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アンさん

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魔王×狼型獣人? ②

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 狼型獣人   「シン」  ≠   人間   「マコト」



「あ゙、あぁあっ」


暗い部屋に響くパンパンと肌がぶつかる音と、激しい水音。


「い、あ、ああっ」


うつ伏せの腰だけ上げた状態で、上から被され両手を押さえ付けられる。


逃げ場の無い快楽が身体を巡り、何度も射精しいつの間にか中だけでイク事を教え込まされた。


「ぅあ、あ、はぁ、ぁあ、い、く」


頭上からは何度も獣のような唸り声が聞こえ、時折首を噛まれる。


「いっ、あ、あ゙ああ、あ」


体重を掛けるかのような重い抽挿と、腹の奥を削るかの様な押し付けに、俺の言うことを聞かない身体はずっとビクビクと勝手に跳ねている。


「あ、あぅあ、む、いら」


ズリッと、足が動いただけで項を噛まれ更に強く押さえ付けられる。


「逃がさんと言ったはずだ」


落ちてくる声は怒気を孕み、あの日・・・よりも低く聞こえる。


「あ、あっ、む、むい、あ、も、ああ゙」


腹の中が熱い。


いつまでもギュウギュウと中に入っているものを締め付け、それが良い所に当たる度にイってしまう。


「んぐあ、あ、あひ、ひぃっ、あ」


「ふは、ははは」


横向きにされ、片足を抱えられた不安定な姿勢になった時、やっと相手は破顔した。


「なぁ、シン…いや、マコト、だったか。何故、逃げる?」


身体を丸め、両手で相手の腹を押すが全く効果は無く、激しい行為は止まらない。


「あっ、あ、あ、んあ、あ」


「答えよ」


「ふ、あ、あんん、ん、あ、ら、って」


ガクガクと揺られる視界の中、月に照らされ確かに見える相手の顔。


「お、れ、あ、あっ、うああ゙あ゙」


距離を詰められ、更に深く入って来た物に声が押し出される。


「も、ひと、らからっ、あ、あぁっ、つ、つがい、じゃ、な、い、あ、あぅっ」


「ああ、俺の番では無いと?おかしな事を言う」


楽しそうに笑う相手は動きを止め、俺の胸元に手を滑らせる。


「マコトは、番だ。なぁ、分かるだろう?」


流される魔力が、見慣れた紋を浮かび上がらせる。


「ああ、あ、なん、なんで」


有り得ない。有り得、ない。


だって、この紋は、たった1人にしか、表れない…。


「番は、魂の繋がりだ。身体なんぞ、入れ物に過ぎん」


「ち、ちが、あ、だって」


違う違う、俺じゃない。


だって、それじゃぁ俺は…!


「人間だから何だ?言い訳を聞いてやろう」


「っあ、だって、俺、はっ」


グルグルと頭の中で何かが回る。


十分「ーー」なのに、これ以上なんて、求められる訳が…。


「能力の使えないお前は、本当に分かり易いな。良い、実に良いな」


満足そうに笑った相手は、俺の首を軽く締めた。


「俺の名を言え。待ってやろうと思ったが気が変わった」


フルリと横に顔を振る。


「ああ、マコト、どうすればいいか、分かっているな?」


さっきまでとは違い、体がカタカタと震え出す。


「汚いやら、ごめんやら、聞き飽きた。だから、教えてやる」


首を締めていた手が、ゆっくりと俺の汗によって張り付いた前髪を横へと流す。


「他者に抱かれた程度、気にするな。マコトは既に俺のモノだ。俺だけとの行為を覚えろ」


緩く始まった抽挿に、腰の辺りがゾワゾワとしだす。


「マコトを傷付け笑っていた輩は、もうすぐこの世から消える。まぁ、会いたければ冥界辺りに行けば会えるだろうがな」


「え、あ、なん、で」


「言っただろう。マコト、お前は俺のモノだ。誰にも渡さんしどこにも行かせん」


激しくなっていく行為に、息が乱れ始める。


俺のモノだと言った相手は、赤い目をしてこちらを見る。


「ふぅ、あ、あい、っぃ、い」


チカチカと視界が光る中、手を伸ばして、相手の手を掴む。


俺より大きくて、綺麗な手。


その手に口付けし、相手の目を見て俺も笑う。


きっと、俺の事を思ってくれた末の行為だろうから。


「あ、ぃが、と」





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