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第1話 異世界に渡ることができたら、そりゃ金儲けを考えるってモノだ
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異世界に渡ることができる鏡を手に入れた。
未知の言語を翻訳できる指輪を手に入れた。
手に入れたはいいが、ここからどうすればいいだろうか、というのが今俺の直面している問題である。
(まさか本当に異世界に渡れる道具が手に入るなんてな……しかもちゃんと効果があるなんて)
俺はしみじみと感慨に耽った。
思い返せば、そういう予兆はあった。
駅のホームから落ちそうなベビーカーをすんでのところで拾い上げたことがある。
車に引かれそうになっている子供を助けたこともある。
道端でゲロを吐いて倒れている酔っぱらいのために、救急車を呼んだこともある。
とにかく人生で五~六人ぐらいの命を助けたことがある。
幸か不幸か、この俺、灰根利人は、そういう体質なのだと思っていた。
だから俺は、死んだら絶対に異世界転生できると思っていた。
……というのは冗談だが、まあ、少しぐらい神様からお目こぼしをいただいてもいいんじゃないかとは思っていた。
その結果、夢枕に白い靄のような光がやってきて『汝の願い、聞き届けた。良き哉良き哉』と妙なお言葉をいただいた。
――そして、部屋にこの指輪と鏡が置いてあったのだ。
「まさか本当に貰うなんて、どうしたものかな……」
俺は眉にしわを寄せて考えた。
正直一人で考えていてもいい知識は出てこない。
異世界転生だなんて、どうしたらいいのかマニュアルがあるはずもない。
一応掲示板にスレッドは立ててみた。反響はそれなりにあった。
異世界転移できるらしいけど、お前らどうする?
1:1 ID:oThErwOrlDy
何すればええんや
2:名無しの冒険者 ID:********
フェンリル仲間にしろ
4:名無しの冒険者 ID:********
チーレム無双
6:名無しの冒険者 ID:********
転移できるらしいってどういうことよ
まだしてないのか?
一回転移したらもう戻ってこれないのか?
7:名無しの冒険者 ID:********
スマホ持って行って無双
wikipedia全部ダウンロードしてけ
9:1 ID:oThErwOrlDy
>>2 そんなやつすぐ見つかるんか?
>>4 何の能力もないんよ
>>6 いや、何度も帰ってこれる
>>7 thx
10:名無しの冒険者 ID:********
マジレスするとサバイバル動画いっぱい見て勉強してけ
絶対に異世界の水飲んでお腹壊すと思うわ
13:名無しの冒険者 ID:********
何度も戻ってこれるなら異世界に漫画持っていけよ
漫画バカ売れしたら商売できるじゃん
14:名無しの冒険者 ID:********
戻ってくるな
何か変な病原菌持ってきそう
16:名無しの冒険者 ID:********
>>9
何度も戻ってこれるとか立派なチートじゃねーか
インスタント豚汁買いまくって現地でお湯注いで配るだけで聖者になれるぞ
18:1 ID:oThErwOrlDy
>>14
病原菌は大丈夫だと思う
たくさんシャワー浴びてるし
指輪に加護がかかっていて病気に弱い耐性があるんだって
一応何週間かお試しで行き来してるけどなんともない
21:名無しの冒険者 ID:********
>>1
リバーシおすすめ
元手が掛からない・ルールも簡単・上手くいけば大金持ち
23:名無しの冒険者 ID:********
お菓子作って売れば貴族と仲良くなれるじゃん
24:名無しの冒険者 ID:********
マヨネーズ作れ
遭難してもマヨネーズ吸って生還した人がいるぐらいマヨネーズは凄い
26:名無しの冒険者 ID:********
お前らなろう系詳しすぎて草
……等。
とはいえ、どれが本当に正しくてどれが正しくないのか、情報の取捨選択は慎重にしたいところであった。
例えばこの中にあるアイデアの一つに『マヨネーズ』がある。
実際、マヨネーズはカロリーが非常に高い調味料である。また衛生面についても、市販のマヨネーズは水分活性が低く、食酢によってpHが酸性であるため、細菌の生存に適した環境ではなく保存が利く。総合的に見て優秀な調味料と言える。
一方で、異世界で手作りするマヨネーズはというと、そうではない。攪拌が不十分でエマルジョンが十分でなく水分活性が残っていたり、pH調整が適切でなかったり、サルモネラ菌の殺菌などがそもそも不十分だったりして、食中毒の原因にもなりうる。そもそも新鮮な鶏卵の調達が一つの壁になる。
このように、一見するとよさそうなアイデアでも、吟味するとそれなりに障壁がありそうなものが混ざっていたりするのだ。
「うーん……でもせっかく異世界にいけるんだもんな……」
考える。
せっかくのこの機会をみすみす見逃すことはあり得ない。
――実を言うと、異世界には何度か行ったことがある。
鏡の先の異世界は、古ぼけた小屋に繋がっていた。
小屋の中にはローブが無造作においてあり、これに着替えろとばかりに主張していた。
そして、どういったわけかは分からないが、小屋は外の人間からは認識されていないようであった。
見えていない、あるいは見えているが意識がほとんど向かない――そんな感じである。
小屋の窓から外を何度か覗いたこともある。
視界に入る建物たちは、レンガ造りや土壁の、いかにも西洋風の家だらけであった。
道路も舗装は完全にされておらず、窓からみる限りでは土の道であった。
やはり鏡の繋がっている先は、典型的な中世風ナーロッパ世界。剣と魔法のファンタジー社会のように見受けられる。
「異世界と日本を行き来して、楽して稼いで自由気ままに生きてみたいんだよな……」
煩悩丸出しの、包み隠さない俺の本音が思わず出てしまった。
俺だってチーレム無双でやれやれ系難聴主人公みたいなことがしたい。何気ないことで周囲を驚かせて『え、俺何かやっちゃいました?』って顔をして周囲を振り回したい。
無害な範囲で、目立ち過ぎない感じで、何かこう、上手いことちやほやされたいのだ。
「絶対上手いやり方あるよな……考えろ……これは大きなチャンスだぞ……」
灰根利人。
28歳。
こうして阿呆な時間の使い方をして、貴重な土曜日の大半を消費してしまうような小市民。
俺はそういう男なのであった。
◇◇◇
夜に出歩くことも考えた。
他の人に見つからずに行動するにはうってつけである。
だがそれは少しだけ調べ物をしてあきらめた。
街灯がない時代、夜にこそこそ動くのは強盗か殺人鬼と相場が決まっていたようで、殴り殺されても弁明の余地がなかったらしい。
となると出歩くのは当然、昼間ということになる。
(こうして歩いてみると、ここは本当に異世界って感じがするよなあ……)
小屋の中にあるローブ姿に着替えてから出かけた俺は、あたりをしげしげと眺めながらゆっくりと大通りを闊歩していた。
異国情緒をどことなく感じる街並み。
往来の人々の服装の多種多様さ。
種族も様々で、人間もいれば獣人も竜人もいる。
鍛冶屋、武器屋、精肉屋、薬種商。
いかにもここは幻想世界とばかりに視覚が訴えかけてくる。
雑多な風景。
何気ない街並みなのだろうが、俺にはまるでサーカスを覗き見ているかのようで、少々新鮮であった。
眼前に広がる、かくも新鮮な日常。これこそが異世界なのだ。
――質屋。
歴史をさかのぼると、古代ローマの時代から質屋は存在した。
紀元前27年、ローマ帝国を起こした初代皇帝アウグストゥスは、公営の質屋を各地に設立したと言われる。その主な名目は貧しい市民の救済。質に預けられた担保の半額までのお金を無利子で貸し出す事業をしていたらしい。
他にも、1500年程前の中国で、仏教の僧院が今の質屋に近い事業を行っていたとも言われている。中世イギリスでは、エドワード3世やヘンリー5世が、フランスとの戦争資金を捻出するために自身の宝石類を質入れした記録もある。
異世界にも質屋があるはず。そう踏んでいた俺は、早速それらしき店を見つけた。
その名も『帝国質屋:てんびん座』という店である。
(さーて、上手くいってくれよ、ここからは俺の異世界初めての商売だ……!)
ここからが大事な第一歩。俺は意気込みを新たにした。
今回俺が持ち込もうと考えている物品は、非常に由緒正しい工芸品である。
歴史を紐解けば、かつて遣唐使が日本に持ち込んで、正倉院の宝物庫にまで保存されたことがあるような――そんな類の交易品である。
俺の手元で布に覆われているそれが、きらりと煌めいた気がした。
――――――――――
■あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございます。
新作『異世界往来の行商生活《キャラバンライフ》:工業品と芸術品でゆるく生きていくだけの話』
投稿スタートです!
Q.この作品はどんな作品ですか? どんな面白さがありますか?
A.異世界と日本を行き来できる主人公が、あれこれ悪どい金儲けをしながらゆっくりスローライフを楽しむ小説を書きます。
基本的には、筆者が現代日本の工芸品とかを勉強しようと思っていたので、それらの紹介と共に、内政チートとか商売チートに近い作風になっていく想定です。
現代のお酒を持ち込んだり、逆に異世界の映像を配信したりして、主人公はどんどん成り上がっていく……という話作りになります。
応援いただけたら幸いです。
現在、コンテストに向けて執筆頑張ってます!
