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山岳都市ケインゴルスク篇
第五十一話 方針決定いざ決行
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ベラトリクスは摘まんでいた骨を皿へ向かって放り投げる。カランと乾いた音が大きく鳴った。
「でまぁ、ホランダーは私を殺したいみたいなんだよね」
「悪事を働く為には邪魔という訳か」
「そういうことだね」
『ホランダーは竜を殺している』とベラトリクスは言っていた。なるほど、竜に育てられ、竜の力を操るベラトリクスは邪魔でしかないだろう。確実に竜側の人間だからだ。
かといって楽に殺せる相手でもない。しかし儲かる悪事は働きたい。ホランダーのストレスは相当な物だろう。
「こういうことを聞くと怒るかもしれないけど、純粋な疑問として聞かせてほしい」
「何だいウォルター君、何でも答えるよ?」
「お母さんの怪我に竜の魂石で治療は出来ないのか?」
「……」
純粋な疑問だったがベラトリクスが動かなくなってしまった。拙い……俺死んだかもしれん……。
「う……」
「う……?」
「うぅ……っ」
「!?」
そう思っていたのだが、予想とは裏腹にベラトリクスは泣き出してしまった。チトセさんとヴィンセントの批難の目が俺に突き刺さる。
「う……」
「泣いたって許さないよ?」
「うぐ……っ」
「ウォルター君は悪くないよ……泣いちゃったのは無知だった昔の自分を思い出して情けなかったからだよ……」
目元の涙をローブの袖で拭ったベラトリクスが深呼吸をする。
「竜の魂石はね、私も一度だけ持っていったの。でもこれは私が殺したんじゃなくて、過去に冒険者が殺した竜の魂石を教団が没収していたんだ。それをこっそりお母さんのところへ持っていったんだけど……竜は竜の魂石を取り込めないんだって」
なんでも竜同士の持つ魔力が反発してしまうらしい。龍脈が傷付いている竜には特に良くないらしく、それを知らなかったベラトリクスが誤って竜の魂石を母親に取り込ませたら怪我が悪化してしまったそうだ。
「だから竜の魂石は絶対に集めてはいけないの。竜は殺しちゃいけない」
「その為の方針だったの? 亜竜は竜に非ずというのは」
「それもあるけど、私の感情の方が強いかも。お母さんと同じ竜種は殺したくないからね……。でも亜竜の魂石は竜の怪我にはとても効くんだよ。だからあれは殺してもいい。お母さんを怪我させたのも亜竜種だし」
どっちにしても感情強めの方針だった。
「つまりホランダーを始末すれば竜の殺害件数も減り、竜教を完全に掌握することが出来て、監視の目も減るし魂石集めもしやすくなる、と」
「そうなるね。……そうなるといいんだけれどね」
「まぁ何がどうなるかは分からないけれど、ホランダーの悪事だけはどうにかしないとね」
傷付いた竜の存在がホランダーに知られても良いことにはならないだろう。今は教祖の立場から強行して明確な理由もなく魂石を集めさせているが、その理由を探らないような奴ではないだろう。1ヶ月も経っていることだし、そろそろ時間的にも危なそうだ。
それから暫く具体的な作戦内容を詰めていった。その中で重要だったのはホランダーが竜を殺しているという事実だった。ただホランダーを始末するだけなら恐らく俺でも出来るだろう。だが、このケインゴルスクという町でホランダーを処分するには竜教に背信しているという事実が必要だった。
「陰竜という小さな黒い竜がいてね。其奴は姿を消す事ができるんだ。ウォルター君にはこの力えをどうにか錬装術を使って魔道具にしてほしい」
ベラトリクスが姿を消す竜魔法だ。それでホランダーの部屋から何か証拠でもと思ったのだが、ホランダーの部屋にあるであろう竜の魂石と魔力が反発したら拙いことになる。
