23 / 39
破滅エンド来るなら来いですわ
しおりを挟む
私は、翌日から積極的にお友だちを作ることにした。
もちろん、それは周りの貴族のご令嬢たちも同じだったようだ。昨日のダンスホールの話は、もう広まっていたらしい。やはり、女子のうわさ好きはネットなんかなくても早いのだ。
王族の婚約者の、社交界での在り方を知っているだけに、女子生徒の積極的なことは私の想像以上だった。多分、親から圧力もあるのだろう。中流階級ぐらいと思われる女子生徒(制服の改造が目立たない)が、ランチの時に「ご一緒させてください」と周りにやたらと集まってきたのが若干怖かった。
もともと、公爵令嬢である私に、社交界で話をかけるのは難しい立ち位置の彼女たちである。サロンでお茶会の時に、と思っていたらそちらもできない。親からは学校で仲良くなってこい。と言われているのに、王子が密かに邪魔をする。
親が政治的にそこまで重要なポジションにいないからこそ。なのに、いないからこそやりにくかったらしい。
「私も、皆さんと是非仲良くしていただきたいですわ」
私は、とびきりの笑顔を向けて答えるのだった。
放課後は、サロンに行くかダンスホールに行くか悩みどころである。相談したくても、アンネローゼ本人との意思疎通はそう簡単に出来ないので、サロンのほうがいいかなぁ。って心の中で聞いてみると、ふんわり暖かくなった。これはアンネローゼが好意的捉えていいのだろう。
午後の授業が乗馬なので、ダンスホールには行かずに少し早めに厩舎に向かった。ダンスの授業用の服はワンピースになっているので、はっきり言って着替えが楽なのだが、乗馬用の服はなかなか大変なのだ。
「ボタンが、いっぱいついてるんだよねぇ」
1人で着替えをするので(ここ大事)、ボタンが多いと大変だ。ぶっちゃけ普段はリリスが全部やってくれるからね。冬場にボタンの多い服ってなんなんだろう?嫌がらせにしかなってない。
既に何人かの生徒が馬を出して鞍や鐙をつけていた。馬になれていない平民の生徒は、少しでも慣れようと自主練習を、しているようだ。貴族のご令嬢は、乗馬の授業自体に不参加を表明している場合もある。要するに、怪我をしたら大変だから。かく言う私もちょっと前まではそうだったのだけど、今は違う。
厩舎に入ると、予想通りに主人公が居た。
「急に張り切っちゃって、主人公に対する妨害ですかぁ」
小首を傾げてそんなことを言ってくる主人公に、若干の苛立ちを感じたが、
「先輩って、そう言うキャラなんですか?」
私も負けじと小首を傾げて言ってやった。
主人公が笑顔のまま私を見つめている。カマかけたけど、正解だったのかな?まぁ、先輩って、カテゴリはものすごく広いんだけど。
「あら、どんな先輩なのかしら?」
笑顔で問い詰められる。これ、ガチなやつだったらそーとーにヤバいけど。ここは乙女ゲームの世界。立場は平等。同じ一年生。
「社交ダンス部の双子の先輩とお見受けしておりますけど?違いますか?」
私は、同じ高校で、社交ダンスができる人カテゴリからの推測をそのまま伝えてみた。
「それは、ダンスができるから、かしら?」
主人公の笑顔は、ハッキリ言って怖かった。最初も感じていたけれど、私に対して悪意のようなものを感じるのだ。ただ、それが具体的に何なのかは分からない。
「社交ダンスを習っていれば、姿勢はいいし、そういう場での礼儀作法もしってますよね。体幹が鍛えられているから乗馬も出来てしまったんでは無いでしょうか?」
私は、なぜ、その考え至ったかを説明した。しなくては、ならないと精神的に追い詰められている。そんな感じが自分を追い立てているのだ。
「佐藤美和さんは、私の名前を知らないのかしら?」
「申し訳ございませんか、存じないんですよ」
「そうね、いつもお友だちと楽しそうにおしゃべりしていたものね」
なにかを思い出すように、主人公はゆっくりと言う。それが、私には怖いのだ。この人は、私の知らないこの乙女ゲームの世界を知っている。私の知らない攻略方法、ルートを知っている。
それが、分かるから怖い。だから、主人公は余裕があるのだ。もし、私の知らない破滅エンドがあったとしたら?だから主人公はこんなに余裕なのだとしたら?
