37 / 76
山岳都市ケインゴルスク篇
第三十七話 町への障害
しおりを挟む
「興味深い話だったよ。討伐すべきモンスターには気を付けなければならないな」
「せっかく良い噂が増えだしたんだから台無しにするなよ」
「お前に言われずともちゃんとやるさ。というか、噂と言えばウォルター、お前の噂も中々面白いぞ」
「はぁ?」
殆どの時間をラ・バーナ・エスタで過ごしていた俺に立つ噂なんてあるか?
「あぁ、それならあたしも聞いたよ。装備を錬装する鉄色の二色、アッシュクラフター、《灰装のウォルター》ってやつでしょ」
「クラフターか……別に、既製品に手加えてるだけなんだけどな」
「めちゃくちゃ悪い言い方したらそうなるかもしれないが、流石に卑屈が過ぎるだろう……」
変な二つ名みたいなのが広まるのはあんまり嬉しくないな。俺としては大人しく暮らしたいのだ。《適材適所》ですら荷が勝っているというのに。
「”赫炎”、”月影”、”灰装”かぁ……豪華過ぎるね。過剰戦力だっつって排除されそう」
「やめてくださいよ。縁起でもない」
「しかし過剰であることは悪いことでもないだろう」
腕を組むヴィンセントに視線が集まる。注目されたヴィンセントはドヤ顔でこう言った。
「ダンジョン攻略が捗るからな」
□ □ □ □
暫くは順調に走っていた馬車だが、大きな揺れと馬の嘶きと同時に急停車した。互いに顔を見合わせていると、御者の大声とバンバンと壁を叩く音でビクリと肩が跳ねた。
「お客さん方! ワイバーンだ! 助けてくれ!」
一番に飛び出したのはチトセさんだ。次いで俺、ヴィンセントの順に馬車から出てくると馬車の行く道の先には大きな黄色い翼竜、ワイバーンが此方を睨んでいた。
「イエローワイバーン。雷属性のワイバーンだね」
「此処は俺に任せてください」
優雅な仕草でどうぞと道をあけてくれるチトセさんの傍を通り、虚空の指輪からプリマヴィスタを抜く。翠王銀《ジェイドミスリル》の刃が陽光に反射して緑色に反射する。
その光が気に食わなかったのか、イエローワイバーンは大音量で吠える。それと同時に体をバチバチと電気が覆い始める。あれに触れたら痛そうだ。
プリマヴィスタに魔力を流す。励起するのは深緑属性。発動するのは木魔法だ。木を生やすと言われるとおよそ戦闘向きではない魔法のように思えるが、生える速度はこの上位属性なら瞬きの間に巨木で影を作ることも出来る。
流した魔力の影響で淡い緑に輝く刃を地に突き立てる。
「突き穿つ樹槍!」
魔力の線を通してイエローワイバーンの真下から突き上げるように出現した巨木の槍が、油断していたワイバーンの腹を突き破った。木に葉はなく、立ち枯れのような鋭く尖った木の先端はワイバーンの血で真っ赤に染まっていた。
勿論、確認するまでもなくイエローワイバーンは即死で、纏っていた静電気も失せ、これで触れてもビリビリはしなさそうだった。まぁ、触れる前に塵となって消えてしまうのだが。それは生えてきた木も同じで、魔法としての効果が終わればモンスター同様に消えていく。街道のど真ん中に木が生えていたら迷惑なので、これで安心だ。
残った魔石を拾い、虚空の指輪に仕舞う。
「行きましょうか」
「あ、あんた凄いな……どっから剣出したのかも分からなかったし魔石も消えちまったし……」
拙い……油断してた。
「あれはー……手品です」
「手品系の戦闘職とは、初めて聞きましたわ。まぁ何でもいいや。助かりましたわ!」
「いえいえ、これも料金込みですから」
こういう時の為の言い訳を用意しておいて助かったぜ。
何事もなかったように馬車に戻り、移動が再開する。
「それにしても凄かったな。あの魔法」
「見栄張っただけだよ。あれだけで魔力持っていかれてクタクタだ」
「錬装術師になってから暫く経つけど、魔力も上がってきたんじゃない?」
「それはあれですよ、『魔力上昇』の効果のお陰です」
それのお陰で深緑属性の魔法も何とか1発くらいなら打てるようになった。特性効果がなければ上位属性魔法なんて俺には扱えない。
進み始めた馬車はそのまま何の妨害も無く進む。時間が経つに連れて空を覆い始めた薄雲が太陽をぼんやりとした白くて丸いほわほわとした存在に和らげ、着替え用の服がぺったんこになり果てた頃、漸くケインゴルスクの全容が見えてきた。
第一印象は『ドラゴンに食べられそうな町』だ。
大きく盛り上がった石の台地と、それを覆うような突き出た石の崖は竜の顎を想像させた。あれがぴったりと噛み合わされば町はガブリと食べられるだろう。日が真上にくる時は町が影で覆われそうな、不思議な地形だった。
町はその特徴的な地形に沿う形で作られている成果、縦に長い。台地の下、両側にも町は広がっているが疎らだ。
そして町の一番奥、台地の終着点に大きな建物があった。あれが竜教の総本山だろう。青い屋根と白い壁が清廉さを醸し出しているが、いざドラゴンの為とならば戦闘も辞さない集団であることは知っている。冒険者相手にも退かない僧兵なので要注意だ。
だが、何よりも気になるのは台地と崖の交わる大壁面から突き出ている巨大な石像だ。
「あれは……竜、の石像……?」
「化石だよ。大昔の竜のね」
「化石って何ですか?」
「古い時代に死んだ生き物が奇跡的に砂や土に埋まって骨だけになったのが長い年月をかけて石になるんだよ」
驚いた。作り物ではなく、本物の竜の亡骸だったとは。しかし死んでも塵にならずに形を留めているとは。魔石はあるのだろうか。実はまだ生きているのでは。そんな妄想が止まらない。それだけで来て良かったなと思える。
ガタガタと揺れる馬車は町へと真っ直ぐ進む。竜教の町ケインゴルスクはもう、すぐ目の前だった。
「せっかく良い噂が増えだしたんだから台無しにするなよ」
「お前に言われずともちゃんとやるさ。というか、噂と言えばウォルター、お前の噂も中々面白いぞ」
「はぁ?」
殆どの時間をラ・バーナ・エスタで過ごしていた俺に立つ噂なんてあるか?
「あぁ、それならあたしも聞いたよ。装備を錬装する鉄色の二色、アッシュクラフター、《灰装のウォルター》ってやつでしょ」
「クラフターか……別に、既製品に手加えてるだけなんだけどな」
「めちゃくちゃ悪い言い方したらそうなるかもしれないが、流石に卑屈が過ぎるだろう……」
変な二つ名みたいなのが広まるのはあんまり嬉しくないな。俺としては大人しく暮らしたいのだ。《適材適所》ですら荷が勝っているというのに。
「”赫炎”、”月影”、”灰装”かぁ……豪華過ぎるね。過剰戦力だっつって排除されそう」
「やめてくださいよ。縁起でもない」
「しかし過剰であることは悪いことでもないだろう」
腕を組むヴィンセントに視線が集まる。注目されたヴィンセントはドヤ顔でこう言った。
「ダンジョン攻略が捗るからな」
□ □ □ □
暫くは順調に走っていた馬車だが、大きな揺れと馬の嘶きと同時に急停車した。互いに顔を見合わせていると、御者の大声とバンバンと壁を叩く音でビクリと肩が跳ねた。
「お客さん方! ワイバーンだ! 助けてくれ!」
一番に飛び出したのはチトセさんだ。次いで俺、ヴィンセントの順に馬車から出てくると馬車の行く道の先には大きな黄色い翼竜、ワイバーンが此方を睨んでいた。
「イエローワイバーン。雷属性のワイバーンだね」
「此処は俺に任せてください」
優雅な仕草でどうぞと道をあけてくれるチトセさんの傍を通り、虚空の指輪からプリマヴィスタを抜く。翠王銀《ジェイドミスリル》の刃が陽光に反射して緑色に反射する。
その光が気に食わなかったのか、イエローワイバーンは大音量で吠える。それと同時に体をバチバチと電気が覆い始める。あれに触れたら痛そうだ。
プリマヴィスタに魔力を流す。励起するのは深緑属性。発動するのは木魔法だ。木を生やすと言われるとおよそ戦闘向きではない魔法のように思えるが、生える速度はこの上位属性なら瞬きの間に巨木で影を作ることも出来る。
流した魔力の影響で淡い緑に輝く刃を地に突き立てる。
「突き穿つ樹槍!」
魔力の線を通してイエローワイバーンの真下から突き上げるように出現した巨木の槍が、油断していたワイバーンの腹を突き破った。木に葉はなく、立ち枯れのような鋭く尖った木の先端はワイバーンの血で真っ赤に染まっていた。
勿論、確認するまでもなくイエローワイバーンは即死で、纏っていた静電気も失せ、これで触れてもビリビリはしなさそうだった。まぁ、触れる前に塵となって消えてしまうのだが。それは生えてきた木も同じで、魔法としての効果が終わればモンスター同様に消えていく。街道のど真ん中に木が生えていたら迷惑なので、これで安心だ。
