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第2章

52話-1 真凛の行動調査を探偵に頼み、その結果

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私も出勤する為に出ると従姉の美津子が、「余計なことを聞かせてしまったみたいね」と言った。

一緒に駅まで歩いている途中で、「叔父さんもずっと会社の若い女性と不倫していて叔母さんがずっと泣いていたの。それなのに自分だけ入院して退院してきても、あの通りボケてしまって叔母さんとしたら、やってられないでしょ?」

「それが本当でしたらお義姉さんのおっしゃる通りで、お義母さんが可哀そう過ぎですよね」

「真凛も叔父さんに似ているのよ。ミキ君に同居させて面倒なことは全部やらして自分は、事務所の人と不倫をしているんだから」と。

私は黙るしかなかった。

最近の真凛は平日でも十二時過ぎに帰って来ていたし、金曜は当然、午前様で土曜日は殆どベッドの中に居て、日曜はバレーボールの練習に出掛けて行って帰りは十二時過ぎる時もあった。

この頃の私は、ホテルの部門料理長の仕事もハードだったが、私は若い頃から仕事が男の本分と思っていた事で必死に業務をこなしていた。

取り急ぎ、真凛の行動を高校時代の悪仲間が警察官を中途退職して探偵になったのでホテルから電話して真凛の素行調査を頼んだ。

真凛の素行調査の結果。

私は探偵の友人にも私が結婚した話はしていなかったので、真凛が私の妻だとは知らなかった。

真凛は私と結婚前からその弁護士事務所で勤務していたので、職場では旧姓の神山を名乗っていたからだ。

真凛の不倫相手の早乙女佳樹四十五歳は弁護士資格を持っておらず、高校を卒業して事務職員として弁護士事務所に勤務していた。

ボス弁護士の佐々木とその息子の弁護士が退社した後に、早乙女は真凛とセックス三昧だった。

その真凛のセックス時の大きな喘ぎ声が隣の会計事務所の職員が聞いたと証言した。

早乙女は弁護士事務所の職員住宅として宮原町の高層マンションに単身で住んでいた。

彼の妻とは遠距離交際の末に結婚した。

名は早乙女美知恵と言い五十歳で大阪の共新党の事務局員として勤務していたので、早乙女は月に一回、週末を利用して大阪の自宅に帰っていた。

子供はいない。

真凛は弁護士事務所を十七時の定時に退勤して近所のスーパーマーケットで夕食の食材を買い、早乙女の為に食事を作り待っていた。

早乙女が帰宅すると一緒に食事をした後に二十三時頃まで二人は過ごしその後、帰宅していた。

金曜日は私にはママさんバレーの練習でその後は飲み会だと言っていたが、ママさんバレーは既に辞めていて、早乙女と過ごしていた。

また日曜日も朝から晩まで早乙女のマンションで過ごしていた。

平日の今日も真凛は早乙女との愛の巣のマンションに先に帰っていた。

マンションでの情交は一年に昇り早乙女の自宅に帰る日以外はこの部屋で週六の情事となっていた。

この部屋はただ真凛を犯し、真凛の体を嬲るためだけのマンションだった。

私はこんな事などは全く知らずに、自分の妻は、義父の会社の顧問弁護士事務所で勤務していて遅くまで仕事を頑張り、金曜日はママさんバレーとその飲み会に行っていると思っていた。

早乙女の写真を見ると腹は出ていたが渋いイケメンだった。

つづく
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