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November
デート
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親衛隊の件から1週間。
西野先輩や川田先輩、他の親衛隊の子たちは1週間の停学処分となってあの事件は幕を閉じた。
俺の怪我も白木の怪我も保健医の手当が適切だったからか大したことはなく次の日にはほぼ治っていて、要先輩は何か聞くこともなくいつもの通り委員会が終わった後に勉強を教えてくれる。
西野先輩達が停学処分になったことにより噂は流れていたが、影響はそのくらいでおおかた平穏な日常が続いていた。さっきまでは。
日曜日にも関わらず、朝早くから激しく鳴り響くチャイム音。
理久が出掛けている今、俺以外対応する人がおらず、スコープを覗くと見たことある髪色の頭が見えた。
「…理久ならいませんよ」
「理久やなくて、橘に用!!ちょっとお邪魔するわ!」
「え、ちょっと勝手に…」
近所迷惑になった困るので渋々顔だけ出して対応してみたが久我先輩は強引にドアを開けて入ってくる。
そしてそのままリビングに向かいソファーに座って足を組むと真面目な顔で言った。
「今日、白木と会長がデートする日らしいで」
「あー…」
その言葉で会長から一昨日あたりにミスコンの景品でデートするだのなんだと聞いていたことを思い出した。
忘れていた、というかあまり考えないようにしていたことを久我先輩に言われ、つい微妙な反応をしてしまう。
「なんや、その反応。心配やないの?」
「別に…会長のこと信頼してますし…」
嘘である。めちゃくちゃ心配である。
だから昨日夜ふかしまでして昼まで寝ようと計画していた訳で。だから未だ寝巻き姿な訳で。
それも全部久我先輩の訪問によって台無しにされて少し苛立っていた。
早く帰ってくれないかと目の前の久我先輩を見ると吃驚した顔で口を手に当て、こちらをじっと見ている。
「…いつの間に丸く収まったん、キミら」
「あの事件の後色々ありまして…」
「ほーん、なるほどなぁ…」
少し茶化すような笑みを浮かべられ、ものすごく居心地が悪い。
どうしたら早く帰ってくれるんだろうと考えながら視線に黙って耐えていると久我先輩は急にソファーから立ち上がった。
「色々聞きたいのは山々やけど…まあええわ。
ほらはよ着替えて!!40秒で支度や、支度!」
「なんでまた…」
石を持った女の子でも助けに行く気か、この人。
海賊のおばあさんが言いそうなセリフと共に急かすように手を叩いて鳴らされ、思わず眉を顰める。
「…まさか見に行く気ですか?」
「勿論」
集合時間は13時。少し離れたところの繁華街で待ち合わせらしい。
久我先輩はいつまで経っても座ったままの俺を強引に引っ張って立たせると、洗面所までそのまま連れて行かれる。
「絶っ対嫌!!!離してください!!」
「時間ないねん、こっちは!!脱がされたくなかったらはよ準備せえ!!!」
そう言って本気で着ているスウェットに手を掛けようとしてきた久我先輩を引き剥がし追い出すと洗面所の扉を閉めた。
扉越しで「5分後、支度してなかったらほんま無理矢理着替えさせるからな」と言われてしまえば嫌でも行く以外の選択肢はなく。
「…出来ましたよ」
「お、思ったより早かったな」
渋々身支度を済ませ、着替えると久我先輩にサングラスと帽子を渡された。ベタな変装道具に先行き不安になりながら受け取ると寮を後にして、駅に向かった。
駅に行く途中は他の生徒たち数名とすれ違ったが、特に突っ込まれることも無く。むしろ笑って茶化されて、この人本当に普段のだらしないんだなと痛感した。理久の事があって以来、改善したみたいだが簡単に人のイメージは変えられないらしい。
そして会長と白木の待ち合わせ場所に着いたのは12時頃。
ご飯も食べていなかったのでコンビニで買ったおにぎりやパンを食べながら2人を待つ。まるで犯人を尾行する刑事の気分だった。
「お、白木や」
「来るの早いですね」
パンを食べ終わってお茶を飲んでいると待ち合わせ30分前に白木がやってくる。こんな人混みでもやはり一際目立つくらい、なんというか。
「可愛いな…」
「理久には負けるけどな」
思わず漏れた言葉は久我先輩にすかさず惚気で返された。何が悲しくて男同士のそんな話を聞かされなければならないのか。
