【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪

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終焉と龍

終わりと終わり

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前回のあらすじ

作者「次回最終話って書き忘れた」
ノア「最後の最後までガバガバなのかよ。そういう所やぞ」






「ノア様ノア様!!どうですか?!私の丹精込めた自信作は!!」

「私への殺意が、ひしひしと感じられる事はよく分かった」

 私の目の前にあるのは、もはや何か分からない謎の物体。

 暗黒物質ダークマターですらもう少しマトモなのでは無いかと思う程、真っ黒なその物質は異様な匂いを漂わせている。

 凄いね。

 立体感を全く感じられない。

 ベンタブラックってこんな感じなんだなー(棒)

「一応聞くけど、何コレ」

「餃子です!!」

 餃子は白いよ。こんなに黒くないよ。

 まぁ、それはいつもの事。そして、私がこれを食べ無ければならないのもいつもの事だ。

 私は、覚悟を決めて餃子と言い張る何かにかぶりつく。

 うん。まずい。焦げた味しかしないんだけど、これが今まで食べてきた中ではまだ食えると言うのに驚きだ。

「どうですか?美味しいですか?」

「今まで食った中では美味いほうだけど、死ぬほど不味い。生き返らせるついでに、頭の中も少し修正するべきだったと後悔してる」

 結局、fourth fiveは普通に生き返った。

 魔術ってすげー。

 全てを終えてダンジョンに戻ったら、普通に笑顔で私を迎えてくれた。

 元気なfourth fiveを見てほっとすると同時に、泣きながらケーキ食った私の感情を返せと言ってやりたい気持ちになった。

 あのシリアスシーンをぶち壊された感じがするんだけど。

「ご主人様は、毎回こんなクソまずいの食べてるのですね。1度食べて私は逃げましたが、やはり無理です」

 私の横で、アヴェが物凄く苦い顔で黒い物体を齧る。

 やっぱり不味いよね。

「無理です。私、こんなの食えません。あ、ノアさんの口移しなら美味しく感じるかも.......」
「私もそうしてもらおうかしら。ノア。私にこの物体を噛み砕いて食べさせてくれない?」

 シルクさんは通常運転なので放置。

 クリスさんは壊れちゃったよ。あまりの不味さに壊れちゃったよ。

「お.......え.......」

 fourth fiveを生き返らせた張本人であるマーリンは、嗚咽を吐いてつくえに突っ伏している。

 恩を仇で返すとはまさにこの事。

 本人派善意でやっているのがなおタチが悪い。

「リリーは、リリーは、リリーは.......死んでしまったのです......」

 リリーは死んでいる模様。

 この子は初めてfourth fiveの料理を食べたからな。

 これを機に強くなってくれ。

 fourth fiveの振舞った餃子という名の何かは、皆を死屍累々にしながらもその感謝の気持ちは伝わってくる。

 と言うか、伝わらなかったら食わねぇよ。

「ノア様。それに皆様。私が至らないばかりにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

 ぺこりと頭を下げるfourth fiveを見ながら、私達は静かに頷く。

「これからは皆様にもいっぱい感謝の気持ちを込めて料理を作らせていただきますね!!」

 満面の笑顔でそう言うfourth fiveに、みんな口をそろえてこう言った。

「「「「「「「「結構です」」」」」」」」



 Thank you for reading!!




はい。という訳で「【勇者】の称号がなかった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する」はこれにておしまいです。
 長かった.....2年(1年休んでた)もやるとは思ってなかった.......
色々と語りたいことはあるのですが、長くなりすぎるのでお礼だけをば。
ここまで続ける事ができたのは、読んでくださった皆様のお陰です。処女作であるこの物語が、日刊総合一位になり、週間一位になり、お気に入りが4000人を超えるというのは正直予想していませんでした。
本当に読んでくださりありがとうございます。感謝感激雨あられです。


........ところで、別サイト様に投稿してる異世界ファンタジーもあるのですが、読みたい方とかいるんですかね?
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感想 369

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みんなの感想(369件)

きゅー
2023.07.28 きゅー

主人公がクズっぽいのが良かったです。
ただ軸が無いのか行動がブレてるなーと思いました。

解除
スラン
2022.12.08 スラン

愉しく拝見させて頂きました。
実践と実戦の違いとか誤字とか若干気になったけど面白かったです。
一通り技出し切って満足な感じかな。

解除
ゴマすり人間

よーんーでーみーたーいー

解除

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