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第10話 聞いてない

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 昨日の夕食の時も今朝の朝食の時も、反省したらしい一之瀬は、菊地を隣に座らせるに留めてくれた。菊地が食事をする姿を眺め、何が嬉しいのか笑ってはいたけれど。
 エステという名の全身マッサージは昼食後にセッティングされているから、一之瀬が超セレブアルファの集いに参加している間、菊地は自由だ。

「和真、ちゃんと昌也の言うことを聞くんだぞ」
「……俺は子どもかよ」

 プライベートビーチからの移動になるので、一之瀬は船に乗る。コテージに食事などを運ぶのも船なので、時間帯によってはホテルの船が沢山行き来するらしい。

「この辺一帯はホテルの警備エリアになっているから、部外者は入って来られないようになっている。だから安心してくれ」
「よくわかんないけど、島野くんがいるから大丈夫だよ」
「……昌也、和真を頼んだぞ」

 菊地の島野に対する信頼の高さがイマイチ納得できないけれど、それは長年の信頼関係なのだろう。と自分に納得させて一之瀬は船に乗り込んだ。

「パーティーの前に軽い会食の席が設けられておりますが、取引先関係になりますので時間厳守です」
「分かっている。どうせ俺が番を持った事を嗅ぎつけてここまで来た連中だろう」
「そうですね、匡様の運命の番に対する執着は有名でしたから」
「俺に本妻と番は別にするよう勧めてきた奴らだからな」

 一之瀬は当時のことを思い出して拳を握った。大学を卒業しても婚約者がいない事をやたらとからかわれた。政略結婚をして、番を複数持つのがステータスだ。と語られた時は、本気で殴りかかりそうになったものだ。
 けれど、それは父である蘇芳も経験したことで、それこそ本当にドラマチックに母である陽葵がオメガとして覚醒したという話だった。親子二代でそんなことをしようとするのを、笑われたわけだ。
 けれど、一之瀬だって生半可な気持ちで挑んだ訳では無い。どうにもならない衝動を仕事にぶつけ、いつ覚醒してもいいように法律から設備まで何もかもを整えたのだ。その行動力と手腕は政治家をも凌駕するほどであったというのに、一之瀬はその手の誘いには全く興味を示さなかった。
 全ての行動は菊地和真という運命のためだけのものだった。
 本懐を遂げたいまとなっては、その頃のことは全て笑い話として処理できるだけのゆとりがある。
 だからこそ、こうして奴らの集まりに笑顔で参加できるというものなのだ。

『まずはおめでとう。と言わせてくれ』
『それは、どうも』

 設けられた会食の席には、会社の取引先関係のアルファが数名、十人にも満たない人数だ。けれど、上位アルファだけしかいないためか、部屋の中は圧迫感がとても強い。リゾート地であることから、おそらく抑制剤の服用をしていないのだろう。一之瀬だって飲んではいない。自然と発せられるフェロモンなのだ。こんなところにオメガが足を踏み入れたら、およそ耐えられるものでは無い。
 だから、一之瀬は菊地を置いてきた。プライベートビーチから出ないようにしっかりと言い含めて。間違ってホテルの方でエステなど受けさせてしまえば、何かしらの事故が起きてしまうかもしれないからだ。
 そもそも、新婚旅行で来ていることぐらい知っているくせに、こうして呼び出してくること自体が気に食わない。自分たちもアルファなのだから、番に対する執着心ぐらいわかっていることなのに。

『すまないね、休暇中なのに』
『断れば良かったのかな?』
『そんなことをする君ではないだろう?』

 よく冷えたシャンパンを手にしながら、一之瀬は仕事モードで対応するしかない。折角の時間を奪われて腹ただしいが、だからこそ到着して直ぐに式を上げたのは正解だった。

『君が運命を手に入れた事を祝わせて欲しくてね』
『お披露目はしばらくしないのだろう?』
『ああそうだな』
『我が国に立ち寄る際には声をかけて欲しいな』
『新婚旅行なんだ、他のアルファにあわせたくはないな』
『これ以上邪魔をしないことを僕は勧めるよ?』
『やはりお邪魔かな?』
『二人っきりにしてくれると有難い』
『ほら、僕らはお邪魔なんだよ』

 全くもって実のない話をさせられて、時間だけが過ぎていく。けれど、このアルファのコミュニティは重要なのだ。日本で会社を運営しているけれど、資材や人材など諸外国と切り離せない事が多々あるからだ。
 この後のパーティーには、各国からのアルファが参加する。日本で開催されるパーティーでさえ面倒なのに、諸外国でのパーティーは更に気が重い。腹の探り合いが苦手というわけでもないのだが、平和な日本と違って諸外国にはきな臭い部分もある。
 何より、本妻と番は別物と言ってはばからない連中が多すぎるのが嫌になる。

