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第2章
48話-2 妻の悪い性格
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私は婿さんとして心が狭いのか?義父が病気で倒れ、意識がない状態で入院していて、助かるか助からないかはまだ分からない。
義母はずっと病院に泊まり込みをしていたが、疲れ切って帰宅した。
真凛が「『ママ、辛かったらいつでも私に』と言っておいたから。一人だと可哀想だし、悪いけれどお祖母ちゃまの事も宜しくね!」と簡単に私に言った。
義母はとても大変だとは思うが、しかしそれを聞いた時に、「勿論、いいよ」とは言えなかった。
今、私の仕事もかなり大変だからだ。
それで実家に同居する事になって、通勤時間も今よりはかかるし、帰ったら義母はともかく義祖母がいて、気を遣うことになると思っただけで嫌だった。
結局、私は自分を一番に考えてしまっていると思って、自分は薄情なのかと思う時もあった。
義父が入院をして今後どうなるのか分からない。
実家に同居したら休日は錦鯉の池の掃除や鯉たちの健康状態も見なくてはいけない。
お見舞いにも行けないという現状で、義母が相当に心細い思いをしていることが想像できていた。
しかし私には私と真凛の結婚生活があるし、妻の「辛かったらいつでも同居するから」という一言で、義母と義祖母と一緒に暮らし世話をすることに困惑する私だった。
仕事をして疲れ切っているのに義祖母が同じ屋根の下にいたら……と考えると、すぐに真凛の願いを受け入れられなかった。
「気をつかわなくても良い」とは言っても、やはり気をつかってしまうものだ。
ましてや義母と義父のその親である祖母なのだから。
仕事で疲れているのに義祖母の世話や義母の女としての相手をしないといけないと思うと……。
それに昨今は真凛の悪い性格が時々、出ていて私は我慢が出来ない時も多々あったからだ。
やはり夫婦だから、自分の考えを押し付けるのではなくて話し合いをした後にする事が大切なのではと思っていたが、真凛の我儘が出ていて昨今はそれが鼻についていた。
それゆえ素直に受け入れられない事に拍車を掛けていたのも事実だった。
つづく
義母はずっと病院に泊まり込みをしていたが、疲れ切って帰宅した。
真凛が「『ママ、辛かったらいつでも私に』と言っておいたから。一人だと可哀想だし、悪いけれどお祖母ちゃまの事も宜しくね!」と簡単に私に言った。
義母はとても大変だとは思うが、しかしそれを聞いた時に、「勿論、いいよ」とは言えなかった。
今、私の仕事もかなり大変だからだ。
それで実家に同居する事になって、通勤時間も今よりはかかるし、帰ったら義母はともかく義祖母がいて、気を遣うことになると思っただけで嫌だった。
結局、私は自分を一番に考えてしまっていると思って、自分は薄情なのかと思う時もあった。
義父が入院をして今後どうなるのか分からない。
実家に同居したら休日は錦鯉の池の掃除や鯉たちの健康状態も見なくてはいけない。
お見舞いにも行けないという現状で、義母が相当に心細い思いをしていることが想像できていた。
しかし私には私と真凛の結婚生活があるし、妻の「辛かったらいつでも同居するから」という一言で、義母と義祖母と一緒に暮らし世話をすることに困惑する私だった。
仕事をして疲れ切っているのに義祖母が同じ屋根の下にいたら……と考えると、すぐに真凛の願いを受け入れられなかった。
「気をつかわなくても良い」とは言っても、やはり気をつかってしまうものだ。
ましてや義母と義父のその親である祖母なのだから。
仕事で疲れているのに義祖母の世話や義母の女としての相手をしないといけないと思うと……。
それに昨今は真凛の悪い性格が時々、出ていて私は我慢が出来ない時も多々あったからだ。
やはり夫婦だから、自分の考えを押し付けるのではなくて話し合いをした後にする事が大切なのではと思っていたが、真凛の我儘が出ていて昨今はそれが鼻についていた。
それゆえ素直に受け入れられない事に拍車を掛けていたのも事実だった。
つづく
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