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第2章

17話-1 引っ越しそして真凛と同棲

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気の早い義父は義母と真凛と相談して中古だが文京区内のマンションを購入してしまった。

文京区内は子供の教育に良いとのことで決めたそうだ。

私の資金で買う訳ではないので、意見を言うつもりもなかった。

名義は真凛ということだったが実際は義父だった。

私の今のアパートはそのまま、家賃を払って確保しておこうと思っていた。

何故なら格安物件だったからで、都内にもかかわらず1DKで一万円なのだ。

何故にそんなに格安かと言うと、私が入居する前の住人が首つり自殺した事故物件で、不動産屋が、もう一人の親友の孝彦の彼女の父親が経営していて、その事故物件で良ければと紹介してもらったからだった。

私は会社に二日間の休みをもらい、引っ越し屋には前日に来てもらって、真凛にマンションに居てもらって荷物の搬入の監督をお願いした。

いよいよ、最愛の真凛との新婚生活いや当面は同棲生活になるし、ホテルの業務が落ち着いてから真凛の実家に挨拶に行こうと思っていたからだ。

マンションには専用駐車場があったが、何処に入れて良いのかを聞いてなかったので、近所のコインパーキングに停めて、マンションに入った。

オートロックだったが訊いていたナンバーで開いたのでほっとした。

部屋は四階だった。

私は高所恐怖症だったので希望は二階だったが、空き部屋が無かったので仕方なく四階にしたそうだ。

既に荷物は設置されていて引っ越し屋は帰っていた。

真凛が「毎日、先生と一緒に居たかったから」と言った。
 
「俺も毎日一緒に寝たかったよ。とりあえず、俺の仕事が落ち着くまで同棲しよう」

「うん。私と、結婚してくれるんでしょ?」と言ったので目を見て無言で頷いた。

「本当に私でいいの?」

「それはコッチのセリフだよ。俺でいいのか?」

「うん。先生じゃなければダメなの!」と言って泣いた。

涙を拭いてディープなキスをした。

マンション内の駐車場の位置を教わって一緒にコインパーキングまで行き、車を駐車場に停めて近隣を散歩した。

「結婚すると決まってから、何をしたらいいんだろう?」

「たぶん、初婚の人はみんな最初に思うことじゃないかな」

つづく
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