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アンさん

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妖怪×妖怪 大天狗×オニ ②

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身体に力が入らぬようになってからも体勢は変わらないまま、攻め続けられていた。


「あ、ああ、も、むり、むり、あっ、あぅ、で、でな、ああ」


頭を何度も振り、アゼツの腕に入りうる力を使って爪をたてる。


もうそろそろ指を止めてくれないかな、本気でもう何も出ないから、と頭の中は非常に冷静だった。


3本に増えた指で良い場所ばかりを攻められ、ヒクつく先端を爪で引っかかれ、と散々にイかされもう透明な液体しか出てこない。


「ああ、アオ。俺を煽った分、しっかりイケたな」


「あ、あおって、な、ああ、んああ」


何なら妙な妖術で僕の感度を上げるアゼツの方がよっぽどだと思う。


「何、気にせずとも良い。今からが本番であろう?」


「ま、って、むり、僕が、しんじゃ、うあっ」


はひはひと息もまともに出来ないのに、今から本番なんて…。


向かい合わせに抱き抱えられ、ゆっくりとあの堅物が孔へと入ってくる。


「ああ、あー、やぁ、あ、んん」


痛くはない。


だけど指とは違う圧迫感に、アゼツの首へとまわした腕に力が入る。


「く、少し力を抜け」


「む、無理を、言うな、ってぇ、あ、ああ」


カクカクと少し揺すられる度、中へと入ってくる堅物に声が押し出されるように出てくる。


抑えることの出来ない妖力により伸びた爪でアゼツの首をかき、鋭くなった牙で歯型を残す。


「おお、オニの匂い付けか?良きかな良きかな、存分に付けよ」


「ち、ちが、あ、うぅ」


止めて欲しいだけなんだ、切実に。


流石にあの堅物はどれだけ解こしても入らない、多分、だって現時点で無理だ。


「ひぃ、はひ、も、はいんな、ぁい」


「何後少し、故」


「はいん、ないって、は、はぁ」


いくら頑丈なオニ族とはいえ、流石にお尻は鍛えてない。


オニ族が雄型同士でやる際は、数日かけて行うと聞いた時がある。


それなのに初めての、しかもこの数刻で、この堅物はあまりにも良くない、僕には無理だ。


そんな願いも思いも届かず、ゆっくりと入ってくる。


キツい、物凄くキツい。


いや、あと少しってどのくらい?


もうそろそろ、僕の腹は突き破られそうなんだけど。


妖力が渦となり、部屋を隔てる障子がカタカタと動きだし慌てて結界を張り巡らす。


アゼツ、お前僕より妖力放つな少しは自重しろ。


一旦その僕の腰を掴む手の力を弱めて、出てしまっている翼をしまえ。


それと、無駄に僕の体に妖力を流し込むな。


「は、はぁ、あぁぁ、さ、わんな、あ」


緩く鎌首もたげた性器を握り扱かれる。


「何、随分余裕そうではないか」


「よ、うりょくを、なが、すなって」


「俺ら天狗の匂い付けよ」


「う、じ、ちょう、し、っあ」


結界内には暴風のように妖力がぶつかり合って、互いに姿が変わっていく。


流石に、これ以上オニの本来の姿になりたくない…な。


理性よりも本能が強く表れる本来の姿では、この目の前にあるアゼツの人に近い首をへし折ってしまいそうだ。


そう思うと天狗の匂い付けは、あまりに過激ではなかろうか?


天狗同士ならまだしも、他種と交合うには向かないだろう。


強過ぎる妖力は相手を恐慌状態、もしくは存在の霧散を招き起こす。


天狗の最上位種、大天狗の妖力は強過ぎる。


振り撒かれる妖力だけではなく、触れ合った肌からも妖力を注がれては、流石の僕も焦る。


妙な妖術と直接的妖力は、交ぜては危険、の言葉が1番確り来る。


というか、そんな思考はどうでもいい。


今は腹を突き破らんとするこの堅物が問題だ。


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