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チュートリアル
さぁ!!ゲームの世界へ!!
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「これだァ!!」
ベットに寝転がりながらスマホを見ていた少女、明日香 睡月(あすか すいげつ)は叫んだ。
長い黒髪に黒の目、身長は156cm程で顔は少し幼さを残した高校2年生である。
「このゲームをやれば沢山寝ることができるぞ!!そうと決まったら早速買おう!!」
睡月が見ていたのは、VRゲームの記事。
世界初のフルダイブ型のVRゲーム『Second World Online』通称SWO。
剣と魔法の世界を冒険するVRMMORPGだ。
このゲームの1番の特徴は『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』というもの。
この記事を見て、睡月は「これだァ!!」と叫んだのだ。
明日香 睡月、彼女はとにかく寝ることが好きだった。
幼稚園にいた頃は、一緒になって園児達とは遊ばず1人教室の隅で寝ていた。
小学校に上がると授業中でも寝て先生によく怒られていた。
中学、高校でもそれは変わらず彼女が起きているのは、学校の登下校と昼放課、そして家にいる時以外は殆ど起きてない。
ただ、成績は良かった。
小学校1年生の時、成績があまり良くなかった睡月は塾に通わされそうになる。
寝ていて学校の授業を聞いていなかった為だ。
塾に入れられたら寝る時間が減ると思った睡月は、ある事を思い付く。
「寝ながら授業を聞けばいいんだ!!」
そう言って睡月は、その日から睡眠学習を始めた。
その結果、睡月の成績は上がり塾は回避、それどころか中学、高校では学年トップクラスの成績を誇っている。
そんな、寝ることに全てを掛けている睡月が『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』と言うのを見て、何も思わないはずがなかった。
早速行動に移す。
必要な物をスマホで取り寄せ......寝た。
数日後、取り寄せたものが届いた。
「おぉ~、これが『Second World Online』か!!.....あれ?なになに、サービス開始は✕月〇日?今日って何日だっけ?.....オーマイガー、後3日あるじゃないか。よし、寝るか」
それから3日後、学校から帰ってきた睡月は早速ベットに寝転がりVRをつけて『Second World Online』を起動した。
「ようこそ『Second World Online』の世界へ!!ゲームを始めていただく前に自分のアバターを設定して下さい。」
機械の声が流れ、自分の目の前にアバター設定の画面が現れる。
「え~と、身長はそのままで、目と髪の色は変えておこうかな」
そう言って睡月は、髪の色を白、目の色を赤に設定した。
「アバターの変更はできません。本当にこれでよろしいですか?」
設定をして決定を押すと、機械の声が確認をしてくる。
「問題ないよ~」
「では、この世界でのあなたの名前を決めてください」
「アリス、でよろしく」
睡月がゲームをする時によく使う名前だ。
「アリス様で登録します。....登録が完了しました。それでは『Second World Online』の世界をお楽しみください。貴方に第2の世界の祝福を」
(第2の世界の祝福を、ねぇ....私寝たいだけだから特に冒険とかするつもりないんだけど....)
そんなことを思いながら、睡月の目の前が真っ白になる。
思わす睡月は目をつぶった。
少しして睡月が目を開けるとそこには
「いらっしゃ~い!!私はこの世界の管理人AI、No.0654だよ!!よろしくね!!」
宇宙空間が広がっており、そこに1人の短い青髪の小さい少女がいた。
「うわぁ、すごいねこの空間」
睡月は純粋に感動した。
見渡す限り綺麗な星々、睡月が1度山へ行った時に見た満点の星空の何倍も綺麗で壮大な空間だった。
「この空間に感動してくれるのは嬉しいけど、私をガン無視するのは悲しいかな」
「ごめんね....えぇっと....」
「君の好きなように呼ぶといいさ!!君のネーミングセンスが試される時だよ!!」
青髪の少女は両手を広げて叫ぶ。
睡月は顎に手を当てて考える。
(青髪、青、青かぁ~)
「アスルでどう?スペイン語で青って意味だよ」
「いいね、いいね!!私の青髪を見て決めたね?シンプルで私は好きだよそういうの!!じゃぁ、私はアスルって名乗る事にするよ!!」
アスルは嬉しそうに笑う。
「さて、名前もつけてもらった事だし、この世界、ゲームについて説明するけどいいかい?」
「問題ないよ~」
「そうだね、まずは私の自己紹介から!!さっきも言ったけど聞いてなさそうだったから、もう一度言うね!!私はこの世界の管理人AI、No.0654だよ!!今は君につけてもらった名前があるからアスルって呼んでね!!」
「この世界の管理人AI....?」
「そう!!簡単に言えば人工知能を搭載したAIで、このゲームの不正とかを監視する存在だと思ってくれればいいよ!!」
疑問を口にした睡月にアスルが答える。
「そしてここはゲームを始める時と終わる時にくる部屋だよ!!この空間では時間の進みは現実世界と同じだから気をつけてね!!」
これを聞いた睡月は
「マジか、ならとっととゲームを始めて寝よう!!」
と意気込む?のだった。
ベットに寝転がりながらスマホを見ていた少女、明日香 睡月(あすか すいげつ)は叫んだ。
長い黒髪に黒の目、身長は156cm程で顔は少し幼さを残した高校2年生である。
「このゲームをやれば沢山寝ることができるぞ!!そうと決まったら早速買おう!!」
睡月が見ていたのは、VRゲームの記事。
世界初のフルダイブ型のVRゲーム『Second World Online』通称SWO。
剣と魔法の世界を冒険するVRMMORPGだ。
このゲームの1番の特徴は『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』というもの。
この記事を見て、睡月は「これだァ!!」と叫んだのだ。
明日香 睡月、彼女はとにかく寝ることが好きだった。
幼稚園にいた頃は、一緒になって園児達とは遊ばず1人教室の隅で寝ていた。
小学校に上がると授業中でも寝て先生によく怒られていた。
中学、高校でもそれは変わらず彼女が起きているのは、学校の登下校と昼放課、そして家にいる時以外は殆ど起きてない。
ただ、成績は良かった。
小学校1年生の時、成績があまり良くなかった睡月は塾に通わされそうになる。
寝ていて学校の授業を聞いていなかった為だ。
塾に入れられたら寝る時間が減ると思った睡月は、ある事を思い付く。
「寝ながら授業を聞けばいいんだ!!」
そう言って睡月は、その日から睡眠学習を始めた。
その結果、睡月の成績は上がり塾は回避、それどころか中学、高校では学年トップクラスの成績を誇っている。
そんな、寝ることに全てを掛けている睡月が『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』と言うのを見て、何も思わないはずがなかった。
早速行動に移す。
必要な物をスマホで取り寄せ......寝た。
数日後、取り寄せたものが届いた。
「おぉ~、これが『Second World Online』か!!.....あれ?なになに、サービス開始は✕月〇日?今日って何日だっけ?.....オーマイガー、後3日あるじゃないか。よし、寝るか」
それから3日後、学校から帰ってきた睡月は早速ベットに寝転がりVRをつけて『Second World Online』を起動した。
「ようこそ『Second World Online』の世界へ!!ゲームを始めていただく前に自分のアバターを設定して下さい。」
機械の声が流れ、自分の目の前にアバター設定の画面が現れる。
「え~と、身長はそのままで、目と髪の色は変えておこうかな」
そう言って睡月は、髪の色を白、目の色を赤に設定した。
「アバターの変更はできません。本当にこれでよろしいですか?」
設定をして決定を押すと、機械の声が確認をしてくる。
「問題ないよ~」
「では、この世界でのあなたの名前を決めてください」
「アリス、でよろしく」
睡月がゲームをする時によく使う名前だ。
「アリス様で登録します。....登録が完了しました。それでは『Second World Online』の世界をお楽しみください。貴方に第2の世界の祝福を」
(第2の世界の祝福を、ねぇ....私寝たいだけだから特に冒険とかするつもりないんだけど....)
そんなことを思いながら、睡月の目の前が真っ白になる。
思わす睡月は目をつぶった。
少しして睡月が目を開けるとそこには
「いらっしゃ~い!!私はこの世界の管理人AI、No.0654だよ!!よろしくね!!」
宇宙空間が広がっており、そこに1人の短い青髪の小さい少女がいた。
「うわぁ、すごいねこの空間」
睡月は純粋に感動した。
見渡す限り綺麗な星々、睡月が1度山へ行った時に見た満点の星空の何倍も綺麗で壮大な空間だった。
「この空間に感動してくれるのは嬉しいけど、私をガン無視するのは悲しいかな」
「ごめんね....えぇっと....」
「君の好きなように呼ぶといいさ!!君のネーミングセンスが試される時だよ!!」
青髪の少女は両手を広げて叫ぶ。
睡月は顎に手を当てて考える。
(青髪、青、青かぁ~)
「アスルでどう?スペイン語で青って意味だよ」
「いいね、いいね!!私の青髪を見て決めたね?シンプルで私は好きだよそういうの!!じゃぁ、私はアスルって名乗る事にするよ!!」
アスルは嬉しそうに笑う。
「さて、名前もつけてもらった事だし、この世界、ゲームについて説明するけどいいかい?」
「問題ないよ~」
「そうだね、まずは私の自己紹介から!!さっきも言ったけど聞いてなさそうだったから、もう一度言うね!!私はこの世界の管理人AI、No.0654だよ!!今は君につけてもらった名前があるからアスルって呼んでね!!」
「この世界の管理人AI....?」
「そう!!簡単に言えば人工知能を搭載したAIで、このゲームの不正とかを監視する存在だと思ってくれればいいよ!!」
疑問を口にした睡月にアスルが答える。
「そしてここはゲームを始める時と終わる時にくる部屋だよ!!この空間では時間の進みは現実世界と同じだから気をつけてね!!」
これを聞いた睡月は
「マジか、ならとっととゲームを始めて寝よう!!」
と意気込む?のだった。
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