74 / 76
山岳都市ケインゴルスク篇
第74話 蘇った灰雪の王竜
しおりを挟む
『天装錬化』を使い、特性のみを移し替える。元々指輪に残っていた『魔力上昇』のみが残った指輪を指に嵌め、左手に持っていたままの灰雪の魔剣サンドリヨンの剣先を何もない場所へと向ける。
「まずは白竜と話をしたい。いざという時は頼むよ」
「うん、任せて~」
ベラトリクスに頷き、魔力を剣へと込めていく。指輪を嵌めたことで練り上げられる魔力が増え、必要量まで貯めるのに時間は掛からなかった。
「白竜召喚」
言葉にしてしっかりと力を行使すると、刃が白く輝き始める。その輝きは剣の根元から剣先へと凝縮されるように集まっていき、一点に集まった光は粒となり、パァッと強い光を放ちながら散開する。
「指輪の時とは召喚過程が違う……」
ベラトリクスの言葉を聞き、やはり白竜召喚はサンドリヨンから引き剥がすべきではなかったと改めて思う。魔剣に備わった特性というのは、やはり魔剣を構成する大切な要素なのだ。プリマヴィスタもそうだし、サンドリヨンもそうだし、今後出会う魔剣もきっとそうなのだ。完璧なバランスで特性が組み上がった剣……それが、魔剣なのだ。
広がった光の粒子は互いに結びつき合い、線となり、やがて魔法陣となった。大小様々な大きさの円が構成され、それを大きな1つの円が囲う。いくつもの魔法陣が、この大きな魔法陣の一部だなんて……。
剣先で広がった魔法陣が再び強く光る。
そして、その光の中から巨大な白竜が……。
「や、やばい、建物が!」
「うわわわわ……!」
まだ出現途中の白竜が首を動かし、俺を見た。俺は慌てて何も言えなかったが、その目は知性と理性が存在する眼差しだった。白竜はそのまま周囲を見回すと静かに目を閉じる。
魔法陣とは別の光が白竜を包む。すると白竜のサイズが見る見るうちに小さくなっていった。場所に合わせてサイズを小さくしてくれたのか……助かった……。
と思ったのだが、どうやら違うらしい。白竜を包む光は、白竜を完全に覆って光の塊となる。その塊はゆっくりと形を変え、俺やベラトリクスと同じくらいの大きさになった。
というか、人型へと変化した。
「これで問題ないだろうか?」
真っ白な光の塊であんまり分からなかったが、顔と思われる部分が俺をジッと見ているような気がしたので、ぶんぶんと首を縦に振る。白竜は放っていた光を納めていく。その中から現れたのは白銀の髪を肩で揃えた長身の女性だった。身に纏う衣服は白と青で配色されたドレスで、その上から金色の鎧を身に付けていた。その荘厳さは何処か、氷凍蒼宮を思わせた。
「ふむ。何だか久しぶりの外界のような気がするし、何度も召喚されたような気もする。記憶が曖昧だ」
「それに関しては俺が原因です」
「聞こうか」
竜と言葉を交わすのは初めてだった。それなりに緊張したし、俺の錬装術が引き起こした問題ということもあって負い目もあった。だが白竜……サンドリヨンは静かに俺の話を聞き、何度か質問をしてくれた。答えられる範囲でそれに答え、全ての話が終わる頃にはすっかり日が暮れていた。
「……ふぅ。流石に話し疲れた。こんなに話したのはハロルド以来だ」
あらかた話し終えたサンドリヨンは、話の途中で職員が持ってきたお茶を飲み、一息をついた。すっかり冷めてしまったお茶を飲み干した俺は、まだ本当に話さなきゃいけないことを話していなかった。
「それでサンドリヨン。貴女にどうしても聞かなきゃいけないことがあるんだ」
「聞こう」
「貴女はこれからどうしたい?」
「どう、とは?」
色々だ。俺はサンドリヨンと共にダンジョン攻略をしたい。非常に魅力的な戦力だし、こうして話して大体の性格は分かったつもりでいる。
ベラトリクスは傍に置きたがっている。竜関係のものを、そして母に害になりそうなものを監視したいのだ。
そしてサンドリヨンは生前、オルディミアースの眠るあの崖上で眠り続けることを望んでいた。知らなかったとはいえ、それを邪魔したのは俺だ。旅をしたいという我儘もあるが、サンドリヨンが望むのなら、俺は再びあの場所に魔剣を突き立てるだろう。
「そうだな……あの時はずっとこの地で眠り続けることを望んでいた。だがこうして動ける身となった今では、生前は叶わなかった夢をみたくなった」
「夢?」
「あぁ、夢だ。私は世界を見たい。この山だけで生を終えるつもりだった。そも、私はこの山に縛られている身だった」
聞けば、竜という生き物は生まれた場所でしか生きられない生き物なのだとか。ベラトリクスの端親が、襲われて怪我をしてもその場を離れられないのはそういう理由があったのだろう。
一度、寿命を迎えて死に、地装錬化によって魂石から魔剣へと生まれ変わったサンドリヨンは、生前の姿にもなれるが竜ではない。彼女は剣なのだ。
「剣の身として移動するのも良い。役立たずだった翼で空を飛ぶのも良いだろう。私は今まで目にしたことのない物を見たい。感じたい。人伝に聞いた知識ではなく、自らの意志と体で何かを得たいんだ」
