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第3章

28話-1 ホテルのパートとの飲み会

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飲み会の約束で、やっと予定が合致したので飲んだ。

今回の部下の不祥事で散々、迷惑と残業をさせた事に対しての罪滅ぼしの飲み会でホテル近くのいつもの居酒屋に行った。

そして私が冒頭の挨拶をした後に、百貨店で買った一万円の商品券をそれぞれに、「他の誰にも内緒でこれ、少ないけど。残業のお礼ね!」と言って渡した。

三人ともポカーンとした後に、Aが「副長、こんなのは頂けません。ちゃんと残業代として、頂いたのですから」と殊勝な事を言った。

「皆も同じ気持ちなの?」と訊いた。

BもCも「はい」と答えた。

「はい、では皆さんのお気持ちだけ有難く頂いておきます」と言って回収しようとしたら、「嘘、嘘、嘘、嘘でんがなぁ~!」と、Aが言いながら苦笑して、その後、みんなで爆笑した。

「だよな!?」と言うと、三人は「副長、ありがとうございます!」と口々に言った。

その後、Cから「副長、会社から頂きました。ありがとうございます」と言ったので、私は、「あぁ、あのお見舞いの件ね」と。

その後、酒が運ばれてきて料理も順繰り揃って乾杯していつものバカ話しが始まった。

Aが口火を切って「私、随分前からお肉が食べられなくなったんですよ。別に嫌いじゃないんですけど、大量に食べるとお腹が下るんです」

私「だから最近の社食で野菜を食べていたんだね?」

A「そうなんですよ。脂身が特にダメみたいで、ロースとかなら脂を外せばまだマシなんですけど」

B「メインダイニングの全体会議の時にお弁当とか取ってくれると、皆若いから『肉がいい!』って人ばっかりなのですものね」

C「そうそう、ローストポーク丼とか、生姜焼き弁当とかもう、肉のお弁当ですものね」

私「Cさんは若いから肉でも良いんじゃないの?」

C「そうですけど、私もお魚の方が好きなので」

私「そうなんだね。これからは半々で頼もうね」

A「そんな日の午後はもう、お腹が死んでいますから。あっ、あと最近では牛乳も飲まないんです。消化できないらしくて、お腹が下るし胃が痛くなるんです」

B「そもそも、あれは牛のお乳であって人間のお乳ではないからね」

A「私たち人間が乳を取っちゃうから子牛が飲めない訳ですから、子牛が、バケツに入った乳の飲み方が分からなくて、顔ごと突っ込んで飲んでいる映像を良く見るじゃないですか?」

私「私も動物のテレビは良く見るけど、本当だよね」
 
A「その分ですが、豆乳は沢山、飲んでいて、料理も、牛乳使うところは全部豆乳にしているんですよ。夫は嫌がるんですけど」

私「カルシウムは他の食品からも取れるし、最近は様々な種類の豆乳が各メーカーから出ているもんね、無調整が美味しいよね」

A「大豆は美容にもいいですからね。豆製品は滅茶苦茶、好きですから。野菜だけでも、平気ですしね」

つづく
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