52 / 177
第2章
6話-1 私は友人が少なく親友は三人だけ
しおりを挟む
私は男同志でさえ、「一緒に〇〇」などといった、群れを為して行動するのが昔から苦手でけっこう一人の行動が多かった。
学生時代は特に人見知りでコミュ障だったから、高校時代までは喧嘩ばかりしていた。
勿論、喧嘩は徒党を組むのではなくタイマンだった。
話が通じないから暴力になってしまっていたと思う。
そんな訳で帝王ホテルに就職してからも職場の中でも群れを為すのも嫌で、そんな上司や同期から、「お前!寂しくないのか?」と良く訊かれた。
会社の付き合いというのは退職したら終わる訳で、その時になって寂しい思いをするのではないかと思っていた。
それだったら最初からと思っていた訳で、若い今の内に一人で遊ぶ癖をつけておく方が良いのではないかと思っていた。
今の世の中、一人で金を掛けないで遊ぶ事ができない大人のいかに多い事か。
私はそんな大人にはなりたくなかった。
しかしこんな私にも親友が三人だけいる。
一人は高校時代までの不良仲間の親友で飯島孝彦だ。
地元の工務店の長男坊でバイクに乗って一緒に良く遊んでいた。
彼は工業高校に進学していて私は普通高校だったが、気心が知れて仲が良かった。
もう一人の苗字は「霧島」で名は「太蔵」と言い、高校の同級生で、その時代からの付き合いで呼称は「タイゾー」だ。
何でタイゾーかと言うと、高校の入学した時に登校途中で、たまたま一緒に歩いていて、同じ高校の奴だと思って声を掛けた時にお互いに名前を言い合った。
そしたら彼は、「僕は霧島太蔵です」と言った。
それから私は彼の事を「タイゾー」と呼ぶようになった。
霧島よりも呼びやすかったからだ。
彼は私の事をずっと「ミキト」や「お前」と言っていた。
彼は私よりも断然、頭の出来が良かったから医科大学に進学して医者の卵になっていて、威張る事もなければ、人をバカにする事もないナイスガイだ。
そうそう、高校時代に級友のAとBが喧嘩をした時があった。
そのAとBもタイゾーとしては仲が良かった。
その二人の間に入って彼は涙を流して仲裁した。
その姿を見た時に、心根の優しい男だと思って、それからと言うもの、私は彼を親友と思って付き合ってきた。
高校時代は何でも話してきたので私よりも私を知っている男のような気がしている。
そして最後が、タイゾーの嫁の「ブーちゃん」だ。
お互いに、いや彼女はタイゾーにも話さない事を私に話してくるほど、私に信頼を置いてくれている。
医者の嫁でありながら、下町のオバちゃんのような気取らない女性で、何と言っても巨乳が魅力だ。
つづく
学生時代は特に人見知りでコミュ障だったから、高校時代までは喧嘩ばかりしていた。
勿論、喧嘩は徒党を組むのではなくタイマンだった。
話が通じないから暴力になってしまっていたと思う。
そんな訳で帝王ホテルに就職してからも職場の中でも群れを為すのも嫌で、そんな上司や同期から、「お前!寂しくないのか?」と良く訊かれた。
会社の付き合いというのは退職したら終わる訳で、その時になって寂しい思いをするのではないかと思っていた。
それだったら最初からと思っていた訳で、若い今の内に一人で遊ぶ癖をつけておく方が良いのではないかと思っていた。
今の世の中、一人で金を掛けないで遊ぶ事ができない大人のいかに多い事か。
私はそんな大人にはなりたくなかった。
しかしこんな私にも親友が三人だけいる。
一人は高校時代までの不良仲間の親友で飯島孝彦だ。
地元の工務店の長男坊でバイクに乗って一緒に良く遊んでいた。
彼は工業高校に進学していて私は普通高校だったが、気心が知れて仲が良かった。
もう一人の苗字は「霧島」で名は「太蔵」と言い、高校の同級生で、その時代からの付き合いで呼称は「タイゾー」だ。
何でタイゾーかと言うと、高校の入学した時に登校途中で、たまたま一緒に歩いていて、同じ高校の奴だと思って声を掛けた時にお互いに名前を言い合った。
そしたら彼は、「僕は霧島太蔵です」と言った。
それから私は彼の事を「タイゾー」と呼ぶようになった。
霧島よりも呼びやすかったからだ。
彼は私の事をずっと「ミキト」や「お前」と言っていた。
彼は私よりも断然、頭の出来が良かったから医科大学に進学して医者の卵になっていて、威張る事もなければ、人をバカにする事もないナイスガイだ。
そうそう、高校時代に級友のAとBが喧嘩をした時があった。
そのAとBもタイゾーとしては仲が良かった。
その二人の間に入って彼は涙を流して仲裁した。
その姿を見た時に、心根の優しい男だと思って、それからと言うもの、私は彼を親友と思って付き合ってきた。
高校時代は何でも話してきたので私よりも私を知っている男のような気がしている。
そして最後が、タイゾーの嫁の「ブーちゃん」だ。
お互いに、いや彼女はタイゾーにも話さない事を私に話してくるほど、私に信頼を置いてくれている。
医者の嫁でありながら、下町のオバちゃんのような気取らない女性で、何と言っても巨乳が魅力だ。
つづく
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる