上 下
27 / 39

どこ世界でも女子って....

しおりを挟む
  翌日、学校では様々な反応があった。
  社交界も学校も、ほとんど関わりがなかったにも関わらず私を敵視するご令嬢が多かったのには驚いた。公爵令嬢、王子の婚約者という肩書きだけで毛嫌いされていたのだろう。

  逆に平民の女子生徒はとても静かだ。ここで、どちらにつくとか、私をおとしめるとか、そういった動きは見られなかった。彼女たちなりの自衛なのかもしれない。将来のことを考えれば、主人公に近づくのは得策ではない。主人公はまだ、将来を確約されていないのだから。
  サロンに行くと、アンヌマリーが満面の笑みで迎えてくれた。他にも女子生徒達がいる。私が悪役令嬢ならば、彼女たちはその、とりまきってことになるのだけれど。

「昨日は大変でしたね」

  そう言って、紅茶を出された。私はお礼を言いつつ紅茶を受け取る。集まっているのは女子生徒なんだけど、結局の所サロンはおばちゃんの井戸端会議みたいなものだ。宮廷のサロンと違って、生徒以外はいない。というのが安心させるのか、話す内容はかなりキツめかもしれない。

「アラン様には幻滅しましたわ」

  1人がそう切り出すと、他の生徒もついづいする。

「アンネローゼ様との婚約破棄をしてまでのことですか?」
「平民の出自というのはみながしっていることですのよ。今更どこかに養女と上がっても反発は避けられないでしょうね」

  アンヌマリーは、そう言いつつ、差別をしている訳では無いのですよ。と、付け加えた。そんなことを言われなくても、平民の出自では側室にしかなれない。というのは誰もが知っている事実だった。

「アラン様の周辺貴族にさせるつもりかしら?」
「ルイス様あたり?生徒会でも御一緒しているから、将来的にもその手のポジションを約束されているのかしらね?」
「あら、ルイス様にはお姉様がいらしたわよね?その方を差し置いて養女を?」
「そんなことをしたら、他の公爵家が黙っていませんわよ、ねぇアンネローゼ様?」

  そうやって、私を会話に巻き込まないで!

「シャロン様はすでに嫁がれていますもの、養女を差し出しても問題はありませんけれど…反発は起きますわね」

  そう言って、私はチラリとアンヌマリーを見た。多分、アンヌマリーだって王子の婚約者候補に名前があがっていたはずだ。

「アラン様の婚約者候補は結構いましたのよ?アンネローゼ様が降りた今、アラン様のわがままだけで決められるものではありませんでしょ?」

  アンヌマリーはそう言うと、入口の方を見た。

「ごきげんよう、みなさま」

  そこには満面の笑みでヴィオレッタ様が立っていた。
  ヴィオレッタ様を見た途端、サロン内の空気が変わった。ほとんどの女子生徒がヴィオレッタ様を敵視しているのだ。なにせ、ヴィオレッタ様は生徒会役員なのだから。

「そんなに怖い顔をなさらないで」

  ヴィオレッタ様は小さく笑うと、私の隣に座ってきた。一応3人がけだから、ドレスじゃなくて制服だから、私とアンヌマリーが座っていても、ヴィオレッタ様も座れることは座れるんだけど、

「ヴィオレッタ様、少々強引です」

  反対側に座っているアンヌマリーが抗議した。ヴィオレッタ様に押される形で、アンヌマリーは肘掛に押し付けられたのだ。

「あら、私、そんなに太ってないわよ」
「じゃあ、わたくしが?」

  アンヌマリーは、軽口に応じたが狭くて身動きが取れなかったのか、扇で口元が隠せなかったらしい。

「どうぞ」

  一応はサロンに来られたので、紅茶が出された。

「あら、ありがとう。いただけないかと思っていたわ」

  ヴィオレッタ様は優雅な手つきで紅茶を飲んで、それでね、ってやおら私の顔を掴んだ。

「えっ?な、なんですか?」

  突然の事で私はかなり驚いた。

「こんなに綺麗なアンネローゼちゃんをすてるだなんて!やっぱり、アラン様はバカなんだわ」

  ヴィオレッタ様の一言は、物凄い破壊力があった。

「アンネローゼちゃん?」

  私は、唐突に親しみを込めて呼ばれたことに戸惑った。面識は、今回含めて3回目。

「あら、私はアンネローゼちゃんのこと気に入ってますのよ。お顔は綺麗だし、頑張り屋さんで好感がもてますもの」

  ヴィオレッタ様はそう言って微笑んで、

「なのに、アラン様ったらミュゼットちゃんに興味を持っちゃって、見境がないと言うか、なんでも自分のモノだと、思っているようなのよね。全て自分の思い通りになると思っているって、言うか」

