動を取ってしまう。
状況が掴めないまま戸惑う主人公に、悪役令息のアルフレッドが意外な行動を取ってきて…
ムーンライトノベルズ にも掲載中です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる