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第55話 踊る芸術サロン⑤:クリスタルガラスの月と星
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最初に出すのは江戸切子のカットグラスと決まっていた。
理由は簡単で、『この世界に来たときに一番最初に持ち込んだものだから』である。
あの後、アルバート氏がグラスをどのように扱ったかは知らない。だが想定すべきこととして、今この場で、
「私も『エドキリコ』が欲しいわ」
なんてことを言われてしまったときに打つ手がないようでは駄目なのだ。
これはゾーヤの入れ知恵である。
確かにパーシファエ嬢と遭遇した時、彼女はこう言っていた。
――アルバートから見せてもらったわ。『エドキリコ』も『ツガルヌリ』も『クタニヤキ』も『エキュム・モルドレ』とやらも。見事としか言いようがないわね。
(つまりパーシファエ嬢は、江戸切子のカットグラスを既に見たことがある。しかもそれを高く評価している)
ここで大事なのは、裏を掻くことではない。
江戸切子も、津軽塗も、九谷焼も、エキュム・モルドレも、一度見せてしまったから別のものを見せよう――と考えるのは罠である。
実際俺も最初はそう考えた。だがゾーヤの考えはまるで違っていた。
(『もう一度江戸切子を見せつけることで、品質の高いカットグラスを安定して供給できることを知らしめるのだ。善い商人とは、別に手品師である必要はないのだ』、だったな。確かにそうだ。単発で色んな掘り出し物をもってきました、という行商人はただ運がいいだけのようにしか見えないが、同じものを持ってこれるやつには何かある)
やはりゾーヤは、ただの剣闘士ではない。黒狼族の中でもかなりいい教育を受けてきたに違いない。
彼女の助言もあって、今回パーシファエ嬢にお出しするもののうち一つは「安定供給できること」をそれとなく示唆するものにした。
事実、パーシファエ嬢は絶句している。
いつもなら「あら、見事ね」と言いながら講釈の一つや二つ垂れてもおかしくなさそうなものだが、彼女はその自慢の口も噤んだままであった。
――これをいくつも持って来れる。
この場にいる商人たちには分からないだろうが、俺とアルバート氏とパーシファエ嬢だけはそれが分かる。江戸切子のカットグラスを既に見たことがあるこの三者だけに伝わる隠れた主張。それがこの一手。
事情を知らない連中たちは、まだ天鵞絨の衝撃から戻ってこれていないか、カットグラスの美しさに素直にどよめいているかのどちらか。だが、俺の意図を正しく汲んだパーシファエ嬢は、眉間の皺を深くしていた。
(しかもだ。前回持ち込んだ江戸切子もいい一品だが、今回持ってきた江戸切子はその上を行く)
今回選んだ江戸切子は、伝統工芸士が手掛けた逸品。伝産法第24条第8号に基づき、伝統的工芸品産業振興協会が12年以上の実務経験年数を有している職人の中から認定した確かな腕を持つ工芸士が、意匠と施工を行っている。
証拠に、カットの技法が卓抜している。
側面を見れば、三日月を思わせる優美な曲面はもちろんのこと、色被せの面に細かい菊繋ぎが誂えてある。流麗な切れ込みはそのまま底面へと大胆につながっており、そして底面部はなんと八角の星型。
確かに江戸切子にはグラスの底面に菊型を作る「底菊」という手法もあるのだが、この<月朧>では、それをもっと直線的に、かつ深めに彫って星型に仕立てたのである。
それゆえ、上から覗き込んだ時に『万華鏡』を思わせるような仕上がりになっている。
伝統工芸士の肩書は伊達ではない。
このグラスに、例えば琥珀色の酒なんかを注いだら一体どれほど美しいだろうか。
「……凄まじいわ」
やっと絞り出した、とばかりの声だった。
令嬢はようやく、ぽつぽつと言葉を発した。
「この澄み渡るほどの透明度、木灰を使ったガラスとしか思えないわ。でも彫刻技術に説明がつかない。海藻灰を使ったガラスなら柔らかく加工しやすいと思うのだけれど……」
令嬢が言っているのは、ガラスの原材料のことだろう。
木灰を使うとカリウム成分が多くなり、硬くて透明度が高い仕上がりの『カリガラス』になる。有名なのはボヘミアングラス。宝石彫刻の技術が高かったチェコのボヘミア地方で生まれたガラス工芸である。
一方で海藻灰(いわゆるソーダ灰)を使うとナトリウム成分が多くなり、こちらは柔らかい仕上がりの『ソーダガラス』になる。有名なものと言えば、繊細で優美なヴェネツィアングラスである。金箔張りやエナメル装飾の技術もこちら側で革新が進んだ。
地球史においては、カリガラスとソーダガラスに比べて、酸化鉛を用いた『クリスタルガラス』が登場するのはもう少し後のことである。
透明度と屈折率が高まりクリスタルのようになりながらも、なおかつガラスの溶解温度が低く抑えられ成形もソーダガラスに比べて容易になるこの『クリスタルガラス』の製法は、不純物の除去や化学組成の調整が非常に難しいため、18世紀までは工業的に実現しなかった。
その意味だと、目の前にあるクリスタルガラスの江戸切子は、常識の枠から外れた凄まじい逸品なのである。強いてこの時代の技術水準で説明するなら『透明度の高いカリガラスを、凄まじい技巧で加工した何か』ぐらいであろうか。
「色被せの技術も素晴らしいけど……このカット技術、熟練の宝石工でも中々こうはいかないわ。いいえ、こんな流麗な曲線も、こんなに細かい格子切りも、どちらか一つ取っても、十分に親方を名乗っていいほどの技術……」
いつもの人を食ったような生意気な口調はどこに消え失せたのか。
パーシファエ嬢は、ただただ江戸切子の美しさに魅入っているようであった。
「ではこの辺で」
「待って余韻が」
「次のものをですね」
「待って次って何待って」
ゾーヤに目くばせをすると、彼女はすぐに次の品を用意してくれた。
次の品物もまた、包んである布から工夫を凝らしている。
厚みと高級感、立体的な手触り、なにより複雑な模様を織り込むことができる生地。
何を隠そう、それは『ジャガード織』である。
「本当に次あるの!?」
「金銀を織り込んだ緞子織を思わせるような、あるいは天鵞絨の金華山織りを思わせるような豪奢な布です。どうぞ開いてみてください」
「えっ怖い」
今回俺が持ってきたのは、ただのちょっと豪華なテーブルクロスだが、見る人が見れば『こんな気の遠くなるような織物を作ったのか』と絶句すること間違いなしである。
ジャガード織機が出来るまでは、織物に複雑な模様を作るのは至難の業であった。
もしそれをやろうとすれば、織機の上に組んだ空引機を使う必要が出てくる。要するに、空引工が織り手の作業に合わせながら経糸を上下させて模様を織り込むという、二人がかりの作業が必要になるのだ。
19世紀、ジョセフ・マリー・ジャガールが考え出したジャガード織機が出てくるまでは、少なくとも複雑な模様の織物を作ろうと思うと非常に労力がかかったのだ。
今回俺が持ってきたのは『西陣織』。ジャガード織機を使っているからといって西陣織をジャガード織に含めていいのかは色々疑問だが、広義ではそう言っても問題ないであろう。
西陣織は西陣織で色々と語りたいことがあるのだが、それは今回の主役ではない。
二品目もまた、中に包んだものが主役である。
(ヨーロッパで初めて硬質磁器を生みだしたドイツの名窯、その名品を包むのだから西陣織を使っても罰はあたらないだろうよ)
西陣織の金襴の七宝柄。それだけでも十分にこの場の品評に耐えうるほどの逸品ではあるのだが――。
「さあ、開いてみてください」
「もしかして情緒死んでる人?」
背後でゾーヤがまた顔を覆っていた。だが仕方がない。今回持ってきたのは三品あるのだから、いちいち止まっていられないのだ。
本当はもっと、いかにこの西陣織が素晴らしいものなのか弁舌尽くして語るべきなのだろうが――知識豊かなこの令嬢相手だと、下手な説明をするほうがかえって致命傷を招く。馬脚を現すほうが興醒めである。美しいものは美しい、それ以上は蛇足というものだ。
恐る恐るといった面持ちの令嬢と対照的に、俺は笑みを深くしていた。
――――――――――
メスガキ令嬢:二品目があるなんて聞いてない
主人公 :三品目早く出したいなあ
このすれ違い、どうなるんでしょうね()
紋織物の金襴・緞子っぽさを出したかったので、西陣織に登場していただきました。
西陣織は西陣織で別の話で取り扱う予定です。
理由は簡単で、『この世界に来たときに一番最初に持ち込んだものだから』である。
あの後、アルバート氏がグラスをどのように扱ったかは知らない。だが想定すべきこととして、今この場で、
「私も『エドキリコ』が欲しいわ」
なんてことを言われてしまったときに打つ手がないようでは駄目なのだ。
これはゾーヤの入れ知恵である。
確かにパーシファエ嬢と遭遇した時、彼女はこう言っていた。
――アルバートから見せてもらったわ。『エドキリコ』も『ツガルヌリ』も『クタニヤキ』も『エキュム・モルドレ』とやらも。見事としか言いようがないわね。
(つまりパーシファエ嬢は、江戸切子のカットグラスを既に見たことがある。しかもそれを高く評価している)
ここで大事なのは、裏を掻くことではない。
江戸切子も、津軽塗も、九谷焼も、エキュム・モルドレも、一度見せてしまったから別のものを見せよう――と考えるのは罠である。
実際俺も最初はそう考えた。だがゾーヤの考えはまるで違っていた。
(『もう一度江戸切子を見せつけることで、品質の高いカットグラスを安定して供給できることを知らしめるのだ。善い商人とは、別に手品師である必要はないのだ』、だったな。確かにそうだ。単発で色んな掘り出し物をもってきました、という行商人はただ運がいいだけのようにしか見えないが、同じものを持ってこれるやつには何かある)
やはりゾーヤは、ただの剣闘士ではない。黒狼族の中でもかなりいい教育を受けてきたに違いない。
彼女の助言もあって、今回パーシファエ嬢にお出しするもののうち一つは「安定供給できること」をそれとなく示唆するものにした。
事実、パーシファエ嬢は絶句している。
いつもなら「あら、見事ね」と言いながら講釈の一つや二つ垂れてもおかしくなさそうなものだが、彼女はその自慢の口も噤んだままであった。
――これをいくつも持って来れる。
この場にいる商人たちには分からないだろうが、俺とアルバート氏とパーシファエ嬢だけはそれが分かる。江戸切子のカットグラスを既に見たことがあるこの三者だけに伝わる隠れた主張。それがこの一手。
事情を知らない連中たちは、まだ天鵞絨の衝撃から戻ってこれていないか、カットグラスの美しさに素直にどよめいているかのどちらか。だが、俺の意図を正しく汲んだパーシファエ嬢は、眉間の皺を深くしていた。
(しかもだ。前回持ち込んだ江戸切子もいい一品だが、今回持ってきた江戸切子はその上を行く)
今回選んだ江戸切子は、伝統工芸士が手掛けた逸品。伝産法第24条第8号に基づき、伝統的工芸品産業振興協会が12年以上の実務経験年数を有している職人の中から認定した確かな腕を持つ工芸士が、意匠と施工を行っている。
証拠に、カットの技法が卓抜している。
側面を見れば、三日月を思わせる優美な曲面はもちろんのこと、色被せの面に細かい菊繋ぎが誂えてある。流麗な切れ込みはそのまま底面へと大胆につながっており、そして底面部はなんと八角の星型。
確かに江戸切子にはグラスの底面に菊型を作る「底菊」という手法もあるのだが、この<月朧>では、それをもっと直線的に、かつ深めに彫って星型に仕立てたのである。
それゆえ、上から覗き込んだ時に『万華鏡』を思わせるような仕上がりになっている。
伝統工芸士の肩書は伊達ではない。
このグラスに、例えば琥珀色の酒なんかを注いだら一体どれほど美しいだろうか。
「……凄まじいわ」
やっと絞り出した、とばかりの声だった。
令嬢はようやく、ぽつぽつと言葉を発した。
「この澄み渡るほどの透明度、木灰を使ったガラスとしか思えないわ。でも彫刻技術に説明がつかない。海藻灰を使ったガラスなら柔らかく加工しやすいと思うのだけれど……」
令嬢が言っているのは、ガラスの原材料のことだろう。
木灰を使うとカリウム成分が多くなり、硬くて透明度が高い仕上がりの『カリガラス』になる。有名なのはボヘミアングラス。宝石彫刻の技術が高かったチェコのボヘミア地方で生まれたガラス工芸である。
一方で海藻灰(いわゆるソーダ灰)を使うとナトリウム成分が多くなり、こちらは柔らかい仕上がりの『ソーダガラス』になる。有名なものと言えば、繊細で優美なヴェネツィアングラスである。金箔張りやエナメル装飾の技術もこちら側で革新が進んだ。
地球史においては、カリガラスとソーダガラスに比べて、酸化鉛を用いた『クリスタルガラス』が登場するのはもう少し後のことである。
透明度と屈折率が高まりクリスタルのようになりながらも、なおかつガラスの溶解温度が低く抑えられ成形もソーダガラスに比べて容易になるこの『クリスタルガラス』の製法は、不純物の除去や化学組成の調整が非常に難しいため、18世紀までは工業的に実現しなかった。
その意味だと、目の前にあるクリスタルガラスの江戸切子は、常識の枠から外れた凄まじい逸品なのである。強いてこの時代の技術水準で説明するなら『透明度の高いカリガラスを、凄まじい技巧で加工した何か』ぐらいであろうか。
「色被せの技術も素晴らしいけど……このカット技術、熟練の宝石工でも中々こうはいかないわ。いいえ、こんな流麗な曲線も、こんなに細かい格子切りも、どちらか一つ取っても、十分に親方を名乗っていいほどの技術……」
いつもの人を食ったような生意気な口調はどこに消え失せたのか。
パーシファエ嬢は、ただただ江戸切子の美しさに魅入っているようであった。
「ではこの辺で」
「待って余韻が」
「次のものをですね」
「待って次って何待って」
ゾーヤに目くばせをすると、彼女はすぐに次の品を用意してくれた。
次の品物もまた、包んである布から工夫を凝らしている。
厚みと高級感、立体的な手触り、なにより複雑な模様を織り込むことができる生地。
何を隠そう、それは『ジャガード織』である。
「本当に次あるの!?」
「金銀を織り込んだ緞子織を思わせるような、あるいは天鵞絨の金華山織りを思わせるような豪奢な布です。どうぞ開いてみてください」
「えっ怖い」
今回俺が持ってきたのは、ただのちょっと豪華なテーブルクロスだが、見る人が見れば『こんな気の遠くなるような織物を作ったのか』と絶句すること間違いなしである。
ジャガード織機が出来るまでは、織物に複雑な模様を作るのは至難の業であった。
もしそれをやろうとすれば、織機の上に組んだ空引機を使う必要が出てくる。要するに、空引工が織り手の作業に合わせながら経糸を上下させて模様を織り込むという、二人がかりの作業が必要になるのだ。
19世紀、ジョセフ・マリー・ジャガールが考え出したジャガード織機が出てくるまでは、少なくとも複雑な模様の織物を作ろうと思うと非常に労力がかかったのだ。
今回俺が持ってきたのは『西陣織』。ジャガード織機を使っているからといって西陣織をジャガード織に含めていいのかは色々疑問だが、広義ではそう言っても問題ないであろう。
西陣織は西陣織で色々と語りたいことがあるのだが、それは今回の主役ではない。
二品目もまた、中に包んだものが主役である。
(ヨーロッパで初めて硬質磁器を生みだしたドイツの名窯、その名品を包むのだから西陣織を使っても罰はあたらないだろうよ)
西陣織の金襴の七宝柄。それだけでも十分にこの場の品評に耐えうるほどの逸品ではあるのだが――。
「さあ、開いてみてください」
「もしかして情緒死んでる人?」
背後でゾーヤがまた顔を覆っていた。だが仕方がない。今回持ってきたのは三品あるのだから、いちいち止まっていられないのだ。
本当はもっと、いかにこの西陣織が素晴らしいものなのか弁舌尽くして語るべきなのだろうが――知識豊かなこの令嬢相手だと、下手な説明をするほうがかえって致命傷を招く。馬脚を現すほうが興醒めである。美しいものは美しい、それ以上は蛇足というものだ。
恐る恐るといった面持ちの令嬢と対照的に、俺は笑みを深くしていた。
――――――――――
メスガキ令嬢:二品目があるなんて聞いてない
主人公 :三品目早く出したいなあ
このすれ違い、どうなるんでしょうね()
紋織物の金襴・緞子っぽさを出したかったので、西陣織に登場していただきました。
西陣織は西陣織で別の話で取り扱う予定です。
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