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第3章

15話 親友のタイゾーの嫁に呼ばれて

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最近、個人的に逢うのは京香と義母と康子先生そしてタイゾーとその嫁のブーちゃんだけだ。

以前にブーちゃんから塩風呂を薦められたけど、塩分でボイラーがやられるのは嫌なので、会って訊かれたら、「やっているよ!」とは言うもののやった事はなかった。
 
クエン酸は以前から飲まされていて、今度はクエン酸と重曹を入れた風呂に浸かれという命令だった。
 
ブーちゃんは「塩風呂も良いんだけど、もっと、もっと良いのが見付かったから」と、力説し出した。

「お風呂にも入れられると知って、重曹と一緒に入れてみたんだよ。そしたら塩風呂よりも汗が出て、ほらっ、痩せただろ?」

「何処が?」と爆笑しながら言った私。

「レディに向かってその言い草はないだろ?風呂から出て汗がハンパないし、いつまでもポカポカで二時間ぐらい暖房なしの半袖で居られるんだよ」

「ブーちゃんはいつも汗掻いていて半袖かノースリーブじゃん!?」

「それは更年期だからだよ。クエン酸も、重曹も自然の物なので体に影響はないからね! その上、残り水で掃除にも使えて、風呂釜とかの汚れも取れるんだから、この間なんか風呂掃除を忘れてそのままにしていたら風呂釜の中の垢まで綺麗に落ちていたからミキトもやってみろ!」と。

またまたアンチエイジングの押し売りをされた。

「クエン酸と重曹が入った残り湯に、洗面器やお風呂の椅子などを浸けて、次の日までおいていたら綺麗になったよ。ねっ、タイゾー?」

「まぁね」と、タイゾーはテレビを見ていて、仕方なく返事をした感じだった。

タイゾーがそんなだから、私が行くと、ブーちゃんは調子に乗って私に聞かせるんだと思う。

「頑固な汚れは、一日浸けた後に擦ると気持ち良く落ちてさ、洗面器なんて真っ白、いやうちのはピンクだけどさ。買った時みたいになったよ。もちろん、お肌もめちゃめちゃツルツルでホッペだって、ねっ、タイゾー?」

「オッパイもな」とタイゾーが調子に乗って。

「俺は触った事ないから分からないよ。ブーちゃん、ちょっとでいいから触らせてくれよ」と言ったが、実は揉んだことはあったがタイゾーには内緒だった。

ブーちゃんは「ほらっ!」って言って頬を出したので、「違うよ、そのデッカイおっぱいだよ!」と言うと、「ミキトはバカだね、このオッパイはタイゾーだけのものだよ!」と言われた。

「いいな、タイゾーは?」と言うと。

「いいだろ!? お前も早く嫁を貰えよ!」と言われた。

つづく
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