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第2章

16話 タイゾーに頼まれて嫁に会いに

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医者というのは、いつまで勉強すれば良いのか?

「今日は学会で泊まりだから、ブーちゃんの面倒を見てくれ!」と言って私に電話して来たタイゾーだった。

「俺だって忙しいんだから無理だよ」と言うと、「一生のおねがいだから頼む!昨日、喧嘩して収拾がつかなくなっちゃってさ」だった。

仕方ないので仕事を早く切り上げて行くと、ブーちゃんは「ミキト、何しに来た?」と言われ、更に「タイゾーだったら今晩は泊まりで帰って来ないぞ!」だった。

私は何て答えたら良いのか困ったが、「とりあえず、来たから上がらせてもらうから」と言って勝手に上がった。

そしたらまたブーちゃんはニコニコし出して、私に焼酎のお湯割りを持たして独演会が始まった。

「このオッパイの話しなんだけどさ、大きいだろ?だから最近、肩が凝って仕方なくて、マッサージに行ったんだよ」

「そうなんだ」

「でさ、タイゾーと出会った頃はJカップあったんだけど、タイゾーに揉まれてからはHカップまで落ちたんだけど、それでも凝るんだよ」

「なるほど」

「若い頃から、巨乳でさ。すんごいコンプレックスで嫌いだったんだ」

「俺は好きだけどな。どうせ結婚するなら巨乳がいいと思っているけど、伴侶としての女性を選ぶのに巨乳を一番に上げる訳にはいかないけど、副産物で付いてきたらラッキーだと思っているよ」

「男は皆そう言うけどさ、本人にとっては辛いんだよ。胸の小さい人から言わせると、『羨ましいとか贅沢だ』とか言われるけどね。巨乳は、自分にとっては良い事は何一つもないんだよ。まず重いしね」

「それはそうだろうね」

「小学校時代から大きくなったから、体育で滅茶苦茶揺れるから男子からも先生たちからも見られるし。揺れると痛いんだよ」

「そうなんだ。痛いっていうのは知らなかったよ」

「自分でオッパイを押さえて走っていたことあったからさ」

「スポーツをする時が大変じゃなかった?」

「ほんとに邪魔で、中学の時はサラシを巻いていた事もあったけど、夏なんかは汗疹で痒くて痛くて大変だったんだ。それでも揺れるのよ」

「それは大変だよね」

「このブラなんか、五万もするんだよ」と言って、Tシャツを捲って見せてくれたら、デカイこと。

「それでも揺れるけどさ、タイゾーも居ないからちょっとだけ、揉んでくれよ」

「ダメだ!」

「お願い。これは親友だったらしてくれたっていいだろ?」

「ダメに決まってるだろ!」

「頼むよ、ミキト~!」

「こういう事になるんだったらもう、俺はこの家には来ないから!帰る!」

「ミキト~!」

「タイゾーが帰って来たら、仲直りをして、タイゾーに抱いてもらえよ!じゃぁ!おやすみ!」

「ミキト~!」

「ダーメ!おやすみ!」

つづく
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