「それはつまり、この山を離れるってこと……ですか?」
「あぁ、そのつもりだ」
おずおずと尋ねるベラトリクスにサンドリヨンは首肯する。サンドリヨンが夢を叶えるということは、ベラトリクスの望みは叶わないということだった。それを改めて突き付けられたベラトリクスは一瞬、悲しみの色を視線に滲ませた。それを見逃すサンドリヨンではなかった。
「最終的に、私はこの地に帰ってくるだろう。世界を見たい気持ちはあるが、結局は生まれ故郷というのは切っても切れないものだ」
そっと手を伸ばしたサンドリヨンがベラトリクスの頭を撫でた。端から見れば、親子のようにも見えた。全然似てないが。
「それにこの地を離れる前にお前の母親の治療もするつもりだ」
「えっ!? ほ、本当に!?」
「あぁ。これも知識の中だけだが、かつて竜の治療をした人間の話を聞いたことがある。恐らく、私でも可能だろう。いや、私ならもっと手早く済ませることも可能だろうな」
それを聞いたベラトリクスは信じられないという顔で呆然としていたが、やがてポロポロと涙を流し始めた。決壊した涙腺はすぐに滝となり、傍にいたサンドリヨンに顔を埋める。一瞬戸惑ったサンドリヨンではあったが、そっと抱き締めていた。
俺はそれを眺めながら、もらい泣きしそうになるのをグッと堪えているのだった。
「まずは白竜と話をしたい。いざという時は頼むよ」
「うん、任せて~」
ベラトリクスに頷き、魔力を剣へと込めていく。指輪を嵌めたことで練り上げられる魔力が増え、必要量まで貯めるのに時間は掛からなかった。
「白竜召喚」
言葉にしてしっかりと力を行使すると、刃が白く輝き始める。その輝きは剣の根元から剣先へと凝縮されるように集まっていき、一点に集まった光は粒となり、パァッと強い光を放ちながら散開する。
「指輪の時とは召喚過程が違う……」
ベラトリクスの言葉を聞き、やはり白竜召喚はサンドリヨンから引き剥がすべきではなかったと改めて思う。魔剣に備わった特性というのは、やはり魔剣を構成する大切な要素なのだ。プリマヴィスタもそうだし、サンドリヨンもそうだし、今後出会う魔剣もきっとそうなのだ。完璧なバランスで特性が組み上がった剣……それが、魔剣なのだ。
広がった光の粒子は互いに結びつき合い、線となり、やがて魔法陣となった。大小様々な大きさの円が構成され、それを大きな1つの円が囲う。いくつもの魔法陣が、この大きな魔法陣の一部だなんて……。
剣先で広がった魔法陣が再び強く光る。
そして、その光の中から巨大な白竜が……。
「や、やばい、建物が!」
「うわわわわ……!」
まだ出現途中の白竜が首を動かし、俺を見た。俺は慌てて何も言えなかったが、その目は知性と理性が存在する眼差しだった。白竜はそのまま周囲を見回すと静かに目を閉じる。
魔法陣とは別の光が白竜を包む。すると白竜のサイズが見る見るうちに小さくなっていった。場所に合わせてサイズを小さくしてくれたのか……助かった……。
と思ったのだが、どうやら違うらしい。白竜を包む光は、白竜を完全に覆って光の塊となる。その塊はゆっくりと形を変え、俺やベラトリクスと同じくらいの大きさになった。
というか、人型へと変化した。
「これで問題ないだろうか?」
真っ白な光の塊であんまり分からなかったが、顔と思われる部分が俺をジッと見ているような気がしたので、ぶんぶんと首を縦に振る。白竜は放っていた光を納めていく。その中から現れたのは白銀の髪を肩で揃えた長身の女性だった。身に纏う衣服は白と青で配色されたドレスで、その上から金色の鎧を身に付けていた。その荘厳さは何処か、氷凍蒼宮を思わせた。
「ふむ。何だか久しぶりの外界のような気がするし、何度も召喚されたような気もする。記憶が曖昧だ」
「それに関しては俺が原因です」
「聞こうか」
竜と言葉を交わすのは初めてだった。それなりに緊張したし、俺の錬装術が引き起こした問題ということもあって負い目もあった。だが白竜……サンドリヨンは静かに俺の話を聞き、何度か質問をしてくれた。答えられる範囲でそれに答え、全ての話が終わる頃にはすっかり日が暮れていた。
「……ふぅ。流石に話し疲れた。こんなに話したのはハロルド以来だ」
あらかた話し終えたサンドリヨンは、話の途中で職員が持ってきたお茶を飲み、一息をついた。すっかり冷めてしまったお茶を飲み干した俺は、まだ本当に話さなきゃいけないことを話していなかった。
「それでサンドリヨン。貴女にどうしても聞かなきゃいけないことがあるんだ」
「聞こう」
「貴女はこれからどうしたい?」
「どう、とは?」
色々だ。俺はサンドリヨンと共にダンジョン攻略をしたい。非常に魅力的な戦力だし、こうして話して大体の性格は分かったつもりでいる。
ベラトリクスは傍に置きたがっている。竜関係のものを、そして母に害になりそうなものを監視したいのだ。