「たすく」

 微妙なイントネーションで名前を呼ばれ、一之瀬は眉間にシワがよった。聞き覚えのある声は、長年避け続けている女の声だ。

『お久しぶりです』
『会えて嬉しいわ。……あら、おひとり?』

 一之瀬の周りを探るようにわざとらしく見渡す仕草が腹ただしい。このパーティーはアルファ限定参加が義務付けられている。配偶者であろうが恋人であろうが、アルファしか入場は許されない。

『あなただってそうでしょう?』
『名前で呼んで、っていつもお願いしてるじゃない』

 腕に触れられて殺意にも似た感情が沸き起こる。けれど、それを悟られる訳には行かないが、気づかせたいと言う思いもある。

『番を得たと聞いたのだけど?』
『ええ、そうです』
『なのに一人なの?』
『番はここには入れないでしょう?』

 当たり前のことを口にされて、それをわざわざ訂正しなくてはいけないのも煩わしい。誰も番を連れてきてなどいない。参加しているのはアルファだけ。

『会えると思って楽しみにしていたのに』
『会わせませんよ』
『あら、酷い』
『俺の唯一ですから』

 そう言って腕に絡んでいた相手の手を外した。軽く睨みつけると女は一瞬怯んだ。同じアルファとは言え、やはり絶対的な序列がある。アルファとしての質は一之瀬の方が圧倒的に上位なのだ。一応こちらの社交界にお披露目を許された立場ではあるが、絶対的なモノに差がある。
 それなのに、自分を売りつけてくることに余念が無いこの女が理解できない。他のアルファたちに相手にされなかったからなのか、日本の白人コンプレックスを利用しようとしているのか、やたらと自分を押し付けてくる面倒な存在だ。

『やあ、匡。おめでとう』

 一之瀬が威圧のフェロモンを出そうかと考えていると、横から声がかけられた。見れば隙のない笑顔をこちらに向けてきている一人の紳士。

『お久しぶりです』

 一之瀬はなんの躊躇いもなくそちらに体を向けて右手を差し出した。当然のように相手の紳士も右手で一之瀬の手を掴む。

『式に立ち会わせて欲しかったな』
『俺のオメガが二人っきりがいいと強請ったので許してください』
『それじゃあ、仕方がないか』

 あくまでも笑顔を貼り付けてはいるが、牽制は忘れない。ここにはいない俺のオメガを強調すれば、大抵のアルファは理解するものだ。一之瀬は背を向けてしまったが、背中にあの女のフェロモンを感じる。一瞬の怒りの後の絶望。それは目の前の紳士の顔を見ても読み取れた。


 ───────



「菊地くん、日焼け止めはしっかりと、ね」

 島野がボトルを手にして菊地に向き合う。

「えー、塗ったよォ」
「ダメだよ。匡様から厳重にって、言われてるんだから」
「一之瀬のやつ、うるさい」
「だから、俺が怒られるから、ね」

 島野にそう言われては菊地だって諦めるしかない。友人である島野が、菊地のせいで一之瀬に叱られるのは宜しくない。だから背中にはたっぷりと塗ってもらった。首筋に島野の手が来た時は、くすぐったくて思わず笑ってしまった。

「じゃあ俺が島野くんに塗ってあげるよ」

 島野からボトルを取り上げて、菊地は島野に日焼け止めを塗ろうと服をまくった。

「なにこれ……島野くんずるい」

 捲りあげたTシャツの下から現れた、島野の割れた腹筋を見て思わず菊地の口はへの字になった。

「これって、シックスパックってやつじゃん……なにこれ、もぉ、裏切り者ぉ」

 菊地は島野の腹に日焼け止めをボトルから撃ち付けた。

「ひゃあ」

 その冷たさに思わず島野は悲鳴をあげる。けれど、Tシャツは菊地が握りしめているから逃げようが無い。

「ちょ、ちょっと菊地くんひどいよ」

 島野の腹に日焼け止めをかけまくってから、菊地は手のひらで擽るように塗り始めた。力でなら島野の方が圧倒的なのだが、さすがにそれは出来なくて、島野は仕方がなく菊地の好きなようにさせていた。こんなのを一之瀬に見られたら、嫉妬で殺されかねないのだが。

「もう、島野くんてばさぁ、こんなに体鍛えちゃって」

 島野がされるがままにバンザイをしてTシャツを脱がされて、全身に日焼け止めを塗られていくのを菊地は当たり前だと思っている。こんなことは昔からしていた。高校の時のバイトでプールの監視員をした時も、島野とじゃれ合うように日焼け止めを塗りあっていたのだ。

「塗れたかな?」
「うん、ここはもう少し塗ろう」

 そう言って、島野は頬骨の辺りにゆっくりと指で日焼け止めを載せていく。菊地はなぜだかこういう時に従順になる。

「島野くんは?」
「あ、ありがとう」

 ニコニコしながら自分にされたことをそのまま島野に返してくる。これを一之瀬にもしてやればいいのに、菊地はしないのだ。
 ラッシュガードを着るけれど、ここの陽射しは日本に比べれば遥かに強い。島野は菊地の頭にパーカーをかぶせて、コテージの外に出た。
 すでに準備しておいたシュノーケルに足ヒレ、サメの形のフロート、それらを見て菊地のテンションが上がる。

「これが専用の餌」

 島野が透明な入れ物に入った撒き餌を菊地に見せた。

「パンクズをまいても魚は寄ってくるんだけど、環境に配慮しなくちゃいけないし、人の食べ物を与えるのは良くないからね。ちゃんと決められた餌を撒くんだよ」
「うん。わかった」

 腰ほどの深さまで進んで餌をまくと、カラフルな魚たちがやってきた。

「うわぁ」
「水の中で匂いが分かるらしいよ」

 ホテルのスタッフからの受け売りをそのまま菊地に伝えているだけなのだけど、菊地はものすごく聞き入ってくれる。その眼差しは一之瀬にしてやればいいのに。とは間違っても口にはできない島野である。

「シュノーケル付けて、顔を水の中に入れてみて」
「うん」

 島野にレクチャーしてもらって、菊地はゴーグルとシュノーケルを装着した。そうして水の中に顔をつければ、透明な海の中にカラフルな魚たちが泳いでいるのが見えた。
 菊地が顔をつけるのに合わせて、島野がゆっくりと餌をまく。そうすると、魚たちは菊地の近くまでよってきた。
 島野は防水仕様のカメラで撮影をしているが、本当はドローンを飛ばしたかった。前日、菊地にバレたから今日は飛ばせない。頭にバンダナのように巻いたそこにカメラが仕込まれている。もちろん菊地は気づいていないから大丈夫だ。それに、接近してスマホで撮影しているのだ。菊地はスマホに気を取られてくれるから、島野からすれば相変わらずチョロくて困る。

(モーター音?)

 菊地のはしゃぎっぷりを見守りながらも、島野の耳は色々な音を拾う。スマホの画面に出ている時刻を確認したが、まだ昼食の船が走る時間ではない。

(遠ざかったな。警備の船か)

 島野の耳には届いたけれど、水の中に顔をつけている菊地には聞こえなかったらしい。防水仕様のケースに入ったスマホを菊地が強請るから、島野は紐を菊地の首にかけてから手渡した。

「うまく撮れたら由希斗くんに送ろう」

 菊地はそう言ってまたシュノーケルを口に加えると水の中に顔をつける。
 何枚か会心の出来栄えが撮れたので、今度はサメの形のフロートで遊ぶことにした。

「島野くん、絶対離さないでね」

 膝ほどの浅瀬だから、万が一落ちてもたいしたことはないが、一之瀬にバレれば島野が怒られる。けれど、イタズラ心は抑えきれないから、菊地がまたがったところでちょっと揺らしてみる。

「し、島野くんっ」

 慌てて菊地が掴まる姿もなかなか楽しそうだ。全て島野の目線で撮影されているから、映像を見た時に一之瀬が、盛大にヤキモチを焼くことだろう。

「波が、すごーい」
「菊地くん落ちないでね」

 水深は島野の胸の辺りまでしかないので、二人ともライフジャケットは身につけてはいない。ラッシュガードで陽射しから肌を守っているだけだ。サメの形のフロートで、波乗りを楽しむだけで充分楽しめるのだから、菊地も島野もリゾート地で庶民感覚丸出しなのだ。

「なんの音?」
「……」

 菊地の耳に聞こえるほどのモーター音が近づいてきた。島野が腕にしている時計を確認したが、まだ昼食の船が来る時間ではない。
 けれど、確実にその音はこちらに近づいてきている。

「菊地くん」

 警戒して島野がフロートを浜辺の方に動かそうとした時、波飛沫を上げて一台のジェットスキーが入ってきた。

「え? なに?」

 菊地が驚いて身をかがめた時、大きな波のような水しぶきが上がって、菊地の体が宙に浮いた。

「!」

 菊地の視界の中で島野が激しく飛ばされていく。

「島野くんっ」

 手を伸ばしたけれど、何故か菊地にはなんの衝撃もやってこない。それどころか、誰かの腕の中に囚われていた。

『いい匂いがするな。あんなのがお前の番なのか?』

 耳元で何かを言われたけれど、菊地には聞こえてなどいない。

「ちょっと離してよ! 島野くんっ」

 自分を抱え込もうとする腕を振り払おうとするが、全く意味が無い。それどころか菊地を抱き抱えてそいつはジェットスキーのアクセルを開けた。

「島野くんっ」

 菊地の視界にはまだ島野が出てこなかった。飛ばされた勢いで水の中に沈んでしまったのだ。意識を失っていれば溺れてしまう。

「なんなんだよ、あんた! 離せよ!!」

 菊地が叫んでも、相手は何も聞いていない素振りでジェットスキーを走らせる。菊地は何とか脱出しようともがいたが、拘束されたような状態でそのままコテージのゾーンから連れ出されてしまった。

「な、なんなんだよ」
『あんな弱っちいのがお前の番なのか?』

 菊地を腕の中に閉じ込めて、見知らぬ男は菊地の首筋に顔を近づけてきた。

「やめろ、離せっ」

 菊地がジタバタともがくのに、男は全く意に介さない。それどころかもっと強く菊地を抱きしめてきた。

(言葉が通じないどころか、意思の疎通も出来てない)

 どうにも男が口にしている言語が全く聞き取れない菊地は、どうやって男に否を突きつければいいのか考えてしまった。

(高校の時習ったな……確か、嫌って言うとYesに発音が似てるからNoって、言いなさいって教わったんだよな)

 菊地は高校の時に、オメガの生徒たちと一緒に習った講習を思い出していた。夏休み前などに海外旅行などで襲われた時の対処法を習ったのだ。オメガクラスと呼ばれていたから、唯一のオメガ男子だった三ノ輪が「ひとりじゃ恥ずかしい」と言って菊地と島野を巻き込んだのだ。
 その時習ったのは、オメガとしての対処法だった。まず抑制剤を必ず飲むこと。そして、海外では必ず英語で助けを求めること、決して「嫌」とは叫ばない。欧米諸国の「可」の発音に似ているから、了承したと証言されるから、とものすごく念を押されたのを覚えている。

(やめろ、は通じてないってことだよな)

 状況的にはだいぶ宜しくないのに、菊地は冷静に考えていた。なんと言えば伝わるのか、そればかりを考えていた。

『噛まれてるのに、こんなにいい匂いがするなんて』

 考え事をしている菊地を無視して、男はいつの間にかに菊地の項にある噛み跡を見つけていた。そうしてそこの匂いを嗅いでいた。

「うわ、何してんだよ。変態っ」

 菊地は驚いて反射的に叫んだ。もちろん男には通じてなどいない。

『番がいるのにこんなにいい匂いがするなんて、お前、後天性オメガなのか?』
「は? 何言ってるのかわかんないよ」

 菊地が男の顔を押しのけようとした時、男の舌が項の噛み跡を舐めた。

「ぎゃーっ!!」

 舐められた箇所から、男のアルファのフェロモンが菊地を刺激してきた。菊地にとっては一之瀬以外のアルファのフェロモンを初めて直に当てられてきた。しかも一番の急所である項に。

『すげー美味いな』

 男が舌なめずりをするのが見えた。菊地にとっては衝撃が強すぎて、もはや思考がままならない。

(え? なんで? 番が出来たら他のアルファのフェロモンは感じないんじゃなかった? え? 逆だっけ?)

 今起きている事態が飲み込めなくて、菊地は何度も目を瞬いた。

『すげーたまんねぇ匂いだ。あんな弱っちいアルファの番なんてやめちまえよ』

 男は菊地の反応の意味など考えてもいないのか、勝手なことを口にしているが、それも全く菊地には伝わらない。
 菊地は、このどう考えても自分勝手なアルファから離れたかった。けれど、いつの間にかに足元の海は底が見えないぐらい深いようで、自分のいたコテージが遠くに見える。ここで暴れてジェットスキーから落ちたら確実に死ぬ。泳げるけれど、コテージにたどり着く前に力尽きるに違いない。

「よし、お前、よく聞けよ」

 菊地は一呼吸おいて、ハッキリと口にした。

「Don't touch me」

 発音はさておき、多分言えたはず。しっかりと相手の目も見た。
 高校の時に習ったとおりに出来たはずだ。

『な、んだって?』

 突然の拒絶の言葉を聞いて、男は驚いた。今まで自分をこんなふうに拒否してきた人はいない。男も女もオメガも、ベータだってもちろんアルファも、だ。

「うえっ」

 菊地に拒絶されたことに動揺した男は、思わず威嚇のフェロモンを放ってしまった。自分を拒否したオメガを従わせようとしたのだ。
 けれど、一之瀬以外のフェロモンに免疫のない菊地は、そんなフェロモンを嗅いであの日のことを思い出してしまった。

(これ、ダメなやつ)

 耳鳴りがしたと思ったら、青い空が見えた。眩しい太陽を見て、その後全てが真っ暗になった。
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