何か言うと隙あらば惚気けてきそうなので特にそこからは何も話さず黙って会長を待っていると待ち合わせ5分前くらいにやってきて、その姿を見るなり嬉しそうに白木は駆け寄っていく。
会話は聞こえないが、頬を染めて話す白木の姿と優しく微笑んで聞く会長の姿は当然だがお似合いで。
「やっぱり絵になりますね、2人」
「…大丈夫や、橘。バランス的にはお前の方がだいぶいい感じやぞ。会長の華やかさが橘の地味さで打ち消されるというか…」
「ぶっ殺されたいんですか」
また自然と漏れた言葉に励まされたのかと思いきや思い切り貶されて頬が引き攣るのを感じながら、どこかに移動する2人について行く。
金持ち同士のデートってどこ行くんだろ、と考えていたが庶民と大して変わらず着いた先は映画館だった。
2人が選んだのはポスターからもう既に泣けそうな恋愛映画。
久我先輩はタイトルを確認するなり1番後ろの席のチケットを買って渡してきたのでお礼だけ言って受け取る。どうやらチケット代は久我先輩が奢ってくれるらしい。
「お、いい感じやん」
「ほんとだ」
開場して席につくと近すぎず遠すぎずいい感じに2人の様子が見えた。
久我先輩は普通に映画が楽しみなのか席に着いて嬉しそうにしていて、俺も原作の小説は見たことあるし持っているので少し楽しみだった。
明かりは暗くなり、映画が始まると様子を観察するのも忘れてスクリーンに釘付け。
内容は少し原作とは違ったが、とにかく映像が綺麗で、最後の主人公の彼女が死ぬシーンは涙腺が潤んだ。隣の久我先輩は号泣していてめちゃくちゃ鼻を啜っている。少し恥ずかしい。
それからはカフェに入る2人について行って、俺達も遠くの席に座って飲み物を頼んだ。流石に会話が聞こえず、何を話しているかまでは分からない。映画の話が盛り上がっているのか、カフェの滞在時間は結構長かった。
「見て、橘!似合う?」
「…似合います」
「よっしゃ、買お!!お、これ橘によー似合うわ~!買ったろか?」
「いりません」
「サイズは…Mでええか」
カフェを出た後、適当にショッピングをしている2人を見ていたが久我先輩はすっかり飽きてしまったらしい。
なにやら派手な柄のシャツを試着して購入すると俺にも変なキャラクターの描かれたTシャツをプレゼントしてくれた。本気でいらん。
「久我先輩…本来の目的忘れてませんか」
「だってめちゃくちゃ普通でつまらんのやもん」
「安心しましょうよ、そこは」
「いやや~キスの1つでもしてくれんとつまらん~」
なんか必死について行ってる俺が馬鹿らしく思えてきた。でももうここまで来て帰るわけにもいかないので駄々を捏ねる久我先輩を引き連れて、後をつける。
ショッピングが終わり、駅の方に向かっていたのでお開きかと思ったが、どうやら違ったらしい。
途中の狭い路地に曲がって、どんどん奥に突き進んでいく。
家族連れ等の多かった通りから少し怪しげな雰囲気になって、人気が少なく派手な看板に囲まれた通りに出た。
「この通りって…」
「…嘘やん」
どっからどう見てもラブホ街。
しかも途中で前にいた2人も見失ってしまった。
「あかーーん!橘死ぬな!!おおおお落ち着け!!!呼吸の仕方分かるか?!!鼻から吸うんやぞ!?!あれ!?!口からやっけ!?どっちやっけ!?!!?」
「いや、久我先輩が落ち着いてください」
「落ち着いてるわ、アホ!!」
混乱している久我先輩に身体を揺すられながらも気持ちはすごく落ち着いていた。
2人の性格と状況を整理したら答えは明白で考えるまでもない。
「…俺達がついてきてることバレてますね、これ」
「は?」
なんとなく途中からそんな気はしていた。だって久我先輩途中からサングラスと帽子外してたし、普通に大声で話してたし。これでバレない方が可笑しいとまで思っていた。
今頃焦って叫んでいる久我先輩をどこかで見ながら笑っているに違いない。
「…久我先輩」
「なんや」
「たまには会長をギャフンと言わせたくありません?」
「お前、何言うて…」
こんな趣味の悪い計画考えるの一人しかいない。
ついてきたのは悪かったとは思っているが、流石にここまでされると仕返しの一つや二つしたくなった。
そっと耳打ちして思いついた案を久我先輩に話すと目を見見開いて笑う。
「…おもろいな、それ」
「でしょう?」
予想通りノリノリな久我先輩に引っ張られるようにそのまま街を突き進む。騙されるかは分からないが、まあほんの少しくらいは驚くか焦るかくらいの反応はくれるだろう。
