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第四話
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「うぅ!?」
「この反応、まさか処女か」
「あんだけいちゃいちゃしてて、フレイとやってなかったのか」
あまりの痛みにうめき声が出る。
彼が中で抜き差しする度に、腹を押し広げられる違和感で声が漏れるのだを
俺の尻に突っ込んだ男は下卑た笑みを浮かべて腰を振っている。
他の男達はそれぞれ自分のものを取り出し、手でしごきながら順番を待っていた。
「イくぞ……!」
俺を犯す男はそう呟くと、腰の動きを激しくした。
「んぅっ……あっ……」
「出る……っ!」
結合を深め、名も知らない男の精液が腹の中に注がれる。
すべてを注ぎ終えた男は肉棒を引き抜き、他の男と場所を交代した。
「こいつの処女ケツ最高だったぜ」
男たちが笑い声をあげる。
新たに俺の尻に肉棒を宛てた男は「楽しませてくれよ?」と言って白濁にぬれた穴を押し開いた。
その日の夜、俺は学校の見回りに来た警備員に旧校舎で倒れているところを発見された。
俺の格好は全身が白濁に汚れて、後穴からも大量の精液が滴り落ち、どう見ても何者かに陵辱されたあとだった。
学校から両親に連絡がいき、俺はしばらく休学することになった。
実家でなにもない日々を過ごしていると、ある時フレイが訪ねてきた。
彼は濃いクマの浮かぶひどい顔で俺が休むベッドの脇に座った。
「すまなかった」
「なにに対して謝ってるんだ」
「君を旧校舎に置き去りにしたことだ。私のせいで、君がひどい目にあってしまった……。謝って済むことではないとわかっている。何か私に出来ることがあれば言ってくれ」
今は彼にどれだけ謝罪の言葉を投げられても心に届かなかった。
彼は俺の気持ちをなにひとつ理解していない。
だから平気で、こんな無神経な言葉を吐けるのだ。
彼がそういうつもりなら、俺も同じだけのものを返してやろう。
「なら奴隷になって」
「奴隷……?」
「俺の言うことをなんでも聞く奴隷。絶対に口答えしない奴隷。一生かけて俺に尽くせよ! そうでもなきゃ俺の気持ちはおさまらない」
次第に声を荒げる俺を、フレイは圧倒された顔で見ていた。
「わかった。君の奴隷になろう。最初の命令を与えてくれ、ご主人さま」
フレイはその場に膝を付き、俺に騎士の礼をした。
「一緒に暮らしたい。フレイと二人っきりで、どこか静かなところに住みたい」
「宛てがないか母に聞く。それまでここで待っていてくれ」
「うん……」
どこか事務的な声色でそういったフレイは、俺に背を向け部屋を出ていった。
俺は王家の離宮に移り住んだフレイの元に転がり込んだ。
そしてフレイと学校側の支えもありどうにか復学した。
一年早く卒業したフレイは騎士団長に抜擢され、すばらしい活躍をしている。
俺はどうにか貴族学校を卒業し、男の少ない後宮の文官として働き始めた。
今でも時々、旧校舎での出来事は夢に見る。
フレイは毎晩俺と共に眠り、悪夢にうなされる俺の面倒を見た。
「この反応、まさか処女か」
「あんだけいちゃいちゃしてて、フレイとやってなかったのか」
あまりの痛みにうめき声が出る。
彼が中で抜き差しする度に、腹を押し広げられる違和感で声が漏れるのだを
俺の尻に突っ込んだ男は下卑た笑みを浮かべて腰を振っている。
他の男達はそれぞれ自分のものを取り出し、手でしごきながら順番を待っていた。
「イくぞ……!」
俺を犯す男はそう呟くと、腰の動きを激しくした。
「んぅっ……あっ……」
「出る……っ!」
結合を深め、名も知らない男の精液が腹の中に注がれる。
すべてを注ぎ終えた男は肉棒を引き抜き、他の男と場所を交代した。
「こいつの処女ケツ最高だったぜ」
男たちが笑い声をあげる。
新たに俺の尻に肉棒を宛てた男は「楽しませてくれよ?」と言って白濁にぬれた穴を押し開いた。
その日の夜、俺は学校の見回りに来た警備員に旧校舎で倒れているところを発見された。
俺の格好は全身が白濁に汚れて、後穴からも大量の精液が滴り落ち、どう見ても何者かに陵辱されたあとだった。
学校から両親に連絡がいき、俺はしばらく休学することになった。
実家でなにもない日々を過ごしていると、ある時フレイが訪ねてきた。
彼は濃いクマの浮かぶひどい顔で俺が休むベッドの脇に座った。
「すまなかった」
「なにに対して謝ってるんだ」
「君を旧校舎に置き去りにしたことだ。私のせいで、君がひどい目にあってしまった……。謝って済むことではないとわかっている。何か私に出来ることがあれば言ってくれ」
今は彼にどれだけ謝罪の言葉を投げられても心に届かなかった。
彼は俺の気持ちをなにひとつ理解していない。
だから平気で、こんな無神経な言葉を吐けるのだ。
彼がそういうつもりなら、俺も同じだけのものを返してやろう。
「なら奴隷になって」
「奴隷……?」
「俺の言うことをなんでも聞く奴隷。絶対に口答えしない奴隷。一生かけて俺に尽くせよ! そうでもなきゃ俺の気持ちはおさまらない」
次第に声を荒げる俺を、フレイは圧倒された顔で見ていた。
「わかった。君の奴隷になろう。最初の命令を与えてくれ、ご主人さま」
フレイはその場に膝を付き、俺に騎士の礼をした。
「一緒に暮らしたい。フレイと二人っきりで、どこか静かなところに住みたい」
「宛てがないか母に聞く。それまでここで待っていてくれ」
「うん……」
どこか事務的な声色でそういったフレイは、俺に背を向け部屋を出ていった。
俺は王家の離宮に移り住んだフレイの元に転がり込んだ。
そしてフレイと学校側の支えもありどうにか復学した。
一年早く卒業したフレイは騎士団長に抜擢され、すばらしい活躍をしている。
俺はどうにか貴族学校を卒業し、男の少ない後宮の文官として働き始めた。
今でも時々、旧校舎での出来事は夢に見る。
フレイは毎晩俺と共に眠り、悪夢にうなされる俺の面倒を見た。
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