if物語

アンさん

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人間×人間 異世界人×現代人 ②

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「なぁんでだぁぁぁぁ!」


今日も今日とて残業。


最近流行りのウイルスにも負けない業務に涙目になりながらパソコンと向き合う。


俺は現場仕事なの!


パソコンは範囲外だよ!


そうは思っても日報は書かないといけない。


紙だとデータの管理云々の前に感染リスクあーだこーだ言われ、慣れない打ち込み業務に追われている。


「先輩、何かやる事ありますか?手伝いますよ?」


「いや、いーよいーよ。もうこんな時間だし、気を付けて帰って。月曜からは夜勤だから、間違えないでね」


「了解しました。お先に失礼します!お疲れ様です!」


「お疲れ様ー。よい休日をー」


後輩を見送り、何度も上書き保存をしながら打ち込み業務を始める。


前停電でデータ飛んだ時はもう感情が一瞬で死んだ。


その後作品の新投稿通知があって過去最高速度で仕事を終えた記憶もある。


「俺の休日ぅぅ」


これが終わったら休日。


これが終わったら休日。


その事だけを考え仕事に没頭し、気付けばコンビニで酒を買っていた。


……酒買うとか超久々。


普段あんま飲まないんだけど時々飲みたくなるんだよなぁ……ゲイビ見ながら飲むかぁ。


るんるんとした足取りで帰り、いつも通りお風呂に入ってソファに座って酒を開ける。


ああー、チューハイうめぇ。


ビールは苦いから苦手だし、日本酒は辛いから飲めない。


俺のお子様舌にはチューハイが一番なのよ。


一緒に買ったスルメを齧りゲイビ一覧を見る。


あ、この俳優さん声好きなんだよなぁ……でもSMかぁ……。


あらら、この俳優さんめっちゃ体の線ほっそい。


俺もうちょっと肉付き良い人が好みだなぁ。


画面をスイスイと滑らせながらチューハイを飲む。


チー〇ラ買ってくんの忘れたなぁ。


なんか冷蔵庫に入ってたっけ?


画面から目を冷蔵庫の方に向けると……どこだここ?


ん?


あれ?


デジャブ?


めちゃくちゃ広い部屋に俺一人。


携帯も酒もツマミも無い。


………また寝落ち?!


「ここどこぉ??」


酒の入った頭は回転が遅い。


俺強くないんだよねぇ。


このソファー、俺の部屋にあるソファーよりデカくて柔らかい……よし、ここで寝るか。


寝る以外にする事ねぇし。








「……何の音だ?」


何かの物音に耳をそばたてる。


誰も居ないはずの、まだ使う予定の無い部屋。


あの青年の為だけに準備した部屋に……一体何者だ。


その後聞こえた少し間延びしたあの青年の声。


「ここどこ」、とまるで子どものような喋り方……どう入った?!


入口はここ一箇所だぞ。


壁や天井や床にも、結界を張ってあるんだぞ?


出来るだけ物音をたてないように部屋に入れば、ソファの上で気持ち良さそうに眠る青年……シュウ。


「……やっと、か」


半年も待ったぞ。









「ん、んん」


何かお尻に違和感。


はて、俺何してたんだっけか。


そう思案していると、急に体が跳ねた。


「ぅあっ、あっ、なに、ぃあ」


ゴリゴリと前立腺を攻められキュウとお尻が締まるのが分かった。


どういう状況?!


「起きたか、シュウ」


その声は正に俺の好みドストライクの低音イケボ。


夢?!


夢の続き?!


まさかの展開なんだけど、いや待てまた明日掃除コースかこれ。


「あっ、だめ、だめっ」


前も扱かれれば呆気なく精を放った。


「シュウ、今日はちゃんと最後まで付き合ってもらうぞ」


「ひん、ん……さいごぉ?」


ヌルリとお尻から指を抜かれ、それだけでイッたばかりの体は快感を拾いビクビクと跳ねた。


今日もいい声…最高ぉ♡


腰を高く上げられお尻を突き出すポーズにされるが、酒の入った体は鈍くて動けない。


「今日はちゃんと準備したから、問題無い」


「じゅんびぃ……ぅあ、冷たいぃ」


「ああ、悪い。そう逃げようとするな」


ぬるぬるした何かがお尻に掛けられ腿を伝っていく。


何度か指を抜き差しされ、ギュッとシーツを握り締めた。


気持ちいい…ちょーいい声……。


そのまま俺は意識を手放した。








「酒か?」


シュウから微かに酒気を感じ眉を顰める。


ソファからベッドへシュウを移動させ、準備しておいた油や枷もベッドへ運ぶ。


今日こそは逃がしやしない。


シュウの服を脱がせて枷を付けていく。


酒気故にか赤らめた顔が欲を掻き立ててくる。


………成人済み、である事を願おう。


未成年に手を出すのは御法度だからな。









「ん、ぁ」


腰の辺りがゾクゾクして目を覚ました。


…あれ、そういや…俺…。


「ぁ、あっ!?」


圧迫感と、少しの痛み。


慌てて顔を上げると、映ったのは広い部屋と男らしい太い腕…と、俺の手首についた鎖。


「な、にぃ…ぁ、はぅ」


「シュウ、起きたか」


あ、めっちゃいい声♡


腕を伝い上を見ると前にも見たあの筋肉が美しい男の姿があった。


「ぐ…あまり、締めるな」


締めるな…?


……あれ、これって……。


「睡姦だぁぁぁ!っあ、あっ」


前見た時のこの男のチンコの大きさはそれはそれは大きかった。


それが俺のおしりに入ってるのか?!


「事実だが、そう大声で言う事では無い」


「ちょっと痛い!」


「ああ、すまない。早急すぎたか」


「声がいい!」


「褒めてくれたのか?」


「でも睡姦…うぅ、夢だ覚めろ…」


「夢では無い」


ズズズと中に入っているモノが抜かれ、腰が跳ねた。


「ひんっ、無理ぃ…やだ動かないでよぉ…痛いぃ」


「まだ馴染まないか…」


「うう、うー…んあ、ちょ、ちょっとぉぉ」


急にチンコを扱かれ慌てて手を掴む。


「俺、今、限界なの!お願いだから何もしないで!」


「悠長に待っていたら夜が明ける」


「朝まで居たくない相手を抱こうとするのが間違ってるんだ!」


「いや、朝までどころか一生傍に居てくれていい。ずっとここで暮らそう」


「無理!絶対無理!」


「な、何故だ?」


「そんないい声で毎日話しかけられたら俺の耳が終わる!イケボは定期的でいい…俺のタマがもたないよォ」


「…玉?」


「握んなぁ!」


でかい手をバシバシ叩くが全く気にする様子もないイケボは遠慮無く俺の大切なタマタマを揉みしだいてくる。


「痛い痛い!力が強い!痛い事する奴嫌いぃぃぃ」


逃げようとシーツを掴み動こうとするが……抜けない!


痛くて動けない!


「ひん、痛い…」


「馴染んでいないのに動くからだ」


「何で入ると思ったんだ…どう考えても入らない大きさだったろ…」


入ってる事実が憎たらしい。


「入っている」


「入れたの間違いだろ?!」


「否定しない」


「うう、名前さえ知らない奴に抱かれた…世も末だ…」


「ああ…俺の名はボルトだ」


「そうか。あの足の早い人と同じか…お前は手が早かったけどな…」


「誰と比べている」


イケボがぁ…イケボが更に低音に…普段ならたまらん♡とか言えるけど今は俺のおしりを犯したでかいアイツが憎い。


「真面目に頑張る青年と比べてんだよイケボ睡姦魔」


「…ぐ、悪い」


悪いと思ってんなら俺のタマタマ揉むのやめろ!


「うう…仕方ない……俺だって男だ!受けて立ってやる!」


「急にどうし「ちゃんと気持ちよくしてくれ!」は?」


「俺は痛い事より気持ちいい事の方が好きだ!だから頼む!気持ちいい事してくれ!」


「あ、ああ。分かった」


「あとこの鎖邪魔なんだけど!」


「それは外さない」


「…拘束プレイ?!あ、ああ…許す!」


この言葉を吐いたことを後悔したのはすぐだった。






「はぁあ゙、やば、ぁ…♡」


ボルト曰くどうやら媚薬を含んだ油を使ったらしく、体は熱いしお尻はぐじゅぐじゅだ。


馴染んだお尻はこれでもかと快楽を運んでくる。


「んんぁあ、はぁぁ♡あ、あは♡」


揺すられる度にちんこから薄くなった精液が押し出される。


「も、やばい♡いく♡ぁー…いっ、く♡」


ずっとイッてる感は有るが、頭が真っ白になる瞬間が堪らない。


何よりも…。


「シュウ」


この声♡


イケボが…俺の望んだイケボがここに…!


声だけでなく顔もいい。


こんなイケメンイケボならレイプだって受け入れちゃう…又と無いチャンスだから!


これが夢じゃなかったら「犯罪、ダメ絶対」とか思うけれど…夢だから許される!


夢にしては痛みとか感じるけど…現実味があってこれはこれでいい。


もう何度目かも分からない絶頂の後、俺の視界は暗転した。






「…うぅーん…」


朝起きると腰に激痛が走った。


昨日の昼慣れない作業をしたからかな…ああ、でも…夢は最高に良かった。


布団を捲って確認したが、今日は夢精していなかった。


…もうちょっと寝るか。


その日の夜、風呂から上がった俺は鏡に映った自分を見て小さく悲鳴を上げた。


首に夥しい数の虫刺されがあったからだ。


網戸閉め忘れてた?!


確認したが窓すら開いていなかった。


…もしかして汗疹かな?


痒くないけど……それ以外思い浮かばない。


結構目立つし、早く治んないかなぁ。



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