綺麗そうな建物を見るなり入っていく久我先輩に俺は止めることもなく足を踏み入れた。
西野先輩や川田先輩、他の親衛隊の子たちは1週間の停学処分となってあの事件は幕を閉じた。
俺の怪我も白木の怪我も保健医の手当が適切だったからか大したことはなく次の日にはほぼ治っていて、要先輩は何か聞くこともなくいつもの通り委員会が終わった後に勉強を教えてくれる。
西野先輩達が停学処分になったことにより噂は流れていたが、影響はそのくらいでおおかた平穏な日常が続いていた。さっきまでは。
日曜日にも関わらず、朝早くから激しく鳴り響くチャイム音。
理久が出掛けている今、俺以外対応する人がおらず、スコープを覗くと見たことある髪色の頭が見えた。
「…理久ならいませんよ」
「理久やなくて、橘に用!!ちょっとお邪魔するわ!」
「え、ちょっと勝手に…」
近所迷惑になった困るので渋々顔だけ出して対応してみたが久我先輩は強引にドアを開けて入ってくる。
そしてそのままリビングに向かいソファーに座って足を組むと真面目な顔で言った。
「今日、白木と会長がデートする日らしいで」
「あー…」
その言葉で会長から一昨日あたりにミスコンの景品でデートするだのなんだと聞いていたことを思い出した。
忘れていた、というかあまり考えないようにしていたことを久我先輩に言われ、つい微妙な反応をしてしまう。
「なんや、その反応。心配やないの?」
「別に…会長のこと信頼してますし…」
嘘である。めちゃくちゃ心配である。
だから昨日夜ふかしまでして昼まで寝ようと計画していた訳で。だから未だ寝巻き姿な訳で。
それも全部久我先輩の訪問によって台無しにされて少し苛立っていた。
早く帰ってくれないかと目の前の久我先輩を見ると吃驚した顔で口を手に当て、こちらをじっと見ている。
「…いつの間に丸く収まったん、キミら」
「あの事件の後色々ありまして…」
「ほーん、なるほどなぁ…」
少し茶化すような笑みを浮かべられ、ものすごく居心地が悪い。
どうしたら早く帰ってくれるんだろうと考えながら視線に黙って耐えていると久我先輩は急にソファーから立ち上がった。
「色々聞きたいのは山々やけど…まあええわ。
ほらはよ着替えて!!40秒で支度や、支度!」
「なんでまた…」
石を持った女の子でも助けに行く気か、この人。
海賊のおばあさんが言いそうなセリフと共に急かすように手を叩いて鳴らされ、思わず眉を顰める。
「…まさか見に行く気ですか?」
「勿論」
集合時間は13時。少し離れたところの繁華街で待ち合わせらしい。
久我先輩はいつまで経っても座ったままの俺を強引に引っ張って立たせると、洗面所までそのまま連れて行かれる。
「絶っ対嫌!!!離してください!!」
「時間ないねん、こっちは!!脱がされたくなかったらはよ準備せえ!!!」
そう言って本気で着ているスウェットに手を掛けようとしてきた久我先輩を引き剥がし追い出すと洗面所の扉を閉めた。
扉越しで「5分後、支度してなかったらほんま無理矢理着替えさせるからな」と言われてしまえば嫌でも行く以外の選択肢はなく。
「…出来ましたよ」
「お、思ったより早かったな」
渋々身支度を済ませ、着替えると久我先輩にサングラスと帽子を渡された。ベタな変装道具に先行き不安になりながら受け取ると寮を後にして、駅に向かった。
駅に行く途中は他の生徒たち数名とすれ違ったが、特に突っ込まれることも無く。むしろ笑って茶化されて、この人本当に普段のだらしないんだなと痛感した。理久の事があって以来、改善したみたいだが簡単に人のイメージは変えられないらしい。
そして会長と白木の待ち合わせ場所に着いたのは12時頃。
ご飯も食べていなかったのでコンビニで買ったおにぎりやパンを食べながら2人を待つ。まるで犯人を尾行する刑事の気分だった。
「お、白木や」
「来るの早いですね」
パンを食べ終わってお茶を飲んでいると待ち合わせ30分前に白木がやってくる。こんな人混みでもやはり一際目立つくらい、なんというか。
「可愛いな…」
「理久には負けるけどな」
思わず漏れた言葉は久我先輩にすかさず惚気で返された。何が悲しくて男同士のそんな話を聞かされなければならないのか。
何か言うと隙あらば惚気けてきそうなので特にそこからは何も話さず黙って会長を待っていると待ち合わせ5分前くらいにやってきて、その姿を見るなり嬉しそうに白木は駆け寄っていく。
