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第二十一話 無限の魔力の秘密
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暫く放置したことによってある程度の落ち着きを取り戻した二人が疲弊した様子で席に着いた。エレーナはシエルとお喋り出来てテンションがハイになり過ぎて疲れた様子で、ミルルさんは難しい事を考えすぎて頭痛がしてきたのか、こめかみを抑えながらふぅ、と椅子に腰を下ろした。
「落ち着きましたか?」
「えぇ……やっぱり本物のシエル先輩ね……」
勝手に先輩呼ばわりしている厄介オタク。
「あまり信憑性のない話なのだけれど、テイムしたモンスターがテイム直後に不可解な行動を取るのは生前の人としての記憶が蘇るからと言われているわ。人だった自分がモンスターとして蘇る……それも、複数人の記憶が混ざった状態でね。考えれば考える程、正気ではいられないわ」
「そしてその話は本物だった、と」
「瘴気から生まれるモンスター……その瘴気の元は人が放つ魔素。精神が傷付いた時、魔素は瘴気へと変わるそうよ」
精神が、か。ただ単純に怪我しただけでは瘴気には変わらないのか。酷く心が傷付いた時、生きたままモンスターに変わることもあり得るのかもしれない。
「だからテイムには必ず拘束具が必要になる。ある程度拘束すれば大人しくなるっていうのは、完全に精神が壊れて諦めるまでの時間のことなのかもね」
「なるほどね……」
「シエル先輩程の人間なら魔素の量も桁が違うから、瘴気も恐らくは全部自前の瘴気ね……だからこそ、変な混乱も無かったと言えるけれど、テイムなんてするもんじゃないわね」
モンスターをテイムするというのは人を隷属化させるのと変わらないということだ。いや、単純に奴隷を雇うよりも酷いかもしれない。やっぱり僕はテイムは良い事ではないと思えた。シエルは一緒に暮らしている分には不平や不満は無いように見える。これからも、そうあってほしい。
「アンタ……」
「分かってる。……分かってるよ」
「ならいいわ」
組んでいた足を組み替えたエレーナが強めの溜息を吐き、相方を横目で見る。
「ミルルは何で疲れてるの? 推しにでも会えた?」
お前と一緒にすんな!
「新しい聖水を見て……活用法を考えてました」
「新しい聖水?」
推し事にかかりっきりだったエレーナに僕から蒸留聖水の事を話した。
「……ということで効果が倍くらいになってるんだ」
「沸騰させて余計な成分を無くしたら浄化濃度が上がるってこと? 異界人のやることは意味不明ね……」
「でも、実際に結果が出てます。意味不明と切り捨てるには無視出来ません……」
蒸留酒とかこの世界にないわけではないとは思うのだが、嗜まないので探そうとも思わなかった。向こうだと子供の頃に軽く教わっていたから何となくで試してみたけど。
「全部終わったらちゃんとした手続きで聖天教での仕事にしたらいいんじゃない?」
「ですが……これはナナヲ様が発見されたことですし……」
「僕は既存の方法を試しただけだよ。それがたまたま聖水で、たまたま望んでいた結果が出ただけだから」
「むぅ……」
「あれだったら墓守協会との共同でもいいと思うし」
珍しく唸るミルルさん。いつもは感情の起伏も殆ど無いし大人っぽい喋り方をしているからあまり感じなかったけれど、こうしてみると年相応の顔に見えてくる。意外な幼さというか、背も低いから気付かなかったけれど、多分まだ10代くらいだろう。
「普段配給している聖水の量で蒸留聖水を用意するとなるとかなりの量の聖水を用意しなければならないので、やはり全部終わってから……ですね」
「だね。じゃあ今はエルダーリッチーの事を考えよう」
話がだいぶ脱線してしまったが、何とか修正出来た。僕はエルダーリッチーに詳しくない。使う魔法や攻撃方法、それらをちゃんと聞いておかないと戦いようがない。
掃除を終えて洗濯をしていたシエルが戻ってきたタイミングでシエルにも同席してもらいながら2人の話を聞いた。
「エルダーリッチーはアンデッドの召喚と3属性の魔法を使います。アンデッドは全てアーク級。使う魔法も上位のもので、火・雷・氷の3種類です」
「ふむ……」
風属性が無ければ灰火剣ハイドラも有効かも。氷魔法に対してどれだけの力を発揮出来るかは分からないが。
「攻撃方法は……これくらいなのですが、何よりも無尽蔵の魔力が攻略難度を何倍にも引き上げています」
「私も上位の魔法は殆ど学んでるけれど、あれだけ乱発すれば一気に空っぽになるわね」
「召喚自体も、かなりの魔力を使うはずです。エルダーリッチーの脅威は基本的に、召喚魔法に対して言われている認識です。何故ならば……召喚した対象に自身の魔力を供給しなければならないからです」
戦闘自体は召喚アンデッドにやらせ、自分は魔力を練り上げ、供給し続ける。大量のアンデッドに敵が押し潰されるまで耐えればエルダーリッチーの勝利だ。なるほど、物量作戦こそが本来の戦闘スタイルなのか。
「ですので、エルダーリッチーがあれだけの魔法を使うことも未知ですし、無限の魔力も謎です」
「色々仮説はあるけどね……その辺はシエル先輩の方が詳しいかも」
「シエルは何か思い当たることはある?」
『うーん……エレーナちゃん、エルダーリッチーは漏れなく自作の杖を持つんだけど、どんな杖を持ってたか覚えてる?』
「えへ……えへへ……あ、えっと……黒い禍々しい杖でした。杖の先端には黒い水晶があって、それを掴むような形で白い手が3本、絡み付くような形で杖から生えてましたね。それから赤黒い装飾布が垂れてました」
「きっしょ……やばくない? それ……」
『あー、やっぱりそれ、私の杖だね』
「……」
素直な感想を言ったらエレーナに睨まれた。お前も禍々しいって言っただろうが!
『元になる芯は腐ったユグドラシルの根なんだけど、これがまた良い具合に魔力が浸透するの。それに3本の手は昔殺した堕天使の腕だね。3姉妹だとか言っていたから1本ずつ使ってみたらこれが良いバランスを発揮して魔法の威力を引き上げてくれたんだ! それから先端の水晶はあれ、愚者の石って言って、周囲の瘴気を吸収する特殊な石なんだよね。友達だった錬金術師のガリギュスタ君が造っちゃったから貰ったんだよ。持ってるだけでモンスターに変異し兼ねないやばい物なんだけど、杖の装飾布に使用してる布、あれは前に倒した魔王のマントなんだけど、それが瘴気を魔力に変換してくれてるんだ。だから無限に魔法使えるんだよー。何だ、そんな所にあったんだね。ナナヲ様の墓地の地下ダンジョンを探せば出てくるかなって思ってたけれど、アハハ、見つからない訳だ!』
「……」
「……」
「……」
怒涛の勢いで語るシエルだった。エルダーリッチーがアホ程強いのもシエルの持っていた杖が原因だった。魔法もきっとその3姉妹が絡んでると思うし、ザルクヘイムなんて瘴気だらけだ。そら強いはずですわ。
「落ち着きましたか?」
「えぇ……やっぱり本物のシエル先輩ね……」
勝手に先輩呼ばわりしている厄介オタク。
「あまり信憑性のない話なのだけれど、テイムしたモンスターがテイム直後に不可解な行動を取るのは生前の人としての記憶が蘇るからと言われているわ。人だった自分がモンスターとして蘇る……それも、複数人の記憶が混ざった状態でね。考えれば考える程、正気ではいられないわ」
「そしてその話は本物だった、と」
「瘴気から生まれるモンスター……その瘴気の元は人が放つ魔素。精神が傷付いた時、魔素は瘴気へと変わるそうよ」
精神が、か。ただ単純に怪我しただけでは瘴気には変わらないのか。酷く心が傷付いた時、生きたままモンスターに変わることもあり得るのかもしれない。
「だからテイムには必ず拘束具が必要になる。ある程度拘束すれば大人しくなるっていうのは、完全に精神が壊れて諦めるまでの時間のことなのかもね」
「なるほどね……」
「シエル先輩程の人間なら魔素の量も桁が違うから、瘴気も恐らくは全部自前の瘴気ね……だからこそ、変な混乱も無かったと言えるけれど、テイムなんてするもんじゃないわね」
モンスターをテイムするというのは人を隷属化させるのと変わらないということだ。いや、単純に奴隷を雇うよりも酷いかもしれない。やっぱり僕はテイムは良い事ではないと思えた。シエルは一緒に暮らしている分には不平や不満は無いように見える。これからも、そうあってほしい。
「アンタ……」
「分かってる。……分かってるよ」
「ならいいわ」
組んでいた足を組み替えたエレーナが強めの溜息を吐き、相方を横目で見る。
「ミルルは何で疲れてるの? 推しにでも会えた?」
お前と一緒にすんな!
「新しい聖水を見て……活用法を考えてました」
「新しい聖水?」
推し事にかかりっきりだったエレーナに僕から蒸留聖水の事を話した。
「……ということで効果が倍くらいになってるんだ」
「沸騰させて余計な成分を無くしたら浄化濃度が上がるってこと? 異界人のやることは意味不明ね……」
「でも、実際に結果が出てます。意味不明と切り捨てるには無視出来ません……」
蒸留酒とかこの世界にないわけではないとは思うのだが、嗜まないので探そうとも思わなかった。向こうだと子供の頃に軽く教わっていたから何となくで試してみたけど。
「全部終わったらちゃんとした手続きで聖天教での仕事にしたらいいんじゃない?」
「ですが……これはナナヲ様が発見されたことですし……」
「僕は既存の方法を試しただけだよ。それがたまたま聖水で、たまたま望んでいた結果が出ただけだから」
「むぅ……」
「あれだったら墓守協会との共同でもいいと思うし」
珍しく唸るミルルさん。いつもは感情の起伏も殆ど無いし大人っぽい喋り方をしているからあまり感じなかったけれど、こうしてみると年相応の顔に見えてくる。意外な幼さというか、背も低いから気付かなかったけれど、多分まだ10代くらいだろう。
「普段配給している聖水の量で蒸留聖水を用意するとなるとかなりの量の聖水を用意しなければならないので、やはり全部終わってから……ですね」
「だね。じゃあ今はエルダーリッチーの事を考えよう」
話がだいぶ脱線してしまったが、何とか修正出来た。僕はエルダーリッチーに詳しくない。使う魔法や攻撃方法、それらをちゃんと聞いておかないと戦いようがない。
掃除を終えて洗濯をしていたシエルが戻ってきたタイミングでシエルにも同席してもらいながら2人の話を聞いた。
「エルダーリッチーはアンデッドの召喚と3属性の魔法を使います。アンデッドは全てアーク級。使う魔法も上位のもので、火・雷・氷の3種類です」
「ふむ……」
風属性が無ければ灰火剣ハイドラも有効かも。氷魔法に対してどれだけの力を発揮出来るかは分からないが。
「攻撃方法は……これくらいなのですが、何よりも無尽蔵の魔力が攻略難度を何倍にも引き上げています」
「私も上位の魔法は殆ど学んでるけれど、あれだけ乱発すれば一気に空っぽになるわね」
「召喚自体も、かなりの魔力を使うはずです。エルダーリッチーの脅威は基本的に、召喚魔法に対して言われている認識です。何故ならば……召喚した対象に自身の魔力を供給しなければならないからです」
戦闘自体は召喚アンデッドにやらせ、自分は魔力を練り上げ、供給し続ける。大量のアンデッドに敵が押し潰されるまで耐えればエルダーリッチーの勝利だ。なるほど、物量作戦こそが本来の戦闘スタイルなのか。
「ですので、エルダーリッチーがあれだけの魔法を使うことも未知ですし、無限の魔力も謎です」
「色々仮説はあるけどね……その辺はシエル先輩の方が詳しいかも」
「シエルは何か思い当たることはある?」
『うーん……エレーナちゃん、エルダーリッチーは漏れなく自作の杖を持つんだけど、どんな杖を持ってたか覚えてる?』
「えへ……えへへ……あ、えっと……黒い禍々しい杖でした。杖の先端には黒い水晶があって、それを掴むような形で白い手が3本、絡み付くような形で杖から生えてましたね。それから赤黒い装飾布が垂れてました」
「きっしょ……やばくない? それ……」
『あー、やっぱりそれ、私の杖だね』
「……」
素直な感想を言ったらエレーナに睨まれた。お前も禍々しいって言っただろうが!
『元になる芯は腐ったユグドラシルの根なんだけど、これがまた良い具合に魔力が浸透するの。それに3本の手は昔殺した堕天使の腕だね。3姉妹だとか言っていたから1本ずつ使ってみたらこれが良いバランスを発揮して魔法の威力を引き上げてくれたんだ! それから先端の水晶はあれ、愚者の石って言って、周囲の瘴気を吸収する特殊な石なんだよね。友達だった錬金術師のガリギュスタ君が造っちゃったから貰ったんだよ。持ってるだけでモンスターに変異し兼ねないやばい物なんだけど、杖の装飾布に使用してる布、あれは前に倒した魔王のマントなんだけど、それが瘴気を魔力に変換してくれてるんだ。だから無限に魔法使えるんだよー。何だ、そんな所にあったんだね。ナナヲ様の墓地の地下ダンジョンを探せば出てくるかなって思ってたけれど、アハハ、見つからない訳だ!』
「……」
「……」
「……」
怒涛の勢いで語るシエルだった。エルダーリッチーがアホ程強いのもシエルの持っていた杖が原因だった。魔法もきっとその3姉妹が絡んでると思うし、ザルクヘイムなんて瘴気だらけだ。そら強いはずですわ。
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