 不満をぶちまけてきた。

「は?」

  私とアンヌマリーは、けっこう間抜けな声を出した。

「アラン様、ミュゼットちゃんに興味を持っちゃったでしょ?」
「そうですね」
「あんな子どもじみた事をして」
「サロンの一件は仕組まれていた、と?」

  アンヌマリーが怪訝な顔をした。

「そうよ、アンネローゼちゃんの言う通り、すごいタイミングで、普段はいないマルコスが偶然通りかかってミュゼットちゃんを助けるの」

  これはもはや、ゲーム補正ではないのか?いや、ゲーム補正のなせる技なのか?

「では、かかった紅茶は…」
「すんごく、ぬるーい紅茶がかけられたわよね」

  ヴィオレッタ様は、めんどくさいと言いたげだ。

「かけられたミュゼット様も、不思議に思われたのでは?」
 「そう、それなの!あの場では突然の事で分からなかったみたいなんだけど、よくよく見たら紅茶がかかったのにまるで赤くなってなくて、不思議に思ったみたい」

  そりゃそうだ。王子の指示で、紅茶をかけなくてはいけなかった令嬢からしたら、女の子の顔に紅茶をかけるなんて恐ろしいことだ。万が一顔にあとでも残したら、王子にどんなイチャモンを、付けられることか。

「ミュゼット様は、アラン様に迫られて嫌がっているのでは?」

  アンヌマリーが興味津々という顔をして質問をした。

「そう!そうなのよ。」

  ヴィオレッタ様は、それはそれは面白そうに話してくれた。

「あの日、ね。マルコスがミュゼットちゃんを生徒会室に連れてきたの。紅茶を、かけられて濡れちゃったでしょ?でもね、濡れたのは本当に前髪の辺りだけで、制服には全く被害がなかったわけ」

  こりゃ、あのサロンの令嬢は、相当練習をしたに違いない。自宅のメイドでも使ったかな?

「で、私とマリアンヌが女性と言うことで、ミュゼットちゃんを見てあげたのよ。でも、紅茶がかかったところは赤くないし、制服も、まったく濡れてないし、転んだのだってフカフカのサロンの絨毯でしょ?」

  ふむふむ、ぶっちゃけ、被害は限りなく0なわけですね。

「私もマリアンヌもすっごく不思議で、だって、大したことないもの、どうしてこんなに大袈裟なんだろう?って2人で思っていたら、アラン様がものすごーく心配するわけよ」

  ははぁ、新しく手に入れた(と、王子は思っている)おもちゃの具合が気になるわけだ。

「もー、ミュゼットちゃんは物凄く警戒しちゃって、アラン様が何を言っても『大丈夫です』『結構です』のオンパレードだったわ」

  そりゃそうだ、中身は他の攻略対象のルートを目指しているプレイヤーなんだから、王子ルートは絶対拒否だよね。

「アラン様は、拒絶されていることに気がついていらっしゃらないのかしら?」

  アンヌマリーが素朴な疑問を投げかけた。普通なら、気が付くものなんだけど。

「いきなり生徒会室に連れ込まれて怯えていたのでは無いですか?」
「そもそも、ミュゼットさんに好かれていると思っていること自体気持ち悪いです」
「アラン様は、俺様主義なんですかね?ハッキリ言って勘弁です」

  サロン内の女子生徒たちは、一斉に王子批判を口にした。どうやら、本当に王子が嫌いなようだ。誰も弁護しない。

「あら?誰も羨ましいとは言ってあげないのね」

  ヴィオレッタ様が苦笑した。

「無理です。あんな性癖、ノーサンキューですわ」

  アンヌマリーが口をハンカチで抑えながら言う。
  うん、私も身をもって経験したから思う。あんなのめんどくさい、ウザイ。そんなに信用出来ないなら婚約なんてするなよ。って、話。

「噂に聞いただけで、気持ち悪いです。束縛無理です」
「俺様愛はハッキリ言って重いです。」
「自分に、自信がないからそんなことするんですよね?それなのに愛されて当たり前と思っているあたり、本当に痛いです」

  ここまで言われるなんて、王子、第1攻略対象なのに、現実は不人気ナンバーワンなんじゃない。やっぱり、見た目だけはあくまで観賞用なのね。

「それで、マリアンヌが一緒に帰宅したのよ。王子が馬車に乗せようとしたんだけど、それはそれは頑なに拒否されましたから」

  その時のことを思い出したのか、ヴィオレッタ様は笑っていた。さぞや、全力の拒絶だったことだろう。

「嫌がる女子生徒を、無理やり馬車に乗せたりしたら、それこそ拉致監禁とおもわれますわよね」

  アンヌマリーは、愉快そうに言った。私もそう思うので、笑いながら頷いた。

「それで、今日は朝からミュゼットちゃんに会おうとしたみたいなんだけど、ミュゼットちゃんは徒歩で通学してるでしょ?王子の馬車を見た途端、全力で脇にある階段に行ってしまったそうよ」

  王子、頭悪い。平民の生徒なんだから徒歩通学に決まってるのに。なぜ馬車を使った?さりげなく自分も徒歩にするでしょ、普通。

「王家の紋章つきの馬車で現れたら、そりゃ、見つけてくれって言ってるようなものですわね」
「昨日貴族の令嬢に紅茶をかけられた平民の生徒が、貴族の頂点みたいな人に近づきたいわけないのに」
「また、虐められるって、警戒して逃げるの当たり前です」

  ほら、誰も王子を擁護しない。

「マルコス様あたりが教えて差し上げればよろしいのに」

  私は呆れながらもそういった。が、

「アラン様が聞く耳をお持ちでないのよ。自分が絶対に正しいと思っているのですもの」
「それじゃあ、無理ですわね」

  アンヌマリーは、誰よりも悪役令嬢野顔で笑っていた。私なは無理な笑顔である。

「そんな訳ですから、ミュゼットちゃんを嫌わないであげて欲しいの」

  ヴィオレッタ様が小首を傾げながらそう言うと、サロンの女子生徒たちは、一斉に頷いた。

「私は、元々嫌ってません。勝手にライバルにはしましたけれど、あくまで成績優秀者としてのライバルですもの」
「そう、それなのよ」

  ヴィオレッタ様が突然言った。

「アンネローゼちゃんが突然やる気を出したでしょう?アラン様はそれが気に入らなかったみたいなの。アンネローゼちゃんの凄いところは自分だけが知っていればいいんだ。とか、言い出して、他の男に色目を使っている。とかなんとかブツブツブツブツ言い始めるから、私とマリアンヌは気持ち悪くなって生徒会室を黙って出てきたのよ」

  なるほど、王子はそんなにも私が不特定多数の目に晒されるのが嫌でしたか。そんな執着、迷惑なだけだわ。

「アラン様、気持ち悪いですわ」

  アンヌマリーのつぶやきに、サロンの女子生徒が一斉に大きく頷くのであった。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?

ぽんぽこ狸
恋愛
 仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。  彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。  その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。  混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!    原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!  ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。  完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。

ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~

浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。 「これってゲームの強制力?!」 周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。 ※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。

悪役令嬢エリザベート物語

kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ 公爵令嬢である。 前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。 ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。 父はアフレイド・ノイズ公爵。 ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。 魔法騎士団の総団長でもある。 母はマーガレット。 隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。 兄の名前はリアム。  前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。 そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。 王太子と婚約なんてするものか。 国外追放になどなるものか。 乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。 私は人生をあきらめない。 エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。 ⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜

矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】 公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。 この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。 小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。 だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。 どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。 それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――? *異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。 *「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。

破滅ルートを全力で回避したら、攻略対象に溺愛されました

平山和人
恋愛
転生したと気付いた時から、乙女ゲームの世界で破滅ルートを回避するために、攻略対象者との接点を全力で避けていた。 王太子の求婚を全力で辞退し、宰相の息子の売り込みを全力で拒否し、騎士団長の威圧を全力で受け流し、攻略対象に顔さえ見せず、隣国に留学した。 ヒロインと王太子が婚約したと聞いた私はすぐさま帰国し、隠居生活を送ろうと心に決めていた。 しかし、そんな私に転生者だったヒロインが接触してくる。逆ハールートを送るためには私が悪役令嬢である必要があるらしい。 ヒロインはあの手この手で私を陥れようとしてくるが、私はそのたびに回避し続ける。私は無事平穏な生活を送れるのだろうか?

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...