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5章 変化
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そりゃいつかはなくなるだろう。止まったのは4時。あともう少し動けば目覚ましはなった。なぜか悲しくなった。僕もこんな風にあと少し時間があれば…なんて死んだ日に思えるのか。生きている理由がないやつに後悔などあるのか。
生きる意味はなくても、死ぬ意味が欲しい
見つけよう。死ぬ意味を。それが僕の生きる意味になれば、僕は普通じゃなく生きれる。後悔を残して死ねる。変われる。いや、変わるんだ。心の中で何度も言い聞かした。すると、小学2年生の時に母親からもらった金魚が思い浮かんだ。とても嬉しかった。けど、一週間も経たないうちに死んでしまった。原因はよくわからないが、きっと餌のやりすぎだろう。夢中になりすぎたんだ。
僕は、時計の電池を買ってきた。それとついでにあの時もらった種の、金魚も買ってきた。時計の針は動き出し、あの時のように金魚も元気に泳いでいる。
僕は気づいた、動いているのは時計や金魚だけでない。僕の心も動いている。いつもの数倍の速さでまわりが動いている。なにかに遅れそうな気がした。
俺もはしらなきゃ。ゴールがなくてもついていかなきゃ。時計の針のように、カチカチ音を立てて始まったカウントダウンとは反比例に僕はいつものようにギブアップすることを忘れ、必死に生きた。
生きる意味はなくても、死ぬ意味が欲しい
見つけよう。死ぬ意味を。それが僕の生きる意味になれば、僕は普通じゃなく生きれる。後悔を残して死ねる。変われる。いや、変わるんだ。心の中で何度も言い聞かした。すると、小学2年生の時に母親からもらった金魚が思い浮かんだ。とても嬉しかった。けど、一週間も経たないうちに死んでしまった。原因はよくわからないが、きっと餌のやりすぎだろう。夢中になりすぎたんだ。
僕は、時計の電池を買ってきた。それとついでにあの時もらった種の、金魚も買ってきた。時計の針は動き出し、あの時のように金魚も元気に泳いでいる。
僕は気づいた、動いているのは時計や金魚だけでない。僕の心も動いている。いつもの数倍の速さでまわりが動いている。なにかに遅れそうな気がした。
俺もはしらなきゃ。ゴールがなくてもついていかなきゃ。時計の針のように、カチカチ音を立てて始まったカウントダウンとは反比例に僕はいつものようにギブアップすることを忘れ、必死に生きた。
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