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第3章
20話 義母からの急な電話
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遅番でマンションにいた朝。
義母から物凄い慌てようの電話があって、急いで前妻の実家に向かった。
何を言っているのか分からなかったが、「お義母さん、兎に角、落ち着いて、何があったのですか?」と訊いた。
義祖母がトイレに行きたいと言うので、義母が支えて連れて行った時に脚を滑らせて倒れて、どこかを骨折したようで、ずっと泣いているとの事だったので、「救急車を呼んで下さい」と言った。
「近所迷惑になるし恥ずかしいから、ミキ君が直ぐに来て!」と言ったので、直ぐに義母の家に行った。
実家に着くと義祖母は意思表示ができないので、「ワーワー」と泣いていた。
義祖母を抱きかかえて起こして、トイレに行けなくて漏らしてしまったので、パジャマと下着を着替えさせてから、「お祖母ちゃんの保険証を出して下さい」と言いとりあえず、抱きかかえて腰を触った時に更に激しく泣いていた。
そんな事は気にしていられなかったので、そのまま抱いて、義父の車に乗せて、義母と一緒に救急病院に連れて行った。
車椅子を借りて、義祖母を乗せたらまた激しく泣き出した。
救急外来で事情を話すと直ぐに診察室に呼んでくれて義母が事情を話した。
レントゲンを取ると、大腿骨骨折と右腕も骨折していて直ぐに入院だった。
痛い筈だった。
その後は一旦自宅に帰って来て入院の用意をして、また義母と一緒に病院に向かった。
義祖母と入院の一通りをした時の保証人に私が成らされた。
事務員が「できれば仕事をしている人でお願いします」と言われたからだ。
帰路の際に義母は、「ミキ君が来てくれて本当に良かった」と言ってくれた。
私はこの言葉だけで嬉しかった。
義父や娘に電話するのではなく、私に電話してくれた義母の気持ちも嬉しかったからだ。
実家に帰って来て、「腹減ったー!」と言ったら、義母が既に作ってくれていて、食事をし終えた。
私がいつ来ても良いように、大好きだと言っていた、切り昆布の生姜炒めとひじきの韓国辛煮炒めだけはいつも用意してくれていた。
今日は煮込みハンバーグだった。
義母は当たり前だが和洋中、何でも美味しい。
特に天ぷらと煮物とカレーライスは絶品で勿論、他にも美味しい料理はあるが。
更に封筒の中にいつもの五万円を入れて持って来た。
「お義母さん、今日は要らないですよ」
「何で?」
「お義母さんを肉体的に悦ばしてないからです」とニヤニヤして言った。
「バカ!」
「でも今日はそんな気に成らないでしょ?」
「本当にそうね」
そんな訳でお手当は貰わなかった。
その後、帰宅すると義父から電話が来てお礼を言われ、「保証人になってくれたんだってな!」と嬉しそうでした。
ノー天気な爺さんだと思っていた。
その後、ホテルに出勤した。
つづく
義母から物凄い慌てようの電話があって、急いで前妻の実家に向かった。
何を言っているのか分からなかったが、「お義母さん、兎に角、落ち着いて、何があったのですか?」と訊いた。
義祖母がトイレに行きたいと言うので、義母が支えて連れて行った時に脚を滑らせて倒れて、どこかを骨折したようで、ずっと泣いているとの事だったので、「救急車を呼んで下さい」と言った。
「近所迷惑になるし恥ずかしいから、ミキ君が直ぐに来て!」と言ったので、直ぐに義母の家に行った。
実家に着くと義祖母は意思表示ができないので、「ワーワー」と泣いていた。
義祖母を抱きかかえて起こして、トイレに行けなくて漏らしてしまったので、パジャマと下着を着替えさせてから、「お祖母ちゃんの保険証を出して下さい」と言いとりあえず、抱きかかえて腰を触った時に更に激しく泣いていた。
そんな事は気にしていられなかったので、そのまま抱いて、義父の車に乗せて、義母と一緒に救急病院に連れて行った。
車椅子を借りて、義祖母を乗せたらまた激しく泣き出した。
救急外来で事情を話すと直ぐに診察室に呼んでくれて義母が事情を話した。
レントゲンを取ると、大腿骨骨折と右腕も骨折していて直ぐに入院だった。
痛い筈だった。
その後は一旦自宅に帰って来て入院の用意をして、また義母と一緒に病院に向かった。
義祖母と入院の一通りをした時の保証人に私が成らされた。
事務員が「できれば仕事をしている人でお願いします」と言われたからだ。
帰路の際に義母は、「ミキ君が来てくれて本当に良かった」と言ってくれた。
私はこの言葉だけで嬉しかった。
義父や娘に電話するのではなく、私に電話してくれた義母の気持ちも嬉しかったからだ。
実家に帰って来て、「腹減ったー!」と言ったら、義母が既に作ってくれていて、食事をし終えた。
私がいつ来ても良いように、大好きだと言っていた、切り昆布の生姜炒めとひじきの韓国辛煮炒めだけはいつも用意してくれていた。
今日は煮込みハンバーグだった。
義母は当たり前だが和洋中、何でも美味しい。
特に天ぷらと煮物とカレーライスは絶品で勿論、他にも美味しい料理はあるが。
更に封筒の中にいつもの五万円を入れて持って来た。
「お義母さん、今日は要らないですよ」
「何で?」
「お義母さんを肉体的に悦ばしてないからです」とニヤニヤして言った。
「バカ!」
「でも今日はそんな気に成らないでしょ?」
「本当にそうね」
そんな訳でお手当は貰わなかった。
その後、帰宅すると義父から電話が来てお礼を言われ、「保証人になってくれたんだってな!」と嬉しそうでした。
ノー天気な爺さんだと思っていた。
その後、ホテルに出勤した。
つづく
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