面白いと感じましたら、小説フォロー・★登録をポチッとしていただけたら幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
未知の言語を翻訳できる指輪を手に入れた。
手に入れたはいいが、ここからどうすればいいだろうか、というのが今俺の直面している問題である。
(まさか本当に異世界に渡れる道具が手に入るなんてな……しかもちゃんと効果があるなんて)
俺はしみじみと感慨に耽った。
思い返せば、そういう予兆はあった。
駅のホームから落ちそうなベビーカーをすんでのところで拾い上げたことがある。
車に引かれそうになっている子供を助けたこともある。
道端でゲロを吐いて倒れている酔っぱらいのために、救急車を呼んだこともある。
とにかく人生で五~六人ぐらいの命を助けたことがある。
幸か不幸か、この俺、灰根利人は、そういう体質なのだと思っていた。
だから俺は、死んだら絶対に異世界転生できると思っていた。
……というのは冗談だが、まあ、少しぐらい神様からお目こぼしをいただいてもいいんじゃないかとは思っていた。
その結果、夢枕に白い靄のような光がやってきて『汝の願い、聞き届けた。良き哉良き哉』と妙なお言葉をいただいた。
――そして、部屋にこの指輪と鏡が置いてあったのだ。
「まさか本当に貰うなんて、どうしたものかな……」
俺は眉にしわを寄せて考えた。
正直一人で考えていてもいい知識は出てこない。
異世界転生だなんて、どうしたらいいのかマニュアルがあるはずもない。
一応掲示板にスレッドは立ててみた。反響はそれなりにあった。
異世界転移できるらしいけど、お前らどうする?
1:1 ID:oThErwOrlDy
何すればええんや
2:名無しの冒険者 ID:********
フェンリル仲間にしろ
4:名無しの冒険者 ID:********
チーレム無双
6:名無しの冒険者 ID:********
転移できるらしいってどういうことよ
まだしてないのか?
一回転移したらもう戻ってこれないのか?
7:名無しの冒険者 ID:********
スマホ持って行って無双
wikipedia全部ダウンロードしてけ
9:1 ID:oThErwOrlDy
>>2 そんなやつすぐ見つかるんか?
>>4 何の能力もないんよ
>>6 いや、何度も帰ってこれる
>>7 thx
10:名無しの冒険者 ID:********
マジレスするとサバイバル動画いっぱい見て勉強してけ
絶対に異世界の水飲んでお腹壊すと思うわ
13:名無しの冒険者 ID:********
何度も戻ってこれるなら異世界に漫画持っていけよ
漫画バカ売れしたら商売できるじゃん
14:名無しの冒険者 ID:********
戻ってくるな
何か変な病原菌持ってきそう
16:名無しの冒険者 ID:********
>>9
何度も戻ってこれるとか立派なチートじゃねーか
インスタント豚汁買いまくって現地でお湯注いで配るだけで聖者になれるぞ
18:1 ID:oThErwOrlDy
>>14
病原菌は大丈夫だと思う
たくさんシャワー浴びてるし
指輪に加護がかかっていて病気に弱い耐性があるんだって
一応何週間かお試しで行き来してるけどなんともない
21:名無しの冒険者 ID:********
>>1
リバーシおすすめ
元手が掛からない・ルールも簡単・上手くいけば大金持ち
23:名無しの冒険者 ID:********
お菓子作って売れば貴族と仲良くなれるじゃん
24:名無しの冒険者 ID:********
マヨネーズ作れ
遭難してもマヨネーズ吸って生還した人がいるぐらいマヨネーズは凄い
26:名無しの冒険者 ID:********
お前らなろう系詳しすぎて草
……等。
とはいえ、どれが本当に正しくてどれが正しくないのか、情報の取捨選択は慎重にしたいところであった。
例えばこの中にあるアイデアの一つに『マヨネーズ』がある。
実際、マヨネーズはカロリーが非常に高い調味料である。また衛生面についても、市販のマヨネーズは水分活性が低く、食酢によってpHが酸性であるため、細菌の生存に適した環境ではなく保存が利く。総合的に見て優秀な調味料と言える。
一方で、異世界で手作りするマヨネーズはというと、そうではない。攪拌が不十分でエマルジョンが十分でなく水分活性が残っていたり、pH調整が適切でなかったり、サルモネラ菌の殺菌などがそもそも不十分だったりして、食中毒の原因にもなりうる。そもそも新鮮な鶏卵の調達が一つの壁になる。
このように、一見するとよさそうなアイデアでも、吟味するとそれなりに障壁がありそうなものが混ざっていたりするのだ。
「うーん……でもせっかく異世界にいけるんだもんな……」
考える。