会話は聞こえないが、頬を染めて話す白木の姿と優しく微笑んで聞く会長の姿は当然だがお似合いで。
「やっぱり絵になりますね、2人」
「…大丈夫や、橘。バランス的にはお前の方がだいぶいい感じやぞ。会長の華やかさが橘の地味さで打ち消されるというか…」
「ぶっ殺されたいんですか」
また自然と漏れた言葉に励まされたのかと思いきや思い切り貶されて頬が引き攣るのを感じながら、どこかに移動する2人について行く。
金持ち同士のデートってどこ行くんだろ、と考えていたが庶民と大して変わらず着いた先は映画館だった。
2人が選んだのはポスターからもう既に泣けそうな恋愛映画。
久我先輩はタイトルを確認するなり1番後ろの席のチケットを買って渡してきたのでお礼だけ言って受け取る。どうやらチケット代は久我先輩が奢ってくれるらしい。
「お、いい感じやん」
「ほんとだ」
開場して席につくと近すぎず遠すぎずいい感じに2人の様子が見えた。
久我先輩は普通に映画が楽しみなのか席に着いて嬉しそうにしていて、俺も原作の小説は見たことあるし持っているので少し楽しみだった。
明かりは暗くなり、映画が始まると様子を観察するのも忘れてスクリーンに釘付け。
内容は少し原作とは違ったが、とにかく映像が綺麗で、最後の主人公の彼女が死ぬシーンは涙腺が潤んだ。隣の久我先輩は号泣していてめちゃくちゃ鼻を啜っている。少し恥ずかしい。
それからはカフェに入る2人について行って、俺達も遠くの席に座って飲み物を頼んだ。流石に会話が聞こえず、何を話しているかまでは分からない。映画の話が盛り上がっているのか、カフェの滞在時間は結構長かった。
「見て、橘!似合う?」
「…似合います」
「よっしゃ、買お!!お、これ橘によー似合うわ~!買ったろか?」
「いりません」
「サイズは…Mでええか」
カフェを出た後、適当にショッピングをしている2人を見ていたが久我先輩はすっかり飽きてしまったらしい。
なにやら派手な柄のシャツを試着して購入すると俺にも変なキャラクターの描かれたTシャツをプレゼントしてくれた。本気でいらん。
「久我先輩…本来の目的忘れてませんか」
「だってめちゃくちゃ普通でつまらんのやもん」
「安心しましょうよ、そこは」
「いやや~キスの1つでもしてくれんとつまらん~」
なんか必死について行ってる俺が馬鹿らしく思えてきた。でももうここまで来て帰るわけにもいかないので駄々を捏ねる久我先輩を引き連れて、後をつける。
ショッピングが終わり、駅の方に向かっていたのでお開きかと思ったが、どうやら違ったらしい。
途中の狭い路地に曲がって、どんどん奥に突き進んでいく。
家族連れ等の多かった通りから少し怪しげな雰囲気になって、人気が少なく派手な看板に囲まれた通りに出た。
「この通りって…」
「…嘘やん」
どっからどう見てもラブホ街。
しかも途中で前にいた2人も見失ってしまった。
「あかーーん!橘死ぬな!!おおおお落ち着け!!!呼吸の仕方分かるか?!!鼻から吸うんやぞ!?!あれ!?!口からやっけ!?どっちやっけ!?!!?」
「いや、久我先輩が落ち着いてください」
「落ち着いてるわ、アホ!!」
混乱している久我先輩に身体を揺すられながらも気持ちはすごく落ち着いていた。
2人の性格と状況を整理したら答えは明白で考えるまでもない。
「…俺達がついてきてることバレてますね、これ」
「は?」
なんとなく途中からそんな気はしていた。だって久我先輩途中からサングラスと帽子外してたし、普通に大声で話してたし。これでバレない方が可笑しいとまで思っていた。
今頃焦って叫んでいる久我先輩をどこかで見ながら笑っているに違いない。
「…久我先輩」
「なんや」
「たまには会長をギャフンと言わせたくありません?」
「お前、何言うて…」
こんな趣味の悪い計画考えるの一人しかいない。
ついてきたのは悪かったとは思っているが、流石にここまでされると仕返しの一つや二つしたくなった。
そっと耳打ちして思いついた案を久我先輩に話すと目を見見開いて笑う。
「…おもろいな、それ」
「でしょう?」
予想通りノリノリな久我先輩に引っ張られるようにそのまま街を突き進む。騙されるかは分からないが、まあほんの少しくらいは驚くか焦るかくらいの反応はくれるだろう。
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