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第10話 バカンス
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本当に沖縄に行くらしく、石崎の運転で空港に向かった。高速を使ってもだいぶ時間がかかるのに、石崎はなんともないらしい。
「ねぇ、石崎さんって、普段何してるの?」
将晴は疑問に思ったことをそのまま口にした。
「普段?普段もこんな風に仕事をしてるけど」
言われても、イマイチぴんとこない。
「うーん、じゃあ、職業?職種?ってなに?」
将晴の少ない知識では、普段もこんなことをしている仕事が思い浮かばない。
「そうだね、わかりやすい言葉だと秘書、かな」
バックミラー越しに笑って言われて、なんとなく納得した。
「こんなに俺に付きっきりでいいの?」
「社長秘書は一人ってことの方が少ないよ。複数いて、仕事の内容によって担当が変わることの方が多いかな」
「ふぅん、じゃあ石崎さんの仕えてる?社長さん?には沢山秘書が居るんだ」
「社長、社長か……まぁ世間的には社長になるのかな?」
石崎が独り言と区別の付きにくい喋り方で何やら口にする。
「社長じゃないの?」
「そう、だな。社長とは呼ばないかな」
「じゃあ、なんて呼んでるの?」
「所長、かな。……ああ、後は名前で」
そこまで言って、石崎は、自分の手を口に当てる。どうやら、うっかり言ってしまったらしい。
「名前はダメなんだ」
後部座席ですっかりくつろいでいる将晴は、うっかり聞き出せなかった事を残念に思った。
「そりゃあ、ね」
「つまんないな。まぁ、いいけど」
すっかり夏空の窓の外を眺めながら、将晴は思った。
「じゃあさぁ、俺と石崎さんは、どんな関係になるの?」
夏休み中、ずっと一緒に過ごす。父親ほど離れてはいないけれど、兄弟にしては離れている。服装も石崎かスーツなのに対して、将晴は、カジュアルだ。
石崎が運転していて、将晴は助手席ではなく後部座席でくつろいでいる。
「そうだな、オメガのおぼっちゃまに仕える秘書、って、とこかな」
「はぁ?おぼっちゃま?」
「はたから見たら、そんなもんかな」
そう言う石崎は、いつもの通りに薄い笑みを浮かべている。
「俺がおぼっちゃま?」
「そうじゃなければ、アルファに囲われてる男オメガだな」
「あ、その方がしっくりくる」
石崎が秘書なのは納得した。将晴の存在についてが問題で、色々考えたけれど、これがあっている。将晴が、していることも考えれば、そんなものだろう。
「それでいいんだ」
「だって、俺はおぼっちゃまじゃないし」
そう言う将晴の顔を、石崎はバックミラー越しに見ていた。
沖縄についてから夕飯を食べるけど、遅くなるからホテルのルームサービスになると言われたところで、将晴は特に不満もなかった。
二回目だけど、ホテルのルームサービスでしか、食事をしたことがない。将晴の持つ酷い知識だと、沖縄の人はお酒を沢山飲む。だから、夜は酔っ払いが多そうだ。そんなものなので、かえってホテルのルームサービスの方が安心だ。そもそも沖縄料理と言えば、ソーキそばしか思いつかない。夕飯がそれでいいのかと言われたら、それはちょっと違う気がする。
「お昼に軽井沢で鰻をたべて、夜は沖縄でステーキ食べるとか、なんか凄すぎて実感わかない」
そもそも、この部屋も凄すぎて訳が分からない。
ホテルの部屋にプライベートビーチが、ついているってなんだ?
「食べながら話していいかな?」
石崎が、割と真面目な顔をしている。
石崎も軽井沢同様にステーキを、食べている。仕事中だから酒が飲めないのが残念だと言っているのがよく分からなかった。
「いいよ」
将晴はステーキを、口に運びながら答えた。言われることはだいたいわかっている。初日に言われたアルバイトのことだろう。
「ここで君にアルバイトをしてもらう」
やっぱり当たっていた。
「一回、三時間。相手のアルファの要望に答えること、それだけ」
「要望ってーのが、ヤラシイんだ」
将晴がそう言うと、石崎が頷いた。
「前にも言ったけど、犯罪行為はさせないよ。つまり、まぁ、見せるだけってこと」
見せるのって、犯罪じゃないんだ。なんて考える。
「見せる、の?」
「そう、ヒートの時だとフェロモンの関係で危険が多かったけど、ヒートでなければアルファのラットを誘発したりしないから、安全だろ?」
「そ、うなの?俺、そういうのは良く、分からないんだけど」
付け合せのサラダがボリュームがありすぎて、ドレッシングが足りない。よく混ぜれば良かったと将晴は少し後悔していた。
「薬の効果を確認したいんだよ」
そう言って、石崎が液体の入った瓶を取り出した。
「なに、それ?」
青っぽい液体が、ユラユラと瓶の中で揺れている。
「アルファ用の抑制剤。芳香剤タイプの施策品」
匂いを嗅いでも将晴には、分からなかった。
「需要あるの?」
抑制剤といえは、飲むか注射か、たしか貼り薬もあった気がする。フェロモンに作用するため、自分にあった薬が見つからないと苦労するときいている。
「需要はあるよ。上流階級はパーティーを開催するだろ?その時に発情剤を飲んでアルファを誘惑するオメガがいるんだよ」
「パーティーって、ホテルとか室内?そんな人がいたら、みんな大変じゃない」
将晴は、なんとなく考えて口にした。パーティーなんて知らない世界だから、分かりやすく結婚式とか、そんなのを想像してみる。100人とか200人もいる密室でヒートしたオメガがいたら?
「そんな会場に芳香剤タイプの抑制剤を設置しておけば安全だろ?薬の服用を嫌がる人もいる。事故が起きないように強い薬を飲むと副作用も強いからね」
石崎の説明を聞いて、将晴は頷く。
用途はそんな上流階級の催しだけでなく、普通に学校や映画館など、人が集まる場所で需要がありそうだ。
「製品化したら、ものすごく売れるね」
「そう、売れるんだ」
石崎が薄く笑った。
最初、石崎のこの笑い方が怖かったが、今では慣れた。将晴は最後の野菜を口に押し込む。ミネラルウォーターで、流し込むと、「ごちそうさまでした」と口にした。
「食べたね」
石崎が、関心したような顔をした。
「随分と、俺に慣れてきたみたいだけど」
将晴の食べっぷりを見て、石崎が言う。石崎も感じていたようだ。
「うん?そうだね。……最初は怖かったけど、何もされないし。俺の事守るって、ほんとに、すげー体してるし。俺のわがまま叶えちゃうし、大丈夫かなって」
「やっと信頼して貰えたわけだ」
石崎は、そう言うけれど、やっと?出会いを考えたら、普通は信用しないだろう。
「だって、俺の名前知ってるし、スマホのロックは解除するし、オマケに………父さんの名前、知ってる」
将晴は石崎を、見つめた。
どこまでま知っているのか、そう思ったけれど、それは違う。石崎は将晴の全部を知っているのだ。
だから逃げられない。
逃げられないのなら、いっそ懐に飛び込んでしまえばいい。そう考えて、吹っ切れた。
「怖い?」
「怖いに決まってるでしょ」
将晴がそう言って膝を抱え込むと、石崎は苦笑した。
「まぁ、そうだよな。それが、普通」
石崎は将晴の頭を撫でた。
誰かに頭を撫でられるなんて、久しぶりすぎて将晴は膝を抱える手に力が入る。
「アルバイト中の名前なんだけど」
「………うん」
「将晴くんだから、ハル、でどうかな?」
「ハル?」
「そう、お客さんに呼ばれる名前、ハルでいい?」
そんなふうに呼ばれたことは無い。小さい頃は、まあくんだった。中学生の頃友だちからは、マサとは呼ばれたかもしれない。名前の下を取られるとは思わなかった。
「名前の上だけって、あだ名で使うの多いだろ?使用頻度の低そうな名前の下なら分かりにくいかと思ったんだけど」
「ああ、そういう」
「全く違う名前じゃ返事出来ないかと思ってね」
「そうだね」
将晴の返事を了承ととったのか、石崎が、将晴の頭をクシャッと撫でて、手が離れた。
「明日、お客さんくるよ。要望にこたえてあげるのが君の仕事。もちろん、お触りはない。一定の距離より近付かないルールだから安心していい。それと…」
石崎が将晴の目を見た。
「嫌ならハッキリと断っていい」
「え?」
意外なことを聞いて、将晴は戸惑った。
「ねぇ、石崎さんって、普段何してるの?」
将晴は疑問に思ったことをそのまま口にした。
「普段?普段もこんな風に仕事をしてるけど」
言われても、イマイチぴんとこない。
「うーん、じゃあ、職業?職種?ってなに?」
将晴の少ない知識では、普段もこんなことをしている仕事が思い浮かばない。
「そうだね、わかりやすい言葉だと秘書、かな」
バックミラー越しに笑って言われて、なんとなく納得した。
「こんなに俺に付きっきりでいいの?」
「社長秘書は一人ってことの方が少ないよ。複数いて、仕事の内容によって担当が変わることの方が多いかな」
「ふぅん、じゃあ石崎さんの仕えてる?社長さん?には沢山秘書が居るんだ」
「社長、社長か……まぁ世間的には社長になるのかな?」
石崎が独り言と区別の付きにくい喋り方で何やら口にする。
「社長じゃないの?」
「そう、だな。社長とは呼ばないかな」
「じゃあ、なんて呼んでるの?」
「所長、かな。……ああ、後は名前で」
そこまで言って、石崎は、自分の手を口に当てる。どうやら、うっかり言ってしまったらしい。
「名前はダメなんだ」
後部座席ですっかりくつろいでいる将晴は、うっかり聞き出せなかった事を残念に思った。
「そりゃあ、ね」
「つまんないな。まぁ、いいけど」
すっかり夏空の窓の外を眺めながら、将晴は思った。
「じゃあさぁ、俺と石崎さんは、どんな関係になるの?」
夏休み中、ずっと一緒に過ごす。父親ほど離れてはいないけれど、兄弟にしては離れている。服装も石崎かスーツなのに対して、将晴は、カジュアルだ。
石崎が運転していて、将晴は助手席ではなく後部座席でくつろいでいる。
「そうだな、オメガのおぼっちゃまに仕える秘書、って、とこかな」
「はぁ?おぼっちゃま?」
「はたから見たら、そんなもんかな」
そう言う石崎は、いつもの通りに薄い笑みを浮かべている。
「俺がおぼっちゃま?」
「そうじゃなければ、アルファに囲われてる男オメガだな」
「あ、その方がしっくりくる」
石崎が秘書なのは納得した。将晴の存在についてが問題で、色々考えたけれど、これがあっている。将晴が、していることも考えれば、そんなものだろう。
「それでいいんだ」
「だって、俺はおぼっちゃまじゃないし」
そう言う将晴の顔を、石崎はバックミラー越しに見ていた。
沖縄についてから夕飯を食べるけど、遅くなるからホテルのルームサービスになると言われたところで、将晴は特に不満もなかった。
二回目だけど、ホテルのルームサービスでしか、食事をしたことがない。将晴の持つ酷い知識だと、沖縄の人はお酒を沢山飲む。だから、夜は酔っ払いが多そうだ。そんなものなので、かえってホテルのルームサービスの方が安心だ。そもそも沖縄料理と言えば、ソーキそばしか思いつかない。夕飯がそれでいいのかと言われたら、それはちょっと違う気がする。
「お昼に軽井沢で鰻をたべて、夜は沖縄でステーキ食べるとか、なんか凄すぎて実感わかない」
そもそも、この部屋も凄すぎて訳が分からない。
ホテルの部屋にプライベートビーチが、ついているってなんだ?
「食べながら話していいかな?」
石崎が、割と真面目な顔をしている。
石崎も軽井沢同様にステーキを、食べている。仕事中だから酒が飲めないのが残念だと言っているのがよく分からなかった。
「いいよ」
将晴はステーキを、口に運びながら答えた。言われることはだいたいわかっている。初日に言われたアルバイトのことだろう。
「ここで君にアルバイトをしてもらう」
やっぱり当たっていた。
「一回、三時間。相手のアルファの要望に答えること、それだけ」
「要望ってーのが、ヤラシイんだ」
将晴がそう言うと、石崎が頷いた。
「前にも言ったけど、犯罪行為はさせないよ。つまり、まぁ、見せるだけってこと」
見せるのって、犯罪じゃないんだ。なんて考える。
「見せる、の?」
「そう、ヒートの時だとフェロモンの関係で危険が多かったけど、ヒートでなければアルファのラットを誘発したりしないから、安全だろ?」
「そ、うなの?俺、そういうのは良く、分からないんだけど」
付け合せのサラダがボリュームがありすぎて、ドレッシングが足りない。よく混ぜれば良かったと将晴は少し後悔していた。
「薬の効果を確認したいんだよ」
そう言って、石崎が液体の入った瓶を取り出した。
「なに、それ?」
青っぽい液体が、ユラユラと瓶の中で揺れている。
「アルファ用の抑制剤。芳香剤タイプの施策品」
匂いを嗅いでも将晴には、分からなかった。
「需要あるの?」
抑制剤といえは、飲むか注射か、たしか貼り薬もあった気がする。フェロモンに作用するため、自分にあった薬が見つからないと苦労するときいている。
「需要はあるよ。上流階級はパーティーを開催するだろ?その時に発情剤を飲んでアルファを誘惑するオメガがいるんだよ」
「パーティーって、ホテルとか室内?そんな人がいたら、みんな大変じゃない」
将晴は、なんとなく考えて口にした。パーティーなんて知らない世界だから、分かりやすく結婚式とか、そんなのを想像してみる。100人とか200人もいる密室でヒートしたオメガがいたら?
「そんな会場に芳香剤タイプの抑制剤を設置しておけば安全だろ?薬の服用を嫌がる人もいる。事故が起きないように強い薬を飲むと副作用も強いからね」
石崎の説明を聞いて、将晴は頷く。
用途はそんな上流階級の催しだけでなく、普通に学校や映画館など、人が集まる場所で需要がありそうだ。
「製品化したら、ものすごく売れるね」
「そう、売れるんだ」
石崎が薄く笑った。
最初、石崎のこの笑い方が怖かったが、今では慣れた。将晴は最後の野菜を口に押し込む。ミネラルウォーターで、流し込むと、「ごちそうさまでした」と口にした。
「食べたね」
石崎が、関心したような顔をした。
「随分と、俺に慣れてきたみたいだけど」
将晴の食べっぷりを見て、石崎が言う。石崎も感じていたようだ。
「うん?そうだね。……最初は怖かったけど、何もされないし。俺の事守るって、ほんとに、すげー体してるし。俺のわがまま叶えちゃうし、大丈夫かなって」
「やっと信頼して貰えたわけだ」
石崎は、そう言うけれど、やっと?出会いを考えたら、普通は信用しないだろう。
「だって、俺の名前知ってるし、スマホのロックは解除するし、オマケに………父さんの名前、知ってる」
将晴は石崎を、見つめた。
どこまでま知っているのか、そう思ったけれど、それは違う。石崎は将晴の全部を知っているのだ。
だから逃げられない。
逃げられないのなら、いっそ懐に飛び込んでしまえばいい。そう考えて、吹っ切れた。
「怖い?」
「怖いに決まってるでしょ」
将晴がそう言って膝を抱え込むと、石崎は苦笑した。
「まぁ、そうだよな。それが、普通」
石崎は将晴の頭を撫でた。
誰かに頭を撫でられるなんて、久しぶりすぎて将晴は膝を抱える手に力が入る。
「アルバイト中の名前なんだけど」
「………うん」
「将晴くんだから、ハル、でどうかな?」
「ハル?」
「そう、お客さんに呼ばれる名前、ハルでいい?」
そんなふうに呼ばれたことは無い。小さい頃は、まあくんだった。中学生の頃友だちからは、マサとは呼ばれたかもしれない。名前の下を取られるとは思わなかった。
「名前の上だけって、あだ名で使うの多いだろ?使用頻度の低そうな名前の下なら分かりにくいかと思ったんだけど」
「ああ、そういう」
「全く違う名前じゃ返事出来ないかと思ってね」
「そうだね」
将晴の返事を了承ととったのか、石崎が、将晴の頭をクシャッと撫でて、手が離れた。
「明日、お客さんくるよ。要望にこたえてあげるのが君の仕事。もちろん、お触りはない。一定の距離より近付かないルールだから安心していい。それと…」
石崎が将晴の目を見た。
「嫌ならハッキリと断っていい」
「え?」
意外なことを聞いて、将晴は戸惑った。
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