「そっか、知っているのは私だけなんだ」
ふふって、笑うのもなんだか怖かった。何を知っているのか教えてはくれなさそうだし。
「安心していいわよ」
主人公は、私の目の前までやって来て、そう言った。
「な、、何をでしょう?」
中身は先輩なんだ。と、思うと思わず萎縮してしまう。傍から見れば同級生同士なのに、オドオドしているのは完全に私だ。
「私の攻略対象は、アラン様では無いから」
ハッキリと言われて耳を疑った。
「だって、成績優秀者のリストに名前があるのに」
私は、必死に考えた。こんな短期間で成績優秀者に名を連ねて、攻略対象が王子では無い?攻略が1番難しいのが王子ではなかったのか?たしかに、王子狙いでなかったとしても、自分のバロメーターを上げておいたほうが攻略対象からの好感度が違ってくるから…
「逆ハー?」
思わず口から出たのはそれだ。
「さぁ、どーでしょう?」
主人公は、笑っていた。完全に余裕の笑みってやつだ。私は、公爵令嬢なのに、第1攻略対象のアラン王子の婚約者なのに、悪役令嬢になるかもしれないのに、主人公に、勝てるきがしない。
いや、もとより、主人公なんだから、私が勝てるはずがないのだ。
「ほかの子たちが、来ちゃうから、私はこれで、ね」
主人公が去っていった後を、私は呆然と、見つめていた。そうして、授業の準備のためにやってきた同じクラスの生徒たち声をかけられて、ようやく鞍を取りに行くのだった。
まさか、そんな、ないとは、言いきれない。
でも、もし逆ハールートがあるとしたならば、それこそが1番ヤバいやつなのでは?
「攻略対象が誰だかわからないのよ」
いつもの日記タイムに、私は悔しさを滲ませながらロバートに言った。
「王子じゃないって?」
「うん、本人が言ったの」
私には納得できなかった。バロメーターを最大値近くまで上げておきながら(実際には見えないけど)、王子が攻略対象でないとな?そんなわけないわっ!あるわけがない。
「じゃあ、なんで、成績優秀者になろうとしてるんだ?こんな、短期間で」
「あるかどうかは分からないけれど、逆ハールート狙い。もしくは、隠しキャラを出すため」
答えつつも、全く、自信はなかった。そんなルートがあるのかなんて、私は知らない。
「逆ハーって」
ロバートが、呆れた声を出した。うん、分かるよ、その気持ち。高校生で逆ハーって、なんか凄いよね。
「もし、仮に、逆ハールートがあったとして、主人公がそれ狙いだったとしよう。でも、逆ハーの構成要員が誰だかわからない」
「なんだよ、それ」
ロバートは、怪訝な顔をしているようだ。机からの明かりだけだと、よく見えないけれど、目付きがちょっと怖い。
「公表されている攻略対象だけでも5人はいるのよ。隠しキャラがいるのも分かってる。その人たち全員が逆ハーだと思っていたけど、主人公は王子を狙ってないって言うんだもん」
出てきた攻略対象全員を逆ハーするんじゃないわけ?という疑問がある。もしかして、逆ハー要員が選べる?
「隠しキャラって誰なんだよ?」
「王子の、側近のマルコス」
私が答えると、ロバートはふぅんと気のない返事をしたのだった。
もちろん、それは周りの貴族のご令嬢たちも同じだったようだ。昨日のダンスホールの話は、もう広まっていたらしい。やはり、女子のうわさ好きはネットなんかなくても早いのだ。
王族の婚約者の、社交界での在り方を知っているだけに、女子生徒の積極的なことは私の想像以上だった。多分、親から圧力もあるのだろう。中流階級ぐらいと思われる女子生徒(制服の改造が目立たない)が、ランチの時に「ご一緒させてください」と周りにやたらと集まってきたのが若干怖かった。
もともと、公爵令嬢である私に、社交界で話をかけるのは難しい立ち位置の彼女たちである。サロンでお茶会の時に、と思っていたらそちらもできない。親からは学校で仲良くなってこい。と言われているのに、王子が密かに邪魔をする。
親が政治的にそこまで重要なポジションにいないからこそ。なのに、いないからこそやりにくかったらしい。
「私も、皆さんと是非仲良くしていただきたいですわ」
私は、とびきりの笑顔を向けて答えるのだった。
放課後は、サロンに行くかダンスホールに行くか悩みどころである。相談したくても、アンネローゼ本人との意思疎通はそう簡単に出来ないので、サロンのほうがいいかなぁ。って心の中で聞いてみると、ふんわり暖かくなった。これはアンネローゼが好意的捉えていいのだろう。
午後の授業が乗馬なので、ダンスホールには行かずに少し早めに厩舎に向かった。ダンスの授業用の服はワンピースになっているので、はっきり言って着替えが楽なのだが、乗馬用の服はなかなか大変なのだ。
「ボタンが、いっぱいついてるんだよねぇ」
1人で着替えをするので(ここ大事)、ボタンが多いと大変だ。ぶっちゃけ普段はリリスが全部やってくれるからね。冬場にボタンの多い服ってなんなんだろう?嫌がらせにしかなってない。
既に何人かの生徒が馬を出して鞍や鐙をつけていた。馬になれていない平民の生徒は、少しでも慣れようと自主練習を、しているようだ。貴族のご令嬢は、乗馬の授業自体に不参加を表明している場合もある。要するに、怪我をしたら大変だから。かく言う私もちょっと前まではそうだったのだけど、今は違う。
厩舎に入ると、予想通りに主人公が居た。
「急に張り切っちゃって、主人公に対する妨害ですかぁ」
小首を傾げてそんなことを言ってくる主人公に、若干の苛立ちを感じたが、
「先輩って、そう言うキャラなんですか?」
私も負けじと小首を傾げて言ってやった。
主人公が笑顔のまま私を見つめている。カマかけたけど、正解だったのかな?まぁ、先輩って、カテゴリはものすごく広いんだけど。
「あら、どんな先輩なのかしら?」
笑顔で問い詰められる。これ、ガチなやつだったらそーとーにヤバいけど。ここは乙女ゲームの世界。立場は平等。同じ一年生。
「社交ダンス部の双子の先輩とお見受けしておりますけど?違いますか?」
私は、同じ高校で、社交ダンスができる人カテゴリからの推測をそのまま伝えてみた。
「それは、ダンスができるから、かしら?」
主人公の笑顔は、ハッキリ言って怖かった。最初も感じていたけれど、私に対して悪意のようなものを感じるのだ。ただ、それが具体的に何なのかは分からない。
「社交ダンスを習っていれば、姿勢はいいし、そういう場での礼儀作法もしってますよね。体幹が鍛えられているから乗馬も出来てしまったんでは無いでしょうか?」
私は、なぜ、その考え至ったかを説明した。しなくては、ならないと精神的に追い詰められている。そんな感じが自分を追い立てているのだ。
「佐藤美和さんは、私の名前を知らないのかしら?」
「申し訳ございませんか、存じないんですよ」
「そうね、いつもお友だちと楽しそうにおしゃべりしていたものね」
なにかを思い出すように、主人公はゆっくりと言う。それが、私には怖いのだ。この人は、私の知らないこの乙女ゲームの世界を知っている。私の知らない攻略方法、ルートを知っている。
それが、分かるから怖い。だから、主人公は余裕があるのだ。もし、私の知らない破滅エンドがあったとしたら?だから主人公はこんなに余裕なのだとしたら?
「そっか、知っているのは私だけなんだ」
ふふって、笑うのもなんだか怖かった。何を知っているのか教えてはくれなさそうだし。
「安心していいわよ」
主人公は、私の目の前までやって来て、そう言った。
「な、、何をでしょう?」
中身は先輩なんだ。と、思うと思わず萎縮してしまう。傍から見れば同級生同士なのに、オドオドしているのは完全に私だ。
「私の攻略対象は、アラン様では無いから」
ハッキリと言われて耳を疑った。
「だって、成績優秀者のリストに名前があるのに」
私は、必死に考えた。こんな短期間で成績優秀者に名を連ねて、攻略対象が王子では無い?攻略が1番難しいのが王子ではなかったのか?たしかに、王子狙いでなかったとしても、自分のバロメーターを上げておいたほうが攻略対象からの好感度が違ってくるから…
「逆ハー?」
思わず口から出たのはそれだ。
「さぁ、どーでしょう?」
主人公は、笑っていた。完全に余裕の笑みってやつだ。私は、公爵令嬢なのに、第1攻略対象のアラン王子の婚約者なのに、悪役令嬢になるかもしれないのに、主人公に、勝てるきがしない。
いや、もとより、主人公なんだから、私が勝てるはずがないのだ。
「ほかの子たちが、来ちゃうから、私はこれで、ね」
主人公が去っていった後を、私は呆然と、見つめていた。そうして、授業の準備のためにやってきた同じクラスの生徒たち声をかけられて、ようやく鞍を取りに行くのだった。
まさか、そんな、ないとは、言いきれない。
でも、もし逆ハールートがあるとしたならば、それこそが1番ヤバいやつなのでは?
