15 / 15
現地妻、募集中
しおりを挟む
「ああっ……腹の中グリグリされてる……! 気持ち悪いっ……」
セノは初めての行為に震えるエルスを抱きしめながらも、肉棒を突き入れる動きを止めない。
「エルスの中めちゃくちゃ狭くて気持ちいい……」
「うっ……そこついちゃだめっ……」
中の狭くなっている部分を突いた時、エルスが甘い声をあげることに気がついた。
「ここか?」
「だめだって……あんっ……!」
可愛らしい声にセノの突き上げも自然と激しさを増した。
「そこっ……変な感じになっちゃう……んんっ……!」
エルスは眉を下げてセノの胸元にすがりついた。
「エルス、俺もういきそう……中に出すね」
「うんっ……ふっ……」
エルスの震える腰をわしづかみ、セノはラストスパートをかけた。
何度も激しく中を突き上げ、最後に根本までエルスの中に押し込み精液を注ぎ込んだ。
「はっ……エルス……」
エルスは自分がいつの間にか押し出されるように白濁液を陰茎からこぼしていることに気がついた。
それにセノも気付いてにやりと笑った。
「俺の嫁、エロすぎて最高」
「だれが嫁だ!」
エルスは尻に突っ込まれたまま足を振り上げ、セノの顔面を蹴りつけた。
拝啓
父上、僕は最近ある魔術を使えるようになりました。
それはファイアーブレスといって、口から炎を出す魔術です。
今度ぜひ、父上にも見てもらいたいと思っています。
あと、恋人ができました。
相手は以前、手紙でも書いたセノという男です。
付き合っていることが王子にバレた時、王子はセノを僕の専属騎士にしたらどうかと言ってくださいました。
でも僕はただの神官ですから、いつか実家に帰ることが出来たら改めて返事をしたいと思っています。
はやく父上の顔をみたいです。
まだ僕は神殿から帰ることは出来ませんか。
エルスより
エルスが父上に手紙を出して数日後、返事が届いた。
そこには一言、帰ってこいとだけ書かれていた。
エルスは飛び上がって喜び、神殿の奥にある神子様の私室へやってきた。
「チカ! 父上が実家に帰ってきていいって!」
ノックもせずに部屋に飛び込んできたエルスを、チカは呆れたような顔で見た。
「一応いっておくけど、オレは君の命狙ってる立場なの」
「そんなこと言って、一度も僕を殺そうとしてこないじゃないか! それより手紙だよ! これでつまらない神殿生活とはおさらばだ!」
退屈な神殿の生活に飽きていたエルスは、時々チカの私室に遊びに来るようになった。
それを同じく退屈な神殿での監禁生活を送っているチカも悪く思っていないらしい。
「神殿を出ていってもチカのところには遊びに来るね!」
「二度と来んな」
そっけないチカの態度を気にせず、エルスは嬉しそうに何度も手紙を開けて読み返した。
「エルスめ、最近セノと似てきてないか?」
チカが呟くと、同時に部屋の扉が開いてセノが入ってきた。
「やっぱりラブラブだと性格も似てきちゃうのかな」
初っ端からデレデレ全開の幼馴染に、チカはため息を吐いた。
「どうして君たちはこの部屋に集まるんだよ……」
やれやれとチカは部屋のソファーに座り、テーブルの上の冷めた茶を飲んだ。
目の前ではセノに捕まえられたエルスが無理やりキスされている。
言葉ではセノを罵っていても、彼の体はまったく抵抗していなかった。
「あーあ、オレも現地妻でも探そうかな」
二人はひとしきり他人の部屋でいちゃついたあと、荷造りをすると言ってエルスの私室へ戻っていった。
きっとこのあと二人は、荷造りそっちのけでまたいちゃつきだすんだろう。
そこまで想像してチカは嫌な気分になり、また冷めたお茶を一口飲んだ。
セノは初めての行為に震えるエルスを抱きしめながらも、肉棒を突き入れる動きを止めない。
「エルスの中めちゃくちゃ狭くて気持ちいい……」
「うっ……そこついちゃだめっ……」
中の狭くなっている部分を突いた時、エルスが甘い声をあげることに気がついた。
「ここか?」
「だめだって……あんっ……!」
可愛らしい声にセノの突き上げも自然と激しさを増した。
「そこっ……変な感じになっちゃう……んんっ……!」
エルスは眉を下げてセノの胸元にすがりついた。
「エルス、俺もういきそう……中に出すね」
「うんっ……ふっ……」
エルスの震える腰をわしづかみ、セノはラストスパートをかけた。
何度も激しく中を突き上げ、最後に根本までエルスの中に押し込み精液を注ぎ込んだ。
「はっ……エルス……」
エルスは自分がいつの間にか押し出されるように白濁液を陰茎からこぼしていることに気がついた。
それにセノも気付いてにやりと笑った。
「俺の嫁、エロすぎて最高」
「だれが嫁だ!」
エルスは尻に突っ込まれたまま足を振り上げ、セノの顔面を蹴りつけた。
拝啓
父上、僕は最近ある魔術を使えるようになりました。
それはファイアーブレスといって、口から炎を出す魔術です。
今度ぜひ、父上にも見てもらいたいと思っています。
あと、恋人ができました。
相手は以前、手紙でも書いたセノという男です。
付き合っていることが王子にバレた時、王子はセノを僕の専属騎士にしたらどうかと言ってくださいました。
でも僕はただの神官ですから、いつか実家に帰ることが出来たら改めて返事をしたいと思っています。
はやく父上の顔をみたいです。
まだ僕は神殿から帰ることは出来ませんか。
エルスより
エルスが父上に手紙を出して数日後、返事が届いた。
そこには一言、帰ってこいとだけ書かれていた。
エルスは飛び上がって喜び、神殿の奥にある神子様の私室へやってきた。
「チカ! 父上が実家に帰ってきていいって!」
ノックもせずに部屋に飛び込んできたエルスを、チカは呆れたような顔で見た。
「一応いっておくけど、オレは君の命狙ってる立場なの」
「そんなこと言って、一度も僕を殺そうとしてこないじゃないか! それより手紙だよ! これでつまらない神殿生活とはおさらばだ!」
退屈な神殿の生活に飽きていたエルスは、時々チカの私室に遊びに来るようになった。
それを同じく退屈な神殿での監禁生活を送っているチカも悪く思っていないらしい。
「神殿を出ていってもチカのところには遊びに来るね!」
「二度と来んな」
そっけないチカの態度を気にせず、エルスは嬉しそうに何度も手紙を開けて読み返した。
「エルスめ、最近セノと似てきてないか?」
チカが呟くと、同時に部屋の扉が開いてセノが入ってきた。
「やっぱりラブラブだと性格も似てきちゃうのかな」
初っ端からデレデレ全開の幼馴染に、チカはため息を吐いた。
「どうして君たちはこの部屋に集まるんだよ……」
やれやれとチカは部屋のソファーに座り、テーブルの上の冷めた茶を飲んだ。
目の前ではセノに捕まえられたエルスが無理やりキスされている。
言葉ではセノを罵っていても、彼の体はまったく抵抗していなかった。
「あーあ、オレも現地妻でも探そうかな」
二人はひとしきり他人の部屋でいちゃついたあと、荷造りをすると言ってエルスの私室へ戻っていった。
きっとこのあと二人は、荷造りそっちのけでまたいちゃつきだすんだろう。
そこまで想像してチカは嫌な気分になり、また冷めたお茶を一口飲んだ。
1
お気に入りに追加
33
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
銀の森の蛇神と今宵も眠れぬ眠り姫
哀木ストリーム
BL
小さな国に、ある日降りかかった厄災。
誰もが悪夢に包まれると諦めた矢先、年若い魔法使いがその身を犠牲にして、国を守った。
彼は、死に直面する大きな魔法を使った瞬間に、神の使いである白蛇に守られ二十年もの間、深い眠りに付く。
そして二十年が過ぎ、目を覚ますと王子は自分より年上になっていて、隣国の王女と婚約していた。恋人さえ結婚している。
そんな彼を大人になった王子は押し倒す。
「俺に女の抱き方教えてよ」
抗うことも、受け止めることもできない。
それでも、守ると決めた王子だから。
今宵も私は、王子に身体を差し出す。
満月が落ちてきそうな夜、淡い光で照らされた、細くしなやかで美しいその身体に、ねっとりと捲きつくと、蛇は言う。
『あの時の様な厄災がまた来る。その身を捧げたならば、この国を、――王子を助けてやろう』
ユグラ国第一王子 アレイスター=フラメル(愛称:サフォー)(28) × 見習い魔術師 シアン = ハルネス(22)
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~
ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・毎日更新。投稿時間を朝と夜にします。どうぞ最後までよろしくお願いします。
・ご都合主義のなーろっぱです。
・第12回BL大賞にエントリーしました。攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。
俺は好きな乙女ゲームの世界に転生してしまったらしい
綾里 ハスミ
BL
騎士のジオ = マイズナー(主人公)は、前世の記憶を思い出す。自分は、どうやら大好きな乙女ゲーム『白百合の騎士』の世界に転生してしまったらしい。そして思い出したと同時に、衝動的に最推しのルーク団長に告白してしまい……!?
ルーク団長の事が大好きな主人公と、戦争から帰って来て心に傷を抱えた年上の男の恋愛です。
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
悪辣と花煙り――悪役令嬢の従者が大嫌いな騎士様に喰われる話――
ロ
BL
「ずっと前から、おまえが好きなんだ」
と、俺を容赦なく犯している男は、互いに互いを嫌い合っている(筈の)騎士様で――――。
「悪役令嬢」に仕えている性悪で悪辣な従者が、「没落エンド」とやらを回避しようと、裏で暗躍していたら、大嫌いな騎士様に見つかってしまった。双方の利益のために手を組んだものの、嫌いなことに変わりはないので、うっかり煽ってやったら、何故かがっつり喰われてしまった話。
※ムーンライトノベルズでも公開しています(https://novel18.syosetu.com/n4448gl/)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる