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第2章

38話 真凛の両親との同居の話しと康子さんの弟子に

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昨夜の真凛は午前三時に帰宅した。

私は真凛のその飲み会に関しては束縛しないことから、彼女は徐々に帰宅時間が遅くなっていった。

真凛に康子さんから言われた事を話すとホテルの早番で、金曜日の夜が空いた時には康子の家で食事を共にした後、陶芸を教わる事になった。

昨夜の話しでは康子さんはママさんバレーを辞めて、陶芸のプロとして専念するので、真凛がママさんバレーをやる日にはまた陶芸をしに来てほしいと言ったからだ。

休日にバレーの練習がある時の全てを康子さんの所に行く訳にはいかないが、それでも時間を見付けて康子さんのアトリエに行ってお手伝いをさせてもらって陶芸を習い私の生涯の趣味としようと思っていた。

精神統一になるし本当に良い趣味だと思っていた。

真凛は寝坊をしていたので、私が先に起きて朝食を作り、散歩に行って帰って来ても未だ寝ていたので起して朝食を食べさせた。

そして車で海に行き、釣りやサーフィンをしている人たちの様子を見てぼんやりしていた。

肩を抱いて歩きながら真凛が、「将来的にはうちの親と同居してほしいんだ」

「それは別に構わないよ」

「実はね、私が結婚したら、パパがパパのママ、つまり私のお祖母ちゃまと同居するって言い出したの」

「そうなんだ」

「それがね、お祖母ちゃまは今、認知症になっていてママが介護する事になったみたいなの」

「それは大変だよ」

「それもそうなんだけど、今の実家の土地に二世帯住宅を建てて、私と先生に住んで貰いたいんだって」

「それは構わないし、お婆ちゃんの介護も俺が出来る時はしてあげるから」

「ありがとう」

昼食は海が見える例の康子さんの娘さん夫婦が経営しているフランス料理店に行って食事した。

康子さんも店に出ていて歓待してくれた。

ランチを注文したのですが、それ以外に多くの料理をサービスしてもらったので真凛も私も恐縮した。

食事中に康子さんが、私たち二人の前で「ママさんバレーをやめて、陶芸のプロを目指すんだけど、ミキトさんは陶芸の素質があるから真凛さん、彼を私の弟子というのは大袈裟だけど、お休みの日に貸して頂けると有難いんだけど。どうしても陶芸って力仕事が多いから、男性が居ると助かるのよね」と言った。

真凛は「大丈夫ですよ。私もご存じのように金曜日に好きなようにさせてもらっているので、先生が良ければ金曜日とバレーの練習がある日は全て、康子さんのお手伝いをしてもらったらそれで。先生はどうなの?」と言った。

「真凛がいいって言ってくれるなら、俺も陶芸を生涯の趣味にしたいので、康子先生に教わりたいと思っているよ」

「じゃぁ、そういう事で決まりね。康子さん、主人を宜しくお願いします」

「ではミキトさん、今後ともどうぞ宜しくネ!」

「はい、康子先生、こちらこそ、どうぞよろしくお願いします」

つづく
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