残った魔石を拾い、虚空の指輪に仕舞う。
「行きましょうか」
「あ、あんた凄いな……どっから剣出したのかも分からなかったし魔石も消えちまったし……」
拙い……油断してた。
「あれはー……手品です」
「手品系の戦闘職とは、初めて聞きましたわ。まぁ何でもいいや。助かりましたわ!」
「いえいえ、これも料金込みですから」
こういう時の為の言い訳を用意しておいて助かったぜ。
何事もなかったように馬車に戻り、移動が再開する。
「それにしても凄かったな。あの魔法」
「見栄張っただけだよ。あれだけで魔力持っていかれてクタクタだ」
「錬装術師になってから暫く経つけど、魔力も上がってきたんじゃない?」
「それはあれですよ、『魔力上昇』の効果のお陰です」
それのお陰で深緑属性の魔法も何とか1発くらいなら打てるようになった。特性効果がなければ上位属性魔法なんて俺には扱えない。
進み始めた馬車はそのまま何の妨害も無く進む。時間が経つに連れて空を覆い始めた薄雲が太陽をぼんやりとした白くて丸いほわほわとした存在に和らげ、着替え用の服がぺったんこになり果てた頃、漸くケインゴルスクの全容が見えてきた。
第一印象は『ドラゴンに食べられそうな町』だ。
大きく盛り上がった石の台地と、それを覆うような突き出た石の崖は竜の顎を想像させた。あれがぴったりと噛み合わされば町はガブリと食べられるだろう。日が真上にくる時は町が影で覆われそうな、不思議な地形だった。
町はその特徴的な地形に沿う形で作られている成果、縦に長い。台地の下、両側にも町は広がっているが疎らだ。
そして町の一番奥、台地の終着点に大きな建物があった。あれが竜教の総本山だろう。青い屋根と白い壁が清廉さを醸し出しているが、いざドラゴンの為とならば戦闘も辞さない集団であることは知っている。冒険者相手にも退かない僧兵なので要注意だ。
だが、何よりも気になるのは台地と崖の交わる大壁面から突き出ている巨大な石像だ。
「あれは……竜、の石像……?」
「化石だよ。大昔の竜のね」
「化石って何ですか?」
「古い時代に死んだ生き物が奇跡的に砂や土に埋まって骨だけになったのが長い年月をかけて石になるんだよ」
驚いた。作り物ではなく、本物の竜の亡骸だったとは。しかし死んでも塵にならずに形を留めているとは。魔石はあるのだろうか。実はまだ生きているのでは。そんな妄想が止まらない。それだけで来て良かったなと思える。
ガタガタと揺れる馬車は町へと真っ直ぐ進む。竜教の町ケインゴルスクはもう、すぐ目の前だった。
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

やがて神Sランクとなる無能召喚士の黙示録~追放された僕は唯一無二の最強スキルを覚醒。つきましては、反撃ついでに世界も救えたらいいなと~
きょろ
ファンタジー
♢簡単あらすじ
追放された召喚士が唯一無二の最強スキルでざまぁ、無双、青春、成り上がりをして全てを手に入れる物語。
♢長めあらすじ
100年前、突如出現した“ダンジョンとアーティファクト”によってこの世界は一変する。
ダンジョンはモンスターが溢れ返る危険な場所であると同時に、人々は天まで聳えるダンジョンへの探求心とダンジョンで得られる装備…アーティファクトに未知なる夢を見たのだ。
ダンジョン攻略は何時しか人々の当たり前となり、更にそれを生業とする「ハンター」という職業が誕生した。
主人公のアーサーもそんなハンターに憧れる少年。
しかし彼が授かった『召喚士』スキルは最弱のスライムすら召喚出来ない無能スキル。そしてそのスキルのせいで彼はギルドを追放された。
しかし。その無能スキルは無能スキルではない。
それは誰も知る事のない、アーサーだけが世界で唯一“アーティファクトを召喚出来る”という最強の召喚スキルであった。
ここから覚醒したアーサーの無双反撃が始まる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる