285 / 285
終焉と龍
終わりと終わり
しおりを挟む
前回のあらすじ
作者「次回最終話って書き忘れた」
ノア「最後の最後までガバガバなのかよ。そういう所やぞ」
「ノア様ノア様!!どうですか?!私の丹精込めた自信作は!!」
「私への殺意が、ひしひしと感じられる事はよく分かった」
私の目の前にあるのは、もはや何か分からない謎の物体。
暗黒物質ですらもう少しマトモなのでは無いかと思う程、真っ黒なその物質は異様な匂いを漂わせている。
凄いね。
立体感を全く感じられない。
ベンタブラックってこんな感じなんだなー(棒)
「一応聞くけど、何コレ」
「餃子です!!」
餃子は白いよ。こんなに黒くないよ。
まぁ、それはいつもの事。そして、私がこれを食べ無ければならないのもいつもの事だ。
私は、覚悟を決めて餃子と言い張る何かにかぶりつく。
うん。まずい。焦げた味しかしないんだけど、これが今まで食べてきた中ではまだ食えると言うのに驚きだ。
「どうですか?美味しいですか?」
「今まで食った中では美味いほうだけど、死ぬほど不味い。生き返らせるついでに、頭の中も少し修正するべきだったと後悔してる」
結局、fourth fiveは普通に生き返った。
魔術ってすげー。
全てを終えてダンジョンに戻ったら、普通に笑顔で私を迎えてくれた。
元気なfourth fiveを見てほっとすると同時に、泣きながらケーキ食った私の感情を返せと言ってやりたい気持ちになった。
あのシリアスシーンをぶち壊された感じがするんだけど。
「ご主人様は、毎回こんなクソまずいの食べてるのですね。1度食べて私は逃げましたが、やはり無理です」
私の横で、アヴェが物凄く苦い顔で黒い物体を齧る。
やっぱり不味いよね。
「無理です。私、こんなの食えません。あ、ノアさんの口移しなら美味しく感じるかも.......」
「私もそうしてもらおうかしら。ノア。私にこの物体を噛み砕いて食べさせてくれない?」
シルクさんは通常運転なので放置。
クリスさんは壊れちゃったよ。あまりの不味さに壊れちゃったよ。
「お.......え.......」
fourth fiveを生き返らせた張本人であるマーリンは、嗚咽を吐いてつくえに突っ伏している。
恩を仇で返すとはまさにこの事。
本人派善意でやっているのがなおタチが悪い。
「リリーは、リリーは、リリーは.......死んでしまったのです......」
リリーは死んでいる模様。
この子は初めてfourth fiveの料理を食べたからな。
これを機に強くなってくれ。
fourth fiveの振舞った餃子という名の何かは、皆を死屍累々にしながらもその感謝の気持ちは伝わってくる。
と言うか、伝わらなかったら食わねぇよ。
「ノア様。それに皆様。私が至らないばかりにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
ぺこりと頭を下げるfourth fiveを見ながら、私達は静かに頷く。
「これからは皆様にもいっぱい感謝の気持ちを込めて料理を作らせていただきますね!!」
満面の笑顔でそう言うfourth fiveに、みんな口をそろえてこう言った。
「「「「「「「「結構です」」」」」」」」
Thank you for reading!!
はい。という訳で「【勇者】の称号がなかった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する」はこれにておしまいです。
長かった.....2年(1年休んでた)もやるとは思ってなかった.......
色々と語りたいことはあるのですが、長くなりすぎるのでお礼だけをば。
ここまで続ける事ができたのは、読んでくださった皆様のお陰です。処女作であるこの物語が、日刊総合一位になり、週間一位になり、お気に入りが4000人を超えるというのは正直予想していませんでした。
本当に読んでくださりありがとうございます。感謝感激雨あられです。
........ところで、別サイト様に投稿してる異世界ファンタジーもあるのですが、読みたい方とかいるんですかね?
