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エルフ国リナルドと暴風龍テンペスト
ギルドマスターとギルドマスター①
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前回のあらすじ
観光楽しかった!!これこそ異世界!!これこそ私の求めてた異世界謳歌!!楽しいぜ!!
世界樹をあとにした私達は再び冒険者ギルドを訪れていた。
私達が悪ノリして気絶してしまったギルドマスターに会うためだ。
「あっ、アルカンのギルドマスターさん。ギルドマスターはこちらです」
受付嬢さんに案内されたのはギルドマスターの執務室だ。
既に気絶から目を覚まして仕事をしているのだろう。
5時間もあれば目ぇ覚ますわな。
「入るわよ」
クリスさんは中にいるだろうギルドマスターの返答を待たずに執務室に入る。
私達もあとに続いた。
えっと......確かカナンさんだったか?ここのギルドマスターの名前。
正直覚えてない。
まぁ、向こうが自己紹介してくれるかクリスさんがもう一度言ってくれるだろう。
執務室に入るとエルフのギルドマスターが忙しなく書類を整理しているところだった。
やっぱりギルドマスターは仕事量が多いのだろうか。
労働基準法とか無さそうだしな....
「おや?クリスじゃないか。世界樹を見に行ったと聞いたから1週間は来ないと思っていたが.....」
私達に気づくと一旦書類整理を辞める。
「もうてっぺんまで登って見てきたわよ。昔と違ってかなり強くなったからね。それでもう大丈夫なの?カナン」
どうやらちゃんと名前は覚えていた見たいだ。
良かったまだボケは始まってないな。
「後ろにいる人達の魔力を見なければ冗談は年齢だけに.......アッハイなんでもないです。すいません」
クリスさんの圧力に押されて速攻で謝る。
クリスさんの前で年齢ジョークをかまそうとするこの人は勇者か?あまり空気が読めないアヴェですらクリスさん年齢には触れないんだぞ?
「全く....昔から変わってないわね。いっぺん死んどく?」
呆れた顔をしながらさらっと殺そうとするクリスさん。
それを見たカナンさんは顔を引き攣らせながら
「勘弁してくれ『炎剣クリス』と言われていた君に今まで勝てた試しがないじゃないか」
「『氷結の賢者』と言われた貴方がよく言うわ。相性が悪いだけで同じ条件なら負けないと思ってるくせに。まっ、今の私だと貴方なんてゴブリン以下だから言葉には気をつけなさい?」
「........相変わらずだね」
「あら?『氷結の賢者』ともあろうお方がすごい汗よ?『氷結魔法』で体を冷やしたらどうかしら?」
凄い、私ですら押しつぶされそうな見えない圧力がそこにはあった。
私はクリスさんに年齢の話は辞めとこうと改めて思うのだった。
観光楽しかった!!これこそ異世界!!これこそ私の求めてた異世界謳歌!!楽しいぜ!!
世界樹をあとにした私達は再び冒険者ギルドを訪れていた。
私達が悪ノリして気絶してしまったギルドマスターに会うためだ。
「あっ、アルカンのギルドマスターさん。ギルドマスターはこちらです」
受付嬢さんに案内されたのはギルドマスターの執務室だ。
既に気絶から目を覚まして仕事をしているのだろう。
5時間もあれば目ぇ覚ますわな。
「入るわよ」
クリスさんは中にいるだろうギルドマスターの返答を待たずに執務室に入る。
私達もあとに続いた。
えっと......確かカナンさんだったか?ここのギルドマスターの名前。
正直覚えてない。
まぁ、向こうが自己紹介してくれるかクリスさんがもう一度言ってくれるだろう。
執務室に入るとエルフのギルドマスターが忙しなく書類を整理しているところだった。
やっぱりギルドマスターは仕事量が多いのだろうか。
労働基準法とか無さそうだしな....
「おや?クリスじゃないか。世界樹を見に行ったと聞いたから1週間は来ないと思っていたが.....」
私達に気づくと一旦書類整理を辞める。
「もうてっぺんまで登って見てきたわよ。昔と違ってかなり強くなったからね。それでもう大丈夫なの?カナン」
どうやらちゃんと名前は覚えていた見たいだ。
良かったまだボケは始まってないな。
「後ろにいる人達の魔力を見なければ冗談は年齢だけに.......アッハイなんでもないです。すいません」
クリスさんの圧力に押されて速攻で謝る。
クリスさんの前で年齢ジョークをかまそうとするこの人は勇者か?あまり空気が読めないアヴェですらクリスさん年齢には触れないんだぞ?
「全く....昔から変わってないわね。いっぺん死んどく?」
呆れた顔をしながらさらっと殺そうとするクリスさん。
それを見たカナンさんは顔を引き攣らせながら
「勘弁してくれ『炎剣クリス』と言われていた君に今まで勝てた試しがないじゃないか」
「『氷結の賢者』と言われた貴方がよく言うわ。相性が悪いだけで同じ条件なら負けないと思ってるくせに。まっ、今の私だと貴方なんてゴブリン以下だから言葉には気をつけなさい?」
「........相変わらずだね」
「あら?『氷結の賢者』ともあろうお方がすごい汗よ?『氷結魔法』で体を冷やしたらどうかしら?」
凄い、私ですら押しつぶされそうな見えない圧力がそこにはあった。
私はクリスさんに年齢の話は辞めとこうと改めて思うのだった。
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