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始まりの街ゴスル
その他の戦い①
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睡月が眠る場所を探し始めた頃、ほかのプレイヤー達はどのように行動するか話し合っていた。
「どうすっかね~。今はバラバラに散っているけど最終的にはエリアの中心地に皆集まるだろ?」
マップを見ながら自分達の居場所を確認し、今後の対策をどうするのか話し合おうとしているのは『ランドロス』と言うパーティーだ。
今話していたのはランフという狩人のプレイヤー。
種族はエルフで、金髪緑眼の165cm程。
茶色のブーツに黒のズボンと殴ったら壊れそうなプレートを仕込んだ防具、緑のマントをしている。
男3人と女2人のパーティーで、それぞれタンク、戦士、狩人、魔法使い、ヒーラーを担っている。
バランスの取れたパーティーだ。
と言ってもあくまでステータス上そのような役割分担になっているだけであって、ヒーラーがバリバリ肉弾戦をする事も少なくない。
それがSWOというゲームなのだ。
「そうだな。最終的にには中心地に集まる。この4つのエリアが交わってるところだろ?」
ランフの言葉に補足をつけつつ、手を顎に当てる。
種族は人間で、青と黒のいかにも騎士がしているような防具を身につけ、腰には西洋風の剣。
髪は青く、目も青い。
身長は173cm程の細マッチョの優男だ。
この『ランドロス』のリーダーで名前はロト。
掲示板にも度々話題に上がる有名人で、二つ名の『青の勇者』とほかのプレイヤーからは呼ばれている。
「他にも4分割されてるエリアの真ん中とかね。というかそっちの方が戦いは多そう」
ロリっ子の様な声をした長い赤髪赤目の少女はリノリノ。
全プレイヤートップクラスの瞬間火力を誇り、二つ名が『殺戮幼少』と言われる程だ。
魔法使いで、武器は魔導書。
ちなみに胸は無いに等しく、その事をいじったりするとブチギレる。
身長は137cm
リアルでは大学2年生の21歳だ。
「そ、その.....私達も参加するのですか?」
おどおどとした態度をとっているのはヒーラー役のマリア。
神官の様な白をベースとし金色の装飾が施された装備をしており、武器は杖。
肩にかかるぐらいの白髪に、黒目で胸はかなり大きくよくリノリノに胸を揉まれている。
「そりゃそうだろ。と言うかそれが今回のイベントの目的だろうが」
大盾を背負ったごっつい男はガンテツ。
褐色の肌とスキンヘッド、鋭い目をしており街中で子供に話しかけたら泣かれるレベルで顔が怖い。
身長も186cmと高く、ガタイがしっかりし過ぎている為威圧感がある。
ちゃんと話すと生真面目で良い奴なのだが.....
これが『ランドロス』のパーティーの面々だ。
彼らはSWOの中では最前線に立って攻略をしていくトッププレイヤーであり、今回のイベントのランキング入は確実と言われるほどの有望株。
今回転移した初期位置は砂漠エリアの右下。
全体マップの中心に近い辺りだ。
「どうすっかね~。とりあえずはテキトーに行くか?」
「行き当たりばったりということか?まぁ、それも悪くないが.....どうする?」
「それでいいんじゃない?あたしは暴れることが出来るなら文句なし」
「わ、私は.....皆さんの決めた事に従います」
「俺もマリアと一緒だな」
ロトの提案に任せると答える面々。
(いつもそうだがもう少し考えを言って欲しいものだな。信頼されているのか、それともただただ面倒臭いから丸投げしているだけなのか....)
ロトがこのパーティーメンバーと出会って2週間、いつも何かを決める時はロトが決めていた。
別に文句はないが、なにか不満があったら言って欲しいと言うのがロトの本心だ。
「オイラはこのまま初日は行き当たりばったりで、2日目から色々と考えればいいと思うよ~」
ランフが案を出す。
このパーティーメンバーで唯一、提案や不満を言うランフはロトにとってやりやすい立ち位置だった。
「分かった、とりあえず初日は適当にやろう。ガンテツを先頭にリノリノ、俺、マリア、ランフの順でいつもの陣形を組みながら行くぞ」
リノリノとマリアを囲むように陣形を組みながらプレイヤーを探しに行く『ランドロス』。
彼らの陣形はガンテツが敵の攻撃を受け止め、ランフが牽制、相手が距離を置いた瞬間リノリノが魔法を打ち込み、ロトが接近、マリアはタイミングを見て回復が基本戦法だ。
どこでもモンスターにエンカウントするSWOでは、全方向をカバーしながら動くことが大事になってくる。
ガンテツは【カバーシャウト】と言う、選択した対象まで瞬間移動出来るスキルを持っているため、それを使い見方を庇うことが出来る。
「おっ、発見したよ~。ひーふーみー....こちらと同じ5人パーティーだ。殺る?」
ランフが敵プレイヤーを発見したことを告げる。
ランフには【百里眼】と言うスキルを持っており、遠くまで見渡すことが出来る。
平地の砂漠エリアでは敵を発見するのにかなり使えるスキルだ。
「よし、行こう。陣形を崩さずに慎重に行くぞ」
イベントが始まって約5分。
戦闘の火蓋が開かれようとしていた。
スキル解説
【カバーシャウト】
アクティブスキル クールタイム30秒
効果:自信を中心とした半径10m以内の対象に向かって瞬間移動する。
【百里眼】
アクティブスキル
効果:自信を中心に半径500mまでを見ることが出来る。ただし透視は出来ない。
イベントの細かいルール説明
