サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第3章

32話 義母から頼まれ真凛と彼の石川との音声を録音

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今朝は早く起きて義母を迎えに行きデイキャンプに行った。

食材は昨日、買っておいたしキャンプ用品はいつも車に積んであった。

義母はドライブに行ってその後、ラブホで録音を聞き、まったりしたいと言ったが、今回は近場のキャンプ場だ。

義母は日頃、家にいることが多いので自然の空気を吸わせてあげれば心も晴れると思ったからだ。

前回のテント張りは私がしたが、今日は義母にも手伝ってもらいながら十五分ほどで張り終えた。

焚火をしながら石川と真凛の録音を聴いた。

その内容は以下の通りで、真凛の相手が、私の勤務するホテルのメインダイニングで一緒だった石川勇作で、ホールの主任をやり取引業者から袖の下をもらっていて、首になった職員だった。

一千万円ほどの金額だったことで民事、刑事で訴える総務の同期から聞いた。

石川と真凛の接点は何処だったのかと私は不思議に思っていた。

何故なら、私が結婚することは、会社の総務課長と口の堅い上司にしか話してなかったからだ。

  ※

ピンポーン

「勇作さん、待っていたのよ。どうぞ、入って、今日はママが居ないからゆっくりしていってね」

「今日は誰もいないんだ」

「そうよ」

「この間も来たけど、デッカイ家だよな」

「だから母が居ない時に一人でいると、気味が悪くて」

「仕方ないだろ。資産家なんだからさ。ま、この家も親父さんがやっている会社も将来、俺の物になる訳だし」

「そうよね。私たちが結婚すれば、そういう事になるわよね」

「早く結婚したいからさ、真凛に俺の子供を作っちゃおうぜ!出来ちゃった婚になれば直ぐに結婚できるじゃん?」

「そうね。じゃぁ、直ぐにする?」

「そうだな。」

「愛しているわ、勇作さん!」

「あっ……あん……あん!」

「真凛は久留実野と別れて良かったんじゃないか?」

「もう旦那の事は忘れただろう?」

「もう、とっくに忘れたわよ」

「久留実野は今も元気でやっているのかな?」

「あんな人の事なんか知らないわよ」

「ほらもう、疼いていたんじゃないのかな?」

「ほらぁ、真凛、俺の愛撫で感じているんだろう!?」

その後の二人のセックスの激しい声もしっかりと入っていた。

そして二人が眠っていた時は録音機を早送りした。

明くる朝の事、またセックスが始まる音がした。

「こんなセックスはどうかな?」

「手錠と猿轡でしょ。そういうの、興奮する。犯されて激しくされると興奮するもの」と真凛。

「分かった今日はレイプみたいにするから」と勇作。

「うぅー!」猿轡をかまされた真凛の呻き声。

そんな激しい二人のレイプもどきのセックスの声が二時間ほど続いて入っていた。

最後に勇作が「俺も!俺の子供を孕めよ!」と言って迸った。

「勇作さん、今日は物凄く、興奮したわ!」と真凛が言った。

 ※

義母と焚火の前で聞いていた時にでさえ、私は石川が私の元同僚だった話はしなかった。

真凛がどんな男と付き合っても私には関係ないし、その内に私の会社から勇作が訴えられた時に、彼女がどんな顔をし、どんな対処をするのかも楽しみだった。

男を選ばない真凛が信じられなかった。

 ※

義母との食事は簡単にもつ鍋にして最後にちゃんぽんの麺を入れて食した。

暫くテントの中でまったりしていたが、平日とは言え、周りにもキャンパーが集まって来たので、急いで撤収してラブホに向かった。

キャンプ場は失敗だった。

ホテルの部屋に入ると、湯を張りながら二人で浴室にまずは私が先に入ってシャワーを浴びていると、義母は恥ずかしそうに手で胸と局所を隠して入ってきた。

義母は隠していたが、ほぼ丸見えで浴槽に二人で浸かると自然と見詰め合いキスをし散々キャンプ場のテントの中でしていたので今更感はあった。

始めは軽く唇が交わり程度だったが、義母から舌を押し入れて来たので私も応えた。

そしてキスをしながら私は義母の胸に手を当て軽く揉みしだくと彼女の声が風呂場に響いた。

いつもだったら時間を掛けて焦らすのだが、疲れが溜まっているせいか、はたまた精神的なものなのか、義母を抱きたいという気持ちがそれほど起きなかった。

「そろそろ上がりましょうか?」と言うと、義母は先に浴槽から上がり浴室から出て行き着替えて、家路に着いた。

つづく


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