上 下
59 / 166
第2章

10話-2 義母同伴ではない真凛だけとの初デート

しおりを挟む
お互いに逢いたくて仕方なくて、やっと逢えた汗だくの八月だった。
 
抱き締めてキスをすると、何だか懐かしかったという感じだった。
 
「あの事件以降に電話を貰った時に胸がキュンキュンしていたのよ」
 
「そっか。俺もだよ。こんなのは本当に真凛の高校時代以来だよな」
 
「本当にそうね」
 
その後も私はキッチンで酒のアテを作っている間に真凛は私の腰に、じゃれ付きながら滅茶苦茶楽しい時間を過ごしていた。
 
二人で並んで酒を飲みながら、我が家のソファーが小さいので、密着して、更に真凛の方からもっと密着してくれた。
 
良い感じになってきたので風呂にも一緒に入った。
 
真凛は浴室で、「電気消して下さい」と言った。
 
暗くはしたけど本当にスタイルが良かったので、「タレントの菜々緒さんと言われるんじゃない?」
 
「うん、最近は実家の近所の人から良く言われる」と言った。
 
真凛は「先生は肩幅も有って胸も厚くてカッコイイよね」と言ってくれて私も嬉しかった。
 
湯船の中で一緒に温まっていたら、真凛が「洗ってあげるね」と言って体中、そして髪の毛まで洗ってくれた。
 
高校生時代は私が洗ってあげていたのが、真凛が洗ってくれることに嬉しくもあった。
 
「今日はお化粧道具を持って来ているから良かった」
 
「真凛はスッピンの方が綺麗じゃない?」
 
「そんなお世辞はいらないよ」
 
「本当だよ」
 
「お世辞に決まっているもん」と口を尖らせたので、キスをすると応えてくれた。
 
自分を美人だと思ってない所がまた好感を持ち、その後、はにかんで笑った顔がもう堪らなく可愛くて……胸がキューッとなった。
 
(ヤバイ、もう離したくないよ)と本当に思っていた。
 
あのタトゥーも多少、傷にはなっていたが全て消えていた。
 
ベッドでの相性も、あの高校生時代と同様で滅茶苦茶良く、肌が合うと言う事を再確認した。

つづく
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメンにフラれた部下の女の子を堪能する上司の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

俺がカノジョに寝取られた理由

下城米雪
ライト文芸
その夜、知らない男の上に半裸で跨る幼馴染の姿を見た俺は…… ※完結。予約投稿済。最終話は6月27日公開

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

彼女は処女じゃなかった

かめのこたろう
現代文学
ああああ

大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について

ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに…… しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。 NTRは始まりでしか、なかったのだ……

彼女の浮気相手からNTRビデオレターが送られてきたから全力で反撃しますが、今さら許してくれと言われてももう遅い

うぱー
恋愛
彼女の浮気相手からハメ撮りを送られてきたことにより、浮気されていた事実を知る。 浮気相手はサークルの女性にモテまくりの先輩だった。 裏切られていた悲しみと憎しみを糧に社会的制裁を徹底的に加えて復讐することを誓う。 ■一行あらすじ 浮気相手と彼女を地獄に落とすために頑張る話です(●´艸`)ィヒヒ

処理中です...