そしてサンドリヨンは生前、オルディミアースの眠るあの崖上で眠り続けることを望んでいた。知らなかったとはいえ、それを邪魔したのは俺だ。旅をしたいという我儘もあるが、サンドリヨンが望むのなら、俺は再びあの場所に魔剣を突き立てるだろう。
「そうだな……あの時はずっとこの地で眠り続けることを望んでいた。だがこうして動ける身となった今では、生前は叶わなかった夢をみたくなった」
「夢?」
「あぁ、夢だ。私は世界を見たい。この山だけで生を終えるつもりだった。そも、私はこの山に縛られている身だった」
聞けば、竜という生き物は生まれた場所でしか生きられない生き物なのだとか。ベラトリクスの端親が、襲われて怪我をしてもその場を離れられないのはそういう理由があったのだろう。
一度、寿命を迎えて死に、地装錬化によって魂石から魔剣へと生まれ変わったサンドリヨンは、生前の姿にもなれるが竜ではない。彼女は剣なのだ。
「剣の身として移動するのも良い。役立たずだった翼で空を飛ぶのも良いだろう。私は今まで目にしたことのない物を見たい。感じたい。人伝に聞いた知識ではなく、自らの意志と体で何かを得たいんだ」
「それはつまり、この山を離れるってこと……ですか?」
「あぁ、そのつもりだ」
おずおずと尋ねるベラトリクスにサンドリヨンは首肯する。サンドリヨンが夢を叶えるということは、ベラトリクスの望みは叶わないということだった。それを改めて突き付けられたベラトリクスは一瞬、悲しみの色を視線に滲ませた。それを見逃すサンドリヨンではなかった。
「最終的に、私はこの地に帰ってくるだろう。世界を見たい気持ちはあるが、結局は生まれ故郷というのは切っても切れないものだ」
そっと手を伸ばしたサンドリヨンがベラトリクスの頭を撫でた。端から見れば、親子のようにも見えた。全然似てないが。
「それにこの地を離れる前にお前の母親の治療もするつもりだ」
「えっ!? ほ、本当に!?」
「あぁ。これも知識の中だけだが、かつて竜の治療をした人間の話を聞いたことがある。恐らく、私でも可能だろう。いや、私ならもっと手早く済ませることも可能だろうな」
それを聞いたベラトリクスは信じられないという顔で呆然としていたが、やがてポロポロと涙を流し始めた。決壊した涙腺はすぐに滝となり、傍にいたサンドリヨンに顔を埋める。一瞬戸惑ったサンドリヨンではあったが、そっと抱き締めていた。
俺はそれを眺めながら、もらい泣きしそうになるのをグッと堪えているのだった。
0
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ただしい異世界の歩き方!
空見 大
ファンタジー
人生の内長い時間を病床の上で過ごした男、田中翔が心から望んでいたのは自由な世界。
未踏の秘境、未だ食べたことのない食べ物、感じたことのない感覚に見たことのない景色。
未だ知らないと書いて未知の世界を全身で感じることこそが翔の夢だった。
だがその願いも虚しくついにその命の終わりを迎えた翔は、神から新たな世界へと旅立つ権利を与えられる。
翔が向かった先の世界は全てが起こりうる可能性の世界。
そこには多種多様な生物や環境が存在しており、地球ではもはや全て踏破されてしまった未知が溢れかえっていた。
何者にも縛られない自由な世界を前にして、翔は夢に見た世界を生きていくのだった。
一章終了まで毎日20時台更新予定
読み方はただしい異世界(せかい)の歩き方です
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
高難易度ダンジョン配信中に寝落ちしたらリスナーに転移罠踏まされた ~最深部からお送りする脱出系ストリーマー、死ぬ気で24時間配信中~
紙風船
ファンタジー
入るたびに構造が変わるローグライクダンジョン。その中でもトップクラスに難易度の高いダンジョン”禍津世界樹の洞”へとやってきた僕、月ヶ瀬将三郎はダンジョンを攻略する様を配信していた。
何でも、ダンジョン配信は儲かると聞いたので酔った勢いで突発的に始めたものの、ちょっと休憩してたら寝落ちしてしまったようで、気付けば配信を見ていたリスナーに居場所を特定されて悪戯で転移罠に放り込まれてしまった!
ばっちり配信に映っていたみたいで、僕の危機的状況を面白半分で視聴する奴の所為でどんどん配信が広まってしまう。サブスクも増えていくが、此処で死んだら意味ないじゃないか!
僕ァ戻って絶対にこのお金で楽な生活をするんだ……死ぬ気で戻ってやる!!!!
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様でも投稿しています。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる