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草原都市ヴィスタニア篇
第十二話 ウォルター・エンドエリクシルの話
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ラビュリアは様々な迷宮と地形を内包した巨大な都市である。その中心都市である此処、ヴィスタニア周辺には様々な形状の土地が広がっている。
山頂には雪も積もる険しいアルルケイン山岳地帯。その山の麓から中腹にかけて広がる宗教山岳都市『ケインゴルスク』。
雨季には倍以上に広がる美しきフローグリア湖。その湖畔に築かれた石造りの絢爛湖上都市『グリアーナ』。
治安の悪さとモンスターの強さは折り紙付きの荒野地帯バルドレッドバレーの中心に鎮座する犯罪歓楽都市『ドレッドヴィル』。
覆い茂った木々のお陰で昼間でも薄暗いヘレアラミゴ大森林。その木々を切り拓いた原生森林都市『アラミゴステート』。
古代遺跡の残骸とも言われる幾つもの塔が連なるソルドラシル群塔地帯。その内の1本を改修した魔導尖塔都市『ソルポリス』。
そして、かつてラビュリアという名そのものだったヴィスター大草原に築かれた中央迷宮都市『ヴィスタニア』。
これらの都市を総称した地名がラビュリアである。各都市にはそれぞれダンジョンが広がっている。
そのダンジョンを全制覇しようとした冒険者パーティーは多い。その中でも新進気鋭でありながら最も全制覇に近いと言われた伝説のパーティーが極東の女剣士チトセ・ココノエが率いるパーティー、『赫翼の針』だった。
突如この町にやってきた彼女は並みいる強者たちを打ち負かし、名を挙げた。そんな彼女の元へ集まった数人で結成されたパーティーだった。当然、誰もが注目する。そしてその期待通りにチトセさんたちはいくつものダンジョンを攻略していった。
彼女たちが暫くグリアーナで活動をしていた時期があった。その頃だったかな……俺がヴィスタニアにやってきたのは。当時は今みたいに家も借りずに宿で暮らしながら冒険者活動をしていた。錬装術師の職業にもなれていないあの時は色んなパーティーに入らせてもらって冒険者としてのイロハを教わりながらサポートをしていた。
そんな時に聞いた噂が『赫翼の針』の話だった。
「確かあれは、どこのパーティーが一番強いかって流れでした」
「ふふ、子供っぽいね」
「実際、子供でしたから」
当時の俺はまだ16を過ぎたばかりだ。世間も知らず、ただ冒険者として名を挙げて皆に追いつきたいという気持ちだけが先走っていた。それは今も変わらないが、今よりももっと……そうだな、ガキっぽかった。
それで《赫炎》のチトセという人物を知った俺は、それがどんな人なのかずっと気になっていた。ヴィスタニアに来た当日に有名冒険者たちを薙ぎ倒し、1日で3つのダンジョンをクリアしたらしい。
無数の剣を下げた女剣士。俺にとっては目が輝くような、冒険譚の英雄のような、そんな女傑とも言える人物像が勝手に構築されていった。
だから初めて会った時は驚いたな。こんな細身の可愛らしい人があの《赫炎》だったなんて、って。
ちょうど湖上都市グリアーナから赫翼の針が様々な功績を手に帰ってきた。凱旋とも言える盛り上がりを見せたヴィスタニアの町。英雄譚がまた聞けると、町民も冒険者も総出でギルドに押し寄せた。
そんな中で一番の話題になったのはギルドで1人のサポートメンバーを募集していたという話だ。誰もがそれに参加したいと手を挙げる。俺もその時は運良く他のパーティーに所属していなかったし、サポートなら役立てるかもと手を挙げるのに時間も躊躇いも掛からなかった。
そして何かの縁か、俺は見事に最強と謳われる赫翼の針に一時的ではあるが所属することになった。
「夢のようでした。俺みたいな木っ端冒険者が、憧れのパーティーに所属出来るだなんて、本当に夢にも思ってなかった」
「でも実際、君はとても活躍してくれた。そして一時的と言わず、ずっと居てくれって頼んだのに、君はそれを断った」
「あはは……」
実際に所属してみて分かった。俺なんかじゃ役に立てないって、はっきりと理解できた。装備も道具も一級品ばかりで、俺は自前の道具を鞄から出すのも恥ずかしかった。だからせめて、戦闘面でのサポートだけでもって、必死だった。
必要以上に周囲を警戒して、少しでも何かの気配があったら確認して……それでも徒労に終わって、皆の時間ばかり消費して。多少、防御面が薄いところには率先して盾役として踏み込んだ。無謀ともいえる行為のお陰で漸く、少しだけパーティーメンバーの怪我を減らせた。
そんな必死さを買ってくれたのか、チトセさんは正規のメンバーとしての所属を打診してくれたけれど、俺はそれを断るしかなかった。
「チトセさんの打診を断るのは本当に心苦しかったです。でも、当時の俺じゃ……いや、今だって、誰かの下位互換でしかない。そんな俺が皆と肩を並べるだなんて烏滸がましいにも程があったんです」
「……」
契約期間が終わって、俺はパーティーから離れた。それと同時に赫翼の針もヴィスタニアを離れ、山岳都市ケインゴルスクへと旅立っていった。
それから暫くはまた他のパーティーに所属してサポートに徹する日々が続いた。赫翼の針で学んだことを活かしたサポートは皆に喜ばれた。『流石は赫翼の針の一員だっただけはあるな』って。
でも俺にはその言葉はとても重く圧し掛かって。
「曖昧な笑みというのがとても便利だというのを学びました」
「そうだったんだね……」
「でもお陰で学べたことはそれ以外にも本当に多くて。俺にとって赫翼の針に所属できたのは人生で一番の勉強でした」
そう言われるたびにチトセさんの顔が思い浮かんだ。いつかはまたあのパーティーメンバーになれるような、凄い冒険者になろうと思うようにもなった。
その所為かどうかは分からないけれど、それからギルドでも声を掛けられることが増えた。是非うちでサポートを頼みたいという指名も何度かいただいた。お陰様で貯蓄も増え、一軒家を借りることも出来るようになった。
多分、順風満帆と言えるような状態だったと思う。
だがそれと時を同じくして、風の噂で赫翼の針が解散したと聞いた。暫くしてそれが本当の話で、正確には赫翼の針が解散したのではなく、チトセさんがパーティーから抜けたという話だった。
ラビュリア全制覇に最も近いと謳われていたあのパーティー設立者にして最強とも言える《赫炎》のチトセがパーティーを抜けた?
俺はまったく理解できなかった。俺は目標とすべきものが1つ無くなってしまったことに、思っていた以上に打ちのめされていた。
それから少しして、ヴィスタニア周辺に広がる森林内に回復効果の高い果実が生る木が現れたという噂が広がった。一部ではダンジョン化も進んでいるのではないかという話もあった。
ヘレアラミゴ程ではないにしても広い森林地帯。其処に挑むパーティーはとても多くなった。俺自身は活動への意欲は少し薄まっていたし、果実のことはどうでも良かったのだが、サポートメンバーの指名募集が増えたこともあって森林への探索を余儀なくされた。気が向かなかった。だけど仕事は仕事だ。気分の問題で手を抜ける程甘くない。パーティーに組まれれば俺は全力で取り組んでいた。
だがそれでも果実は見つからず噂は噂だったのか下火になり始め、俺への指名募集もなくなってきた時、例の奇襲事件が起こった。
「それからはチトセさんも知る通りだと思います」
「苦労したんだね」
「そんなことはないですよ。チトセさんみたいに強くなりたいと思えば多少の無茶も平気でした」
「ふぅん……ウォルターは私のこと大好きなんだね?」
「言ったじゃないですか、俺は。好きですよって。今こうして話したようにずっと前から意識はしてました。赫翼の針に入ってからも、抜けた後も。いつも俺は何かをする度に貴女と比べてたんです。チトセさんならどうするかな、チトセさんならこうするかなって。だから、俺はずっと前から貴女のことが好きでした」
全部話した後だからだろうか。言葉がスラスラと出てくる。其処には何の照れもなく、あったのは感謝の気持ちだった。今日という日まで頑張れたのはチトセさんのお陰だったから。
「き、君はよくそんな恥ずかしげもなく……」
「恥ずかしくないです。この気持ちは恥ずべきものではないし、誰と比べても負けません」
「……そう。なら、あたしも気合い入れるしかないね」
対面に座るチトセさんは居住まいを正し、ピンと背筋を伸ばした。
「これからあたしの秘密を話すよ。それでも気持ちが変わらないのなら、あたしはウォルターの気持ちを受け入れ、自分の気持ちを認めよう」
「チトセさんの秘密……?」
目を閉じ、数回の深呼吸をし、チトセさんは話す。自身が隠すべきと判断した、最大の秘密を。
「あたしは、此処とは違う世界から来た。異世界人なんだ」
山頂には雪も積もる険しいアルルケイン山岳地帯。その山の麓から中腹にかけて広がる宗教山岳都市『ケインゴルスク』。
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そのダンジョンを全制覇しようとした冒険者パーティーは多い。その中でも新進気鋭でありながら最も全制覇に近いと言われた伝説のパーティーが極東の女剣士チトセ・ココノエが率いるパーティー、『赫翼の針』だった。
突如この町にやってきた彼女は並みいる強者たちを打ち負かし、名を挙げた。そんな彼女の元へ集まった数人で結成されたパーティーだった。当然、誰もが注目する。そしてその期待通りにチトセさんたちはいくつものダンジョンを攻略していった。
彼女たちが暫くグリアーナで活動をしていた時期があった。その頃だったかな……俺がヴィスタニアにやってきたのは。当時は今みたいに家も借りずに宿で暮らしながら冒険者活動をしていた。錬装術師の職業にもなれていないあの時は色んなパーティーに入らせてもらって冒険者としてのイロハを教わりながらサポートをしていた。
そんな時に聞いた噂が『赫翼の針』の話だった。
「確かあれは、どこのパーティーが一番強いかって流れでした」
「ふふ、子供っぽいね」
「実際、子供でしたから」
当時の俺はまだ16を過ぎたばかりだ。世間も知らず、ただ冒険者として名を挙げて皆に追いつきたいという気持ちだけが先走っていた。それは今も変わらないが、今よりももっと……そうだな、ガキっぽかった。
それで《赫炎》のチトセという人物を知った俺は、それがどんな人なのかずっと気になっていた。ヴィスタニアに来た当日に有名冒険者たちを薙ぎ倒し、1日で3つのダンジョンをクリアしたらしい。
無数の剣を下げた女剣士。俺にとっては目が輝くような、冒険譚の英雄のような、そんな女傑とも言える人物像が勝手に構築されていった。
だから初めて会った時は驚いたな。こんな細身の可愛らしい人があの《赫炎》だったなんて、って。
ちょうど湖上都市グリアーナから赫翼の針が様々な功績を手に帰ってきた。凱旋とも言える盛り上がりを見せたヴィスタニアの町。英雄譚がまた聞けると、町民も冒険者も総出でギルドに押し寄せた。
そんな中で一番の話題になったのはギルドで1人のサポートメンバーを募集していたという話だ。誰もがそれに参加したいと手を挙げる。俺もその時は運良く他のパーティーに所属していなかったし、サポートなら役立てるかもと手を挙げるのに時間も躊躇いも掛からなかった。
そして何かの縁か、俺は見事に最強と謳われる赫翼の針に一時的ではあるが所属することになった。
「夢のようでした。俺みたいな木っ端冒険者が、憧れのパーティーに所属出来るだなんて、本当に夢にも思ってなかった」
「でも実際、君はとても活躍してくれた。そして一時的と言わず、ずっと居てくれって頼んだのに、君はそれを断った」
「あはは……」
実際に所属してみて分かった。俺なんかじゃ役に立てないって、はっきりと理解できた。装備も道具も一級品ばかりで、俺は自前の道具を鞄から出すのも恥ずかしかった。だからせめて、戦闘面でのサポートだけでもって、必死だった。
必要以上に周囲を警戒して、少しでも何かの気配があったら確認して……それでも徒労に終わって、皆の時間ばかり消費して。多少、防御面が薄いところには率先して盾役として踏み込んだ。無謀ともいえる行為のお陰で漸く、少しだけパーティーメンバーの怪我を減らせた。
そんな必死さを買ってくれたのか、チトセさんは正規のメンバーとしての所属を打診してくれたけれど、俺はそれを断るしかなかった。
「チトセさんの打診を断るのは本当に心苦しかったです。でも、当時の俺じゃ……いや、今だって、誰かの下位互換でしかない。そんな俺が皆と肩を並べるだなんて烏滸がましいにも程があったんです」
「……」
契約期間が終わって、俺はパーティーから離れた。それと同時に赫翼の針もヴィスタニアを離れ、山岳都市ケインゴルスクへと旅立っていった。
それから暫くはまた他のパーティーに所属してサポートに徹する日々が続いた。赫翼の針で学んだことを活かしたサポートは皆に喜ばれた。『流石は赫翼の針の一員だっただけはあるな』って。
でも俺にはその言葉はとても重く圧し掛かって。
「曖昧な笑みというのがとても便利だというのを学びました」
「そうだったんだね……」
「でもお陰で学べたことはそれ以外にも本当に多くて。俺にとって赫翼の針に所属できたのは人生で一番の勉強でした」
そう言われるたびにチトセさんの顔が思い浮かんだ。いつかはまたあのパーティーメンバーになれるような、凄い冒険者になろうと思うようにもなった。
その所為かどうかは分からないけれど、それからギルドでも声を掛けられることが増えた。是非うちでサポートを頼みたいという指名も何度かいただいた。お陰様で貯蓄も増え、一軒家を借りることも出来るようになった。
多分、順風満帆と言えるような状態だったと思う。
だがそれと時を同じくして、風の噂で赫翼の針が解散したと聞いた。暫くしてそれが本当の話で、正確には赫翼の針が解散したのではなく、チトセさんがパーティーから抜けたという話だった。
ラビュリア全制覇に最も近いと謳われていたあのパーティー設立者にして最強とも言える《赫炎》のチトセがパーティーを抜けた?
俺はまったく理解できなかった。俺は目標とすべきものが1つ無くなってしまったことに、思っていた以上に打ちのめされていた。
それから少しして、ヴィスタニア周辺に広がる森林内に回復効果の高い果実が生る木が現れたという噂が広がった。一部ではダンジョン化も進んでいるのではないかという話もあった。
ヘレアラミゴ程ではないにしても広い森林地帯。其処に挑むパーティーはとても多くなった。俺自身は活動への意欲は少し薄まっていたし、果実のことはどうでも良かったのだが、サポートメンバーの指名募集が増えたこともあって森林への探索を余儀なくされた。気が向かなかった。だけど仕事は仕事だ。気分の問題で手を抜ける程甘くない。パーティーに組まれれば俺は全力で取り組んでいた。
だがそれでも果実は見つからず噂は噂だったのか下火になり始め、俺への指名募集もなくなってきた時、例の奇襲事件が起こった。
「それからはチトセさんも知る通りだと思います」
「苦労したんだね」
「そんなことはないですよ。チトセさんみたいに強くなりたいと思えば多少の無茶も平気でした」
「ふぅん……ウォルターは私のこと大好きなんだね?」
「言ったじゃないですか、俺は。好きですよって。今こうして話したようにずっと前から意識はしてました。赫翼の針に入ってからも、抜けた後も。いつも俺は何かをする度に貴女と比べてたんです。チトセさんならどうするかな、チトセさんならこうするかなって。だから、俺はずっと前から貴女のことが好きでした」
全部話した後だからだろうか。言葉がスラスラと出てくる。其処には何の照れもなく、あったのは感謝の気持ちだった。今日という日まで頑張れたのはチトセさんのお陰だったから。
「き、君はよくそんな恥ずかしげもなく……」
「恥ずかしくないです。この気持ちは恥ずべきものではないし、誰と比べても負けません」
「……そう。なら、あたしも気合い入れるしかないね」
対面に座るチトセさんは居住まいを正し、ピンと背筋を伸ばした。
「これからあたしの秘密を話すよ。それでも気持ちが変わらないのなら、あたしはウォルターの気持ちを受け入れ、自分の気持ちを認めよう」
「チトセさんの秘密……?」
目を閉じ、数回の深呼吸をし、チトセさんは話す。自身が隠すべきと判断した、最大の秘密を。
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