【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪

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ラグーン帝国とダンジョン都市レーレン

ダンジョンと攻略⑤

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前回のあらすじ

 トレント達をぶっ壊す!!



『深淵魔法』全ての属性魔法をLvMAXにすると取得することができる『魔法の最終形態』と言われている魔法だ。

 この『深淵魔法』は詠唱短縮はできるのだが、無詠唱では撃つことができない。

 ぶっちゃけ、『氷結魔法LvMAX"ex"』の方が使い勝手がいいし、広範囲に撃てるのだが、『深淵魔法』は威力が桁違いだ。

 小さい範囲で高威力ということだ。

 スライム姿で撃つと700km位の範囲はあるんだけどね。

「アヴェ、イン。私より後ろに居ろよ、前にいると消し飛ぶからな」

(何を使うつもりですかな?)

 インが尋ねてくる。

 私はニヤッと笑って

「『深淵魔法』を使う。スライム姿でな」

(え?マジ?)

 おい、イン、キャラが変わってるぞ。

「マジマジ」

(アヴェ殿後ろに下がりますぞ!!我が主がスライム姿でブッパマンするつもりですぞ!!)

「『深淵魔法』ってそんなに凄いんですか?」

 疑問に思ったアヴェが尋ねてきた。

 そっか、アヴェは『深淵魔法』を見たことないもんな。

「『深淵魔法』は全ての属性魔法をLvMAXにすると取得することが出来る魔法だ。そこまで広範囲で撃つことはできないが、威力が桁違いだぞ。スライム姿で撃つから多分めっちゃ派手だぞ。楽しみに見てな」

「はいっ」

 アヴェとインを私よりも後ろに下がったのを確認してからスライム姿に戻る。

「さて、殺るか」

 まずは『知力増強LvMAX』を使用、これで知力は2倍に跳ね上がる。

 次に『魔力緩和LvMAX』を使用、消費魔力は1/2になる。

 最後に詠唱。

「魔の深淵を覗きしその者よ、我が魔の深淵をも覗たまえ『深淵の魔アポカリプス』!!」

 私が魔法を発動すると、黒い球体が目の前に現れる。

 黒い球体がゆっくりと地面に落ちていき、地面に着いた瞬間。

 ドゥーン!!

 全てが黒く染まり、塵となって消えていった。

 全てが塵となり、残ったのは私達だけだった。

「.....これが....『深淵魔法』」

 口をあんぐり開けたままアヴェが呟く。

(凄いですな、わたしも使えますがさすがにこの階層の全てを塵にするのは無理ですぞ!!)

 ふふん♪そうだろう、そうだろう!!

 私が本気で撃てばここにいるトレント共なんで一撃なんだよ!!

 あ~、魔法ブッパ楽しい

「さて、次の階層に行こっか」

(了解ですぞ!!)

「了解です」

 1時間程走り、次の階層ヘ降りていく。

「.....え?うそぉ?マジで?」

(ダンジョンでダブりネタは、タブーでは?)

「捻りがないですね」

 降りてきた階層に広がっていた光景は、また全部トレントの森だった。

 ダンジョンさんここに来てネタ切れか?
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