ばぁちゃんのアンケートに答えたら、異世界へ転生するはめになった。【連載版】

ぴよ

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ばぁちゃんのアンケートに答えたら、異世界で幸せになりました。(終)

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エロ
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オーランドさんの寝室。
あの時の恐怖を体が自然と思い出してか、強張る俺をあやすように、オーランドさんは優しく、優しく触れてくれた。
壊れ物を扱うような触れ方に、物足りなさを感じてしまう。
「も・・・それいい・・・っ」
胸の突起を執拗に吸われ、痺れに彼の頭を押し返す。
下股は無骨な手によって何度も抜かれ、その手を濡らしている。
ぷっくりと膨れ上がった胸の突起を甘噛みし、オーランドさんはベッドサイドの小瓶に手を伸ばした。
「・・・何?」
「潤滑液。痛みもなく受け入れられる」
「・・・そ・・・なんだ・・・・」
想像して顔が赤くなる。以前素股された時のオーランドさんのソレは凄く大きくて・・・
挿れられる恐怖にパニックを起こしてしまったけれど、こういうものがあったのか・・・あっても怖いことに変わりはないけれども。
「力、抜いてろ」
「ん・・・・」
ひやりとした透明な液体が後肛に塗られ、そこからじんわりとしたものが広がっていく。
以前快楽を覚えたその場所はすぐに解れ始めた。
無意識に震える俺の顔に何度もキスを落としながらオーランドさんが名前を呼んでくれる。
大丈夫だ・・・この人ならば大丈夫・・・。
自分から軽く口づけを返せば、嬉しそうな笑顔を返され、幸福感に自然と口から言葉が出ていた。
「俺も好きです」
泣きそうな顔をしていると思う。
視界が滲んでいるから、泣いているのかもしれない。
オーランドさんは大きく目を見開いて、破顔した。
あぁ、この人が本当に、もの凄く好きだ。
性別なんて関係ないところで、どうしようもなく、好きなんだ。



「・・・・・・っ」
横向きに寝かされ、片足をあげられた状態で背後からオーランドさんが挿入ってくる。
圧迫感に身体が強張るけれど、潤滑液のおかげで痛みもなく受け入れていく。
根本まで埋め込むと、俺が感覚に馴染むまでオーランドさんは動こうとせず、ぎゅっと抱きしめたまま、首筋や胸の突起を愛撫し続けた。
「イツキ・・・好きだ」
「ぁ・・・・」
熱を含んだ告白にズクリと腰が痺れ、体内のオーランドさんを甘く締め上げる。
「イツキ・・・・イツキ」
ただ、名を呼ばれているだけなのに、ゾクゾクと甘い痺れが湧き上がり口づけを求めた。
「ん・・・オ・・・・ランドさ・・・・」
浅ましいと思いながらも自ら舌を絡めれば、深く口腔内を貪られ、気持ちよさに軽い眩暈がおきる。

体から力が抜けるのを待って、オーランドさんはゆっくりと腰を動かし始めた。
「ん・・・・んっ・・・」
例えようのない感覚に眉根を寄せるが、ぐっと押し込まれ擦られる度に、徐々に甘い痺れが生まれ始める。
まるでその形を覚え込ませるように、ゆるゆると出し入れされて、否応なしにその大きさを感じてしまう。
本当に、あんな大きなモノが挿入ってる…
オーランドさんに、抱かれてる…怖がってたのが嘘みたいだ・・・気持ち、いい・・・。


動きについていけるようになると、腰を上げられ背後から突き入れられた。
限界まで拡げて脈打つ長大な男根は弱点を的確に責め、徐々に激しくなる動きに瞼の奥でチカチカ白いものが弾け始める。
奥を突かれれば上ずった快楽の声が漏れた。
「あっ・・・あっ・・・オーランドさっ」
快感に力が抜け、目前のシーツを力なく掴み前後する動きに頭を振る。
パン パンッ と肉のぶつかり合う音に交わった箇所から発せらる淫らな水音が耳に響く。
双尻をぐいと拡げられ、受け入れているソコを撫でられて、彼が見ているのだと、羞恥心が更に掻き立てられた。
「あ!?・・・・んで・・・・? おっき・・・・!?」
グンッと男根の比重が増したのに困惑する。
涙目で背後を振り返ると悪そうな笑みの、欲に染まったオーランドさんがいて、その色気に軽く達しそうになった。
「んぅ・・・・・っっ」
堪える俺を弄ぶように、強く腰を打ちつけられて、視界が白く染まる。
「-----っっ!」
ガクガクと背を逸らせ達する俺の両腕を掴んで、休む事なくオーランドさんは腰を打ちつけた。
強すぎる刺激に逃げをうちそうになるが、彼の熱を含んだ呼び声に引き留められる。
「イツキ・・・ッ」
掠れた息遣いがゾクゾクと脳を痺れさせ、呼び声に、自分で感じてくれているのだと歓喜に身体が震える。
「・・・っっ あ・・・・っっ!!!」
最奥を強く突かれて、思わぬ絶頂に身体を痺れさせれば、奥深くでドクリと熱いものが放たれた。
「は・・・・・・・っ・・・はぁ・・・っ」
埋め込まれた男根が脈打つ度に、じわりと体内に温かなものが広がっていく。
息を整える俺の背に、恐らくキスマークを付けているのだろうオーランドさんが首筋を吸い上げ小さく笑う気配がする。

「子供、欲しいな・・・・作るか?」
「はぇ?」
何?
こども?
こどもって何?


そうこうしているうちに仰向きにされ、膝立ちになったオーランドさんに両足を担がれ再び挿入された。
腰の浮いた状態は、オーランドさんが腰を打つ度に角度を変え奥を突く。
弾みをつけられれば、一層激しく体が揺すられ最奥に男根を受け入れる事となり、突かれる度に自分でも驚くような甘い声が出た。
抑えようにも、抑えられない。
力の抜けきった体はなすがままに揺さぶられて、体中もみくちゃにされて・・・悪戯に前に触れられれば全身が激しく痙攣する。
「あ、あーーーっ!!」
何も考えられない。
ただ、あまりに気持ちよすぎて真っ白で・・・・
正気を失わずにいれたのは、オーランドさんが何度も俺の名を呼び繋ぎ止めてくれたから。





子供は魔力を込めた精を相手の体内に放ち、宿す側も意思を持って受け入れると授かれるのだという。
込められる魔力が高いほど確率は高いそうだが、相性によりバラつきがあるようで、一度で授かる事もあれば、何度もしないとダメな人もいるようだ。
よかった・・・・・大丈夫だ。
流石にそこまでは考えてない。
自分が子供産むとか全く想像できない。

オーランドさんは欲しいようだけど、俺は無理。
オーランドさんと恋人になった事だけでいっぱいいっぱいなんだ。
俺が出産って、そんな恐ろしい・・・できるって言われてもまだ理解できない。
・・・・け・・・・結婚だってまだなのに・・・・
出産方法?聞く必要ないから聞いてない。聞かない。知る必要はない。絶対聞かない。聞いちゃダメだ。
聞いてしまったら後戻りできない事になりそうな気がする。

身体を繋げてから甘さが更に増して、年月が経った今でも困惑しっ放しなんだ。
慣れる事なんて、できそうにない。

ただ、近頃オーランドさんが呼ぶ度に、触れる度に絆されそうになって、内心ビクビクしてる。
ほんのちょっと・・・・ちょっとだけ、ちょーっとだけ、オーランドさんの子供見てみたいなーなんて思ったりしていない。




今でも俺は城住まいだ。
一緒に暮らすのは結婚してからだと魔王様の一声で却下された。
始めの一週間で精魂尽き果てた俺に早すぎると判断したらしい。
ハイエルフの体力追いつかないってどんだけ・・・俺が快楽に弱いだけなのか?
オーランドさんは早く結婚したがっているけど、保護者が許さなくて、たまに数日のお泊りくらい。
これでも結構ヘロヘロになるんだけど・・・・・結婚を許してもらえるのは一体いつになるのだろう?




今はこの状態で精一杯。
まだまだ先は長いのだから。










ばぁちゃん、アンケートに書いた《長生きする夫》は遠くない未来に俺が叶えそうです。



神様、アンケートで転生させられた時はどうなるかと思いましたが、今俺は幸せです。
最後まで会えそうにないですけれど、転生させてくれて、ありがとう。






----------------------終




皆様からの感想やお気に入り登録が非常に励みになり、感謝でいっぱいです。
拙い文にお付き合いいただき、本当にありがとうござました。



後日、ご要望のありましたレナルド 数話(2話完結予定)あげます。
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