デスしたプレイヤーは元の自身の能力値から10%低い状態でリスポーンします。パーティーがいる場合はパーティーの傍に、パーティーが全滅、またはソロの場合はランダムです。
「どうすっかね~。今はバラバラに散っているけど最終的にはエリアの中心地に皆集まるだろ?」
マップを見ながら自分達の居場所を確認し、今後の対策をどうするのか話し合おうとしているのは『ランドロス』と言うパーティーだ。
今話していたのはランフという狩人のプレイヤー。
種族はエルフで、金髪緑眼の165cm程。
茶色のブーツに黒のズボンと殴ったら壊れそうなプレートを仕込んだ防具、緑のマントをしている。
男3人と女2人のパーティーで、それぞれタンク、戦士、狩人、魔法使い、ヒーラーを担っている。
バランスの取れたパーティーだ。
と言ってもあくまでステータス上そのような役割分担になっているだけであって、ヒーラーがバリバリ肉弾戦をする事も少なくない。
それがSWOというゲームなのだ。
「そうだな。最終的にには中心地に集まる。この4つのエリアが交わってるところだろ?」
ランフの言葉に補足をつけつつ、手を顎に当てる。
種族は人間で、青と黒のいかにも騎士がしているような防具を身につけ、腰には西洋風の剣。
髪は青く、目も青い。
身長は173cm程の細マッチョの優男だ。
この『ランドロス』のリーダーで名前はロト。
掲示板にも度々話題に上がる有名人で、二つ名の『青の勇者』とほかのプレイヤーからは呼ばれている。
「他にも4分割されてるエリアの真ん中とかね。というかそっちの方が戦いは多そう」
ロリっ子の様な声をした長い赤髪赤目の少女はリノリノ。
全プレイヤートップクラスの瞬間火力を誇り、二つ名が『殺戮幼少』と言われる程だ。
魔法使いで、武器は魔導書。
ちなみに胸は無いに等しく、その事をいじったりするとブチギレる。
身長は137cm
リアルでは大学2年生の21歳だ。
「そ、その.....私達も参加するのですか?」
おどおどとした態度をとっているのはヒーラー役のマリア。
神官の様な白をベースとし金色の装飾が施された装備をしており、武器は杖。
肩にかかるぐらいの白髪に、黒目で胸はかなり大きくよくリノリノに胸を揉まれている。
「そりゃそうだろ。と言うかそれが今回のイベントの目的だろうが」
大盾を背負ったごっつい男はガンテツ。
褐色の肌とスキンヘッド、鋭い目をしており街中で子供に話しかけたら泣かれるレベルで顔が怖い。
身長も186cmと高く、ガタイがしっかりし過ぎている為威圧感がある。
ちゃんと話すと生真面目で良い奴なのだが.....
これが『ランドロス』のパーティーの面々だ。
彼らはSWOの中では最前線に立って攻略をしていくトッププレイヤーであり、今回のイベントのランキング入は確実と言われるほどの有望株。
今回転移した初期位置は砂漠エリアの右下。
全体マップの中心に近い辺りだ。
「どうすっかね~。とりあえずはテキトーに行くか?」
「行き当たりばったりということか?まぁ、それも悪くないが.....どうする?」
「それでいいんじゃない?あたしは暴れることが出来るなら文句なし」
「わ、私は.....皆さんの決めた事に従います」
「俺もマリアと一緒だな」
ロトの提案に任せると答える面々。
(いつもそうだがもう少し考えを言って欲しいものだな。信頼されているのか、それともただただ面倒臭いから丸投げしているだけなのか....)
ロトがこのパーティーメンバーと出会って2週間、いつも何かを決める時はロトが決めていた。
別に文句はないが、なにか不満があったら言って欲しいと言うのがロトの本心だ。
「オイラはこのまま初日は行き当たりばったりで、2日目から色々と考えればいいと思うよ~」
ランフが案を出す。
このパーティーメンバーで唯一、提案や不満を言うランフはロトにとってやりやすい立ち位置だった。
「分かった、とりあえず初日は適当にやろう。ガンテツを先頭にリノリノ、俺、マリア、ランフの順でいつもの陣形を組みながら行くぞ」
リノリノとマリアを囲むように陣形を組みながらプレイヤーを探しに行く『ランドロス』。
彼らの陣形はガンテツが敵の攻撃を受け止め、ランフが牽制、相手が距離を置いた瞬間リノリノが魔法を打ち込み、ロトが接近、マリアはタイミングを見て回復が基本戦法だ。
どこでもモンスターにエンカウントするSWOでは、全方向をカバーしながら動くことが大事になってくる。
ガンテツは【カバーシャウト】と言う、選択した対象まで瞬間移動出来るスキルを持っているため、それを使い見方を庇うことが出来る。
「おっ、発見したよ~。ひーふーみー....こちらと同じ5人パーティーだ。殺る?」
ランフが敵プレイヤーを発見したことを告げる。
ランフには【百里眼】と言うスキルを持っており、遠くまで見渡すことが出来る。
平地の砂漠エリアでは敵を発見するのにかなり使えるスキルだ。
「よし、行こう。陣形を崩さずに慎重に行くぞ」
イベントが始まって約5分。
戦闘の火蓋が開かれようとしていた。
スキル解説
【カバーシャウト】
アクティブスキル クールタイム30秒
効果:自信を中心とした半径10m以内の対象に向かって瞬間移動する。
【百里眼】
アクティブスキル
効果:自信を中心に半径500mまでを見ることが出来る。ただし透視は出来ない。
イベントの細かいルール説明
デスしたプレイヤーは元の自身の能力値から10%低い状態でリスポーンします。パーティーがいる場合はパーティーの傍に、パーティーが全滅、またはソロの場合はランダムです。
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