せっかくのこの機会をみすみす見逃すことはあり得ない。
――実を言うと、異世界には何度か行ったことがある。
鏡の先の異世界は、古ぼけた小屋に繋がっていた。
小屋の中にはローブが無造作においてあり、これに着替えろとばかりに主張していた。
そして、どういったわけかは分からないが、小屋は外の人間からは認識されていないようであった。
見えていない、あるいは見えているが意識がほとんど向かない――そんな感じである。
小屋の窓から外を何度か覗いたこともある。
視界に入る建物たちは、レンガ造りや土壁の、いかにも西洋風の家だらけであった。
道路も舗装は完全にされておらず、窓からみる限りでは土の道であった。
やはり鏡の繋がっている先は、典型的な中世風ナーロッパ世界。剣と魔法のファンタジー社会のように見受けられる。
「異世界と日本を行き来して、楽して稼いで自由気ままに生きてみたいんだよな……」
煩悩丸出しの、包み隠さない俺の本音が思わず出てしまった。
俺だってチーレム無双でやれやれ系難聴主人公みたいなことがしたい。何気ないことで周囲を驚かせて『え、俺何かやっちゃいました?』って顔をして周囲を振り回したい。
無害な範囲で、目立ち過ぎない感じで、何かこう、上手いことちやほやされたいのだ。
「絶対上手いやり方あるよな……考えろ……これは大きなチャンスだぞ……」
灰根利人。
28歳。
こうして阿呆な時間の使い方をして、貴重な土曜日の大半を消費してしまうような小市民。
俺はそういう男なのであった。
◇◇◇
夜に出歩くことも考えた。
他の人に見つからずに行動するにはうってつけである。
だがそれは少しだけ調べ物をしてあきらめた。
街灯がない時代、夜にこそこそ動くのは強盗か殺人鬼と相場が決まっていたようで、殴り殺されても弁明の余地がなかったらしい。
となると出歩くのは当然、昼間ということになる。
(こうして歩いてみると、ここは本当に異世界って感じがするよなあ……)
小屋の中にあるローブ姿に着替えてから出かけた俺は、あたりをしげしげと眺めながらゆっくりと大通りを闊歩していた。
異国情緒をどことなく感じる街並み。
往来の人々の服装の多種多様さ。
種族も様々で、人間もいれば獣人も竜人もいる。
鍛冶屋、武器屋、精肉屋、薬種商。
いかにもここは幻想世界とばかりに視覚が訴えかけてくる。
雑多な風景。
何気ない街並みなのだろうが、俺にはまるでサーカスを覗き見ているかのようで、少々新鮮であった。
眼前に広がる、かくも新鮮な日常。これこそが異世界なのだ。
――質屋。
歴史をさかのぼると、古代ローマの時代から質屋は存在した。
紀元前27年、ローマ帝国を起こした初代皇帝アウグストゥスは、公営の質屋を各地に設立したと言われる。その主な名目は貧しい市民の救済。質に預けられた担保の半額までのお金を無利子で貸し出す事業をしていたらしい。
他にも、1500年程前の中国で、仏教の僧院が今の質屋に近い事業を行っていたとも言われている。中世イギリスでは、エドワード3世やヘンリー5世が、フランスとの戦争資金を捻出するために自身の宝石類を質入れした記録もある。
異世界にも質屋があるはず。そう踏んでいた俺は、早速それらしき店を見つけた。
その名も『帝国質屋:てんびん座』という店である。
(さーて、上手くいってくれよ、ここからは俺の異世界初めての商売だ……!)
ここからが大事な第一歩。俺は意気込みを新たにした。
今回俺が持ち込もうと考えている物品は、非常に由緒正しい工芸品である。
歴史を紐解けば、かつて遣唐使が日本に持ち込んで、正倉院の宝物庫にまで保存されたことがあるような――そんな類の交易品である。
俺の手元で布に覆われているそれが、きらりと煌めいた気がした。
――――――――――
■あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございます。
新作『異世界往来の行商生活《キャラバンライフ》:工業品と芸術品でゆるく生きていくだけの話』
投稿スタートです!
Q.この作品はどんな作品ですか? どんな面白さがありますか?
A.異世界と日本を行き来できる主人公が、あれこれ悪どい金儲けをしながらゆっくりスローライフを楽しむ小説を書きます。
基本的には、筆者が現代日本の工芸品とかを勉強しようと思っていたので、それらの紹介と共に、内政チートとか商売チートに近い作風になっていく想定です。
現代のお酒を持ち込んだり、逆に異世界の映像を配信したりして、主人公はどんどん成り上がっていく……という話作りになります。
応援いただけたら幸いです。
現在、コンテストに向けて執筆頑張ってます!
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