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第2章

40話-2 正式な引っ越しと入籍とお隣さんへの挨拶

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「緊張したから、あまりゆっくり話はできなかったけど、良い人そうで美人な奥様で良かったけど、先生、絶対にダメだからね?」と真凛が目くじらを立てて言った。

余程、真凛の実家での不倫の話しが効いたようだった。

高級マンションだから、それなりにまともな人種が住んでいる事だけは不動産屋のお墨付きだったようで安心だった。

奥様は私たちの若さに少し驚いていたのが見受けられ、それと言うのも、分譲マンションなのでこの若さで自分たちで支払ったと思ったようだ。

反対のお隣さんは不在だったので、また今度と言う事だったのですが、お菓子の賞味期限が五月一日までなので、なるべく早く渡せるといいなと思っていた。

 ※

真凛が「結婚式場の資料請求したホテルから届いていたんだけど、自分だけで行くか、ママと一緒に行くか迷っているんだけど?」

私が「一緒に行こうか?」と言うと、嬉しそうな顔をして二人で行くことになった。

「今週の予定なんだけど、今度の先生の休みに結婚式場に話を聞きに行こうかと思うんだけど」

「話を聞くのに予約いるの?」

「うん、いるよー。じゃぁ、明日電話してみるね」

この話しの後に、真凛は友人たちと電話していて、私が夕飯の支度をしていると、彼女がキッチンまで走って来て、私は「鼻のいい真凛が嗅ぎ付けてきた」と言い、二人で夕飯を作った。

豚の生姜焼きと鯖の一夜干し、そして玄米ご飯にキュウリの糠漬け、みそ汁は高野豆腐、三つ葉はキッチンガーデンから収穫して、それとワカメでした。

高野豆腐はカルシウムも取れるし保存食品ですから我が家では豆腐の代わりに重宝している。

鯖の一夜干しは、康子さんから頂いた長皿に盛り付け、彼女の陶芸教室で作ったご飯茶碗に玄米ご飯を盛り付け、同じく作った丸皿に豚の生姜焼きとコールスローを盛り付けた。

そして再度、温めた味噌汁をお椀代わりとして作った器に注いで藍染めのランチョンマットの上にそれぞれを配置した。

「先生は康子さんの教室でメキメキと腕を上げているんだね」

「やっぱ、ロクロを回す時は無心になれるから良いんだよ」

「そういうものなんだね。そう言えば康子さんはママさんバレーを辞めて、陶芸に専念するって言っていたよね?」

「うん。だから真凛がバレーの練習をする時に、手伝ってほしいと言われているのはそういう事だよ」

「陶芸って力仕事だから手伝って上げてよ。私のバレーの練習を見に来てもつまらないだろうからさ」

「うん。俺もそう思っていたんだ。ホテルの勤務が早番で、ママさんバレーの練習がある日は康子さんのお手伝いに行くからさ。ストレス解消にもなるしね」

「うん、そうして上げて!」

つづく
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