ということで俺がその力を魔道具として置換することになった。魔道具なら流すのは自身の魔力なので竜の魂石と反発することもないはずだ。
幸いにも此処は外と流れる時間が違う場所、花の都ラ・バーナ・エスタだ。
「任せてくれ。すぐに取り掛かろう」
□ □ □ □
中の時間で一週間程経った頃、陰竜の隠蔽魔法『陰遁』の力を封じた腕輪が3つ完成した。
「どう?」
「おぉ、見事に消えてるな。だが足音と声は聞こえる。気を付けないとな」
ヴィンセントの前で腕輪に魔力を流して実験してみたところ、上手に作動しているようで安心した。しかし自身が発する音は消せないのか。扱いが難しいところだな。
「陰竜……シャドウドラゴンは小さなトカゲのような姿だから、元々こういった音の弊害がないのと同じなんだよね~。人間が使うなら出来るだけ音を出さないように訓練しないとね」
「なるほど……便利ではあるけれど、流石に便利過ぎるのも問題になりそうだな」
姿も音も消せたんじゃ暗殺し放題である。
「さて、準備は出来たが……見つけるべき証拠とは具体的には何だ?」
「ホランダーが闇ギルドと取引している帳簿があるはず。それを見つけてくれたら後は私が片付けるよ」
「けどホランダーだけを始末しても、ホランダーに付いて甘い汁啜ってた奴等はどうするの?」
そう、それも大事だ。だがチトセさんの問いにベラトリクスは竜も竦むような凄惨な笑みを浮かべた。
「私が調べてないと思ってた? ふふ……私がこの町で知らないことはないよ」
一体どんな手を使ったのか……想像するのも恐ろしかった。
「じゃあ準備できたし行こっか」
「え、今から?」
「流石にそれは……ホランダーがこの時間帯どういう動きしてるとか調べてからの方が」
「大丈夫大丈夫、全部頭に入ってるから~。よし、出発!」
もう少し慎重に……そんな言葉は竜の尻尾で吹き飛ばされてしまった。元気に前を歩くベラトリクスの後ろで顔を見合わせた俺達は、ドラゴンパワーに抗えぬまま竜教の本拠地へ向かうのだった。
「でまぁ、ホランダーは私を殺したいみたいなんだよね」
「悪事を働く為には邪魔という訳か」
「そういうことだね」
『ホランダーは竜を殺している』とベラトリクスは言っていた。なるほど、竜に育てられ、竜の力を操るベラトリクスは邪魔でしかないだろう。確実に竜側の人間だからだ。
かといって楽に殺せる相手でもない。しかし儲かる悪事は働きたい。ホランダーのストレスは相当な物だろう。
「こういうことを聞くと怒るかもしれないけど、純粋な疑問として聞かせてほしい」
「何だいウォルター君、何でも答えるよ?」
「お母さんの怪我に竜の魂石で治療は出来ないのか?」
「……」
純粋な疑問だったがベラトリクスが動かなくなってしまった。拙い……俺死んだかもしれん……。
「う……」
「う……?」
「うぅ……っ」
「!?」
そう思っていたのだが、予想とは裏腹にベラトリクスは泣き出してしまった。チトセさんとヴィンセントの批難の目が俺に突き刺さる。
「う……」
「泣いたって許さないよ?」
「うぐ……っ」
「ウォルター君は悪くないよ……泣いちゃったのは無知だった昔の自分を思い出して情けなかったからだよ……」
目元の涙をローブの袖で拭ったベラトリクスが深呼吸をする。
「竜の魂石はね、私も一度だけ持っていったの。でもこれは私が殺したんじゃなくて、過去に冒険者が殺した竜の魂石を教団が没収していたんだ。それをこっそりお母さんのところへ持っていったんだけど……竜は竜の魂石を取り込めないんだって」
なんでも竜同士の持つ魔力が反発してしまうらしい。龍脈が傷付いている竜には特に良くないらしく、それを知らなかったベラトリクスが誤って竜の魂石を母親に取り込ませたら怪我が悪化してしまったそうだ。
「だから竜の魂石は絶対に集めてはいけないの。竜は殺しちゃいけない」
「その為の方針だったの? 亜竜は竜に非ずというのは」
「それもあるけど、私の感情の方が強いかも。お母さんと同じ竜種は殺したくないからね……。でも亜竜の魂石は竜の怪我にはとても効くんだよ。だからあれは殺してもいい。お母さんを怪我させたのも亜竜種だし」
どっちにしても感情強めの方針だった。
「つまりホランダーを始末すれば竜の殺害件数も減り、竜教を完全に掌握することが出来て、監視の目も減るし魂石集めもしやすくなる、と」
「そうなるね。……そうなるといいんだけれどね」
「まぁ何がどうなるかは分からないけれど、ホランダーの悪事だけはどうにかしないとね」
傷付いた竜の存在がホランダーに知られても良いことにはならないだろう。今は教祖の立場から強行して明確な理由もなく魂石を集めさせているが、その理由を探らないような奴ではないだろう。1ヶ月も経っていることだし、そろそろ時間的にも危なそうだ。
それから暫く具体的な作戦内容を詰めていった。その中で重要だったのはホランダーが竜を殺しているという事実だった。ただホランダーを始末するだけなら恐らく俺でも出来るだろう。だが、このケインゴルスクという町でホランダーを処分するには竜教に背信しているという事実が必要だった。
「陰竜という小さな黒い竜がいてね。其奴は姿を消す事ができるんだ。ウォルター君にはこの力えをどうにか錬装術を使って魔道具にしてほしい」
ベラトリクスが姿を消す竜魔法だ。それでホランダーの部屋から何か証拠でもと思ったのだが、ホランダーの部屋にあるであろう竜の魂石と魔力が反発したら拙いことになる。
ということで俺がその力を魔道具として置換することになった。魔道具なら流すのは自身の魔力なので竜の魂石と反発することもないはずだ。
幸いにも此処は外と流れる時間が違う場所、花の都ラ・バーナ・エスタだ。
「任せてくれ。すぐに取り掛かろう」
□ □ □ □
中の時間で一週間程経った頃、陰竜の隠蔽魔法『陰遁』の力を封じた腕輪が3つ完成した。
「どう?」
「おぉ、見事に消えてるな。だが足音と声は聞こえる。気を付けないとな」
ヴィンセントの前で腕輪に魔力を流して実験してみたところ、上手に作動しているようで安心した。しかし自身が発する音は消せないのか。扱いが難しいところだな。
「陰竜……シャドウドラゴンは小さなトカゲのような姿だから、元々こういった音の弊害がないのと同じなんだよね~。人間が使うなら出来るだけ音を出さないように訓練しないとね」
「なるほど……便利ではあるけれど、流石に便利過ぎるのも問題になりそうだな」
姿も音も消せたんじゃ暗殺し放題である。
「さて、準備は出来たが……見つけるべき証拠とは具体的には何だ?」
「ホランダーが闇ギルドと取引している帳簿があるはず。それを見つけてくれたら後は私が片付けるよ」
「けどホランダーだけを始末しても、ホランダーに付いて甘い汁啜ってた奴等はどうするの?」
そう、それも大事だ。だがチトセさんの問いにベラトリクスは竜も竦むような凄惨な笑みを浮かべた。
「私が調べてないと思ってた? ふふ……私がこの町で知らないことはないよ」
一体どんな手を使ったのか……想像するのも恐ろしかった。
「じゃあ準備できたし行こっか」
「え、今から?」
「流石にそれは……ホランダーがこの時間帯どういう動きしてるとか調べてからの方が」
「大丈夫大丈夫、全部頭に入ってるから~。よし、出発!」
もう少し慎重に……そんな言葉は竜の尻尾で吹き飛ばされてしまった。元気に前を歩くベラトリクスの後ろで顔を見合わせた俺達は、ドラゴンパワーに抗えぬまま竜教の本拠地へ向かうのだった。
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