「攻略対象が誰だかわからないのよ」
いつもの日記タイムに、私は悔しさを滲ませながらロバートに言った。
「王子じゃないって?」
「うん、本人が言ったの」
私には納得できなかった。バロメーターを最大値近くまで上げておきながら(実際には見えないけど)、王子が攻略対象でないとな?そんなわけないわっ!あるわけがない。
「じゃあ、なんで、成績優秀者になろうとしてるんだ?こんな、短期間で」
「あるかどうかは分からないけれど、逆ハールート狙い。もしくは、隠しキャラを出すため」
答えつつも、全く、自信はなかった。そんなルートがあるのかなんて、私は知らない。
「逆ハーって」
ロバートが、呆れた声を出した。うん、分かるよ、その気持ち。高校生で逆ハーって、なんか凄いよね。
「もし、仮に、逆ハールートがあったとして、主人公がそれ狙いだったとしよう。でも、逆ハーの構成要員が誰だかわからない」
「なんだよ、それ」
ロバートは、怪訝な顔をしているようだ。机からの明かりだけだと、よく見えないけれど、目付きがちょっと怖い。
「公表されている攻略対象だけでも5人はいるのよ。隠しキャラがいるのも分かってる。その人たち全員が逆ハーだと思っていたけど、主人公は王子を狙ってないって言うんだもん」
出てきた攻略対象全員を逆ハーするんじゃないわけ?という疑問がある。もしかして、逆ハー要員が選べる?
「隠しキャラって誰なんだよ?」
「王子の、側近のマルコス」
私が答えると、ロバートはふぅんと気のない返事をしたのだった。
37
あなたにおすすめの小説
【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!
MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!
笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
悪役令嬢だけど、男主人公の様子がおかしい
真咲
恋愛
主人公ライナスを学生時代にいびる悪役令嬢、フェリシアに転生した。
原作通り、ライナスに嫌味を言っていたはずだけど。
「俺、貴族らしくなるから。お前が認めるくらい、立派な貴族になる。そして、勿論、この学園を卒業して実力のある騎士にもなる」
「だから、俺を見ていてほしい。……今は、それで十分だから」
こんなシーン、原作にあったっけ?
私は上手く、悪役令嬢をやれてるわよね?
お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
あーもんど
恋愛
ある日、悪役令嬢に憑依してしまった主人公。
困惑するものの、わりとすんなり状況を受け入れ、『必ず幸せになる!』と決意。
さあ、第二の人生の幕開けよ!────と意気込むものの、人生そう上手くいかず……
────えっ?悪役令嬢って、家族と不仲だったの?
────ヒロインに『悪役になりきれ』って言われたけど、どうすれば……?
などと悩みながらも、真っ向から人と向き合い、自分なりの道を模索していく。
そんな主人公に惹かれたのか、皆だんだん優しくなっていき……?
ついには、主人公を溺愛するように!
────これは孤独だった悪役令嬢が家族に、攻略対象者に、ヒロインに愛されまくるお語。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。
魔法学園の悪役令嬢、破局の未来を知って推し変したら捨てた王子が溺愛に目覚めたようで!?
朱音ゆうひ@11/5受賞作が発売されます
恋愛
『完璧な王太子』アトレインの婚約者パメラは、自分が小説の悪役令嬢に転生していると気づく。
このままでは破滅まっしぐら。アトレインとは破局する。でも最推しは別にいる!
それは、悪役教授ネクロセフ。
顔が良くて、知性紳士で、献身的で愛情深い人物だ。
「アトレイン殿下とは円満に別れて、推し活して幸せになります!」
……のはずが。
「夢小説とは何だ?」
「殿下、私の夢小説を読まないでください!」
完璧を演じ続けてきた王太子×悪役を押し付けられた推し活令嬢。
破滅回避から始まる、魔法学園・溺愛・逆転ラブコメディ!
小説家になろうでも同時更新しています(https://ncode.syosetu.com/n5963lh/)。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる