176 / 177
第3章
36話-1 娘婿の石川勇作の素性を知った義母
しおりを挟む
前妻の真凛と結婚した石川勇作が犯罪の容疑者だったことを知った義母だった。
私は義母から呼ばれて、「あの美味しい餃子を作って」と言われて実家に行っていた。
そこに訪問者がありインターフォンが鳴った。
「は~い!」と義母が玄関に出た。
「上がって、上がって、今日は、ごめんね。父はいないけど母が居るから」と言っていた声が聞こえた。
結婚後の挨拶に二人が来たのだ。
「お邪魔しま~す!」と言って真凛と石川勇作が入ってきた。
私はキッチンで餃子を握っていたので出て行かなかった。
義母はその石川が娘婿になったと言う事で母親として社交辞令の挨拶をしていた。
前妻と彼と義母で話していて、彼が手土産を渡している声が聞こえた。
私は応接間のドアの前に行って、聞き耳を立てていたから聞こえていた。
石川が「先日の結婚披露宴では変な動画をお見せして申し訳ありませんでした」と。
義母は「本当に酷かったわね」とだけ言った。
義母がお茶を出す為にキッチンに来た。
「石川さんが来たのですか?」
「そうよ、真凛と結婚した婿よ。どうしたの?」
「前日の披露宴の時に言おうと思ったのですが、晴れの席だったので言わなかったのですが」
「何のこと?」
「彼は犯罪者ですよ」と言ってまたキッチンで餃子を握っていた。
自分が挨拶に行く必要はないと思っていたからだ。
「彼らに餃子を出したいんだけど、ミキ君焼いて下さる?」と義母が言った。
「はい、構いませんよ」と言って、テフロンのフライパンに胡麻油を引いて三十個を円になるように並べて水を回し掛けて蓋をして焼いた。
皮も手作りしたので、幾ら何でも三十個を二人で食べさせるには多いので、義母が「ミキ君、そんなには食べられないわよ」と言った。
「いやいやいや、彼でしたら、このぐらい、平気で食べますよ。だって私の直属部下でしたし職場の賄いでは大食漢でおにぎりを一キロも食べていた男ですから」
「えっ、彼はミキ君の部下だったの?」
「はい。お義母さんも録音で聞いたと思いますけど。でも披露宴の日の私は裏方をやっていたので彼は私が居た事は知りませんから」と言った。
「録音の事は忘れちゃったわ。それでさっきの話しを聞いていたの?」と義母。
「はい。一応、前妻の元旦那として、まともな男性と幸せな結婚してもらいたいので」
「焼けたらミキ君が持って行って!」
「はい、分かりました」
つづく
私は義母から呼ばれて、「あの美味しい餃子を作って」と言われて実家に行っていた。
そこに訪問者がありインターフォンが鳴った。
「は~い!」と義母が玄関に出た。
「上がって、上がって、今日は、ごめんね。父はいないけど母が居るから」と言っていた声が聞こえた。
結婚後の挨拶に二人が来たのだ。
「お邪魔しま~す!」と言って真凛と石川勇作が入ってきた。
私はキッチンで餃子を握っていたので出て行かなかった。
義母はその石川が娘婿になったと言う事で母親として社交辞令の挨拶をしていた。
前妻と彼と義母で話していて、彼が手土産を渡している声が聞こえた。
私は応接間のドアの前に行って、聞き耳を立てていたから聞こえていた。
石川が「先日の結婚披露宴では変な動画をお見せして申し訳ありませんでした」と。
義母は「本当に酷かったわね」とだけ言った。
義母がお茶を出す為にキッチンに来た。
「石川さんが来たのですか?」
「そうよ、真凛と結婚した婿よ。どうしたの?」
「前日の披露宴の時に言おうと思ったのですが、晴れの席だったので言わなかったのですが」
「何のこと?」
「彼は犯罪者ですよ」と言ってまたキッチンで餃子を握っていた。
自分が挨拶に行く必要はないと思っていたからだ。
「彼らに餃子を出したいんだけど、ミキ君焼いて下さる?」と義母が言った。
「はい、構いませんよ」と言って、テフロンのフライパンに胡麻油を引いて三十個を円になるように並べて水を回し掛けて蓋をして焼いた。
皮も手作りしたので、幾ら何でも三十個を二人で食べさせるには多いので、義母が「ミキ君、そんなには食べられないわよ」と言った。
「いやいやいや、彼でしたら、このぐらい、平気で食べますよ。だって私の直属部下でしたし職場の賄いでは大食漢でおにぎりを一キロも食べていた男ですから」
「えっ、彼はミキ君の部下だったの?」
「はい。お義母さんも録音で聞いたと思いますけど。でも披露宴の日の私は裏方をやっていたので彼は私が居た事は知りませんから」と言った。
「録音の事は忘れちゃったわ。それでさっきの話しを聞いていたの?」と義母。
「はい。一応、前妻の元旦那として、まともな男性と幸せな結婚してもらいたいので」
「焼けたらミキ君が持って行って!」
「はい、分かりました」
つづく
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる