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体育祭①
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朝日が照らす部屋の中、俺と折人はベッドに横並びで寝ていた。
「折人、頼むからゴムはつけてくれ」
「なんでだよ。しーちゃんも最後は中に出してって言ってくれたじゃん」
「っ……! それは今は関係ないだろ! 妊娠なんてしたら、もうお前とアルファ校に通えなくなる」
「むぅ。たしかにしーちゃんの居ない学校に通うなんて、僕も嫌だ」
「そうだろう。だからゴムは付けような」
「しーちゃんが妊娠したら、僕も学校辞めるよ」
「アホか! そもそも俺が学校行きたいって話だよ! ゴム付けてくれたらなんでもしてやるからさ」
「本当に? なんでも言うこと聞いてくれる?」
途端に折人は目をキラキラさせて起き上がった。
なんだか嫌な予感がする。
「……あんまり無茶なことは言わないでくれよ」
「やったー! それならゴムつけるね!」
結局俺は、浮気相手(?)が生徒会長の八千尾先輩であることを伝えなかった。
折人は八千尾先輩を避けているようだし、同じ生徒会なのにこれ以上いさかいを起こしてほしくない。
俺は見知らぬ誰かに目隠しされて犯されたと適当にごまかして折人を納得させた。
「そうだ、今日からはしーちゃんと一緒に登校するよ」
「朝は苦手なくせにどうしたんだ」
「僕のしーちゃんが道端のアルファとまた浮気しないか、ちゃんと見張らないとね」
「人聞き悪いこというな」
折人の頭を軽く叩いてベッドから起き上がる。
だれが好き好んでアルファなんかとやるんだよ。
「一緒に登校するんだろ? 待っててやるから準備してこい」
「はーい」
無駄に良い返事をして折人は窓から自分の部屋に帰っていた。
俺はこころなしか痛む腹を抑えて制服に着替えた。
季節は梅雨。
うちの学校では毎年六月に体育祭が開催される。
生徒会も準備に忙しいのか、折人は登校して早々、八千尾先輩に無理やり引きずられていった。
放課後、俺は所属するバスケ部に顔を出した。
この学校の部活動は中等部と高等部が一緒に活動している。
よって、多くの生徒は高等部に上がっても中等部と同じ部活に所属することが多い。
館内にはまだ高等部の先輩たちの姿がない。
彼らは他校との練習試合に行っている。
大所帯なバスケ部全員が行くと迷惑になるからと言って、高等部の一年は置いていかれたのだ。
久しぶりにバスケットボールを手にした俺は、軽くドリブルとシュート練習を始めた。
すると中等部の後輩たちが集まってくる。
「白恒(しらつね)先輩! 今年も部活対抗リレー出るんですよね!」
「僕たち応援してます!」
可愛らしい後輩たちに囲まれて、俺は練習の手を止めた。
「ありがとう。そうだ、先輩たちがいないうちにみんなで練習試合するか」
俺が微笑みかけると、周囲の後輩たちははしゃぎ出した。
そう、俺は体育祭で部活対抗リレーに出ることになったのだ。
内心、折人が余計なことをしないで平和におわりますようにと祈りながら、後輩たちと練習に勤しんだ。
体育祭当日の朝、折人は窓から俺の部屋に入ってきた。
「しーちゃん、この前の約束覚えてる?」
「ああ、なんでも言うこと聞くってやつか」
「そうそう! で、僕考えたんだけどさ」
そう言って折人はポケットから小さな遠隔ローターを取り出した。
「みんなの前で走りながら感じちゃうしーちゃんが見たいなって!」
「は……? 俺はそんな恥ずかしいこと嫌だ!」
「でもなんでもするって言ったよね?」
「言ったけど……」
「僕に嘘をついたの?」
途端に折人の目が怖くなる。
こうなった折人はもう誰にも止められない。
「わかったよ……ただし部活対抗リレーまでな」
「しーちゃんのえっちな顔、みんなに見て貰おうね。それでしーちゃんが誰のものなのか、改めてみんなにわかってもらわなくちゃ」
ご機嫌な様子で折人は俺をベッドに押し倒した。
渋々パンツを下ろし、折人に尻を差し出す。
「入れるんだろ? 早くしろよ」
「男前~」
折人はベッドの下からローションを取り出しローターを濡らすと、俺の尻穴に突っ込んだ。
「たしかここらへんに前立腺があるはず」
尻の中を探るように、ローターと指が押し込まれていく。
それらが腹の中の狭くなっている部分に当たった時、腰に痺れるような快楽が走った。
「ぁんっ……!」
「こいつでたくさん気持ち良くなってね?」
折人はそのポイントにローターを挿すと、指を引き抜いた。
俺は尻のローションを拭き取りながらため息ついた。
「あんまり俺をいじめるなよ」
違和感のある腹部を気にしながら、パンツを履き直した。
それを折人はニヤニヤしながら見ていた。
「折人、頼むからゴムはつけてくれ」
「なんでだよ。しーちゃんも最後は中に出してって言ってくれたじゃん」
「っ……! それは今は関係ないだろ! 妊娠なんてしたら、もうお前とアルファ校に通えなくなる」
「むぅ。たしかにしーちゃんの居ない学校に通うなんて、僕も嫌だ」
「そうだろう。だからゴムは付けような」
「しーちゃんが妊娠したら、僕も学校辞めるよ」
「アホか! そもそも俺が学校行きたいって話だよ! ゴム付けてくれたらなんでもしてやるからさ」
「本当に? なんでも言うこと聞いてくれる?」
途端に折人は目をキラキラさせて起き上がった。
なんだか嫌な予感がする。
「……あんまり無茶なことは言わないでくれよ」
「やったー! それならゴムつけるね!」
結局俺は、浮気相手(?)が生徒会長の八千尾先輩であることを伝えなかった。
折人は八千尾先輩を避けているようだし、同じ生徒会なのにこれ以上いさかいを起こしてほしくない。
俺は見知らぬ誰かに目隠しされて犯されたと適当にごまかして折人を納得させた。
「そうだ、今日からはしーちゃんと一緒に登校するよ」
「朝は苦手なくせにどうしたんだ」
「僕のしーちゃんが道端のアルファとまた浮気しないか、ちゃんと見張らないとね」
「人聞き悪いこというな」
折人の頭を軽く叩いてベッドから起き上がる。
だれが好き好んでアルファなんかとやるんだよ。
「一緒に登校するんだろ? 待っててやるから準備してこい」
「はーい」
無駄に良い返事をして折人は窓から自分の部屋に帰っていた。
俺はこころなしか痛む腹を抑えて制服に着替えた。
季節は梅雨。
うちの学校では毎年六月に体育祭が開催される。
生徒会も準備に忙しいのか、折人は登校して早々、八千尾先輩に無理やり引きずられていった。
放課後、俺は所属するバスケ部に顔を出した。
この学校の部活動は中等部と高等部が一緒に活動している。
よって、多くの生徒は高等部に上がっても中等部と同じ部活に所属することが多い。
館内にはまだ高等部の先輩たちの姿がない。
彼らは他校との練習試合に行っている。
大所帯なバスケ部全員が行くと迷惑になるからと言って、高等部の一年は置いていかれたのだ。
久しぶりにバスケットボールを手にした俺は、軽くドリブルとシュート練習を始めた。
すると中等部の後輩たちが集まってくる。
「白恒(しらつね)先輩! 今年も部活対抗リレー出るんですよね!」
「僕たち応援してます!」
可愛らしい後輩たちに囲まれて、俺は練習の手を止めた。
「ありがとう。そうだ、先輩たちがいないうちにみんなで練習試合するか」
俺が微笑みかけると、周囲の後輩たちははしゃぎ出した。
そう、俺は体育祭で部活対抗リレーに出ることになったのだ。
内心、折人が余計なことをしないで平和におわりますようにと祈りながら、後輩たちと練習に勤しんだ。
体育祭当日の朝、折人は窓から俺の部屋に入ってきた。
「しーちゃん、この前の約束覚えてる?」
「ああ、なんでも言うこと聞くってやつか」
「そうそう! で、僕考えたんだけどさ」
そう言って折人はポケットから小さな遠隔ローターを取り出した。
「みんなの前で走りながら感じちゃうしーちゃんが見たいなって!」
「は……? 俺はそんな恥ずかしいこと嫌だ!」
「でもなんでもするって言ったよね?」
「言ったけど……」
「僕に嘘をついたの?」
途端に折人の目が怖くなる。
こうなった折人はもう誰にも止められない。
「わかったよ……ただし部活対抗リレーまでな」
「しーちゃんのえっちな顔、みんなに見て貰おうね。それでしーちゃんが誰のものなのか、改めてみんなにわかってもらわなくちゃ」
ご機嫌な様子で折人は俺をベッドに押し倒した。
渋々パンツを下ろし、折人に尻を差し出す。
「入れるんだろ? 早くしろよ」
「男前~」
折人はベッドの下からローションを取り出しローターを濡らすと、俺の尻穴に突っ込んだ。
「たしかここらへんに前立腺があるはず」
尻の中を探るように、ローターと指が押し込まれていく。
それらが腹の中の狭くなっている部分に当たった時、腰に痺れるような快楽が走った。
「ぁんっ……!」
「こいつでたくさん気持ち良くなってね?」
折人はそのポイントにローターを挿すと、指を引き抜いた。
俺は尻のローションを拭き取りながらため息ついた。
「あんまり俺をいじめるなよ」
違和感のある腹部を気にしながら、パンツを履き直した。
それを折人はニヤニヤしながら見ていた。
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