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人間×人間 軍人×騎士 ②
しおりを挟むショウタver
「おはよう、ショウタ」
そう言ってビクターはにっこりと笑った。
「な、んで…解け」
起きたら真っ裸で拘束されているだなんて誰が想像する?
起きろよ、俺。
そしてお前の思考はどうなっているんだよ、ビクター。
「執務室での行為は、床や椅子が汚れるから嫌なんだろう?」
執務室には結界が張ってあるから安全性は確保されていて、俺とビクターが2人きりの時は侍従や騎士は部屋を出ていってしまう。
その隙にいつもセコセコと俺に種を植え付けるビクターに確かに言った。
汚したくないからしたくない、と。
だからと言って起きて直ぐに実行するか?
1番何が気に入らないって、俺が全裸の事だ。
俺にも羞恥心は有る。
いや、縛られているのも気に入らない。
普通にヤるなら部屋に戻ってからで良いだろうという話だったはずだ。
執務室でヤる事前提で話していない。
「これで汚さずに済むな」
「アホか、解け、今すぐ」
蹴ってやりたいが椅子に縛りつけられた足は全く動かない。
というかだな。
なぜ全裸でM字開脚状態で縛られているんだ。
汚れるとか以前にしようとするな。
「う、うぁ、ああっ」
ゴリゴリと良い所を指で抉られ、腰が揺れる。
ビクターは見せつけるかのように俺の性器を舐めたり吸ったりして音を立てては楽しそうに笑っている。
「も、やぁ、あ」
動ける範囲で腰を捻っても、直ぐにビクターに抑え込まれ同じところばかりをせめられる。
「ショウタ、ほら、またイこうな」
「や、ぁあ、いっ、あ、ああぁぁ」
何度果てれば解いてくれるのだろうか。
ガリガリと指で肘置きを掻き、快楽から逃げようとするが上手くいかない。
「も、もぉ、やだ、あ、あっ」
イッても止まらない指と口をどうにかして欲しい。
中の快楽から逃げようと腰を捻ると性器が吸われ、力が入り中を締め付けまた逃げて…の繰り返し。
酷い、逃げ場の無い快楽は苦しいんだぞ。
「ああ、あっ、あは、あ、んんんん」
また身体が跳ね果てる。
中だけでイクのは、もう嫌だ。
根元を縛る紐を取ってくれ。
「あ、やだ、やだやだ、待って」
きゅううと腹に力が入る。
これ、これクルやつだ。
「とめ、やだ、やっ」
中と竿、先端を一気にせめられガクガクと腰が揺れる。
「い、いや、ぁ、あ、あっ」
やだやだ、もう、本当に…。
「は、はぁっ、あ、ああ゙あ゙っ」
根元の紐が取られた瞬間に中を強く押され、ジュゥとくびれを吸われた。
プシッと先端から透明な液体が飛び出しているのに、ビクターの手は休むこと無く中を抉り竿を扱く。
「あ、あひ、ぃあ、あ」
汚れない、なんて嘘じゃん。
いつも、言ってるじゃんか。
少しは俺の言葉を聞けって。
「は、ぁ、ぁあ、あ」
頭がボーッとする。
ぼやけたビクターの顔を見ながら、俺は口を開いた。
「びぃ、とって、びぃ、びぃ」
「ああ、今解いてやろうな、ショウタ」
キスをされながら拘束していたモノが取られ、力の入らない身体をビクターに支えてもらう。
「びぃ、びぃ」
「雛鳥みたいだな、ショウタは。可愛い」
頭を撫でられ俺はギュッとビクターの服の一部を掴む。
「びぃ、へや、いこ、つづき、する」
「ショウタからのお誘いとは珍しいな」
「びぃ、びぃ。いれて、びぃ」
目を光らせたビクターは、今までで一番早い動きで執務室を後にした。
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