作者「次回最終話って書き忘れた」
ノア「最後の最後までガバガバなのかよ。そういう所やぞ」
「ノア様ノア様!!どうですか?!私の丹精込めた自信作は!!」
「私への殺意が、ひしひしと感じられる事はよく分かった」
私の目の前にあるのは、もはや何か分からない謎の物体。
暗黒物質ですらもう少しマトモなのでは無いかと思う程、真っ黒なその物質は異様な匂いを漂わせている。
凄いね。
立体感を全く感じられない。
ベンタブラックってこんな感じなんだなー(棒)
「一応聞くけど、何コレ」
「餃子です!!」
餃子は白いよ。こんなに黒くないよ。
まぁ、それはいつもの事。そして、私がこれを食べ無ければならないのもいつもの事だ。
私は、覚悟を決めて餃子と言い張る何かにかぶりつく。
うん。まずい。焦げた味しかしないんだけど、これが今まで食べてきた中ではまだ食えると言うのに驚きだ。
「どうですか?美味しいですか?」
「今まで食った中では美味いほうだけど、死ぬほど不味い。生き返らせるついでに、頭の中も少し修正するべきだったと後悔してる」
結局、fourth fiveは普通に生き返った。
魔術ってすげー。
全てを終えてダンジョンに戻ったら、普通に笑顔で私を迎えてくれた。
元気なfourth fiveを見てほっとすると同時に、泣きながらケーキ食った私の感情を返せと言ってやりたい気持ちになった。
あのシリアスシーンをぶち壊された感じがするんだけど。
「ご主人様は、毎回こんなクソまずいの食べてるのですね。1度食べて私は逃げましたが、やはり無理です」
私の横で、アヴェが物凄く苦い顔で黒い物体を齧る。
やっぱり不味いよね。
「無理です。私、こんなの食えません。あ、ノアさんの口移しなら美味しく感じるかも.......」
「私もそうしてもらおうかしら。ノア。私にこの物体を噛み砕いて食べさせてくれない?」
シルクさんは通常運転なので放置。
クリスさんは壊れちゃったよ。あまりの不味さに壊れちゃったよ。
「お.......え.......」
fourth fiveを生き返らせた張本人であるマーリンは、嗚咽を吐いてつくえに突っ伏している。
恩を仇で返すとはまさにこの事。
本人派善意でやっているのがなおタチが悪い。
「リリーは、リリーは、リリーは.......死んでしまったのです......」
リリーは死んでいる模様。
この子は初めてfourth fiveの料理を食べたからな。
これを機に強くなってくれ。
fourth fiveの振舞った餃子という名の何かは、皆を死屍累々にしながらもその感謝の気持ちは伝わってくる。
と言うか、伝わらなかったら食わねぇよ。
「ノア様。それに皆様。私が至らないばかりにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
ぺこりと頭を下げるfourth fiveを見ながら、私達は静かに頷く。
「これからは皆様にもいっぱい感謝の気持ちを込めて料理を作らせていただきますね!!」
満面の笑顔でそう言うfourth fiveに、みんな口をそろえてこう言った。
「「「「「「「「結構です」」」」」」」」
Thank you for reading!!
はい。という訳で「【勇者】の称号がなかった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する」はこれにておしまいです。
長かった.....2年(1年休んでた)もやるとは思ってなかった.......
色々と語りたいことはあるのですが、長くなりすぎるのでお礼だけをば。
ここまで続ける事ができたのは、読んでくださった皆様のお陰です。処女作であるこの物語が、日刊総合一位になり、週間一位になり、お気に入りが4000人を超えるというのは正直予想していませんでした。
本当に読んでくださりありがとうございます。感謝感激雨あられです。
........ところで、別サイト様に投稿してる異世界ファンタジーもあるのですが、読みたい方とかいるんですかね?
21
お気に入りに追加
4,573
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(369件)
あなたにおすすめの小説

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
うどん五段
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
主人公がクズっぽいのが良かったです。
ただ軸が無いのか行動がブレてるなーと思いました。
愉しく拝見させて頂きました。
実践と実戦の違いとか誤字とか若干気になったけど面白かったです。
一通り技出し切って満足な感じかな。
よーんーでーみーたーいー